圧倒的に気概のある素晴らしい作品でした。
体制を批判したり嘘を暴く作品は
かつての日本にはかなり存在したはずなのに
みんな「きちんと」しすぎて
何も言えなくなっているのは
自分もふくめて、反省です。
ただし、精神科ストーリーの女子の描き方はどうなのか。
男が暴力を振るったりセックスを強要するように
女は男の誠意を「利用」するもの。
精神症の女性のしたたかさは、半端ないです。
見方によっては、登場する患者も医師も、
そして作者自身も、（そして読者も？）
精神症の女性にまんまと丸め込まれている、
と言えなくもないです。
ただ、そこまで深入りすると
何もかけなくなってしまうかもしれず、
どこかで割り切って描くべきことを描くことも
重要なことだと思うので、星5つ。
ちなみに、日本の問題は
差別ではないと思っています。
医師とカウンセリングの分業ができておらず
全て医師が対応するからディズィース扱いとなってしまう。
カウンセリングという問診のプロを高度な仕事と認めず
十分な料金を発生させない保険制度の弊害が
ここでも出ているだけ、かと。
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