奥泉作品はかなり好きな自分ですが、この作品は未読で、つい、ずる(?)をしてプロットだけ知りたくなって手にとりました。
いつも以上に曼陀羅のように展開するキーワードやキー概念の乱舞に、じゅうぶん、楽しませてもらいました。文章だとおそらくごまかしが聞くイメージを、視覚化しなければならない荒業をよくこなした、と。
とにかく話が大きくなっていくのが快感です。ややオカルティックなのは村上春樹作品と近いようでいて、やはり違う。望月氏は下巻を読むと、よほど奥泉ワールドがお好きなようなので、またチャンスがあったら、ぜひ、奥泉ワールドと格闘してほしいと思いました。
ところで美形ぞろいのなか、加藤さんの絵(顔)が、個人的に気に入った。原作でどう描写されるのか気になって仕方がない。
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鳥類学者のファンタジア 上 (KCデラックス) コミック – 2008/3/13
ジャズピアニストの希梨子は、特殊な音階と猫に導かれて時空を超えて、ナチス支配下のドイツで、天才ピアニストだった祖母・霧子と出会う。「オルフェウスの音階」「ピュタゴラスの天体」「ロンギヌスの石」「宇宙オルガン」……謎が絡み合う、壮大な冒険物語!
「オルフェウスの音階」と猫が導くめくるめく冒険ファンタジー! ジャズピアニスト・フォギーこと希梨子は演奏中、柱の陰に1人の聴き手の存在を感じる。彼女の前に現れたその不思議な女性は、昔ベルリンで亡くなったはずの祖母・霧子だった!謎の「オルフェウスの音階」と猫に導かれて、ナチス支配下のドイツにタイムスリップした彼女は……!?
「オルフェウスの音階」と猫が導くめくるめく冒険ファンタジー! ジャズピアニスト・フォギーこと希梨子は演奏中、柱の陰に1人の聴き手の存在を感じる。彼女の前に現れたその不思議な女性は、昔ベルリンで亡くなったはずの祖母・霧子だった!謎の「オルフェウスの音階」と猫に導かれて、ナチス支配下のドイツにタイムスリップした彼女は……!?
- 本の長さ160ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2008/3/13
- ISBN-10406375457X
- ISBN-13978-4063754575
商品の説明
著者について
望月玲子
静岡県出身、國學院大学文学部文学科卒業。コミック作家として83年デビュー。これまでに60冊を超えるコミックス、イラスト集『MISTY』、イラスト・メッセージ集『気むずかしい林檎』等を出版。代表作は『タケコさんの恋人』シリーズ。04年秋、ケータイサイト「The News」上で連載された初の書き下ろし恋愛ホラー短編集『LOVE ENDROLL』が話題となる。
静岡県出身、國學院大学文学部文学科卒業。コミック作家として83年デビュー。これまでに60冊を超えるコミックス、イラスト集『MISTY』、イラスト・メッセージ集『気むずかしい林檎』等を出版。代表作は『タケコさんの恋人』シリーズ。04年秋、ケータイサイト「The News」上で連載された初の書き下ろし恋愛ホラー短編集『LOVE ENDROLL』が話題となる。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2008/3/13)
- 発売日 : 2008/3/13
- 言語 : 日本語
- コミック : 160ページ
- ISBN-10 : 406375457X
- ISBN-13 : 978-4063754575
- Amazon 売れ筋ランキング: - 484,507位コミック
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年12月27日に日本でレビュー済み
奥行きを感じさせるタイトルに惹かれ購入しました。実際は小説のコミック化です。
第二次大戦中、ナチス支配下のベルリンへタイムスリップという大きな起点に始まり、オルフェウス、ピュタゴラス、ロンギヌスといった単語が目白押し。神秘思想、儀式が宇宙の真理に肉薄する様を描きつつ、割と何となく過ごしてしまう主人公の様子は、大抵の作品なら馬鹿馬鹿しく映りがちだが、キャラ立てのよさもあり心地よかったです。
下巻を早く読みたくなる、久々の傑作です。いずれは原作も手に取りたいですが、恐らく「うまくコミックにしたな」と思うのではないでしょうか。
第二次大戦中、ナチス支配下のベルリンへタイムスリップという大きな起点に始まり、オルフェウス、ピュタゴラス、ロンギヌスといった単語が目白押し。神秘思想、儀式が宇宙の真理に肉薄する様を描きつつ、割と何となく過ごしてしまう主人公の様子は、大抵の作品なら馬鹿馬鹿しく映りがちだが、キャラ立てのよさもあり心地よかったです。
下巻を早く読みたくなる、久々の傑作です。いずれは原作も手に取りたいですが、恐らく「うまくコミックにしたな」と思うのではないでしょうか。
2008年5月14日に日本でレビュー済み
奥泉光さんの原作がまずとても面白いものです。たいへん複雑な話でまったく思いも寄らない世界が繰り広げられ、ストーリーもどこへ行ってしまうのだろうと途中で少し不安になってしまうほどに意表をつく展開です。その小説がまさかこんなに見事にコミック化されるなんて。あまり期待しないで、というよりも、かなり不安を抱いて読み始めたのですが、とても素晴らしいものでした。