タイトルに書いたようにこれを読んだ時、読んだ後に心に生じる感情はどんな言葉を当てはめても違う気がする、それでいて確かにここにある不思議な感情、波動——
読んだものにしか分からないそれなので、騙されたと思って読んでおくれとしか言えない。
でも自信を持って言えるのが読んだらきっとあなたの宝物のひとつになるという事。
全てが不思議で
全てが魅力的で忘れがたい物語。
何もかもがおすすめなのだが蛇足的に個人的に特におススメしたいのが
『水平線JPG』
『飛んだ車』
水平線JPGにおけるエミリーの表情——
全く同じ顔なのに——
僕はアレほど哀しい顔は——
あれほど切ない顔は——
見た事がない。
突き付けられる読む者の内面にある醜さまで勝手に掘り起こし、凄まじい衝撃を残して唐突に終わる物語が素晴らしい。
そして『飛んだ車』
ネッシーの存在を信じる変なオッサンとその妻の愛の物語。
その運命の不条理さと、オッサンと妻の深く美しすぎる、もう二度と戻らない愛は
涙腺の蛇口がぶっ壊れるほど心に、胸に、衝撃を与えてくれる。
なんか興奮気味に書いてしまいましたが、とにかく一度読んでいただきたい素晴らしい作品です。
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変身のニュース (モーニング KC) コミック – 2012/11/22
宮崎 夏次系
(著)
妄想癖が悪化し、兄弟の手に負えなくなってしまった妹。大切に思っているはずなのに、煩わしいと感じてしまう人間の矛盾に迫った『水平線JPG』。ある日、死んだ恋人からとんでもないプレゼントが届く『ダンくんの心配』や、爆弾魔の孤独を描いた『成人ボム 夏の日』等、煌めく九編を収録。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2012/11/22
- 寸法13 x 1.6 x 18.3 cm
- ISBN-104063871665
- ISBN-13978-4063871661
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2012/11/22)
- 発売日 : 2012/11/22
- 言語 : 日本語
- コミック : 224ページ
- ISBN-10 : 4063871665
- ISBN-13 : 978-4063871661
- 寸法 : 13 x 1.6 x 18.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 78,071位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年10月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年3月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「変身のニュース」というタイトルに何か感じるものがあり、
吸い寄せられるように購入し、読んでみました。
「変身」も「ニュース」もありふれた言葉なのに二つが合わさると
途端に不思議なオーラが出てきますね。
表紙買いやジャケ買いをして失敗したと感じる、
ある種名前負けしたような作品が多いように思いますが、
この「変身のニュース」という作品は、名は体を表していると思いました。
この「変身のニュース」という作品を「タイトル買い」した人は、
買って正解だったと思うんじゃないでしょうか。
まず、絵がとても素晴らしいです。
人物ももちろん素晴らしいのですが、背景がとにかくすごいと感じました。
電柱、鉄塔、ガスタンク、廃墟、裏路地、工場などにフェチズムを感じる人なら
この背景を見ているだけで幸せな気分になれます。
すごく精密に描かれているのだけど、フリーハンドで描かれる線のランダム性は
こういった廃墟チックな絵にピッタリだと思いました。
Amazonのサムネでチラっと表紙を見ただけだったので、
失礼ながら絵の方にはさほど期待していなかったのですが、
いい感じで裏切られてめちゃくちゃ興奮してしまいました。
物語の方も最高でした。
どの短篇も孤独な人が孤独を噛みしめる物語だったと僕は感じました。
孤独をこじらせてしまっている僕みたいな人が読んだら、心を動かされるのではないかと思います。
どれも大好きな短篇でしたが、特に大好きだったのは爆弾魔の孤独を描いた『成人ボム 夏の日』。
下品な世界だとこの世界を否定する主人公の青年の気持ちが揺れ動く様は、見ていて本当に切なくなりました。
この青年の表情がまた良くて、一番心の情報が出るであろう目がほぼまん丸で統一されているので、
感情が細かくは読み取れないはずなのに、青年の考えていることがとてもよくわかる。わかる気がする。
どの短篇のラストも、ほんのりと救いがあり、作者さんの優しさを感じ取れてとてもよかったです。
タイトルの「変身のニュース」を見ればわかる通り、作者さんの言葉のチョイスがすごくいいんです。
物語とはあまり深く関わってこないようなちょっとした言葉に、ユーモアセンスや、サービス精神を感じ、
とても楽しい気持ちになりました。
この短篇集を読み終えて、即効でこの作者さんの他の作品も注文してしまいました。
吸い寄せられるように購入し、読んでみました。
「変身」も「ニュース」もありふれた言葉なのに二つが合わさると
途端に不思議なオーラが出てきますね。
表紙買いやジャケ買いをして失敗したと感じる、
ある種名前負けしたような作品が多いように思いますが、
この「変身のニュース」という作品は、名は体を表していると思いました。
この「変身のニュース」という作品を「タイトル買い」した人は、
買って正解だったと思うんじゃないでしょうか。
まず、絵がとても素晴らしいです。
人物ももちろん素晴らしいのですが、背景がとにかくすごいと感じました。
電柱、鉄塔、ガスタンク、廃墟、裏路地、工場などにフェチズムを感じる人なら
この背景を見ているだけで幸せな気分になれます。
すごく精密に描かれているのだけど、フリーハンドで描かれる線のランダム性は
こういった廃墟チックな絵にピッタリだと思いました。
Amazonのサムネでチラっと表紙を見ただけだったので、
失礼ながら絵の方にはさほど期待していなかったのですが、
いい感じで裏切られてめちゃくちゃ興奮してしまいました。
物語の方も最高でした。
どの短篇も孤独な人が孤独を噛みしめる物語だったと僕は感じました。
孤独をこじらせてしまっている僕みたいな人が読んだら、心を動かされるのではないかと思います。
どれも大好きな短篇でしたが、特に大好きだったのは爆弾魔の孤独を描いた『成人ボム 夏の日』。
下品な世界だとこの世界を否定する主人公の青年の気持ちが揺れ動く様は、見ていて本当に切なくなりました。
この青年の表情がまた良くて、一番心の情報が出るであろう目がほぼまん丸で統一されているので、
感情が細かくは読み取れないはずなのに、青年の考えていることがとてもよくわかる。わかる気がする。
どの短篇のラストも、ほんのりと救いがあり、作者さんの優しさを感じ取れてとてもよかったです。
タイトルの「変身のニュース」を見ればわかる通り、作者さんの言葉のチョイスがすごくいいんです。
物語とはあまり深く関わってこないようなちょっとした言葉に、ユーモアセンスや、サービス精神を感じ、
とても楽しい気持ちになりました。
この短篇集を読み終えて、即効でこの作者さんの他の作品も注文してしまいました。
2015年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全部で9編の短編集。
だいたいが生きる死ぬの(それも思春期的な意味で)話なのですが、
ポップな絵柄のせいか、話の持っていき方のせいか、
わりに爽やかな読後感が得られました。
登場人物たちの思考の流れはあまり直接的に語られることなく、
行動の変化という形で描かれているあたりが、
なんとなくサリンジャーの短編集みたいで文学的と評される所以なのかなと思いました。
表紙の絵柄にピンときたら買ってみてもいいんじゃないでしょうか。
だいたいが生きる死ぬの(それも思春期的な意味で)話なのですが、
ポップな絵柄のせいか、話の持っていき方のせいか、
わりに爽やかな読後感が得られました。
登場人物たちの思考の流れはあまり直接的に語られることなく、
行動の変化という形で描かれているあたりが、
なんとなくサリンジャーの短編集みたいで文学的と評される所以なのかなと思いました。
表紙の絵柄にピンときたら買ってみてもいいんじゃないでしょうか。
2021年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
星新一を読んだような、オチが素晴らしいショートショートの面白さを感じました。宮崎さんの他の作品もさらに読んでみたくなりました。
2017年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
夢か現かどこか不思議な世界で、ゆるかわなキャラクターたちが織りなすちょっぴり切ないお話の詰め合わせ。
モノクロの絵がカラーに感じられるくらい、溢れんばかりの感情が鮮やかに描かれています。
切ないお話ながら読後感は雨上がりのように晴れやか。何度も手に取って読みたくなる「大人の絵本」です。
モノクロの絵がカラーに感じられるくらい、溢れんばかりの感情が鮮やかに描かれています。
切ないお話ながら読後感は雨上がりのように晴れやか。何度も手に取って読みたくなる「大人の絵本」です。
2013年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現時点では単行本にはなっていない「夕方までに帰るよ」の方がもっとブラックで怪作ではありますが、この「変身のニュース」も、幾度ド肝をぬかれたことか。
某美術大学ストレート合格してるだけあり、絵のタッチが他に類を見ないと思いませんか?
著者は狙ってやっています。
そして、この人、ド天然でもあります。
これほど心にブッ刺さる作品を、私は未だ見たことがありません。
クリエイター気質の者は、インスピレーションを刺激されるか、もしくは夢を諦めるかのどちらかだと思います。それくらい強い作品・著者の才能です。
内容は、他のレビュアーの方が語られている通りです。
万人に受け入れられるかと言えば…。受け入れられない方も居るかもしれません。
しかし、ストーリーだけとっても、絵だけとっても一見の価値はあります。
その二つに衝撃を受け、なおかつ“ええやんコレ”となった時、既に夏次系ワールドから逃れられなくなっていること請け合い。
この「鼻血系女子」の表紙にピンときたら、とりあえず読んでみましょう!
某美術大学ストレート合格してるだけあり、絵のタッチが他に類を見ないと思いませんか?
著者は狙ってやっています。
そして、この人、ド天然でもあります。
これほど心にブッ刺さる作品を、私は未だ見たことがありません。
クリエイター気質の者は、インスピレーションを刺激されるか、もしくは夢を諦めるかのどちらかだと思います。それくらい強い作品・著者の才能です。
内容は、他のレビュアーの方が語られている通りです。
万人に受け入れられるかと言えば…。受け入れられない方も居るかもしれません。
しかし、ストーリーだけとっても、絵だけとっても一見の価値はあります。
その二つに衝撃を受け、なおかつ“ええやんコレ”となった時、既に夏次系ワールドから逃れられなくなっていること請け合い。
この「鼻血系女子」の表紙にピンときたら、とりあえず読んでみましょう!
2014年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
星野源さんがラジオで大推薦していたので読んでみました。
これは…面白い‼
絵も可愛らしいし、背景も独特の世界観だし、ストーリーも不思議なのに良くできています。
女の子は特に可愛い。ハッとしてしまう瞳の表情がたくさんあります。
一話完結ものなので、その日の気分で手軽に読めるのも良いです。
星新一さんの読後感に似ています。
買いです。
これは…面白い‼
絵も可愛らしいし、背景も独特の世界観だし、ストーリーも不思議なのに良くできています。
女の子は特に可愛い。ハッとしてしまう瞳の表情がたくさんあります。
一話完結ものなので、その日の気分で手軽に読めるのも良いです。
星新一さんの読後感に似ています。
買いです。
2013年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表紙を見て「ああ、ヘタウマおしゃれイラストマンガね。こういうの微妙なの多いんだよなぁ」と
侮っていましたが、読み終わって即「すみませんでした!」と思いました。
最近よく見かけるおしゃれイラストマンガはストーリーが陳腐というか、イラストの雰囲気だけで
乗り切っている(ようで乗り切ってないからツマンナイ)ものが多いんですが、
このマンガはしっかり読ませてくれます。
どなたか書かれていましたが、西村ツチカさんのマンガと同じにおいを感じます。
良くも悪くも「今っぽさ」が強いので、これからもっと才能を開花させて
「古くならないマンガ」を期待しています。
侮っていましたが、読み終わって即「すみませんでした!」と思いました。
最近よく見かけるおしゃれイラストマンガはストーリーが陳腐というか、イラストの雰囲気だけで
乗り切っている(ようで乗り切ってないからツマンナイ)ものが多いんですが、
このマンガはしっかり読ませてくれます。
どなたか書かれていましたが、西村ツチカさんのマンガと同じにおいを感じます。
良くも悪くも「今っぽさ」が強いので、これからもっと才能を開花させて
「古くならないマンガ」を期待しています。