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バガボンド(23)(モーニングKC) コミック – 2006/6/23

4.5 5つ星のうち4.5 25個の評価


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商品の説明

著者について

井上 雄彦
1967年生まれ、鹿児島県出身。北条司氏のアシスタントを経て、1988年『楓パープル』でデビュー。 90年から連載を開始した『SLAM DUNK』は累計1億部を超える大ヒットとなった。98年より「モーニング」にて宮本武蔵を描いた『バガボンド』を大人気連載中!! 車椅子バスケを描いた『リアル』は「ヤングジャンプ」にて不定期連載中。

吉川 英治
明治25年8月11日、神奈川県生まれ。少年文学の傑作となった『神州天馬侠』をはじめ、生涯に『親鸞』『宮本武蔵』『三国志』『新・平家物語』『私本太平記』『新・水滸伝』等多くの作品を発表し続けた。昭和37年9月7日死去。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2006/6/23)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/6/23
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • コミック ‏ : ‎ 206ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 406372526X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4063725261
  • 寸法 ‏ : ‎ 13 x 1.3 x 18.3 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 25個の評価

著者について

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井上 雄彦
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上位レビュー、対象国: 日本

2006年7月4日に日本でレビュー済み
小次郎の純粋な瞳と本当に対峙した者は、同様に心の奥底の純粋を

引き出される。命を忘れる程の純粋さを。

それは、又八とて例外ではない。又八の人生を変えた出来事に、

一つまた新しいページが追加された。小次郎との出会い。

又八は再び、自分を偽ることで前に進もうと計画するが、今回の選択は

果たして、吉とでるか狂とでるか・・・

いずれにせよ、小次郎との出会いで成長した又八を早く見たい!

そして、小次郎同様に純粋な武蔵もその存在で他者に影響する。

ただ小次郎のように無差別ではなく、純粋さを理解できる者に限られるようだ。

そして、今回は逆に影響された。

剣の達人、石舟斎。刀の達人、光悦。二人がたどり着いた真理に触れ

武蔵は、少なからず揺さぶられる。とらわれることを拒むため武蔵は

ただ、純粋を目指す。

そこで今、京都に純粋な2人が図らずとも揃った。

当主と個人の狭間で揺れる伝七郎の行く末も気になる。

勝負自体の結果は見えているが、このまま死ぬには悲しすぎる。

死が間直にある生活。失うことが死よりも怖いもの。

人生を掛けて追求したくなる何か。何かが許されるほど純粋なもの。

全て自分にはない。だが劣等感はない。ときたま光り輝いて見えるけど・・・
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年6月30日に日本でレビュー済み
登場人物たちの心理や価値観が語られることが多くなり、抽象的になりつつあるバガボンド。

武蔵の変化に引っ張られる形で話のテンポ自体も悪くなってます。

別にそれ自体は仕方が無いんですが、最近の展開はあまりにも曖昧に感覚的な描写が多いのが気がかりです。

苦悩する又八に小次郎という転機が訪れる。植田と伝七郎のすれ違い。武蔵と光悦の交流。

後の展開への伏線というか布石のような巻です。重要度は高いでしょう。

武蔵が暴れまわる爽快感はありませんが、井上氏の圧倒的な画力で描かれるバガボンドの面白さは健在です。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年1月21日に日本でレビュー済み
武蔵との戦いを直前に控えて吉岡一門の中で意見が割れます。
当主伝七郎は、武蔵との約束を果たそうと考えますが、清十郎を破った武蔵に勝てるとも思えません。
吉岡十剣、植田良平は代役を立てる計画を進めます。
その代役は、佐々木小次郎。
「剣」という道に入り込んだ者達。
戦いの螺旋に身を置くより仕方がないのでしょうか。
誰が一番強いかを決めなくてはならない場所なのでしょうか。
強くなることと剣を窮めることとは何が違うのか。
弩迫力の絵に吸い込まれながらも、武蔵の持つ求道者的印象は残されていると思います。
2006年7月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
宮本武蔵VS佐々木小次郎の決戦前の準備ともいえる物語が本巻では展開されている。様々な出会いを元にどんどんと強くなっていった二人の決戦の舞台は整った!?
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年6月22日に日本でレビュー済み
毎回毎回同じことを思ってしまう。

それはバガボンドの単行本発売が約半年に一度程度のため感覚が空くからかもしれない。

しかしこの表紙の雰囲気、多彩な人の表情や時にくすっと笑わせる表現、個性的な登場人物

たちと逆に江戸時代初期に数多くいただろう一般的な人々とその人生。

そんな人たちが抱く願い、希望、夢、欲望、今より人生そのものがはかなく、短い。

そんな中での自分達を剣という道で表現している男たちのドラマを描く作品が持つ雰囲気は

なんともいえがたい魅力を放ち続け、読み物としてだけでなく、眺めるものとしても十分に

魅力的な存在である。

歴史小説を好んで司馬遼太郎さんの作品なども読んできたけど、自分の頭の中で思い描いていた

小説の絵がまさにバガボンドの中で生き生きと動いているようだ。

今作では偶然に吉岡道場と佐々木小次郎が出会うことになり、又八が小次郎を通じて大勝負に出る・・・

といった流れなのだが、むしろ今まで天才と呼ばれた当主清十郎がいなくなったことにより

精神的に清十郎におんぶにだっこだった吉岡一門の動きに注目した。

愚直に今までの剣豪としての道を生きようとするが、それでいて武蔵との戦いに自信を見出せて

いない伝七郎。当主としての父の教えは"十度闘って、十度勝てる相手としか闘わぬこと"

だった。

次巻では苦悩する伝七郎とその周辺に心の動きにより注目していきたい。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年7月28日に日本でレビュー済み
武蔵と吉岡一門の決戦の日が近づいた

伝七郎のひとりの侍としての武士の誇りと

植田が必死で守る当主としての伝七郎

ふたつの思いが激しくぶつかり合う

聾唖の剣豪佐々木小次郎の名を騙る

武蔵の幼馴染本位田又八は

小次郎本人と邂逅する

憧れと嫉妬と焦燥が又八の心で交錯し

暗い野望の炎が揺らめき始める

武蔵は稀代の研ぎ師

本阿弥光悦との出会いにより

人斬りの美について考える

小次郎を身代わりにして

武蔵を亡き者にしようとする吉岡一門

小次郎を利用して

立身出世をたくらむ又八

男達の行く末は…
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年10月5日に日本でレビュー済み
又八編はいつもつらいです。

かつて同じスタートラインに立っていた友人に、どんどん取り残されていく辛さ。読者として客観的に見れば、才能も努力も雲泥の差だし、そもそもスタートラインすら違っていたかもしれないと分かるのですが、多分又八本人は気が付いていない。自分の無能にも怠惰にも気付かず、ただ華やかなイメージのみ追いかけている男。最近のニートな若者になぞらえたのか、昔からある出世争いの悲喜劇を取り入れたのか、いずれにしろ自分にも身に沁みるところがありすぎて辛いです。

今回の又八も醜さ全開。ここまで醜く描かなくても、と思うくらいの役割が振られています。武蔵の方は引き続き単純な勝ち負けから戦う意味を求める世界へ、出会う人、出会う事件毎に少しずつ進んでいます。その精神性の高まりに対して又八の夢の下世話なこと…。つらい。

ベタですが秀才型の武蔵、天才型の小次郎、凡人の又八と、ここに来てそれぞれのキャラクターが一層立って来た気がします。彼らを今後どう動かし、どんなドラマを語って行くのか、作者の考えが楽しみです。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年7月14日に日本でレビュー済み
至高の井上雄彦さんの成せる構成・緻密な画力!

クライマックスに近づきつつあるのでしょうが、

毎巻出るまでのインターバルが4ヶ月程空いてしまうので

単行本だけを読んでる者としては、内容を忘れてしまったりして

ちょっともどかしさを感じてしまう。

とは言っても、マンガという観念を飛び越えた

現代の経典の書とも言っても過言ではない一大絵巻だと思う!
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート