バリバリのキャリアウーマン月山星乃(28)はデキ過ぎのあまり上司にニラまれ、
関連子会社で倒産寸前のゲーム製作会社「G3」に出向を命ぜられる。
そこで出会ったのが、(ジャンケンで負けたため)社長でありながら、
採算を度外視して「面白いゲームを作ること」に全てをかける男、天川太陽(33)。
ひょんなことから同じマンションに住んでいることが判明したこの二人。
本社復帰を目指した星乃は、なんとか立派な猿回しとして天川を操縦するべく、悪戦苦闘。
そんな時、ゲーム業界最大手のソリダス・ワークスから、屈辱的、かつ会社存続のためには破格な申し出が。
それは太陽がソリダスに勤務していた時の上司で、今やソリダスの局長まで登りつめたかつての友人、仙水伊鶴が仕組んだもの。
「面白いゲームを作りたい」
その思いでソリダスのドル箱ソフト「ソードクロニクル」(ドラクエやFFみたいなものか?)のディレクターを務めていた太陽に、仙水はこう言い放った。
「必要なのはおまえじゃなくて、「ソード」の看板だけだ」と。
ソリダスを飛び出した太陽を、執拗に挑発する仙水の意図は?
そしてどうする。どう出る?な天川太陽!
と、こんな内容。
先入観全然ナシで読んだんですが、これがけっこう面白い。
帯のうたい文句は「秋葉原ゲーム野郎meets丸の内ジャージガール!」ですが、
お色気シーンはほとんどありません。G3で作ってるのも、ギャルゲーじゃないしね。
平均年齢高いわりに、恋愛モードは少ない。
それにしても作中、かなりいろんな伏線が入っているのに、
ほとんど活かせず不良消化のまま2巻で終わっているのは、どうしてなんだろう。
切られちゃったのかな。もったいない(>_<)。
その点で☆1つマイナス(内容はナイスです)。
仕込みネタはありそうなので、個人的には仙水と太陽の過去の確執、一緒にゲームに興じた少年時代、
ソリダスを辞めた太陽が最初の会社(潰した)を起こした話、G3の各スタッフ外伝、
月山ちゃんのお父さんの話とか、いつか触れられていない部分を読みたいです。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
東京トイボックス 2 (モーニングKC) コミック – 2006/6/23
うめ
(著)
この世に「ゲーム」がある限り!8bitな「恋」は、止まらない!!!
スタジオG3唯一のオリジナルタイトル『サムライ・キッチン』。宿敵・仙水に商標権は奪われても、魂までは譲れねェ!!ゲーム野郎・天川太陽、ジャージガール・月山星乃、「ゲーム」に「恋」に熱く燃え上がる!!!
「熱いゲーム魂は、まだ生きてるって!コンティニューお願いします!」——ゲーム作家・米光一成(代表作:『ぷよぷよ』『BAROQUE』など)
スタジオG3唯一のオリジナルタイトル『サムライ・キッチン』。宿敵・仙水に商標権は奪われても、魂までは譲れねェ!!ゲーム野郎・天川太陽、ジャージガール・月山星乃、「ゲーム」に「恋」に熱く燃え上がる!!!
「熱いゲーム魂は、まだ生きてるって!コンティニューお願いします!」——ゲーム作家・米光一成(代表作:『ぷよぷよ』『BAROQUE』など)
- 本の長さ222ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2006/6/23
- ISBN-104063725294
- ISBN-13978-4063725292
商品の説明
出版社からのコメント
雑誌での連載は惜しくも終了しましたが、
20代~30代前半の「ファミコン」世代から大反響。
「ゲームになんて触ったことない」
「いまの若いヤツらって、何考えてんだ?」
そんな方もぜひ「トイボ」を!
思わぬ(?)反響を得た巻末おまけマンガ
「月山ちゃん」第2話も収録!!
20代~30代前半の「ファミコン」世代から大反響。
「ゲームになんて触ったことない」
「いまの若いヤツらって、何考えてんだ?」
そんな方もぜひ「トイボ」を!
思わぬ(?)反響を得た巻末おまけマンガ
「月山ちゃん」第2話も収録!!
著者について
週刊モーニングの新人賞ちばてつや賞にて大賞受賞。
受賞作『ちゃぶだい』で同誌よりデビュー。
改題の上、『ちゃぶだいケンタ』(全6巻/講談社)で週刊連載。持ち前のチャレンジスピリットでガンガン進化中。
受賞作『ちゃぶだい』で同誌よりデビュー。
改題の上、『ちゃぶだいケンタ』(全6巻/講談社)で週刊連載。持ち前のチャレンジスピリットでガンガン進化中。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2006/6/23)
- 発売日 : 2006/6/23
- 言語 : 日本語
- コミック : 222ページ
- ISBN-10 : 4063725294
- ISBN-13 : 978-4063725292
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
3グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2006年6月29日に日本でレビュー済み
残念ながら全2巻という短期間で終わってしまいましたが、現実と漫画ならではの非現実を上手く組み合わせた、気持ちの良い作品になっています。この漫画には30代の人にはもちろん、20代の人にも通じる感覚があるはずです。ゲームが好きな人にこそ是非読んで欲しい「フィクション」です。
内容もさることながら、キャラの魅力も素晴らしいものがあります。ゲーム会社にありがちな「変な人たち」の世界ですが、読み終わる頃にはきっと心地よくなっているはずです。
内容もさることながら、キャラの魅力も素晴らしいものがあります。ゲーム会社にありがちな「変な人たち」の世界ですが、読み終わる頃にはきっと心地よくなっているはずです。
2007年3月29日に日本でレビュー済み
この漫画は確かにゲーム会社という狭い世界における作る者と売る者の対立と協働を書いている漫画だと思います。作る事のみ考えようとしたが、それだけでは身動き出来なくなった男と、売り上げの数字を出す事はできるのに何か足りないものを感じている男の対立など。
けれど、それらはどんな大人の社会にもある問題であるが故に、この漫画は特殊な職場物というジャンル以上の広がりを見せていたように思えました。惜しむらくは、モーニング誌上でこの漫画の連載が打ち切られた後の続編は少し主体となるキャラクターの年齢が下がってしまったために、この漫画の個性が薄まってしまった気がします。
けれど、それらはどんな大人の社会にもある問題であるが故に、この漫画は特殊な職場物というジャンル以上の広がりを見せていたように思えました。惜しむらくは、モーニング誌上でこの漫画の連載が打ち切られた後の続編は少し主体となるキャラクターの年齢が下がってしまったために、この漫画の個性が薄まってしまった気がします。