1巻が無料だったため試しに読み、その日のうちに8巻までダウンロードして読みました。
絵も内容も素晴らしく、この作品に出会うきっかけになった「1巻無料」という企画に感謝です。
手品とディスクレシアという、どちらも扱いにくそうな二つのテーマが作品の中にバランス良く存在します。
巻が進むにつれ、この二つが見事な構成を成しています。
良くんのキャラクターも非常に魅力的ですが、周囲の人々も一面的ではない描き方で「生きた人間」を感じました。
さらに画力が非常に高いと思いました。
デッサンが正確で(良くんが小柄すぎますが)、描線も画面構成も綺麗、小さなコマでも絵が崩れず、
手品の複雑な動きの場面でも何が起こっているか読者にわかりやすい絵です。
ストーリーと絵が両方そろって、これほどレベルが高い作品は珍しいのでは。
7・8巻以降、連載が順調でないそうですが、作者の杉本亜未さんは良くんと同じように天賦の才能を持つ方なので
心身のご健康を祈りつつ、続巻を楽しみに待っています。
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ファンタジウム(1) (モーニング KC) コミック – 2007/6/22
杉本 亜未
(著)
少年は何ものにも従わず、軽やかに己の道を歩む。
マジシャンとして天性の才能を持ちながら、何ものにも縛られることなく自由に生きる少年・長見良。マジシャンだった祖父・龍五郎に憧れて育ったサラリーマン・北條。龍五郎が生前にとった唯一の弟子だった良と北條の出会いによって、周囲の人々が少しずつ何かに気づき、少しずつ変化していく。その変化は次第に大きなうねりとなって広がり「奇跡」を起こすーー。
セキュリティー会社に勤務する北條は仕事で訪れたカジノで、ある少年の天才的なカードさばきを目撃する。その少年の名は長見良。他界した祖父・龍五郎の唯一の弟子だった。「他人の人生まで変える力がある」ーー良のマジックの才能に惚れ込んだ北條は、良とマジックという奇跡の世界へ歩むことを決めた。
マジシャンとして天性の才能を持ちながら、何ものにも縛られることなく自由に生きる少年・長見良。マジシャンだった祖父・龍五郎に憧れて育ったサラリーマン・北條。龍五郎が生前にとった唯一の弟子だった良と北條の出会いによって、周囲の人々が少しずつ何かに気づき、少しずつ変化していく。その変化は次第に大きなうねりとなって広がり「奇跡」を起こすーー。
セキュリティー会社に勤務する北條は仕事で訪れたカジノで、ある少年の天才的なカードさばきを目撃する。その少年の名は長見良。他界した祖父・龍五郎の唯一の弟子だった。「他人の人生まで変える力がある」ーー良のマジックの才能に惚れ込んだ北條は、良とマジックという奇跡の世界へ歩むことを決めた。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/6/22
- ISBN-104063726088
- ISBN-13978-4063726084
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商品の説明
著者について
杉本 亜未
代表作に『アニマルX』シリーズ、『独裁者グラナダ』、『アマイタマシイ』『ファンタジウム』など。公式ツイッターのアカウントは、https://twitter.com/SugimotoAmiInfo
代表作に『アニマルX』シリーズ、『独裁者グラナダ』、『アマイタマシイ』『ファンタジウム』など。公式ツイッターのアカウントは、https://twitter.com/SugimotoAmiInfo
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/6/22)
- 発売日 : 2007/6/22
- 言語 : 日本語
- コミック : 240ページ
- ISBN-10 : 4063726088
- ISBN-13 : 978-4063726084
- Amazon 売れ筋ランキング: - 340,412位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前々から気になっていたのですが、1巻目無料の機会にトライしてみました。
最高でした。
主人公の難読症という障害が鍵になってはいますが、「障害があること」がテーマの作品、というだけではけしてなく、
現代の中で「普通」に生きられない、と感じている人の琴線に触れる作品なのではないかなあと思います。
芸術の世界にいる人には特に一度読んでみてもらいたいです。久々に、がつんとくる漫画に出会えました。
最高でした。
主人公の難読症という障害が鍵になってはいますが、「障害があること」がテーマの作品、というだけではけしてなく、
現代の中で「普通」に生きられない、と感じている人の琴線に触れる作品なのではないかなあと思います。
芸術の世界にいる人には特に一度読んでみてもらいたいです。久々に、がつんとくる漫画に出会えました。
2015年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1巻なのに 良い意味で
いろいろ詰まってました。良のお父さんの気持ちがまたね〜いいですね。いやもちろん 殴っちゃいかんですが、根はいい人なんですよね
「たかがマジック」と思い それよりも中学生としてそれなりの学力を、、て大抵の親ならそりゃそう思いますきっと。んでもって難読症ですが 、有名人が自らその症状を 告白してくれたりで 少しは 聞いたことあります。
良くんには 「学校」に行かなくても 友達はきっと出来るでしょう。それでもマジックの繋がりだけではない「友達」も いいもんだと思います。私の親友の子供が発達障害で 受け入れてくれる学校は ほんとになく、、毎日通えるという学校がないので。いろんなテーマがこちらの漫画ですが、これからも良くんが、いろんな事に感動していく人生を願います。ただセリフが 時々 誰の?ていうコマが結構あったのが残念。
いろいろ詰まってました。良のお父さんの気持ちがまたね〜いいですね。いやもちろん 殴っちゃいかんですが、根はいい人なんですよね
「たかがマジック」と思い それよりも中学生としてそれなりの学力を、、て大抵の親ならそりゃそう思いますきっと。んでもって難読症ですが 、有名人が自らその症状を 告白してくれたりで 少しは 聞いたことあります。
良くんには 「学校」に行かなくても 友達はきっと出来るでしょう。それでもマジックの繋がりだけではない「友達」も いいもんだと思います。私の親友の子供が発達障害で 受け入れてくれる学校は ほんとになく、、毎日通えるという学校がないので。いろんなテーマがこちらの漫画ですが、これからも良くんが、いろんな事に感動していく人生を願います。ただセリフが 時々 誰の?ていうコマが結構あったのが残念。
2015年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表紙からはもっと明るい少年誌的な内容かと思いましたが、
難読症でマジックが好きな少年の成長や、色々な思いが交錯する大人向け内容でした。
主人公のこれからが気になる非常に面白いマンガでした。
難読症でマジックが好きな少年の成長や、色々な思いが交錯する大人向け内容でした。
主人公のこれからが気になる非常に面白いマンガでした。
2015年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
途中思わず涙が出てしまいました。二人のやりとりがおもしろく 次が早く読みたいです。
2015年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
紙の本で持っていますが、電子版のお試しが嬉しく久しぶりに1巻を一気読み。中2だけれど難読症で読み書きがうまくできない良と、彼のマジックの才能に惹きつけられ相棒として援助を始める北條、二人の交流が安易なBLぽさに流れない描き方は驚くほどオーソドックスでありながらとても新鮮にも感じます。物語はそんなに簡単に主人公の少年に幸せを与えない、でも良は彼自身の力でこの後、自分の人生を切り開いていきます。少年の周りの人たちが彼の魅力を知り、彼に関わる人が増えるごとに読者もさらに嬉しくなる、人と関わることは怖いこともあるけれど喜びも大きいのだと生きていくことに肯定感を得られる、もっと多くの人に読まれて欲しい作品です。
2013年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
祖父が手品師たった北条、取引先でイカサマをする少年良に出会う。話を聞いてみれば祖父の弟子、しかも腕は一流だった。父親の工場でヘマをしては殴られる良、その大きな理由は字の読み書きが出来ない障害の生だった。を北条は引き取り、マジシャンとして育てることにする。
1冊目にして非常に感動的だ。設定も強烈だが、その筋運びが凄い。良のこだわりある生き様、周辺を囲む人々との出会い。ストーリーの運びは非常に速く、マジックは漫画だから自由自在だが、なぜか目の前で行われているような喜びを感じる。表紙が地味なのが惜しい、また、好みの分かれる絵のようにも思われる。が、内容は徹底的に良い。超、オススメ。
1冊目にして非常に感動的だ。設定も強烈だが、その筋運びが凄い。良のこだわりある生き様、周辺を囲む人々との出会い。ストーリーの運びは非常に速く、マジックは漫画だから自由自在だが、なぜか目の前で行われているような喜びを感じる。表紙が地味なのが惜しい、また、好みの分かれる絵のようにも思われる。が、内容は徹底的に良い。超、オススメ。
2010年4月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
たまたま「聖☆おにいさん」が目当てで立ち読みしたモー2に載っていて、
引き寄せられてしまいました。
心のひだに染み渡るような、切なさを伴う深みのある台詞。
障害を持つ当事者しか分からない思い。
その思いを完全に分かることなんてできないけれど…
心に寄り添いたいと願って、どんな未来が待っていようとも、
懸命に生きて前へ進んでいく二人。
読み返すほどに、自分の中の忘れていた何かを思い起こさせるようで、
いろいろなしがらみに縛られて見失っていたことに気づかされて…
読み返すごとに新たな発見があったり、その時の自分に贈りたい台詞に出逢えたりして
ついつい台詞を音読してしまいます。
1回読んだだけでは、もったいないです!
少し経ってから読み返すと、じわじわとボディーブローのように効いてきます。
良くんのマジック、見てみたいなぁ…
目の当たりにしたら、感動して泣いてしまうんだろうなぁ…
引き寄せられてしまいました。
心のひだに染み渡るような、切なさを伴う深みのある台詞。
障害を持つ当事者しか分からない思い。
その思いを完全に分かることなんてできないけれど…
心に寄り添いたいと願って、どんな未来が待っていようとも、
懸命に生きて前へ進んでいく二人。
読み返すほどに、自分の中の忘れていた何かを思い起こさせるようで、
いろいろなしがらみに縛られて見失っていたことに気づかされて…
読み返すごとに新たな発見があったり、その時の自分に贈りたい台詞に出逢えたりして
ついつい台詞を音読してしまいます。
1回読んだだけでは、もったいないです!
少し経ってから読み返すと、じわじわとボディーブローのように効いてきます。
良くんのマジック、見てみたいなぁ…
目の当たりにしたら、感動して泣いてしまうんだろうなぁ…