2代目も今巻で3巻目。(単行本派なので雑誌掲載時との違いはよく解らないです)
1・2巻目で新キャラの皆のパーソナリティも固まり、すっかり新入生メインの内容に(個人的には吉武さんがお気に入り)
というか、明らかに波戸君が主人公兼ヒロイン(女装時の作画の気合の入り方が明らかに他キャラと違うw)になっとります。
話の方は、オタ(腐女子)ライフというよりも、波戸君を中心としたハーレム物(??)みたいになっていますが、面白いから問題無し。
最終的に彼(彼女?)が一体誰とくっ付く事になるのかが、今後の展開の中で一番気になります。(どうか、なぁなぁな決着になりません様に)
しかし、前巻から気になっていましたが、(今巻で言うと、荻上さんが波戸君の漫画の実力を気にするあたりが特に)
木尾先生、ドロドロ展開に突入しそうな一歩手前でフルブレーキングを掛けて、方向転換している節がありますね。
以前何かで読んだインタビューで、げんしけんではドロドロはやらないというルールを課している。みたいな事を読んだ覚えがあるので、
それが原因だと思うんですが、恐らくドロドロドラマを書きたいという本音と、上記のルールの間で葛藤しながら描いてるんじゃなかろうか?
読んでる方としては、作者のそういう葛藤が垣間見えるのも、また面白い訳ですがw
・・・というか、個人的にはドロドロな鬱話を書いてくれても、全然OKですぜ?
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げんしけん 二代目の参(12) (アフタヌーンKC) コミック – 2012/6/22
木尾 士目
(著)
すっかり現視研に定着したオトコの娘・波戸賢二郎。自身の容姿にコンプレックスを持つ矢島、あっけらかんとしつつも考えが読めない吉武とともに、新入生トリオで大学生活を満喫する。謎の美少女がいるとうことで学生自治会から不審に思われた波戸くんだが、その危機を救ったのは謎のイケメン……吉武のお兄さんだった! しかし彼には重大な秘密があったのだ! 既刊と同様、描き下ろしのおまけページも大量に収録!!
- 本の長さ174ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2012/6/22
- 寸法12.8 x 1.2 x 18.2 cm
- ISBN-104063878260
- ISBN-13978-4063878264
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2012/6/22)
- 発売日 : 2012/6/22
- 言語 : 日本語
- コミック : 174ページ
- ISBN-10 : 4063878260
- ISBN-13 : 978-4063878264
- 寸法 : 12.8 x 1.2 x 18.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 110,463位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年11月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アニメ版を見てから読みましたが、とってもステキな本でしたーw
2013年9月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大変気に入りました、何度も読み返したいます。続きが楽しみです。
2014年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
購入してよかったです。
おすすめ商品です。
内容も面白いです。今後の展開が楽しみです。
おすすめ商品です。
内容も面白いです。今後の展開が楽しみです。
2012年6月23日に日本でレビュー済み
作品内の時期はコミフェス明けで通常モードに戻った現視研ですが、と言うか、だからと言うべきか、この巻に収録されている話では波戸君達新入生(後期に入ってそう呼ぶのも何ですけど)の設定の掘り下げと言うか補強にウェイトが置かれている感じですね。
中でもそれが顕著なのが吉武で、彼女の妹が現視研を見学にやって来る話が来年度からの新レギュラーの為の伏線であろう事はほとんどの人が分かるでしょうけど、その妹をはたいたり、呼びかけるだけで思い通りに動かす場面を出す事で他人の秘密や過去に積極的に踏み込むキャラクター設定にしていく流れを作っているわけです(多くの創作において姉キャラというのは横暴で押しが強いもののようですから)。そうやって吉武の腐女子ぶりを先鋭化させていくことで、対照的に、言うなればソフト腐女子な矢島は他のキャラの抑え・ツッコミ役兼狂言回しとしての役回りがより一層固まっていくわけです。
また、既に男の娘キャラクターが確立している波戸君についても、女装時とそうでない時とで絵柄が変わるという設定が登場して、更にそこから波戸ちゃんのルーツと言うか過去を匂わせるコマなども出てきたりします。
そうやってキャラクターに一層幅が出てきた面々が今後どのようなキャンパス・オタクライフを送っていくか、実に楽しみではありませんか。
中でもそれが顕著なのが吉武で、彼女の妹が現視研を見学にやって来る話が来年度からの新レギュラーの為の伏線であろう事はほとんどの人が分かるでしょうけど、その妹をはたいたり、呼びかけるだけで思い通りに動かす場面を出す事で他人の秘密や過去に積極的に踏み込むキャラクター設定にしていく流れを作っているわけです(多くの創作において姉キャラというのは横暴で押しが強いもののようですから)。そうやって吉武の腐女子ぶりを先鋭化させていくことで、対照的に、言うなればソフト腐女子な矢島は他のキャラの抑え・ツッコミ役兼狂言回しとしての役回りがより一層固まっていくわけです。
また、既に男の娘キャラクターが確立している波戸君についても、女装時とそうでない時とで絵柄が変わるという設定が登場して、更にそこから波戸ちゃんのルーツと言うか過去を匂わせるコマなども出てきたりします。
そうやってキャラクターに一層幅が出てきた面々が今後どのようなキャンパス・オタクライフを送っていくか、実に楽しみではありませんか。
2012年6月24日に日本でレビュー済み
好きなことに熱中できる時間と場所があり、仲間がいるっていいですね。一般人読者としては、ネタの出典が分からず、ちょっとさびしいときもありますが。本巻も一年生中心の展開。「私よりも上手い…!?」と荻上に思わせる波戸くんの才能開花があるのか…?
2013年7月12日に日本でレビュー済み
斑目の現状に激しい既視感を(いつもの様に)重ねつつ、読み終わる。
でも、それから数日、自分の中にわだかまっているのは、
斑目ではなく矢島の「恋バナ」の下り。
異性に声かけられたことが数回ありました、おしまい、という様な。
まあ一見”かわいそうな非モテ青春”の類型としてオトしてる感じなんだけど、
それにしてはなんか、こう、ひっかかる。
その「ひっかかり」をきっかけに、自分の中の(例によって)見ない様に
していたアレがむりむりむりむりと湧きだしてきて、ちょっとびっくりするほど
抑えられなくなってしまった。
あんな感じだったよ俺の”学園生活”は。
虚構がらみの記憶ではなく、リアルな空間での「自分」の記憶を
掘り返したときに出てくる、「青春」の思い出の驚くべき矮小さ。
忘れてるつもりだったけどなぁ。
矢島にはげんしけんの仲間が、或いは吉武がいる(少なくとも、今は)。
吉武が矢島を引っ張っているうちは、どんどん「良い方向」に転がるだろう。
そうあってほしい。マンガなんだから。
僕には吉武は居なかった。そもそもサークルに入ってさえ居なかった。
矢島の地味な高校生活の延長がそのまま10年間くらい続いた。
その事に気づいて以来この数日、その「なにも無かった」日々について、
ずーっと考えてる。延々と、考えてる。考えることを止められない。
日記に何も書くことが無い、誰も遊ぶ相手のいない「夏休み」みたいなものが、
ずっと続いてた。何かに抵抗していたわけでもなく、ただじりじりとした
苛立ちと不安をかかえたまま、何もしないで、膨大な月日を過ごした。
(そしてその「あの夏」には、めんまは登場しなかった。誰も。)
あの日々は何だったのか。「何か」であり得たのか。
欠片でも意味が見出せないものか。
ゼロについて何をどう考えてもゼロな訳だし、過去に戻れるわけでもない。
大体もう結婚して子供も居て40歳に手が届こうというのに、いまさら
「なにも無かった青春」を供養しようという、それ自体全く無意味だ、と
脳の表面では分かっているんだ、けど。
ジャンクフードの食いすぎで自堕落に太りまくり、服装も髪の毛も気にせず、
ただ「自分はオタである」という一点にしがみついて他者を見下そうと試みて失敗し、
自分が寄って立つはずのマンガはド下手というか、そもそも一回もちゃんとマンガを
描いたことがない。
変にマジメ&常識人ぶってるけどその実キャパが無くハジけることができないだけで、
自由に日々を楽しむ連中が許せず、結果いつもムッとしてるような言動をしてしまう。
ああ…………矢島、お前はサークルに入って、吉武がいて、良かった、
ホントに良かったな。
斑目は斑目で、やっぱり気にはなる。
就職、転職、実家帰り、結婚が決まり、学生時代から住んでいた狭い部屋の、
透明衣装ケースに詰め込んだ(すでに一世代前の)膨大な同人誌を前に
「形見分け」をさてどうするか、悩んでる「俺たち」を、何度も見てきた。
それでも他の生き方ができるわけでもなく、やっぱり”この界隈”を薄く消費
しながら、漂っていくのか。11巻でのコミフェスを前に全然盛り上がらない
自分に愕然としてしまう感じとか、わかるぜ……
斑目にとって(とりあえずの)ハッピーエンドは、咲ちゃんが白馬の王子様よろしく
駆け寄って抱き上げてくれること、ではなく「同じ目をした仲間」と居酒屋で
下らないヲタ談義を(こんなんばっか作っててこのメーカー大丈夫なのか、とか
無責任な感じで)ワイワイやれる、その「場」がまた現れる事なんだろうかなあ、
とぼんやり思う。
オッサンになって、ゲンジツに両手両足がっちり食いつかれてても、年に数回は
「地の言葉で」存分に語り合えれば、それはそれで「楽しくやってる」と言える。
そうやってタコツボの中で死ぬまで楽しく、という「解決法」を見いだした連中は
実在する。そして、斑目は「それ」ができるタイプだと思う。
それでいいんだ、生きて行くんだ、と腹をくくれれば、ああ、人生
楽なんだろうけどなぁ……
とりとめもないままに。
でも、それから数日、自分の中にわだかまっているのは、
斑目ではなく矢島の「恋バナ」の下り。
異性に声かけられたことが数回ありました、おしまい、という様な。
まあ一見”かわいそうな非モテ青春”の類型としてオトしてる感じなんだけど、
それにしてはなんか、こう、ひっかかる。
その「ひっかかり」をきっかけに、自分の中の(例によって)見ない様に
していたアレがむりむりむりむりと湧きだしてきて、ちょっとびっくりするほど
抑えられなくなってしまった。
あんな感じだったよ俺の”学園生活”は。
虚構がらみの記憶ではなく、リアルな空間での「自分」の記憶を
掘り返したときに出てくる、「青春」の思い出の驚くべき矮小さ。
忘れてるつもりだったけどなぁ。
矢島にはげんしけんの仲間が、或いは吉武がいる(少なくとも、今は)。
吉武が矢島を引っ張っているうちは、どんどん「良い方向」に転がるだろう。
そうあってほしい。マンガなんだから。
僕には吉武は居なかった。そもそもサークルに入ってさえ居なかった。
矢島の地味な高校生活の延長がそのまま10年間くらい続いた。
その事に気づいて以来この数日、その「なにも無かった」日々について、
ずーっと考えてる。延々と、考えてる。考えることを止められない。
日記に何も書くことが無い、誰も遊ぶ相手のいない「夏休み」みたいなものが、
ずっと続いてた。何かに抵抗していたわけでもなく、ただじりじりとした
苛立ちと不安をかかえたまま、何もしないで、膨大な月日を過ごした。
(そしてその「あの夏」には、めんまは登場しなかった。誰も。)
あの日々は何だったのか。「何か」であり得たのか。
欠片でも意味が見出せないものか。
ゼロについて何をどう考えてもゼロな訳だし、過去に戻れるわけでもない。
大体もう結婚して子供も居て40歳に手が届こうというのに、いまさら
「なにも無かった青春」を供養しようという、それ自体全く無意味だ、と
脳の表面では分かっているんだ、けど。
ジャンクフードの食いすぎで自堕落に太りまくり、服装も髪の毛も気にせず、
ただ「自分はオタである」という一点にしがみついて他者を見下そうと試みて失敗し、
自分が寄って立つはずのマンガはド下手というか、そもそも一回もちゃんとマンガを
描いたことがない。
変にマジメ&常識人ぶってるけどその実キャパが無くハジけることができないだけで、
自由に日々を楽しむ連中が許せず、結果いつもムッとしてるような言動をしてしまう。
ああ…………矢島、お前はサークルに入って、吉武がいて、良かった、
ホントに良かったな。
斑目は斑目で、やっぱり気にはなる。
就職、転職、実家帰り、結婚が決まり、学生時代から住んでいた狭い部屋の、
透明衣装ケースに詰め込んだ(すでに一世代前の)膨大な同人誌を前に
「形見分け」をさてどうするか、悩んでる「俺たち」を、何度も見てきた。
それでも他の生き方ができるわけでもなく、やっぱり”この界隈”を薄く消費
しながら、漂っていくのか。11巻でのコミフェスを前に全然盛り上がらない
自分に愕然としてしまう感じとか、わかるぜ……
斑目にとって(とりあえずの)ハッピーエンドは、咲ちゃんが白馬の王子様よろしく
駆け寄って抱き上げてくれること、ではなく「同じ目をした仲間」と居酒屋で
下らないヲタ談義を(こんなんばっか作っててこのメーカー大丈夫なのか、とか
無責任な感じで)ワイワイやれる、その「場」がまた現れる事なんだろうかなあ、
とぼんやり思う。
オッサンになって、ゲンジツに両手両足がっちり食いつかれてても、年に数回は
「地の言葉で」存分に語り合えれば、それはそれで「楽しくやってる」と言える。
そうやってタコツボの中で死ぬまで楽しく、という「解決法」を見いだした連中は
実在する。そして、斑目は「それ」ができるタイプだと思う。
それでいいんだ、生きて行くんだ、と腹をくくれれば、ああ、人生
楽なんだろうけどなぁ……
とりとめもないままに。
2012年6月22日に日本でレビュー済み
げんしけん二代目と前作との違いを目ざとく見つけようとすると結構ある。
この違いが男のオタクと女のオタクの違いとは言えないが、
何か違うんだなと読者に理解させるだけでも非常に素晴らしいテクニックだと思う。
例えば今作では部室の小物があまり増えないし、ポスターも変わらない。
所有欲を満たそうとする男だらけの前作に対し、今作は徹底的にそういう描写がない。
また部室で一人で黙々と何かに没頭する描写も少ない。
そういう意味で、男の娘である波戸がイソイソと斑目宅で女装する作業を見ると、やはり男らしい。
かたや、げんしけんヒロインお決まりのトラウマ暴露の流れがいよいよ次巻から本格化し、
正ヒロインルート邁進中でもある波戸。性別を超えて大車輪の活躍である。
私は未だにげんしけん二代目に違和感を感じるが、斑目が代弁してくれているのでとても満足だ。
とはいえ、今作で斑目の描写があると、ほっとするような悲しいような何とも言い表せない気持ちになる。
斑目はずっと斑目のままでいてほしいが、社会がそうはさせてくれないらしい。
斑目の去就が今後もっとも気になるところだ。
この違いが男のオタクと女のオタクの違いとは言えないが、
何か違うんだなと読者に理解させるだけでも非常に素晴らしいテクニックだと思う。
例えば今作では部室の小物があまり増えないし、ポスターも変わらない。
所有欲を満たそうとする男だらけの前作に対し、今作は徹底的にそういう描写がない。
また部室で一人で黙々と何かに没頭する描写も少ない。
そういう意味で、男の娘である波戸がイソイソと斑目宅で女装する作業を見ると、やはり男らしい。
かたや、げんしけんヒロインお決まりのトラウマ暴露の流れがいよいよ次巻から本格化し、
正ヒロインルート邁進中でもある波戸。性別を超えて大車輪の活躍である。
私は未だにげんしけん二代目に違和感を感じるが、斑目が代弁してくれているのでとても満足だ。
とはいえ、今作で斑目の描写があると、ほっとするような悲しいような何とも言い表せない気持ちになる。
斑目はずっと斑目のままでいてほしいが、社会がそうはさせてくれないらしい。
斑目の去就が今後もっとも気になるところだ。