『バガボンド』の原作者として、吉川英治氏の名前が記されていますが、原作とは全く異なる筋立てになっています。
吉川英治の『宮本武蔵』は読み手に様々なものを与えます。
この作品は、その与えられたものを著者が奔放に想像の領域を膨らませたものと解釈しています。
宮本武蔵は、日本人にとって一つの理想であり憧れの姿だと思います。
強くそして一つの道を迷いを封じながら進んでゆく求道者に重ね合わせていると思うのです。
著者は、そこだけを残して、一乗寺の決戦を描かれたのではないでしょうか。
太平の世の入り口で突如地上に舞い降りた剣聖。
剣の道に生きた者たちにとって彼との剣合せは至上の喜びであり最期でもありました。
道に生きるもののこの複雑な心理を描こうとされているように受け止めています。
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バガボンド(27)(モーニングKC) コミック – 2007/11/29
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「強い」とはどういうことか……。
六十余戦無敗だった男「宮本武蔵」を、井上雄彦が圧倒的画力で描く超話題作!
*
六十余戦無敗だった男「宮本武蔵」を、井上雄彦が圧倒的画力で描く超話題作!
*
- 本の長さ206ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2007/11/29
- 寸法13 x 1.5 x 18.3 cm
- ISBN-104063726401
- ISBN-13978-4063726404
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商品の説明
著者について
井上 雄彦
1967年生まれ、鹿児島県出身。北条司氏のアシスタントを経て、1988年『楓パープル』でデビュー。 90年から連載を開始した『SLAM DUNK』は累計1億部を超える大ヒットとなった。98年より「モーニング」にて宮本武蔵を描いた『バガボンド』を大人気連載中!! 車椅子バスケを描いた『リアル』は「ヤングジャンプ」にて不定期連載中。
吉川 英治
明治25年8月11日、神奈川県生まれ。少年文学の傑作となった『神州天馬侠』をはじめ、生涯に『親鸞』『宮本武蔵』『三国志』『新・平家物語』『私本太平記』『新・水滸伝』等多くの作品を発表し続けた。昭和37年9月7日死去。
1967年生まれ、鹿児島県出身。北条司氏のアシスタントを経て、1988年『楓パープル』でデビュー。 90年から連載を開始した『SLAM DUNK』は累計1億部を超える大ヒットとなった。98年より「モーニング」にて宮本武蔵を描いた『バガボンド』を大人気連載中!! 車椅子バスケを描いた『リアル』は「ヤングジャンプ」にて不定期連載中。
吉川 英治
明治25年8月11日、神奈川県生まれ。少年文学の傑作となった『神州天馬侠』をはじめ、生涯に『親鸞』『宮本武蔵』『三国志』『新・平家物語』『私本太平記』『新・水滸伝』等多くの作品を発表し続けた。昭和37年9月7日死去。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2007/11/29)
- 発売日 : 2007/11/29
- 言語 : 日本語
- コミック : 206ページ
- ISBN-10 : 4063726401
- ISBN-13 : 978-4063726404
- 寸法 : 13 x 1.5 x 18.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 83,969位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年11月30日に日本でレビュー済み
この漫画は、読んでいると気持ちが穏やかになると言いますか、余分な力が入らず雑念が消えるような感覚になります。
もちろん戦闘シーンで激しくなった時や、鬼気迫る場面では興奮や戦慄を感じますが、基本的にはすごく静かで滑らかな世界です。
といっても、ほんの一瞬(一コマ)で勝負が決まる、さらには生死が決まる場面も多くあります。となると張りつめた空気になりますが、そこでちょっとしたコミカルな台詞や行動、さらに一見意味がないように感じる性的描写などが、間をとらせ、張りつめた空気を和らげてくれます。
井上先生はやはり絵が違います。ただデッサンがうまかったり、きれいな絵を描ける人は他にもいますが、井上先生の絵は、動作に躍動感やスムーズさがあり、映像を見ているかのように感じさせ、人間の表情がどれも生きていて一枚の絵としても奥深いものを感じ、見とれさせてしまいます。 全コマがそうとは言えないと思いますが、ここぞという時の出来はすごいの一言です。
この漫画の空気や雰囲気は明らかに他の漫画とは一線を画します。この感じに馴染めない人もいるでしょうが、とにかく多くの人に読んでほしいです。
もちろん戦闘シーンで激しくなった時や、鬼気迫る場面では興奮や戦慄を感じますが、基本的にはすごく静かで滑らかな世界です。
といっても、ほんの一瞬(一コマ)で勝負が決まる、さらには生死が決まる場面も多くあります。となると張りつめた空気になりますが、そこでちょっとしたコミカルな台詞や行動、さらに一見意味がないように感じる性的描写などが、間をとらせ、張りつめた空気を和らげてくれます。
井上先生はやはり絵が違います。ただデッサンがうまかったり、きれいな絵を描ける人は他にもいますが、井上先生の絵は、動作に躍動感やスムーズさがあり、映像を見ているかのように感じさせ、人間の表情がどれも生きていて一枚の絵としても奥深いものを感じ、見とれさせてしまいます。 全コマがそうとは言えないと思いますが、ここぞという時の出来はすごいの一言です。
この漫画の空気や雰囲気は明らかに他の漫画とは一線を画します。この感じに馴染めない人もいるでしょうが、とにかく多くの人に読んでほしいです。
2009年8月13日に日本でレビュー済み
恐らくバガボンドで最も大出血サービスの巻であると思います。
これがもしカラーで血が赤く塗られていたら、吐き気を催すでしょう。
しかし、初期の頃に比べると絵の凄みが全然違いますね。
大ヒット作のスラムダンク後に描かれた今作だけに
初期の頃から既に絵は達者でしたし、文句のつけようもなかったのですが
巻を重ねる毎に絵の迫力がどんどん増しているように感じます。
ペン入れをGペンから筆に変えたのが大きいのかも知れません。
この辺りの巻を読んだ後に1巻を読み直すと絵の線が細すぎて物足りなさを感じます。
決して1巻の頃の絵がダメという訳でなく、それだけ絵が益々更なる高みへ昇っている証左なんでしょう。
こからの続刊にも期待していきたいです。
これがもしカラーで血が赤く塗られていたら、吐き気を催すでしょう。
しかし、初期の頃に比べると絵の凄みが全然違いますね。
大ヒット作のスラムダンク後に描かれた今作だけに
初期の頃から既に絵は達者でしたし、文句のつけようもなかったのですが
巻を重ねる毎に絵の迫力がどんどん増しているように感じます。
ペン入れをGペンから筆に変えたのが大きいのかも知れません。
この辺りの巻を読んだ後に1巻を読み直すと絵の線が細すぎて物足りなさを感じます。
決して1巻の頃の絵がダメという訳でなく、それだけ絵が益々更なる高みへ昇っている証左なんでしょう。
こからの続刊にも期待していきたいです。
2007年11月29日に日本でレビュー済み
今巻を持って武蔵と吉岡家の壮絶な戦いは、その幕を閉じます。
時代に流され、覚悟を失っていった吉岡家は、時代に逆行するかの
ように、一人で戦いの中を生きる覚悟を持った武蔵によって、その歴史を
閉じることとなりました。
それと同時にバガボンドの大きな流れの一つも終わったように思えます。
流浪の身となった武蔵の最初の敵であり、その後幾重にも作中に登場した
吉岡一門が帰らぬ身となり、久しぶりにその姿をみせたあの人もいなく
ってしまったことで・・
やはり清十郎、伝七郎、植田をはじめ吉岡一門の存在はバガボンドにお
いて大きなものであり、自分自身にとっても大きな存在であったことに
気がつく・・・そんな巻となりました。
この巻の終わりを見る限り、彼との決着も近いように思えます。確かに楽しみです。
ただ、まだ早いそんな気がしてなりません。無意味な延長を求めませんが、読み手
のこちら側も納得できるような気運へと持っていってほしいものです。
あと、累累の表紙を飾る墨絵の武蔵が勇ましくて素敵です。
時代に流され、覚悟を失っていった吉岡家は、時代に逆行するかの
ように、一人で戦いの中を生きる覚悟を持った武蔵によって、その歴史を
閉じることとなりました。
それと同時にバガボンドの大きな流れの一つも終わったように思えます。
流浪の身となった武蔵の最初の敵であり、その後幾重にも作中に登場した
吉岡一門が帰らぬ身となり、久しぶりにその姿をみせたあの人もいなく
ってしまったことで・・
やはり清十郎、伝七郎、植田をはじめ吉岡一門の存在はバガボンドにお
いて大きなものであり、自分自身にとっても大きな存在であったことに
気がつく・・・そんな巻となりました。
この巻の終わりを見る限り、彼との決着も近いように思えます。確かに楽しみです。
ただ、まだ早いそんな気がしてなりません。無意味な延長を求めませんが、読み手
のこちら側も納得できるような気運へと持っていってほしいものです。
あと、累累の表紙を飾る墨絵の武蔵が勇ましくて素敵です。
2007年11月30日に日本でレビュー済み
武蔵は、無限に続く螺旋(らせん)の中にいた。一体何人切ったのか、後何人切れば良いの
か・・・。生き残った吉岡一門も、自らの崩壊の時をその肌で感じ取っていた。
「一乗寺下がり松の編」完結。
******************************************
「バガボンド」のレビューって難しいなぁ、長年のファンの方々も多いようだし。めったな
事は書けんしなぁ(笑)。
武蔵は、勝った。しかし、吉岡一門70余名を根絶やしにする必要があったのか、それに
よって武蔵が得るもの(自信?)は、それ(吉岡一門の絶命)に値するものだったのか、
あの朝、一乗寺に背を向けて、そのまま京を離れていたら、もっと安らかな心で剣の道を
極めることができたのではないか・・・。
基になる「原作」があり、(基本的に)既に結末が決まっているので、こんな疑問
(if:もし)は愚問であるのは判りきっているが、考えずにおられない。
原作者の「吉川英治」は武蔵を「剣聖」として描きたかったらしい。しかし「井上雄彦」の
描く武蔵は「剣聖」とは(今のところは)ほど遠く、未熟で、馬鹿者で、荒々しく、
未完成で、無骨で、洗練されていなくて・・・。それでも何かをつかもうとあがいている。
個人的には武蔵を最後まで「一人の人間」として描いてほしい。
PS.
凄惨(せいさん)な画面のバランスを取る例の「爺さんゴースト二人組」が結構すき。
か・・・。生き残った吉岡一門も、自らの崩壊の時をその肌で感じ取っていた。
「一乗寺下がり松の編」完結。
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「バガボンド」のレビューって難しいなぁ、長年のファンの方々も多いようだし。めったな
事は書けんしなぁ(笑)。
武蔵は、勝った。しかし、吉岡一門70余名を根絶やしにする必要があったのか、それに
よって武蔵が得るもの(自信?)は、それ(吉岡一門の絶命)に値するものだったのか、
あの朝、一乗寺に背を向けて、そのまま京を離れていたら、もっと安らかな心で剣の道を
極めることができたのではないか・・・。
基になる「原作」があり、(基本的に)既に結末が決まっているので、こんな疑問
(if:もし)は愚問であるのは判りきっているが、考えずにおられない。
原作者の「吉川英治」は武蔵を「剣聖」として描きたかったらしい。しかし「井上雄彦」の
描く武蔵は「剣聖」とは(今のところは)ほど遠く、未熟で、馬鹿者で、荒々しく、
未完成で、無骨で、洗練されていなくて・・・。それでも何かをつかもうとあがいている。
個人的には武蔵を最後まで「一人の人間」として描いてほしい。
PS.
凄惨(せいさん)な画面のバランスを取る例の「爺さんゴースト二人組」が結構すき。
2007年12月9日に日本でレビュー済み
KYとか世間では言うが、井上氏は空気、雰囲気を描く。水墨タッチのカラーを見たとき
そう思った。凄いと。
極度の集中はさらに情報を集め始めた。ZONE。しかし、死を実感し力が抜けた瞬間
武蔵の刀は裏腹に命が宿った。そのとき、あきらめたら試合終了。勝つべくして勝つ無欲。
という2つが頭に浮かびました。そこの微妙なバランスを無意識に武蔵は得たのでしょう。
固く拒絶する鋭い気より、柔軟に相手を受け止める水の心。物事に捕われるな。目を閉じれば
そこには無限の自分がいる。
前回は、沢庵和尚に命の重さを説教されたが、今回は如何に・・・
また一人近しい人が命を絶ちました。だが命の価値としては知り合いも70分の1人も同じ。
背負う命。1歩1歩の重み。殺し合いの螺旋に乗ってしまった武蔵は、
今後も自分の道の正当性、価値に悩むでしょう。
そんな中、気休めになるのは同じ道を行く同志の存在。しかし、その同志とも螺旋の先で
再度出会う悲しい運命・・・
やはり、小次郎編の結末のような悲しいエンディングしかないのでしょうか・・・
そう思った。凄いと。
極度の集中はさらに情報を集め始めた。ZONE。しかし、死を実感し力が抜けた瞬間
武蔵の刀は裏腹に命が宿った。そのとき、あきらめたら試合終了。勝つべくして勝つ無欲。
という2つが頭に浮かびました。そこの微妙なバランスを無意識に武蔵は得たのでしょう。
固く拒絶する鋭い気より、柔軟に相手を受け止める水の心。物事に捕われるな。目を閉じれば
そこには無限の自分がいる。
前回は、沢庵和尚に命の重さを説教されたが、今回は如何に・・・
また一人近しい人が命を絶ちました。だが命の価値としては知り合いも70分の1人も同じ。
背負う命。1歩1歩の重み。殺し合いの螺旋に乗ってしまった武蔵は、
今後も自分の道の正当性、価値に悩むでしょう。
そんな中、気休めになるのは同じ道を行く同志の存在。しかし、その同志とも螺旋の先で
再度出会う悲しい運命・・・
やはり、小次郎編の結末のような悲しいエンディングしかないのでしょうか・・・
2007年12月3日に日本でレビュー済み
ただ一心に武蔵を求める小次郎
その声に応え武蔵もまた小次郎を求める
この巻ではまず井上さんの
「描く」
というチカラに脱帽させられます
あんなにも力強く他者に人物たちのオモイを伝えられる作者は
私はそんなに多く知りません。
一人対吉岡一門70人
終局をむかえた闘いに武蔵は肉体、精神ともに疲れ果てる
そこにあらわれた朱美。彼女もまた自分の決意を胸に
一つの決着をつける。
剣を振るうとはどういうことなのか
殺し合いの螺旋の先に見えるものはなんなのか
最後のシーンの武蔵が印象的です。
その声に応え武蔵もまた小次郎を求める
この巻ではまず井上さんの
「描く」
というチカラに脱帽させられます
あんなにも力強く他者に人物たちのオモイを伝えられる作者は
私はそんなに多く知りません。
一人対吉岡一門70人
終局をむかえた闘いに武蔵は肉体、精神ともに疲れ果てる
そこにあらわれた朱美。彼女もまた自分の決意を胸に
一つの決着をつける。
剣を振るうとはどういうことなのか
殺し合いの螺旋の先に見えるものはなんなのか
最後のシーンの武蔵が印象的です。
2007年12月8日に日本でレビュー済み
前巻は単調な斬り合い(主にアクション部分を先行)に不満でしたが 、この巻は大満足です。
極限状態の時に武蔵の行き着いた境地は、この作品が宝蔵院編で示した剣の道の究極である無刀。いわゆる天地と一つの部分ですね。
あのゴースト二人組みもいい味だしてます。
でもいくら強くなったからといって一人の人間が70人に勝つという超人漫画でもないですし不可能です。
ですから前巻では、1対1とは全然違う70対1の欠点部分が浮き彫りになり先行き不安だったんですが、今回はアクション先行にならずに、出来るだけ斬られる者にもドラマを作り、武蔵も新たな境地に達する部分などを盛り込む事で完成度の高い仕上がりになってます。
もちろんその要因は絵にもあります。
ただ綺麗で背景などを書き込んだ上手いという意味ではなく、自然の持つパワーなど絵画に近い魂の宿った絵を書くので説得力が違います。
そして斬り合いの後にバガボンドでは、いつも空虚感が残ります。
それは作者が人を斬り殺し生き残るという意味で描いてる部分ですから、この後に及んで、少年漫画での勧善懲悪にみられる、敵を倒した時のカタルシスを期待してはダメですよ。
この漫画は、エンターテイメントではなく芸術作品です。
極限状態の時に武蔵の行き着いた境地は、この作品が宝蔵院編で示した剣の道の究極である無刀。いわゆる天地と一つの部分ですね。
あのゴースト二人組みもいい味だしてます。
でもいくら強くなったからといって一人の人間が70人に勝つという超人漫画でもないですし不可能です。
ですから前巻では、1対1とは全然違う70対1の欠点部分が浮き彫りになり先行き不安だったんですが、今回はアクション先行にならずに、出来るだけ斬られる者にもドラマを作り、武蔵も新たな境地に達する部分などを盛り込む事で完成度の高い仕上がりになってます。
もちろんその要因は絵にもあります。
ただ綺麗で背景などを書き込んだ上手いという意味ではなく、自然の持つパワーなど絵画に近い魂の宿った絵を書くので説得力が違います。
そして斬り合いの後にバガボンドでは、いつも空虚感が残ります。
それは作者が人を斬り殺し生き残るという意味で描いてる部分ですから、この後に及んで、少年漫画での勧善懲悪にみられる、敵を倒した時のカタルシスを期待してはダメですよ。
この漫画は、エンターテイメントではなく芸術作品です。