最初にお断りしておくと、レビュワー自身の判断で誰かを辞めさせようと考えて
いるわけではありません。寧ろ、過去の職歴の中で、明らかに自分自身が裏ワザ中
の裏ワザで辞めたくなる方向に持って行かれている経験があるだけに、本著にある
正々堂々辞めさせるための法的手続きの用意など経営的視点からのポイントを絞った
解説が逆に爽快であり、過去の自分自身が負った傷が少し癒えた気がしています(・・笑)。
日本の労使関係では経営が傾いていない状況での「普通解雇」は非常に困難であり、
正攻法は「やる気を無くさせておいて退職勧奨」だと思います。派遣社員への通告の
やり方、職業指導とレベルアップのための研修機会を設定し、それらを徹底して行い
記録に残すこと、これに尽きるというのが著者の主張です。その通りと思いました。
参考までにレビュワー自身が経験した遠回しな退職勧奨の事例を紹介しておきます。
一. 所属部署が解散した後に役員直轄のような組織に組み込まれて実務を奪われた。
これは結構恐ろしい。やる気が萎んで行きます(・・・・笑)
二. 実現しそうもない研究開発課題を一人で課されて頑張っても評価されず止められた。
その後、外部コンサルタントを入れてお茶汲み係並みの雑用をさせられた。
これもかなり凄いレベルの嫌がらせだと思います(笑)。
三. 最初から「使い捨て」にする想定で中途採用され、持っていたスキルと知識を
全部注ぎ込んで結果を出したら、その後の仕事がなくなった(笑)。必死になって
次の仕事を社内で探そうとしたが、だ〜〜れも配慮なし。結局、転職先を探して
移ったが、実質退職日当日に因縁を付けられて始末書を書かされ、推定、その後
転職先に回された。そこでも外国人まで巻き込み色々イチャモンを付けられて
最後は「退職願を書け!」と言われるまで追い込まれた(・・笑)。
四. 持っていたスキルと知識を全部注ぎ込んだブラック企業から闇ルートで次々の
勤務先の直属長の手にスキルリストが渡り(推定)、先回りしてそのスキルを
身に付けられて防備され、あわよくば居場所を無くすムーブメントに逢った(*_*)。
全部、その場その場で自分で考え対策を打ったつもりです。
何とか生き延びられたみたいです・・・・(苦笑)。
今度何かやられたら、、最悪、日本国籍を捨てることまで考えておかないといけない
かも知れませんね。「日本人としての前半生は運がなかった」そう割り切って。
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これだけは知っておきたいダメ社員の辞めさせ方 単行本 – 2005/7/1
熊 隼人
(著)
- 本の長さ207ページ
- 言語日本語
- 出版社主婦の友社
- 発売日2005/7/1
- ISBN-104072475742
- ISBN-13978-4072475744
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商品の説明
出版社からのコメント
ひとをクビにするには最低限のルールがあります。辞めさせたいペケ社員が「辞めてやる」と啖呵を切って会社に来なくなった。この社員、クビにできるか。答えはこの本の中に。第1章 ペケ社員にすんなり退職してもらう方法(ペケ社員をすぐに解雇することはできるのか、「辞めてやる」と言った社員は解雇できるのか、懲戒処分した後なら解雇は認められるのか、希望退職の募集をしないと整理解雇はできないのか、希望退職の割増退職金の基準はどれくらいか、不採算部門のみを対象に希望退職させられるか……)。第2章 ペケ社員、ケース別にみる解雇までの方法(無断欠勤者、休職を繰り返す病気の社員、産休・育児休暇中の社員、刑事事件を起こした社員、商品を横領した社員、セクハラ社員、暴力社員、内部告発社員、上司に反抗する社員、無能力社員、使用期間中の社員など、ケース別に解雇への対処法を紹介)。第3章 ペケ社員が労働組合に加入した、その対処方法(ペケ社員が外部の労働組合に加入したらどうする、ユニオンショップなのに外部の労組に加入したら……)。第4章 ペケ社員が裁判手続をとった、その対処方法(解雇されたペケ社員
登録情報
- 出版社 : 主婦の友社 (2005/7/1)
- 発売日 : 2005/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 207ページ
- ISBN-10 : 4072475742
- ISBN-13 : 978-4072475744
- Amazon 売れ筋ランキング: - 708,065位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 655位人事・労務管理 (本)
- - 2,775位マネジメント・人材管理
- - 17,473位社会・政治の法律
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トップレビュー
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2013年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
辞めさせられないようにこの本を読むのもいいんじゃないですかねえ。まあ問題社員にならないことが一番です。
2007年12月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
たぶん本書を手に取る人の大部分は小さな会社の取締役や大きな会社の中間管理職だろう。そして、手に取った人の半分ほどは冒頭に書いてある次の言葉に大きなショックを受けるだろう。
上司が「ダメ社員」の場合には、有能社員も「ダメ社員」にされてしまいます。
この言葉を最初にはっきりと言っていることが素晴らしい。続く本論は「辞めさせ方」というよりも「こういう場合の解雇は有効/無効」というケーススタディが中心になっている。長期無断欠勤などの非常にわかりやすいダメ社員対策については「辞めさせ方」の具体的なアドバイスも書かれているが、他の大部分では、簡単には解雇できない(というか解雇したら後の裁判では負ける)ということが説明されている。
で、現実はどうかというと、解雇ではなくパワハラという非常に陰湿な手段が採用されるケースが多だろう。時々内部告発を発端とするニュースになっている騒動なんて氷山の一角だろうし、日本では被害者側が訴訟にまで踏み切るケースって少ないだろうしね。本書は「末端の社員を辞めさせようとする側」よりもむしろ、「パワハラの被害者側」や「ダメ管理職の暴走を止めたい経営者」にとって有用な内容になっていると思う。その一方で、本物の給料泥棒に知恵を貸す内容にもなってしまっていると思う。
上司が「ダメ社員」の場合には、有能社員も「ダメ社員」にされてしまいます。
この言葉を最初にはっきりと言っていることが素晴らしい。続く本論は「辞めさせ方」というよりも「こういう場合の解雇は有効/無効」というケーススタディが中心になっている。長期無断欠勤などの非常にわかりやすいダメ社員対策については「辞めさせ方」の具体的なアドバイスも書かれているが、他の大部分では、簡単には解雇できない(というか解雇したら後の裁判では負ける)ということが説明されている。
で、現実はどうかというと、解雇ではなくパワハラという非常に陰湿な手段が採用されるケースが多だろう。時々内部告発を発端とするニュースになっている騒動なんて氷山の一角だろうし、日本では被害者側が訴訟にまで踏み切るケースって少ないだろうしね。本書は「末端の社員を辞めさせようとする側」よりもむしろ、「パワハラの被害者側」や「ダメ管理職の暴走を止めたい経営者」にとって有用な内容になっていると思う。その一方で、本物の給料泥棒に知恵を貸す内容にもなってしまっていると思う。
2007年11月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こういう本敢えて買って読まなきゃならん人は限られてる。だいたいカナリやばい会社の経営陣だろ。
ウダウダ法律家の御託に付き合ってるヒマはねーはず。
この本は使えまっせ。色々買い込んで読んだがこれ一冊でいいな。カネにある程度余裕あるならそれ専門の弁護士に相談しながらやるべし。
ウダウダ法律家の御託に付き合ってるヒマはねーはず。
この本は使えまっせ。色々買い込んで読んだがこれ一冊でいいな。カネにある程度余裕あるならそれ専門の弁護士に相談しながらやるべし。
2005年8月13日に日本でレビュー済み
結論を先に言いますと、解雇されないためにはどうするかが分かりました。(笑)
本書は、経営者側の立場に立って、ダメ社員を解雇する旨い方法をケース別に
説明しています。経営者が期待する労働者の能力と、労働者の実際の能力の乖離、
即ち、雇用のミスマッチの問題が昨今、叫ばれていますが、 この問題はベンチャー
企業が体制を整備していく際、必ずぶつかる壁だと言われています。この点で技術
一筋できて雇用問題に疎いベンチャーの社長・役員さんに参考になるはずです。
但し、見方を変え、労働者側の立場で読むと、ダメで解雇されそうになったときの
対処法であるとも言えます。雇用のミスマッチの背景には、日本裁判所制度は労働
者側有利なスタンスを取り、一度雇用された労働者は、ちょっとやそっとでは解雇で
きないという仕組みがあることを認識しました。
本書は、経営者側の立場に立って、ダメ社員を解雇する旨い方法をケース別に
説明しています。経営者が期待する労働者の能力と、労働者の実際の能力の乖離、
即ち、雇用のミスマッチの問題が昨今、叫ばれていますが、 この問題はベンチャー
企業が体制を整備していく際、必ずぶつかる壁だと言われています。この点で技術
一筋できて雇用問題に疎いベンチャーの社長・役員さんに参考になるはずです。
但し、見方を変え、労働者側の立場で読むと、ダメで解雇されそうになったときの
対処法であるとも言えます。雇用のミスマッチの背景には、日本裁判所制度は労働
者側有利なスタンスを取り、一度雇用された労働者は、ちょっとやそっとでは解雇で
きないという仕組みがあることを認識しました。