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サブリエル―冥界の扉 (古王国記) 単行本 – 2002/10/1

ガースニクス (著), Garth Nix (原名), 原田勝 (翻訳)

4.1 24個の評価

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チャーター魔術が栄える古王国。そこでは長年、魔術師たちの力によって、冥界から蘇ろうとする死霊たちが滅ぼされ、平安が保たれていた――はずだった。が、ここ数年、古王国とのあいだの壁を越えて、死霊たちが隣国のアンセルスティエールに出没するようになった。壁を越えて古王国に入っていった偵察隊は二度と戻らなかった。古王国の人間を見かけることがどんどん少なくなっていった。古王国で、冥界で、なにかが起こっている――。何者かが裏で糸を引いて大死霊たちを蘇らせ、死霊たちを操っているのだ。サブリエルは、アンセルスティエールの寄宿学校で学んでいる18歳。一見ふつうの少女だが、父親のアブホーセンは古王国で最も力のある魔術師で、彼女にも優秀な魔術師としての力が備わっている。古王国で治安に務めている父と会えるのは満月の夜だけ。父親の「影」が真夜中にやってきて、魔術の手ほどきをしてくれるのだ。だが、その夜、「影」はやってこなかった。代わりにきたのは真っ黒な人型をした化け物。化け物は父の剣と魔術の道具を届けにきたのだった。父の身になにかが起きたに違いない――サブリエルは単身、古王国に乗りこむことを決意する。

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本の長さ

470ページ
言語

日本語
出版社

主婦の友社
発売日

2002/10/1
ISBN-10

4072331120
ISBN-13

978-4072331125
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商品の説明

出版社からのコメント

世界中が夢中になった、現代ファンタジーの最高峰！オーストラリア・ファンタジー大賞、米国図書館協会ベスト・ブック他、数々の賞を総なめにしたベストセラーがついに日本上陸！――― チャーター魔術が栄える古王国。そこでは長年、魔術師たちの力によって、冥界から蘇ろうとする死霊たちが滅ぼされ、平安が保たれていた――はずだった。が、ここ数年、古王国とのあいだの壁を越えて、死霊たちが隣国のアンセルスティエールに出没するようになった。壁を越えて古王国に入っていった偵察隊は二度と戻らなかった。古王国の人間を見かけることがどんどん少なくなっていった。古王国で、冥界で、なにかが起こっている――。何者かが裏で糸を引いて大死霊たちを蘇らせ、死霊たちを操っているのだ。サブリエルは、アンセルスティエールの寄宿学校で学んでいる18歳。一見ふつうの少女だが、父親のアブホーセンは古王国で最も力のある魔術師で、彼女にも優秀な魔術師としての力が備わっている。古王国で!!安に務めている父と会えるのは満月の夜だけ。父親の「影」が真夜中にやってきて、魔術の手ほどきをしてくれるのだ。だが、その夜、「影」はやってこなかった。代わりにきたのは真っ黒な人型をした化け物。化け物は父の剣と魔術の道具を届けにきたのだった。父の身になにかが起きたに違いない――サブリエルは単身、古王国に乗りこむことを決意する｡

内容（「MARC」データベースより）

大死霊に捉えられた父親を助け出すために、18歳のサブリエルは単身、古王国に乗り込んだ。冥界から蘇った死霊たちがはびこる古王国で彼女を待ち受けていた運命とは…。オーストラリア、米国で話題になったファンタジー。

登録情報

出版社 ‏ : ‎ 主婦の友社 (2002/10/1)
発売日 ‏ : ‎ 2002/10/1
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 470ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4072331120
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4072331125

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mikuruf

サブリエル

2011年6月12日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

魔法の描写があざやか。『ガース・ニクスって、魔法が使えるんじゃないの？』と思ってしまうほど。原田勝さんの訳もうまいのだと思う、映画を見ているようでした。魔法が体験できるファンタジー。魔法の世界が大好きな人、読み応えのあるファンタジーを捜し求めている人、おすすめです。サブタイトルに古国王記'Tとあるけれど、続編を望む声が多くて'U、'Vが出版されたそうです。このサブリエルは完結した物語としても読める本です。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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えんま

魅惑のお嬢様、お猫様。

2003年3月7日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

冒頭の一章をまず読んで欲しい。導入部が巧い。ファンタジー物はともすれば世界観を理解するまでうんざりさせられたりするが、これは文章自体が力強くて味があり、ぐいっと持って行く魅力がある。ご自分に合うかどうか御不安の貴兄にはこの一章に目を通すことをお薦めする。読めばすぐに解る。
　本の装丁は黒いし表紙絵は堅くておどろおどろしいが、どうしてどうして、波乱万象のスペクタクル。主人公は勝ち気すぎず、弱すぎず、理知的で、程良く等身大の高校生で、すらっと背の高い真っ直ぐな黒髪の美人だ。（笑）とっつきやすさは、この主人公の格好良さに相当起因していると思う。
　脇の、味方ではあるが魔に近い、謎の猫ーホゲットが、一筋縄ではいかないキャラで秀逸。口は悪いし、助けて欲しい時に使えなかったり、時には危険な存在だったり……でも頼りになるし、そも憎めない。魅惑のお嬢様お猫様に比べていささか男性キャラが見劣りするのが最大の欠点か。
　性能性格の異なるハンドベルを鳴らし合わせ、聖なる文字を駆使して（でも新米なので、魔法書首っ引き。必ずしも大成功はしない）死霊をとらえるシーンはなかなか圧巻だ。
　父との親子愛も切なくてその辺りも見所。

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hide

寒々しい雰囲気

2016年5月11日に日本でレビュー済み

欧米のファンタジーというのは、大抵温帯に住んでいる我々に寒々しい空気を感じさせるものですが、
古王国記シリーズは死者を相手するだけあって物語全体に寒気が漂っています。もっとも、作者はオーストラリア人らしいですが。
世界観は分かりやすくも魅力があり、主人公の少女の運命に読み手を一気に引き込む力を持っています。
寒い季節に布団の中で読むのがお勧め。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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にな

面白いのだけど、説明不足・・

2016年11月15日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

いきなりチャーター魔術とフリーマジックと言われてもピンと来ず・・。あれ？これ本当に１巻？どこかページを読み飛ばした？？と物語の最初のほうは行きつ戻りつ解説を求めてしまい、ちょっと集中出来ませんでした。読み終えてから「チャーター」魔術の意味を検索、単語の意味的に「契約魔術」という意味でしょうかね？そう訳してくれてよかったのになぁ。

チャーターは（はっきり書かれてないけど神の祝福的なもの？）人間にとって安全な魔法、フリーマジックはそうではない野生の妖気ってのは察せたし、フリーマジックが人間に害ある力なこと、チャーターで無理やり妖気をねじ伏せ従える事が出来ること（聖なる力でもって封じ込める的な）、聖なる清め石で囲った結界の中じゃないと人間が暮らしていけないっぽいことは書いてあるのですが、人間が勝手に過酷な自然環境に住み着き勝手に妖気をねじ伏せて暮らしてるんだか、人の地を穢した魔の力を今一度神の力で払いのけ～的な環境なんだかよくわかりません。どちらかというと前者に思える訳でしたが、そうなると別に「自然に歯向かうのが悪い、壁向こうに人間の国あるでしょ」って思ってしまうのは私が日本人だからかな・・、宗教問題に配慮したうえでの設定と曖昧さかなと思ってもみますがおかげで世界観が腑に落ちませんでした。

某魔法使い学校の少年のお話しに比べればコメディが少ないって点では大人っぽい？でも、それは笑いを取り入れるか否かっていう作風の違いというものであって結局のところ細かい設定だとか、主人公無双のとんとん拍子に進んでいく感じはどっこいで対象年齢は似たようなものだと感じました（あちらは日本語訳者が過剰に児童書風に訳してるっていうのもあるし）。ラノベの類だと思いますし主人公が無双しちゃダメとは言わないんですけどね・・。宣伝文句にあったほど魔法の無い世界で育った娘で寄宿学校育ちのお嬢様でという箱入り設定や、そんな彼女が飛び込むのは近代世界とはまた違った文化の危険渦巻く未知の魔法世界でっていう部分が活用されてなくて期待と少し違ったなぁという感想です。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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ひこ・田中

独自の世界観があって、読み応えあり。

2011年6月2日に日本でレビュー済み

　『レィチェル』、『アバラット』、『ライラ』となんだかファンタジー系に女の子主人公のが増えてきましたが、これもその一つ。主人公サブリエルは１８才ですから女の子と言ったら怒られそうですが。
　母親の死と共に生を受けたサブリエル。彼女もまた死線を彷徨った状態で生まれたのですが、父親アブホーセンの魔力で正の側に戻ってきます。彼女は魔法も教える女学院の寮生として詩だって行く。父親のアブホーセンは成仏（って言い方もヘンですね）出来ず冥界からこちらに彷徨いでようとする死者を、冥界に送り届ける仕事に忙しいのです。
　が、その父親が冥界の奥深くで行方不明となり、彼が使っていた険と鈴がサブリエルに届けられる。
　父親は死んだのか、それとも冥界にいるのか？
　学院を出て彼女は父親を追い、冥界へと向かう。
　というのが設定ね。
　憎しみと妄執。ダークなイメージで物語は進んでいきます。魔法学校じゃなく「冥界」ですもんね。
　１ですから、今回はサブリエルが悪をひとまず遠ざけた後、彼女が父親に代わってアブホーセンをなるところで、幕は閉じられます。
　独自の世界観があって、読み応えあり。

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ameen

すばらしい！

2009年4月14日に日本でレビュー済み

独特の世界観でしっかりと構築された大人でも読める（むしろ少し大人向けな）ファンタジーです。＜冥界＞や＜ネクロマンサー（死霊術士）＞といっても、目を背けたくなるようなおどろおどろしい表現があるわけではなく、ほの暗さのある作品の背景の中に主人公たちの意志や強い思いといった「光」を際立たせる効果的な役割を果たしています。

ハリーポッターがなんだか子供向けのような感じがして、文章になじめず読めなかったのに対して、こちらの訳文はすーっと読みこなせる翻訳でした。
（同著者のセブンスタワーという作品も少し見てみましたが、こちらはふりがなも多くもう少し低学年向けな感じのようです。）

表紙の絵も作品の雰囲気に合っていて素敵です。

骨のあるファンタジーを読んで見たいという方にお薦めの作品です。

参考までに、

1インチ＝約2.5cm
1フィート＝約30cm
1ヤード＝約91cm
1マイル＝約1.6km

これを覚えておくと、より楽しめると思います。

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砂丘

一冊で何度もおいしい

2004年1月25日に日本でレビュー済み

初めて手に取った時、正直表紙の絵を見て、こんな子が主人公なの??と、疑問符が心の中に浮上したが、読むにつれて、必ずとも表紙の絵通りの少女ではないと判明した。
サブリエル色白で、もっと綺麗なイメージが私の中で浮き、そうと分かると、一気に読み込んでいった。
古王国にいる敵ケリゴールは父親を殺した張本人で、サブリエルは、父の死とともに"アブホーセン"の名を貰い受ける。
"アブホーセン";とは、チャーター魔術と、ハンドベルを駆使して、死霊を人足とし、悪しき"フリーマジック使い"を退治するお仕事で、冥界に自ら降りていき、チャーター魔術と、ハンドベルを使い、死霊や、"フリーマジック使い"を出来るだけ冥界の奥の扉に閉じ込め、それらを管理するという、すざまじい事をやる人のことで、冥界に降りる度に体に霜が降りる。
この職業は、血筋の物が受け継ぐ。
途中で出てくる囚われの男と最後は意気投合し、愛が目覚める…。
一度で、冒険ものと、ファンタジーと、恋愛ものをと、味わえ、一度で何度でもおいしい。なかなか読みごたえがあり、良い本です。

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viola菫

作者しだいのなんでもあり

2008年1月14日に日本でレビュー済み

アブホーセンの娘サブリエル。
父アブホーセンがいなくなり、父を探しに古王国へと向かう。

アブホーセン：名前じゃなくて役職らしい。
モゲット：なぞの白い猫。これもハッキリした名前じゃない。
　　　　　最後に黒猫も登場。
タッチストーン：サブリエルが好きになる男。これもハッキリした名前じゃない。

よく言えば、帯にある難解なお話し。やたらとなぞめいてます。
悪く言えば、出たこと勝負のなんでもあり。
お話しの想像しにくいことばかり。

お話しの含みを持たせるのは結構なのですが、それだけでやたらと納得のいかないことばかり。
死者を蘇らせる力を持つサブリエル（アブホーセン）。
最後にサブリエルが簡単に死から逃れて★１つ。

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