『アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者』『彼女がフラグをおられたら』
などと並ぶ、講談社ラノベ文庫のローンチタイトルのひとつ。
牧村ひかげが、小中高と違う附属校に通ったできの良い姉と、その姉と比較する
両親から逃れるために奨学生として入学可能かつ寮がある学校という基準だけで
選んだ進学先は生徒総数8,000名の中高一貫校白樹台学園高等部への編入だった。
中高一貫校のため、学習内容のキャッチアップに苦心する中、担任から無理矢理
同じクラスの聖橋キリカへ選択授業の登録や進路希望の用紙を届け、書かせるよう
命じられ、不本意ながら彼女が会計を務める生徒会室を訪れたことがきっかけで、
生徒会庶務という事実上キリカの世話係をする羽目になるが、彼女は8億円ものの
生徒会予算を独りで寸分違わず割り当てるのみならず、前金\1,500、後金\1,800
で学校で発生したトラブルを解決に導く探偵でもあった――が序盤のストーリー。
最初に描かれる、ひかげがバスケットボール部の部費を盗んだ疑いが掛けられる
エピソードを通じ、これがどんな物語なのかというチュートリアルを兼ねており、
更に二番目の事件である音楽科で発生した二十二万円の余剰金の謎では、調査
して分かった真実をそのまま突き付けるのではなく、ベストな着地点を見つけ
出すひかげの『詐欺師』としての描写を入れることで、物語に厚みを持たせて
いることが分かる。
また、複数のボケに独りがツッコむという集団コントのような会話の連続そして
次々と巻き込まれたり持ち込まれたりする『事件』の経緯と解決が小気味よく
展開されている。
ちなみに『おかねのきもち』は実在の絵本である。
そしてキリカを歪んだ愛情で溺愛する父親の姿を通じて作者は、稼ぐ金額の
多さこそ正義であるという資本主義の論理を家庭に持ち込むとモラハラになると
いう教訓として描いたのだろうか。
だがその一方で、終盤の解決策はどんなに『それ』のエキスパートであったと
しても現実味のない荒唐無稽な展開であるのは、キリカと似た趣味を嗜むものと
しては少々いただけないと思ってしまったのは、ターゲット層から乖離している
からなのか。また、キリカが二つの腕章を首に巻いているのは、『飼い犬』で
あることのメタファーなのだろうか。
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生徒会探偵キリカ1 (講談社ラノベ文庫) 単行本(ソフトカバー) – 2011/12/2
僕が入学してしまった高校は、生徒数8000人の超巨大学園。その生徒会を牛耳るのは、たった三人の女の子だった。女のくせに女好きの暴君会長、全校のマドンナである副会長、そして総額八億円もの生徒会予算を握る不登校児・聖橋キリカ。会長によってむりやり生徒会に引きずり込まれた僕は、キリカの「もうひとつの役職」を手伝うことになり……生徒会室に次々やってくるトラブルや変人たちと戦う日々が始まるのだった!
- 本の長さ296ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2011/12/2
- ISBN-104063752046
- ISBN-13978-4063752045
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2011/12/2)
- 発売日 : 2011/12/2
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 296ページ
- ISBN-10 : 4063752046
- ISBN-13 : 978-4063752045
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,163,534位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1978年東京生まれ。『火目の巫女』で第12回電撃大賞“銀賞”を受賞、デビュー(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 剣の女王と烙印の仔 5 (ISBN-13: 978-4840134040 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年12月4日に日本でレビュー済み
作者は、
神様のメモ帳
や
さよならピアノソナタ
でお馴染みの杉井光先生、
イラストは、 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 が有名なぽんかん(8)先生、
ということもあり、店頭で衝動買いしました。
内容としては、学園ラブコメ&ミステリーです。
といっても神メモのような、重い雰囲気は無く、終始ハイテンションな感じですね。
(物語最後の大風呂敷的展開は、神メモっぽいという感じがしますが、、、)
主人公「牧村ひかげ」が入学したのは、生徒数8000人のマンモス学園。
その生徒会を牛耳るのはたった三人の美少女で、
完全無欠で唯我独尊の会長「狐徹」、実は腹黒いマドンナ副会長「美園」、
そして学園内不登校会計「キリカ(表紙イラスト)」である。
そのキリカは8億円もの生徒会予算を運営している。
生徒会に無理矢理巻き込まれたひかげは、キリカのもう一つの役職を手伝うことになる。
部費を決める生徒総会を間近に控えており、当然部活や部費関連のトラブルが、、、。
また、生徒会唯一の良心となったひかげには、、、。
他にも、監査や議長といった美少女キャラが登場しますが、
会長と副会長が女好きということもあり、、、
それっぽい描写(ボケ)に主人公がよく突っ込みますw
(しばらくはツッコミ役が彼の役職でしょう。。。)
話のテンポも良く、キャラも魅力的なのでサクサク読めます。
ミステリーというよりは、トラブルに対して小さな謎解きと機転で解決していく感じです。
(まぁ、周りのキャラが濃すぎて、主人公が普通に見えます。)
作品中にも登場し、自分もそう思いますが、
自分の身に余る金額を動かせる最初の機会は、生徒会「会計」かもしれませんね。 By月
イラストは、 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 が有名なぽんかん(8)先生、
ということもあり、店頭で衝動買いしました。
内容としては、学園ラブコメ&ミステリーです。
といっても神メモのような、重い雰囲気は無く、終始ハイテンションな感じですね。
(物語最後の大風呂敷的展開は、神メモっぽいという感じがしますが、、、)
主人公「牧村ひかげ」が入学したのは、生徒数8000人のマンモス学園。
その生徒会を牛耳るのはたった三人の美少女で、
完全無欠で唯我独尊の会長「狐徹」、実は腹黒いマドンナ副会長「美園」、
そして学園内不登校会計「キリカ(表紙イラスト)」である。
そのキリカは8億円もの生徒会予算を運営している。
生徒会に無理矢理巻き込まれたひかげは、キリカのもう一つの役職を手伝うことになる。
部費を決める生徒総会を間近に控えており、当然部活や部費関連のトラブルが、、、。
また、生徒会唯一の良心となったひかげには、、、。
他にも、監査や議長といった美少女キャラが登場しますが、
会長と副会長が女好きということもあり、、、
それっぽい描写(ボケ)に主人公がよく突っ込みますw
(しばらくはツッコミ役が彼の役職でしょう。。。)
話のテンポも良く、キャラも魅力的なのでサクサク読めます。
ミステリーというよりは、トラブルに対して小さな謎解きと機転で解決していく感じです。
(まぁ、周りのキャラが濃すぎて、主人公が普通に見えます。)
作品中にも登場し、自分もそう思いますが、
自分の身に余る金額を動かせる最初の機会は、生徒会「会計」かもしれませんね。 By月
2012年8月8日に日本でレビュー済み
ぽんかん'Gさんのイラストは安定感があって良いですね。
神メモの作家さんという事と、表紙に目がいって手に取りました。そこまで揃えば「手に取る=購入」ということなのですが。
内容自体は、可もなく不可もなくという収まりの良い感じ。
探偵とタイトルに書いてある割には、そこまで探偵ものではないです。そういう意味ではタイトルに騙された訳ですが、別にそこに騙されたからといって不機嫌になるような内容ではなかったです。
純粋に読み物として楽しめはしました。
主人公にもしっかりと見せ場があって良い感じです。主人公はキリカではないんですね。多分。
ヒカゲという名の主人公がコンプレックスを払拭する、というのが最大のテーマなのかも知れないです。
ただ、やっぱりキリカの活躍がもっと見たかったなあ、という印象。
会計としてのキリカの方が目立ってしまって……次巻に期待?
神メモの作家さんという事と、表紙に目がいって手に取りました。そこまで揃えば「手に取る=購入」ということなのですが。
内容自体は、可もなく不可もなくという収まりの良い感じ。
探偵とタイトルに書いてある割には、そこまで探偵ものではないです。そういう意味ではタイトルに騙された訳ですが、別にそこに騙されたからといって不機嫌になるような内容ではなかったです。
純粋に読み物として楽しめはしました。
主人公にもしっかりと見せ場があって良い感じです。主人公はキリカではないんですね。多分。
ヒカゲという名の主人公がコンプレックスを払拭する、というのが最大のテーマなのかも知れないです。
ただ、やっぱりキリカの活躍がもっと見たかったなあ、という印象。
会計としてのキリカの方が目立ってしまって……次巻に期待?
2012年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いわゆる生徒会モノ学園ラブコメ、+αとして生徒会探偵なのでしょうがコレが正直微妙です。
キリカが探偵として活躍する場面など2ヶ所で、ページ数だと合わせてホンの数ページです。
それも著者の頭の中で考えてあるであろう「事件の真犯人」「事件の真相」に辻褄を合わせるために取って付けたような情報・伏線から淡々と解き明かしていくだけで、推理と呼ぶのもはばかるものです。
では、キリカのもう一つの役職の会計としてはどうか?と言うと、こちらも微妙です。
会計の仕事を文章で表現するのは難しいのでしょうが、「○日ほとんど寝ていない」とか「徹夜で〜」みたいな表現ばかりで、いまいち伝わってきません。
終盤の活躍も会計というよりもむしろデイトレーダーとしてですし。
個人的には「多数のヒロイン中に埋没したキリカ」「生徒会長の狐徹がのらりくらりとしながらも要所をきちんと締めていた」、と言うのが読み終えた後の感想です。
長くなりましたが、探偵モノを期待すると過分に肩透かしをくらいます。
キリカが探偵として活躍する場面など2ヶ所で、ページ数だと合わせてホンの数ページです。
それも著者の頭の中で考えてあるであろう「事件の真犯人」「事件の真相」に辻褄を合わせるために取って付けたような情報・伏線から淡々と解き明かしていくだけで、推理と呼ぶのもはばかるものです。
では、キリカのもう一つの役職の会計としてはどうか?と言うと、こちらも微妙です。
会計の仕事を文章で表現するのは難しいのでしょうが、「○日ほとんど寝ていない」とか「徹夜で〜」みたいな表現ばかりで、いまいち伝わってきません。
終盤の活躍も会計というよりもむしろデイトレーダーとしてですし。
個人的には「多数のヒロイン中に埋没したキリカ」「生徒会長の狐徹がのらりくらりとしながらも要所をきちんと締めていた」、と言うのが読み終えた後の感想です。
長くなりましたが、探偵モノを期待すると過分に肩透かしをくらいます。
2012年1月23日に日本でレビュー済み
ついに来ました
ロリ+品乳=杉井の十八番!
人は得意なことを得意な趣向に用いると爆発的な力を生むと聞きましたが、今回もごちそうさまです
今回のは題名見て あれ神メモとかぶっ…てる? と思いましたが杞憂に終わりました
まずキリカがやばい可愛い!!
思わず品乳が好きになっちゃいました
杉井さん責任とってください
そして一番はキリカの口調がアリスと全く違うし設定も背景も全然違うから神メモと被ることは僕はありませんでした
あとさよピ見てたら最後にうひょってなります
まじかよこういう世界観だったのか!と僕は勝手に思いこんでしまいました
杉井さん責任とってください
生徒会+某 という設定はよくありますが今回の世界観というか流れは今までにないものじゃないのでしょうか
ロリ+品乳=杉井の十八番!
人は得意なことを得意な趣向に用いると爆発的な力を生むと聞きましたが、今回もごちそうさまです
今回のは題名見て あれ神メモとかぶっ…てる? と思いましたが杞憂に終わりました
まずキリカがやばい可愛い!!
思わず品乳が好きになっちゃいました
杉井さん責任とってください
そして一番はキリカの口調がアリスと全く違うし設定も背景も全然違うから神メモと被ることは僕はありませんでした
あとさよピ見てたら最後にうひょってなります
まじかよこういう世界観だったのか!と僕は勝手に思いこんでしまいました
杉井さん責任とってください
生徒会+某 という設定はよくありますが今回の世界観というか流れは今までにないものじゃないのでしょうか
2011年12月20日に日本でレビュー済み
同作者の作品、神様のメモ帳の
・人が死なない(これからも死ななそう)
・女の子がいっぱい出てくる
・舞台が学園生徒会
・シリアス<ギャグ
バージョンといったところでしょうか
気負わず読めるところが
神様のメモ帳には無い魅力ですね
・人が死なない(これからも死ななそう)
・女の子がいっぱい出てくる
・舞台が学園生徒会
・シリアス<ギャグ
バージョンといったところでしょうか
気負わず読めるところが
神様のメモ帳には無い魅力ですね
2012年2月21日に日本でレビュー済み
普段ラノベを読まない方には萌え小説としか思わないだろう。
ですが、これが良いです。生徒会メンバーは殆どの人が変態だが、とても面白い。
ギャグと萌え要素がある作品が大好物の僕にはたまらないですねwwwww
タイトルには「探偵」とありますが、あまり探偵としての活躍が無いため首を傾げてしまいましたが、肩書きなのかな?と思ったのでさほど気になりませんでした。
内容はよく有りがちなラブコメですが。
登場人物は独特の魅力があって飽きなかったです。
ですが、これが良いです。生徒会メンバーは殆どの人が変態だが、とても面白い。
ギャグと萌え要素がある作品が大好物の僕にはたまらないですねwwwww
タイトルには「探偵」とありますが、あまり探偵としての活躍が無いため首を傾げてしまいましたが、肩書きなのかな?と思ったのでさほど気になりませんでした。
内容はよく有りがちなラブコメですが。
登場人物は独特の魅力があって飽きなかったです。
2011年12月28日に日本でレビュー済み
著者の作品を全て読んでいるわけではありませんが、作風が毎回違うので驚かされます。
内容はあらすじ通り、ハイテンション学園ラブコメ・ミステリーです(ラブは薄めですが)
主人公が半ば強制的に入らされた生徒会は女生徒だけしかいません。
会話がほとんど成立しない引きこもりのヒロイン、傍若無人な生徒会長、何気に腹黒い副会長、と普通じゃない人達です。
これだけ聞くと強烈な人物像に困惑するかと思いますが、そこは小気味よいギャグを交えてコメディ風に仕上がっているのでキツさはありません。
普段はマイペースな彼女達ですが、学園で起こったトラブルがあればしっかり対応する姿勢も描かれており、メリハリが効いて面白かったです。
タイトルにある探偵らしい仕事はあまりしてませんが、コミカルながらも慌ただしい日常を楽しむには良い作品だと思います。
内容はあらすじ通り、ハイテンション学園ラブコメ・ミステリーです(ラブは薄めですが)
主人公が半ば強制的に入らされた生徒会は女生徒だけしかいません。
会話がほとんど成立しない引きこもりのヒロイン、傍若無人な生徒会長、何気に腹黒い副会長、と普通じゃない人達です。
これだけ聞くと強烈な人物像に困惑するかと思いますが、そこは小気味よいギャグを交えてコメディ風に仕上がっているのでキツさはありません。
普段はマイペースな彼女達ですが、学園で起こったトラブルがあればしっかり対応する姿勢も描かれており、メリハリが効いて面白かったです。
タイトルにある探偵らしい仕事はあまりしてませんが、コミカルながらも慌ただしい日常を楽しむには良い作品だと思います。