プロ野球史に残る一戦1989.10.19「ロッテ-近鉄」ダブルヘッダーを
ファン目線で振り返る。緊急中継の視聴率46.7%は記録。
日本中を感動させたあの試合、ファンはスタンドで何を感じていたのかを
克明に記録した力作。
13日間15連戦、引退最終打席のタイムリー、阪急の身売り報道、
マジック1で迎える最終戦、迫り来る時間との戦い、有藤監督の講義
理不尽な引き分け…。
「10.19」は、語ることが多すぎる。恐らくこんなにあらゆることが重なる日は
向こう100年ぐらいないといっても過言ではない気がする。
私も年に10回程度は球場に足を運んでいて、
応援団ほどではないにせよ野球好きである。
しかし、「この先こんな試合に巡り会えるのか?」というのが正直な感想で
当時スタンドにいた人が無性にうらやましく思えた。
余談になるが、この本を読んで当時の試合が見たいと
DVDを探したがなかった。VHSは再生できないので
DVD化を説に願う。
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新版 1988年10・19の真実―近鉄-ロッテ ダブルヘッダー 涙の川崎伝説 文庫 – 2010/4/7
佐野 正幸
(著)
1988年10月19日。近鉄はロッテとのダブルヘッダーに連勝すれば逆転優勝だが…。後に『10・19』として伝説化した壮絶な戦いをスタンドから追いかけた珠玉のノンフィクション第2弾。
西武と激しい優勝争いを展開していた1988年の近鉄バファローズ。春先から夏場にかけて西武の後塵を拝していたが、秋になって猛追撃。一挙に首位へ躍り出た。その後西武も反撃して残り3ゲームを連勝すれば近鉄の逆転優勝が決まるというところで、またもや近鉄は苦境に立たされる。13日間でダブルヘッダー2回を含む15連戦という超過密日程の中、近鉄は逆転優勝に向けて一丸となる。そして運命の10月19日のダブルヘッダー。引き分けは許されない。相手監督有藤の9分間に及ぶ抗議、最下位ロッテの意外な抵抗、そして時間との戦い。果たして近鉄は優勝できるのか。プロ野球史上最も悲しく、美しい戦い。手に汗握る世紀の激闘を、佐野正幸がスタンドから追いかけた傑作ノンフィクション。79年、80年の連続優勝時の主軸で、最後ダブルプレーに打ち取られた羽田耕一と、一旦は勝ち越しとなる本塁打を放った吹石徳一の対談、そして世紀の一戦を実況した元朝日放送の安部憲幸アナウンサーの特別インタビューも収録。
西武と激しい優勝争いを展開していた1988年の近鉄バファローズ。春先から夏場にかけて西武の後塵を拝していたが、秋になって猛追撃。一挙に首位へ躍り出た。その後西武も反撃して残り3ゲームを連勝すれば近鉄の逆転優勝が決まるというところで、またもや近鉄は苦境に立たされる。13日間でダブルヘッダー2回を含む15連戦という超過密日程の中、近鉄は逆転優勝に向けて一丸となる。そして運命の10月19日のダブルヘッダー。引き分けは許されない。相手監督有藤の9分間に及ぶ抗議、最下位ロッテの意外な抵抗、そして時間との戦い。果たして近鉄は優勝できるのか。プロ野球史上最も悲しく、美しい戦い。手に汗握る世紀の激闘を、佐野正幸がスタンドから追いかけた傑作ノンフィクション。79年、80年の連続優勝時の主軸で、最後ダブルプレーに打ち取られた羽田耕一と、一旦は勝ち越しとなる本塁打を放った吹石徳一の対談、そして世紀の一戦を実況した元朝日放送の安部憲幸アナウンサーの特別インタビューも収録。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社主婦の友社
- 発売日2010/4/7
- ISBN-104072717622
- ISBN-13978-4072717622
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商品の説明
著者について
佐野 正幸(さの まさゆき): 1952年、札幌市生まれ。近鉄の監督を務めた西本幸雄氏(現評論家)に心酔し、東京の大学に入学後応援のため全国の球場を掛け回る。氏引退後も近鉄応援がライフワークだったが消滅後はファイターズを軸としたパ・リーグ中心にスタンド観戦という視点から、作家として講演、コメンテーターとして活動中。近鉄やプロ野球界全体をとらえた作品も多数執筆。著書に「あの頃こんな球場があった(草思社)」など。東京在住。
登録情報
- 出版社 : 主婦の友社 (2010/4/7)
- 発売日 : 2010/4/7
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 288ページ
- ISBN-10 : 4072717622
- ISBN-13 : 978-4072717622
- Amazon 売れ筋ランキング: - 975,171位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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2011年2月2日に日本でレビュー済み
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2015年12月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
身銭を切り、時間をかけた者だけが書ける内容が描かれていることは間違いない。これがたしか処女作ではないかと推察するが、これ以降しるされたどれもがこの一作にははるかに及ばない。
2010年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
プロ野球の長い歴史の中で、これほど熱い2試合はほかに無かったと思います。
その試合を、近鉄の応援団長としての視点で描かれた本著は、その熱いドラマを
より立体的に思い出させてくれました。
昭和世代の我々にはたまらない一冊。
一気に読み終えてしまいました。
男と男の魂のぶつかり合い。
素晴らしい。
[...]
その試合を、近鉄の応援団長としての視点で描かれた本著は、その熱いドラマを
より立体的に思い出させてくれました。
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素晴らしい。
[...]
2016年10月16日に日本でレビュー済み
伝説の「10.19」。近鉄の応援団長だった著者が、その伝説の試合でのスタンドの模様を臨場感たっぷりに詳細かつ克明に伝えている。文章は必ずしもうまいとはいえないものの、著者の情熱に引き込まれて、ぐいぐい読み進めることができた。また、著者は、単なる近鉄ファンの一応援団長ではなく、西本元監督や阿波野投手をはじめ、近鉄の選手・関係者とも親しく交流していたようで、各選手の経歴・人柄も交えて裏話的なエピソードも豊富である。また、新版にあたって新録された元近鉄選手の羽田・吹石の両氏や2試合目の実況を担当した安部アナとの対談でも、貴重な証言や思い出を引き出している。
ただ、本書では、ロッテの選手や監督への取材はほとんど行われていないし、西武の関係者へのインタビューなどもなされていない。そもそも、10.19における各選手・監督・コーチの一球ごとの微妙な心理状態や駆け引き等の緻密な分析がなされているわけではない。「真実」を上述のような取材や緻密な分析に求めるならば、本書は、期待外れであり、近鉄・ロッテ、川崎球場そして当時のパリーグへのノスタルジーを含んだ観戦記にすぎない。
とはいえ、上述の取材や分析は、「10.19」に関するDVDや動画、HP・ブログ等で既になされている。本書には、これらとは一線を画した価値がある。当時は、プロ野球がまだ親会社にもファンにも完全にビジネスとは認識されておらず、いい意味でも悪い意味でも「娯楽」にすぎなかったおおらかな時代。そんな時代だったからこそ、超過密日程、理不尽な延長戦のルール、普段は閑古鳥が鳴いていた川崎球場での超満員と熱気など、様々な幸運(近鉄にとっては不幸?)が入り混じって「10.19」が生まれ、多くのプロ野球ファンに今も語り継がれる「伝説」となった。むしろ、本書は、ノスタルジックな観戦記ゆえに、この「真実」を明らかにする貴重な一冊である。
ただ、本書では、ロッテの選手や監督への取材はほとんど行われていないし、西武の関係者へのインタビューなどもなされていない。そもそも、10.19における各選手・監督・コーチの一球ごとの微妙な心理状態や駆け引き等の緻密な分析がなされているわけではない。「真実」を上述のような取材や緻密な分析に求めるならば、本書は、期待外れであり、近鉄・ロッテ、川崎球場そして当時のパリーグへのノスタルジーを含んだ観戦記にすぎない。
とはいえ、上述の取材や分析は、「10.19」に関するDVDや動画、HP・ブログ等で既になされている。本書には、これらとは一線を画した価値がある。当時は、プロ野球がまだ親会社にもファンにも完全にビジネスとは認識されておらず、いい意味でも悪い意味でも「娯楽」にすぎなかったおおらかな時代。そんな時代だったからこそ、超過密日程、理不尽な延長戦のルール、普段は閑古鳥が鳴いていた川崎球場での超満員と熱気など、様々な幸運(近鉄にとっては不幸?)が入り混じって「10.19」が生まれ、多くのプロ野球ファンに今も語り継がれる「伝説」となった。むしろ、本書は、ノスタルジックな観戦記ゆえに、この「真実」を明らかにする貴重な一冊である。