収録6作品中3作品が未発表作と初々しくも、発刊直前に青年誌で発表したものも含め
一貫した感性に翻弄される…ついつい頁を繰る手が止まらなくなる一冊でした。
【edge of her】…ダメ親が美少女を美オジに預けるというヤマシタ定型作品。
「mo' some sting」「ドントクライ・ガール」より閉塞感が強めで、突破できてない感じ。
【イナズマ】…今より絵が一生懸命描かれてる気がしますね。まだ硬くて青い線です。
才能と孤独と憧れと憎しみと、これもヤマシタ作品によく散らされたテーマかな。
【サタニック・スイート】…これもダメ親〜定型作品ですが、突如ファンタジー展開!
何というか「魔女の宅急便」と「ラピュタ」を一遍に見たような気になりました(笑)
【ねこぜの夜明け前】…これは「寄生獣」と「千と千尋の神隠し」を想起しました。
主人公のオジサンに取り憑いてる妖怪?の“めばる”が好みです。 一匹欲しい。
【ビューティフルムービー】…お前は強いけど俺じゃなきゃダメな子がいるんだ、ですね。
自分を名前で呼ぶ女子に怖気が走るのは私だけなのか。 それすらもいつしか忘却。
【MUD】…タイトルの意味は“ぬかるみ”。 退屈な日常に沈む中3女子と教師の秘密。
血は岡崎京子「マジック・ポイント」とか…胸から花は「SWEETデリバリー」を思い出し。
※挙げた作品は単に思い出しただけで、悪い意味で取り上げている訳ではありません。
ヤマシタ先生は巻末に作品執筆中のBGMを挙げられますが、あのノリです。
ちなみに私はそんなにジブリ作品が好きではないのですが…なんで出て来るんだろう。
私の好みは【ねこぜ〜】です。どんな(この場合は人外を見る)才能も、苦にも楽にもなる。
インパクトが強かったのはやはり【MUD】ですが、青年誌! という感じ全開なのに
女子にも某かの欲望と満足を…何よりラストで“純愛”の名の下に納めたところで
女性も支持し易くなっただろうな〜と。 「恋の心に黒い羽」男女編、というカラーで。
しかしこの1話のためだけに、中1の姪にこの本の禁読令を出す羽目になってしまいました(笑)
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サタニック・スイート (アフタヌーンKC) コミック – 2012/3/23
ヤマシタ トモコ
(著)
ヤマシタトモコの多彩な世界を味わえる傑作短編集! 2004~2005年に
描かれた初期未発表作品3作を含む、計6作品を収録。魔法少女の奮闘日記あ
り、男子高校生の友情ものあり、少女と塾講師の純情過激なラブストーリーあ
り。どこにも描かれたことのないヤマシタワールドが広がる、ファン必携の短編集!
ヤマシタトモコの多彩な世界を味わえる傑作短編集! 2004~2005年に描かれた初期未発表作品3作を含む、計6作品を収録。魔法少女の奮闘日記あり、男子高校生の友情ものあり、少女と塾講師の純情過激なラブストーリーあり。どこにも描かれたことのないヤマシタワールドが広がる、ファン必携の短編集!
描かれた初期未発表作品3作を含む、計6作品を収録。魔法少女の奮闘日記あ
り、男子高校生の友情ものあり、少女と塾講師の純情過激なラブストーリーあ
り。どこにも描かれたことのないヤマシタワールドが広がる、ファン必携の短編集!
ヤマシタトモコの多彩な世界を味わえる傑作短編集! 2004~2005年に描かれた初期未発表作品3作を含む、計6作品を収録。魔法少女の奮闘日記あり、男子高校生の友情ものあり、少女と塾講師の純情過激なラブストーリーあり。どこにも描かれたことのないヤマシタワールドが広がる、ファン必携の短編集!
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2012/3/23
- ISBN-104063878155
- ISBN-13978-4063878158
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2012/3/23)
- 発売日 : 2012/3/23
- 言語 : 日本語
- コミック : 224ページ
- ISBN-10 : 4063878155
- ISBN-13 : 978-4063878158
- Amazon 売れ筋ランキング: - 228,922位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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上位レビュー、対象国: 日本
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2013年10月3日に日本でレビュー済み
女子高生が借金抱えて逃げ回る。
そんなストーリーはいくつか読んだことがあります。
ヤマシタさんが好きなシチュなんでしょうか。
そんなことより、魔法使いですよ!
漫画の中では、特別な技能を持つ人をそう呼ぶみたいですけど、
雨乞いとかおまじないとかそういう類らしくて、
ヤマシタさんらしくなく、ファンタジーでいいじゃない!?
読み終わるのが悲しいくらい、すっごく、すっごく面白い作品でした。
一度リニューアル?のお話があって、ネームを切り直したって書いてありましたが、
なぜもう一度!書き直して連載してこれだけをコミックスにしてくれなかったのか…!
それだけが残念です。もっと続き読みたい。アフタヌーンさん諦めないで!
いったん書いたやつも含めてもう一度単行本化に向けて連載考えて下さい。
そうじゃなきゃ描き下ろしで一冊!
絶対買うのに…どうしてやめちゃったんだ。つまんないの。
ほんとにおもしろかったので、アフタヌーンさんの目に届きますように。
そんなストーリーはいくつか読んだことがあります。
ヤマシタさんが好きなシチュなんでしょうか。
そんなことより、魔法使いですよ!
漫画の中では、特別な技能を持つ人をそう呼ぶみたいですけど、
雨乞いとかおまじないとかそういう類らしくて、
ヤマシタさんらしくなく、ファンタジーでいいじゃない!?
読み終わるのが悲しいくらい、すっごく、すっごく面白い作品でした。
一度リニューアル?のお話があって、ネームを切り直したって書いてありましたが、
なぜもう一度!書き直して連載してこれだけをコミックスにしてくれなかったのか…!
それだけが残念です。もっと続き読みたい。アフタヌーンさん諦めないで!
いったん書いたやつも含めてもう一度単行本化に向けて連載考えて下さい。
そうじゃなきゃ描き下ろしで一冊!
絶対買うのに…どうしてやめちゃったんだ。つまんないの。
ほんとにおもしろかったので、アフタヌーンさんの目に届きますように。
2016年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少女達のお話。一つ一つ面白いし、読みやすい。でも、最後の話は苦手。なので、3です。
2012年3月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アフタヌーン誌で『BUTTER!!!』連載中の、ヤマシタトモコ短編集です。
『edge of her』・・未発表作品
両親が夜逃げし、小春13歳は叔父の元に身を寄せる。
『イナズマ』・・未発表作品
おれの幼馴染でヒーローのあいつは、怪我で引退して失踪してしまう。
『サタニック・スイート』・・未発表作品
親の借金を返済する女の子、実は特殊技能系です。
『ねこぜの夜明け前』・・月刊アフタヌーン05年10月号
おれのともだちは、おれにしか見えないおまえだけ。
『ビューティフルムービー』・・月刊アフタヌーン08年5月号
映画館勤務の20代女子、倦怠と嘘や堕落と欲望。
『MUD』・・月刊アフタヌーン12年3月号
情熱を求めるクールビューティー女子高生、危険な恋。
エロスあり、サスペンスあり、お笑い(?)ありのMUD。
『えろいのを描こう!と思ったらなんだかえろとは違う方に行った』
との事ですが、充分えろいです。加納さん最高です! 私もみ、見たいです、、
冒頭シャーペンから『んんっ?』と引き込まれ、オチも鮮烈で読後感良し。
今の洗練された表現力だからこそという気もするエンターテイメント。
サタニック・スイートの面々、ギャグな表情とリアクションも面白い。
なんだかひたすらギャグに走った作品なんかも読んでみたくなりました。
覚ちゃんは木刀で空飛ぶかわいい子です。
少女から大人、ギャグにエロス、リアルにファンタジー。とても表現の幅広い方ですね。
『edge of her』・・未発表作品
両親が夜逃げし、小春13歳は叔父の元に身を寄せる。
『イナズマ』・・未発表作品
おれの幼馴染でヒーローのあいつは、怪我で引退して失踪してしまう。
『サタニック・スイート』・・未発表作品
親の借金を返済する女の子、実は特殊技能系です。
『ねこぜの夜明け前』・・月刊アフタヌーン05年10月号
おれのともだちは、おれにしか見えないおまえだけ。
『ビューティフルムービー』・・月刊アフタヌーン08年5月号
映画館勤務の20代女子、倦怠と嘘や堕落と欲望。
『MUD』・・月刊アフタヌーン12年3月号
情熱を求めるクールビューティー女子高生、危険な恋。
エロスあり、サスペンスあり、お笑い(?)ありのMUD。
『えろいのを描こう!と思ったらなんだかえろとは違う方に行った』
との事ですが、充分えろいです。加納さん最高です! 私もみ、見たいです、、
冒頭シャーペンから『んんっ?』と引き込まれ、オチも鮮烈で読後感良し。
今の洗練された表現力だからこそという気もするエンターテイメント。
サタニック・スイートの面々、ギャグな表情とリアクションも面白い。
なんだかひたすらギャグに走った作品なんかも読んでみたくなりました。
覚ちゃんは木刀で空飛ぶかわいい子です。
少女から大人、ギャグにエロス、リアルにファンタジー。とても表現の幅広い方ですね。
2012年3月24日に日本でレビュー済み
デビュー前の未発表作3作ふくむ計6作品。
FEEL YOUNG(2009年ごろか)以前の作品が4作。
フィーヤン作品は「日常にひと匙の魔法を」て感じで、アフタヌ−ン用作品の本書は「ファンタジーを日常の味付けで」という感触。
フィーヤン系の最近の作品しか読んだ事がなかったので、こんな風にも描くのかと目ウロコ。面白い。
ヤクザじみた美中年&美少女や、変態ドM青年が主要キャラに立つのは変わっておられない様子。
ヤマシタ作品でお馴染みのモチーフが散りばめられていて、それを拾い集めるのもファンとしては愉しい。
表題作「サタニック・スイート」は「MO’SOME STING」の原型みたい。
しかし「MO’SOME」主役少女コグマちゃんの、生命の輝き!みたいな眩しさはまだない…。
ヤマシタさん真骨頂(と私は思う)の女が萌えてしまう少女たちの殻はまだ固い。
欲しいものを得るために、むき身の自身を曝し、血を吐くように愛を叫ぶ少女…2012年の最新作「MUD」。
妄想がいつも血まみれなのがエキセントリックで面白い。
古典的先鋭さがあるビジュアル表現が印象的。
鈴木清順を思い出した(新しい人をあまり知らないので)。
…でも彼女は本当に先生のことが好きなのだろうか。
純愛に見せかけて、本当はナルシシズムと、振れ幅デカ過ぎる日常にかき立てられて湧き出る脳内麻薬におぼれているのではないのか。
そんな怖さも感じる少女の恋。…この目線で見ると先生は完全に犯罪者ですが…青年誌だからこれでいいのかなとも思う。湿度の高いドライ感。
やはり「HER」「ドント・クライ・ガール」以後のヤマシタさん描く少女達はとても色っぽい。
女子が読んでも萌えますが、モーニング掲載作ということもあってか、「HER」や「ミラーボール・フラッシング・マジック」なんかの方がより女子向けなのかも。
いずれにせよ、青年誌、女性誌、BL誌とそれぞれで活躍されるヤマシタさんの多才さに驚きました。
この先もまた更に新しい顔を見せてくれそうで、期待大です。
FEEL YOUNG(2009年ごろか)以前の作品が4作。
フィーヤン作品は「日常にひと匙の魔法を」て感じで、アフタヌ−ン用作品の本書は「ファンタジーを日常の味付けで」という感触。
フィーヤン系の最近の作品しか読んだ事がなかったので、こんな風にも描くのかと目ウロコ。面白い。
ヤクザじみた美中年&美少女や、変態ドM青年が主要キャラに立つのは変わっておられない様子。
ヤマシタ作品でお馴染みのモチーフが散りばめられていて、それを拾い集めるのもファンとしては愉しい。
表題作「サタニック・スイート」は「MO’SOME STING」の原型みたい。
しかし「MO’SOME」主役少女コグマちゃんの、生命の輝き!みたいな眩しさはまだない…。
ヤマシタさん真骨頂(と私は思う)の女が萌えてしまう少女たちの殻はまだ固い。
欲しいものを得るために、むき身の自身を曝し、血を吐くように愛を叫ぶ少女…2012年の最新作「MUD」。
妄想がいつも血まみれなのがエキセントリックで面白い。
古典的先鋭さがあるビジュアル表現が印象的。
鈴木清順を思い出した(新しい人をあまり知らないので)。
…でも彼女は本当に先生のことが好きなのだろうか。
純愛に見せかけて、本当はナルシシズムと、振れ幅デカ過ぎる日常にかき立てられて湧き出る脳内麻薬におぼれているのではないのか。
そんな怖さも感じる少女の恋。…この目線で見ると先生は完全に犯罪者ですが…青年誌だからこれでいいのかなとも思う。湿度の高いドライ感。
やはり「HER」「ドント・クライ・ガール」以後のヤマシタさん描く少女達はとても色っぽい。
女子が読んでも萌えますが、モーニング掲載作ということもあってか、「HER」や「ミラーボール・フラッシング・マジック」なんかの方がより女子向けなのかも。
いずれにせよ、青年誌、女性誌、BL誌とそれぞれで活躍されるヤマシタさんの多才さに驚きました。
この先もまた更に新しい顔を見せてくれそうで、期待大です。
2012年4月3日に日本でレビュー済み
「MUD」は雁須磨子氏の「みずうみ」に発触されて出来た作品なんだろうな〜と思いました。
ヤマシタトモコ氏の作品を見れば氏がどの作家のどの作品を読んだかがすぐに判る。
少なからず作品に出ているから。
それを好ましく思わない人もいるでしょうが、ちゃんと「ヤマシタトモコ作品」に昇華されているので私は好きです。
ヤマシタトモコ氏の作品を見れば氏がどの作家のどの作品を読んだかがすぐに判る。
少なからず作品に出ているから。
それを好ましく思わない人もいるでしょうが、ちゃんと「ヤマシタトモコ作品」に昇華されているので私は好きです。
2012年3月28日に日本でレビュー済み
『ねこぜの夜明け前』は以前盗作という事で話題になった作品。
何故収録したのか疑問。
出版社も作者も問題を軽く考え過ぎだと思う。
一ファンとして残念に思います。
何故収録したのか疑問。
出版社も作者も問題を軽く考え過ぎだと思う。
一ファンとして残念に思います。
2013年9月15日に日本でレビュー済み
ねこぜの夜明け前』は以前
今市子先生の百鬼夜行抄
というマンガの盗作という事で話題になった作品。
今市子先生の百鬼夜行抄
というマンガの盗作という事で話題になった作品。