今ど真ん中の繰り返しに居る時は、疲労の極みにありながら剣はさらに威力を増す。
武蔵を包む柔らかな気、あれって、「浩然の気」を表してるんですよね?井上先生。
”もうすぐ終われる”と先を見た瞬間、夢から覚めたように身体は硬くなり、斬られた武蔵。
マインドフルネスと同じですね。
自分から自分が抜け出して、死体を生み出している自分を高いところから俯瞰する場面なんかもまさにマインドフルネス。
よくこんな漫画描けますねホント。
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バガボンド(26)(モーニングKC) コミック – 2007/7/23
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- 本の長さ194ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/7/23
- 寸法13 x 1.5 x 18.3 cm
- ISBN-104063726126
- ISBN-13978-4063726121
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商品の説明
著者について
井上 雄彦
1967年生まれ、鹿児島県出身。北条司氏のアシスタントを経て、1988年『楓パープル』でデビュー。 90年から連載を開始した『SLAM DUNK』は累計1億部を超える大ヒットとなった。98年より「モーニング」にて宮本武蔵を描いた『バガボンド』を大人気連載中!! 車椅子バスケを描いた『リアル』は「ヤングジャンプ」にて不定期連載中。
吉川 英治
明治25年8月11日、神奈川県生まれ。少年文学の傑作となった『神州天馬侠』をはじめ、生涯に『親鸞』『宮本武蔵』『三国志』『新・平家物語』『私本太平記』『新・水滸伝』等多くの作品を発表し続けた。昭和37年9月7日死去。
1967年生まれ、鹿児島県出身。北条司氏のアシスタントを経て、1988年『楓パープル』でデビュー。 90年から連載を開始した『SLAM DUNK』は累計1億部を超える大ヒットとなった。98年より「モーニング」にて宮本武蔵を描いた『バガボンド』を大人気連載中!! 車椅子バスケを描いた『リアル』は「ヤングジャンプ」にて不定期連載中。
吉川 英治
明治25年8月11日、神奈川県生まれ。少年文学の傑作となった『神州天馬侠』をはじめ、生涯に『親鸞』『宮本武蔵』『三国志』『新・平家物語』『私本太平記』『新・水滸伝』等多くの作品を発表し続けた。昭和37年9月7日死去。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/7/23)
- 発売日 : 2007/7/23
- 言語 : 日本語
- コミック : 194ページ
- ISBN-10 : 4063726126
- ISBN-13 : 978-4063726121
- 寸法 : 13 x 1.5 x 18.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 84,054位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年8月2日に日本でレビュー済み
若き頃の司馬遼太郎が直木賞を受賞する折に、
吉川英治が彼を批判した経緯があったからか・・・
司馬が「真説・宮本武蔵」という短編で、
吉岡一門との死闘は実際におこなわれたものではなかった・・・
ということを、圧倒的な取材力でもって「暴露」したことがある。
しかしながら・・・
長く、本当に長く、日本の映画やテレビや演劇は、
「宮本武蔵」を制作する際に「吉川英治版・宮本武蔵」の呪縛から、
逃れることなどできなかったのである。
「吉岡一門との死闘」は「巌流島の決闘」と並んで、
まさに吉川英治版のハイライトと言えるシーンであったはずだ。
それがどうだろう!
死臭を嗅ぎつけて集結するカラス達の残酷な描写や、
「脳」が生と死との境界線で見せる「幽体離脱」などの、
ユーモラスな表現も手伝って、今までに誰も見たことがなかった、
「井上雅彦版・吉岡一門との死闘」が展開するのである!
こたえられない!ブラボー!本当に素晴らしい!
しかしながら、読者の心を打つのは、
戦いに挑む武蔵が吉岡に対して手を合わせ拝み、
「有難う」と心で念じる、そういったピュアな場面なのではなかろうか。
「感謝」があって、そして「殺し合い」が始まるのである。
吉川英治が彼を批判した経緯があったからか・・・
司馬が「真説・宮本武蔵」という短編で、
吉岡一門との死闘は実際におこなわれたものではなかった・・・
ということを、圧倒的な取材力でもって「暴露」したことがある。
しかしながら・・・
長く、本当に長く、日本の映画やテレビや演劇は、
「宮本武蔵」を制作する際に「吉川英治版・宮本武蔵」の呪縛から、
逃れることなどできなかったのである。
「吉岡一門との死闘」は「巌流島の決闘」と並んで、
まさに吉川英治版のハイライトと言えるシーンであったはずだ。
それがどうだろう!
死臭を嗅ぎつけて集結するカラス達の残酷な描写や、
「脳」が生と死との境界線で見せる「幽体離脱」などの、
ユーモラスな表現も手伝って、今までに誰も見たことがなかった、
「井上雅彦版・吉岡一門との死闘」が展開するのである!
こたえられない!ブラボー!本当に素晴らしい!
しかしながら、読者の心を打つのは、
戦いに挑む武蔵が吉岡に対して手を合わせ拝み、
「有難う」と心で念じる、そういったピュアな場面なのではなかろうか。
「感謝」があって、そして「殺し合い」が始まるのである。
2015年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他の方が書かれているように、戦闘シーン、武蔵の心理描写、「有難う」など印象的な場面があります。
しかし私が一番胸に刻んでいるのは、吉岡一門の当事者意識の弱さです。
一人一人が集団に飲まれ当事者性を失い、次々に切られていくという流れを作り出したことが武蔵のすごさなのではないかと思っています。同時に、このような吉岡一門のようにならないように自戒せねばとも思います。
自分を奮い立たせるための、貴重な一冊です。
しかし私が一番胸に刻んでいるのは、吉岡一門の当事者意識の弱さです。
一人一人が集団に飲まれ当事者性を失い、次々に切られていくという流れを作り出したことが武蔵のすごさなのではないかと思っています。同時に、このような吉岡一門のようにならないように自戒せねばとも思います。
自分を奮い立たせるための、貴重な一冊です。
2012年1月21日に日本でレビュー済み
70人の敵。
剣によって一度に襲い掛かってくる70人。
武蔵の次なる戦いは、剣の技ではなく、数でした。
武蔵は、この絶体絶命の吉岡一門に挑む直前、手を合わせ礼を言います。
一年前の武蔵なら倒せたはずであったのに吉岡清十郎、伝七郎は彼に猶予を与えました。
言うなれば、この命は吉岡に与えられたもの、と今の武蔵は考えることができます。
剣の道に入り込み、野獣のような男が、戦いの螺旋に身をおいたまま禅の道に重なってゆくようです。
人を生かす禅。人を倒す剣。
まだ武蔵の中でこの道は一致していません。が少し交わりが起きているのかもしれません。
剣によって一度に襲い掛かってくる70人。
武蔵の次なる戦いは、剣の技ではなく、数でした。
武蔵は、この絶体絶命の吉岡一門に挑む直前、手を合わせ礼を言います。
一年前の武蔵なら倒せたはずであったのに吉岡清十郎、伝七郎は彼に猶予を与えました。
言うなれば、この命は吉岡に与えられたもの、と今の武蔵は考えることができます。
剣の道に入り込み、野獣のような男が、戦いの螺旋に身をおいたまま禅の道に重なってゆくようです。
人を生かす禅。人を倒す剣。
まだ武蔵の中でこの道は一致していません。が少し交わりが起きているのかもしれません。
2007年7月27日に日本でレビュー済み
一本松の決闘。ついに火蓋が斬って落とされました。
結果的に、武蔵が虚を突いた形になりましたが、大方の予想通り死闘は
泥死合になりました。
見るともなく全体をみる。それがどうやら見るということ。
戦いにおいては心を留めないということ。もはや命を絶つという意識すらなく
ただひたすら斬る。
相手が一人の場合は、極度の集中で無意識になり刀身一体となる。
相手が複数の場合は無意識にはならず、天に昇り空から見下ろす。
胤舜戦で後ろの葉まで見えたのはこういうことか
と思いました。ただそれも武蔵の体力が十分に残る間のみ。武蔵の体力が
尽きてからが本番の始まり。
今まで以上の窮地で武蔵は死中に活を見出せるか!
今までは達人と相対し一戦一戦を学んだが、今回は分かりあえないと思しき者らと
斬って斬って斬りまくる。果たして、この死闘の結果、武蔵は何を学ぶのか。
不細工な殺気に頼らぬよう祈る!
結果的に、武蔵が虚を突いた形になりましたが、大方の予想通り死闘は
泥死合になりました。
見るともなく全体をみる。それがどうやら見るということ。
戦いにおいては心を留めないということ。もはや命を絶つという意識すらなく
ただひたすら斬る。
相手が一人の場合は、極度の集中で無意識になり刀身一体となる。
相手が複数の場合は無意識にはならず、天に昇り空から見下ろす。
胤舜戦で後ろの葉まで見えたのはこういうことか
と思いました。ただそれも武蔵の体力が十分に残る間のみ。武蔵の体力が
尽きてからが本番の始まり。
今まで以上の窮地で武蔵は死中に活を見出せるか!
今までは達人と相対し一戦一戦を学んだが、今回は分かりあえないと思しき者らと
斬って斬って斬りまくる。果たして、この死闘の結果、武蔵は何を学ぶのか。
不細工な殺気に頼らぬよう祈る!
2007年7月25日に日本でレビュー済み
なかには酷評のレビューもあるけれど、個人的には悪くはなかった。
70人と斬りあうのだから、助長的になるとはいえ、
忠実に臨場感を再現するとこうなってしまうんだと思う。
武蔵も斬り疲れ、読者も読み疲れる。
そこが作者の意図だと気付けば、助長と酷評することはナンセンス。
何度もページをめくって斬られた吉岡道場の人間を数えてみたんだけれども、
この巻だけで49人でした。
たぶん他の人がカウントするとまた違う数字になっちゃうんだと思うけれど、
ボクのカウントでは49戦闘不能でした。
70分の49。
ということは、あと21人ね。
次巻もこりゃ斬り合いばかりですな。
きっと。
70人と斬りあうのだから、助長的になるとはいえ、
忠実に臨場感を再現するとこうなってしまうんだと思う。
武蔵も斬り疲れ、読者も読み疲れる。
そこが作者の意図だと気付けば、助長と酷評することはナンセンス。
何度もページをめくって斬られた吉岡道場の人間を数えてみたんだけれども、
この巻だけで49人でした。
たぶん他の人がカウントするとまた違う数字になっちゃうんだと思うけれど、
ボクのカウントでは49戦闘不能でした。
70分の49。
ということは、あと21人ね。
次巻もこりゃ斬り合いばかりですな。
きっと。
2007年10月6日に日本でレビュー済み
モーニングを読むときは、まずバガボンドを読む。
人を切り殺すシーンが満載であり、しかも、切られた奴が、
意識あるうちにカラスに目をつつかれるシーンなども
あり、かなり残虐なリアリティがあるのだが、
読むと、何故か癒される。
普通の癒されマンガや、エロマンガでは
決して癒されないものが、
バガボンドを読むと
一瞬だけ、癒されてしまう。
不思議なマンガだと思う。
人を切り殺すシーンが満載であり、しかも、切られた奴が、
意識あるうちにカラスに目をつつかれるシーンなども
あり、かなり残虐なリアリティがあるのだが、
読むと、何故か癒される。
普通の癒されマンガや、エロマンガでは
決して癒されないものが、
バガボンドを読むと
一瞬だけ、癒されてしまう。
不思議なマンガだと思う。
2007年8月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
有名な一乗寺下り松での吉岡一門との対決の巻。
とにかく斬って斬ってきりまくりの巻です。
最後の最後が今後のストーリー展開への興味を高めます。
とにかく斬って斬ってきりまくりの巻です。
最後の最後が今後のストーリー展開への興味を高めます。