異世界へ「オタク文化」を普及させる役割を担わされて送り込まれた元引きこもりの少年・慎一
前巻では「憂国士団」といういかにも底の浅そうな思想もどきを振り回す連中の襲撃を受け
異文化が広まる事に対する「文化侵略」への反発の強さを思い知らされたわけですが、今回は逆に
自分がやってきた「文化交流」の真の意味を思い知らされる話になっています
序盤は慎一が作った「オタク学校」が出来て三ヶ月、順調すぎるぐらいに日本語を含めた「オタク文化」を
吸収し続ける生徒たちの様子が描かれます。亜人種同士の差別意識などを見せられ、相変わらず現代日本の
価値観とは相容れない諸々の出来事にカルチャーショックを受ける慎一でしたが、「オタク文化」が受ける
事には喜びを隠せない様子でした…それが度の過ぎた物になるまでは
ある時期から生徒たちの「オタク文化」学習は暴走を始めます。元々娯楽による刺激が少ない社会に育った
生徒たちにとって刺激の塊のような「オタク文化」は麻薬のように浸透し元の生活を破綻させるまでに
至っていました。自分がやってきた事が「文化交流」なんて甘っちょろい物ではなく、特定の文化に依存させ
元の文化を基盤とした社会を破壊する「文化侵略」である事を思い知らされ一度は引きこもってしまった慎一でしたが
ミュセルを初めとする異世界の住人たちの励ましの中で「文化」の持つ真実に気が付き、自分を異世界に送り込んだ
日本政府の意思に反する形で行動を起こします
うん、「文化」の持つ本質はどう受け入れるかを決めるかの、あくまで「受け手」の側の問題なのだと見抜き
「下らない有害文化」と見下しているくせに「オタク文化」をコントロール可能な道具と舐めきっていた日本政府の要人に
あれこれと脅しをかけられながらも「日本語教育」の成果で逆に言質を取って見せた慎一の度胸は天晴れ
これで日本政府の支援によるオタクグッズの持込は難しくなったかもしれませんが、この巻で登場しながらあまり
活躍の場面が無かったケモノ耳少女な放浪絵師の萌え絵習得が意外な意味を持ち始めるかもしれません…後を引く面白さだなあ
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アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者2 (講談社ラノベ文庫) 単行本(ソフトカバー) – 2011/12/28
突如として日本と、富士の樹海の『穴』を通じて地続きになってしまった異世界の神聖エルダント帝国に、『萌え』を売り込む事になった、ただのオタク少年加納慎一。しかし、事態は彼や日本政府の思惑を遥かに超えて過激に進行。乾いた土地に水が染み込むように、オタク文化はエルダント帝国に根付いていってしまう。本当にこれは侵略か? 自分は侵略者なのか、と悩む慎一が取った逆転の作戦が、今度は『戦争』を呼び込んでしまう
突如として日本と、富士の樹海の『穴』を通じて地続きになってしまった異世界。そこの神聖エルダント帝国に、『萌え』を売り込む事になったのは、ただのオタク少年加納慎一だった。しかし、事態は彼や日本政府の思惑を遥かに超えて過剰に進行。乾いた土地に水が染み込むように、オタク文化はエルダント帝国に根付いていってしまう。テロ事件での非難から日本政府の意図に気づいた慎一は、これは侵略か? 自分は侵略者なのか、と悩むが、献身的なハーフエルフ・メイド少女ミュセル等の助言で、自らの取る道を模索。その意外な逆転の作戦とは? そして、事態を憂慮した日本側が取ったのは、今度こそ『戦争』だった!!
突如として日本と、富士の樹海の『穴』を通じて地続きになってしまった異世界。そこの神聖エルダント帝国に、『萌え』を売り込む事になったのは、ただのオタク少年加納慎一だった。しかし、事態は彼や日本政府の思惑を遥かに超えて過剰に進行。乾いた土地に水が染み込むように、オタク文化はエルダント帝国に根付いていってしまう。テロ事件での非難から日本政府の意図に気づいた慎一は、これは侵略か? 自分は侵略者なのか、と悩むが、献身的なハーフエルフ・メイド少女ミュセル等の助言で、自らの取る道を模索。その意外な逆転の作戦とは? そして、事態を憂慮した日本側が取ったのは、今度こそ『戦争』だった!!
- 本の長さ296ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2011/12/28
- 寸法10.7 x 1.4 x 15 cm
- ISBN-104063752119
- ISBN-13978-4063752113
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2011/12/28)
- 発売日 : 2011/12/28
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 296ページ
- ISBN-10 : 4063752119
- ISBN-13 : 978-4063752113
- 寸法 : 10.7 x 1.4 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,166,093位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1969年生まれ、大阪大学法学部卒。『ドラゴンズ・ウィル』で第九回富士見ファンタジア長編小説大賞を受賞し、デビュー。『神曲奏界ポリフォニカ』のアニメーション化でシリーズ構成・脚本を担当し、以後アニメーション原案・シリーズ構成・脚本の仕事を多数てがけている。また、創作集団イメイジング・フォレストを主宰し原作提供等を行うなど、幅広い創作活動を展開している(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 ザ・ジャグル 3―汝と共に平和のあらんことを (ISBN-13:978-4150309992)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2014年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
このあとの展開が楽しみです。TVアニメは2巻までだったのですね。
2016年12月5日に日本でレビュー済み
ケモミミの少女が出てきたところでレビューです。
今現在16巻まで出ている。という事で、とりあえず2巻まで買ってみました。
絵はすごく好きです。内容は、素敵なヒロインが主人公に惹かれていくのですが、私には主人公のどの辺に惹かれているのか分かりにくいです。身分を気にする事なく接してくれるから?かな。(メイドと主人や、皇帝と家臣)
とにかく、まだ2巻ですでに美少女ばかり出てきて、フラグが立ちまくってますが、そこと主人公の魅力が釣り合ってないように感じるので違和感があります。
主人公の思考に関しては、まあ、理解し難いです。
しかし、はじめの方に書いた通り、ヒロインは魅力的なのでハマった方も多いのでしょう。(じゃなければ16巻も出ないし)私はとりあえず2巻で休んで、気が向いたらまた買います。面白くて一気に全巻とは思いませんでした。
今現在16巻まで出ている。という事で、とりあえず2巻まで買ってみました。
絵はすごく好きです。内容は、素敵なヒロインが主人公に惹かれていくのですが、私には主人公のどの辺に惹かれているのか分かりにくいです。身分を気にする事なく接してくれるから?かな。(メイドと主人や、皇帝と家臣)
とにかく、まだ2巻ですでに美少女ばかり出てきて、フラグが立ちまくってますが、そこと主人公の魅力が釣り合ってないように感じるので違和感があります。
主人公の思考に関しては、まあ、理解し難いです。
しかし、はじめの方に書いた通り、ヒロインは魅力的なのでハマった方も多いのでしょう。(じゃなければ16巻も出ないし)私はとりあえず2巻で休んで、気が向いたらまた買います。面白くて一気に全巻とは思いませんでした。
2012年1月18日に日本でレビュー済み
後半に、陸上自衛隊の初となる、特殊部隊の特殊作戦郡が出てきます。 この、日本政府は確かに冷たいですが、情に捕われずに国益の為に動いているので国の政治としたら正しいと思います、現実の日本政府にもこれ位して欲しい物です!!
一巻に比べてシリアスな感じが増えましたが、自分は二巻のシリアスなところが大好きです。
一巻に比べてシリアスな感じが増えましたが、自分は二巻のシリアスなところが大好きです。
2011年12月29日に日本でレビュー済み
相変わらず説得力のある文章でストーリーに引き込まれます。非常に面白かったです。
今回は前巻より三ヶ月経過したところから始まり、
前半は前巻のおさらいを兼ねた日常風景、後半は主人公が自分の行いや日本政府の態度に対して苦悩する姿が描かれています。
キャラクターは女性陣だけでは無く、前巻では不遇だった男性陣も活躍。悩める主人公に知ってか知らずか後押しをしてくれる良い奴ばかりです。
新キャラのウェアウルフ少女は動揺すると隠し事を自ら暴露しちゃうドジっ娘ですが、そのあざとさと愛嬌のバランスが上手く可愛かった。
ただ、1巻に比べるとストーリーの展開が遅いです。
これは前巻では書ききれなかった設定の補足やキャラの掘り下げなどもある為、ある程度は仕方ないという印象。なのでその分次巻以降に期待できると考えれば、悪くはないと思います。
主人公の進むべき方向が決まり、今後エルダント帝国と日本政府は大きく動き出しそうな雰囲気。より親密になった彼等の活躍ぶりが楽しみなところ。
最後に余談。イラストは幻想的でファンタジー世界に合っていると思います。でも作中では屋敷内でポニーテールにしているはずのミュセルの髪型が変わっていないような……??そこだけ疑問でした。
今回は前巻より三ヶ月経過したところから始まり、
前半は前巻のおさらいを兼ねた日常風景、後半は主人公が自分の行いや日本政府の態度に対して苦悩する姿が描かれています。
キャラクターは女性陣だけでは無く、前巻では不遇だった男性陣も活躍。悩める主人公に知ってか知らずか後押しをしてくれる良い奴ばかりです。
新キャラのウェアウルフ少女は動揺すると隠し事を自ら暴露しちゃうドジっ娘ですが、そのあざとさと愛嬌のバランスが上手く可愛かった。
ただ、1巻に比べるとストーリーの展開が遅いです。
これは前巻では書ききれなかった設定の補足やキャラの掘り下げなどもある為、ある程度は仕方ないという印象。なのでその分次巻以降に期待できると考えれば、悪くはないと思います。
主人公の進むべき方向が決まり、今後エルダント帝国と日本政府は大きく動き出しそうな雰囲気。より親密になった彼等の活躍ぶりが楽しみなところ。
最後に余談。イラストは幻想的でファンタジー世界に合っていると思います。でも作中では屋敷内でポニーテールにしているはずのミュセルの髪型が変わっていないような……??そこだけ疑問でした。
2012年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
オタク文化を、帝国だけでなく他国まで広げて大成功のはずなのに、日本政府の反対が理解不能。
日本語が、異世界の共通言語になれるかもしれないのに、日本政府の妨害が理解不能。
事前に根回し無かったことに怒り?
あまりの成功に、尻込みしたってことだろうか?
それまで楽しめていただけに、意味不明な展開が残念です。
日本語が、異世界の共通言語になれるかもしれないのに、日本政府の妨害が理解不能。
事前に根回し無かったことに怒り?
あまりの成功に、尻込みしたってことだろうか?
それまで楽しめていただけに、意味不明な展開が残念です。