晶は哲生に心底惚れている。
だがそれは、孤独に追い込まれようとも輝きを放とうとする哲生の才能にであって、"彼そのもの"にではない。
哲生も晶に惚れ込んでいる。
それはたとえば、偉大な母性の象徴としての海のように、"女"として必要な存在なのだと。
お互いが求めることや価値観が食い違うのは、実はたいした問題ではない・・とは言い切れないが、
埋まることのない溝が横たわっていてもいいんじゃないのか？と思う。
溝があるからこそ、相手を思いやることが出来るのかもしれない・・と。
理性で自身を抑えようとしても本能的な部分を隠し切れない・・言葉を変えれば、物語に嘘がない、とゆうのがこの作者の作品の最大の強み。
"ストッキング"の件で自分を隠さない哲生に、なんだかスゴク共感してしまった(汗)
とことんまで堕落させられてしまいそうな晶さんの魅力も、ある意味反則である。
あと、『夏の前日』を見た限り、女性の身体の線の質感で、現代漫画史上、この作者の右に出る者はいないと断言できるのではないだろうか？
晶さんの艶かしさは、男性諸氏の理想や妄想を遥かに上回っていると思います。
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