「誰寝」最終巻の17巻を手に入れたのが2012年の1月。年二回の楽しみ（コミックス派なので）がなくなり落胆していたところなんと半年後にツィートがあり、10月から新連載開始…したもののそこからが長かった。諸般の事情により不定期連載となった上に、判型がA5からB6判に変更になって収録話数が増えたことも重なって、一年半後にようやく待望の1巻を手にすることに。
その間、モアイ（モーニング、アフタヌーン、イブニング）の試し読みでM1「ソーっと出た」（なんと全体の2/3がカラーページという高待遇）を繰り返し読んでしのいできただけに、喜びもひとしお。相も変らぬナレーションの文字の多さが懐かしく、またそのおかげで何度読んでも新しい発見がある（ミーハーな妹とそれをたしなめる姉がカメオ出演していたりもする）。
「大阪豆ゴハン」が20代前半（だけでもなかったけれど）、「誰も寝てはならぬ」がアラフォーをメインキャラに据えていたのに対して、本作は三十路前とうまいところに落としてきた。キャラの名前が実在のプロ野球選手なのはともかく、同じく作者の趣味全開な音楽業界が舞台になっている点が嬉しい。M8「更生バンド」だけでも下記の単語が並ぶほど（ややプログレ寄りなのでど真ん中ではないけれど、充分ストライクゾーン）。
"Time Stand Still" (1987) by Rush (featuring Aimee Mann), Geddy Lee, Allan Holdsworth, Tommy Bolin, Edward Van Halen, "Close to the Edge" (1972) by Yes, Paul Rodgers, Rory Gallagher, King Crimson, Weather Report, "Continuum" (1976) by Jaco Pastorius
週刊であるにもかかわらず、コミックス購入の楽しみは年一回になってしまいそうではあるけれど、まぁそれはそれとして、次巻が待ち遠しいことに変わりはない。
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