虫や小さな生き物が大好きな小２の甥っ子のために、叔母ちゃんも愛読したファーブル昆虫機をプレゼントしたいと思い、図書館で試し読みをしてこちらの刊に決めました。
奥本氏の翻訳はやわらかく美しく、安野氏の挿絵は想像力を膨らませてくれる素晴らしいものでした。図書館で試し読み、のはずが、思わず借り出して、当時を懐かしく思い出しながら読み進めました。
昆虫の挿絵の精巧さや、漫画風の図解説明のちょっとユーモラスな雰囲気は、知らない漢字がたくさん出てくる厚い本にひるんでいた甥っ子の読むモチベーションを奮い立たせてくれるものでした。
ページ初出の漢字にはカナがふってありますし、ハードカバーの書籍で字も大きく、クリーム色の紙が目に優しくて、「知っている漢字は200個くらい」と豪語する小学生低学年であっても躓かずに読めていたようです。私がそうであったようにこの先何度も読むことになるのだろうなと思い、本の内容はもちろんですが書籍というプロダクトに気を配って作られたものであることが感じられる本書は、小さな甥っ子が永くふれることになる本としては最高の出来だと思いました。果たして彼は、夢中になって読んでおり、昆虫の挿絵をせっせと模写しております。叔母ちゃんは、どのタイミングで次の巻を買ってあげようか伺っているところです。
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