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アート・ギャラリー・ジャパン/20世紀日本の美術 ジャケット版 (13) 坂本繁二郎/須田国太郎 ペーパーバック – 1987/10/20

4.4 5つ星のうち4.4 2個の評価

詩も匂いもある真実界を求めた哲人画家・坂本。東洋画の精神性を油絵の世界で追求した須田。解説岩崎吉一、島田康寛
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (1987/10/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1987/10/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ペーパーバック ‏ : ‎ 100ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4085510134
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4085510135
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 2個の評価

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星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2015年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
両氏ともに他の作品集やカタログ文献より一歩踏み込んだ解説、及び評伝となっていて評価出来る一冊だ。本著でそれぞれの画家を担当した批評家2人の洞察力も現在の同業者からは遠く失われた感がある。自らが描く当事者となったかの如く、一作一作の解説が簡潔かつ深い理解の下になされていて素晴らしい。豊富なカラー図版も当時のものとしては意外に再現性があり、アナログの懐かしい色合いがよい。特に須田氏の作品はデジタルではコントラストがきつ過ぎて実作の微妙さが薄れており、この時代の印刷もそう捨てたものじゃない。須田、山本鼎氏のカップリングの全集ものも他にあるが、こちらの図版はそれより大きく美しい。孤高の作家の括りのようだが、晩成とはいえど坂本、須田ともに我々が想像するより、当時は華々しく活躍した存在であり、スターである。一般的な知名度の低さは西日本在住、在野であったこともその原因だが、現在堂々とクラシック化した作品群の重さとは彼らの予言したものである。坂本が晩年妻に語ったといわれる「我ほど頑張った画家は古今東西みあたらぬだろう」という言葉は発見である。巻末の白黒図版では画面の黄白色の明るさで見えなくなっている坂本作品のコントラストが明確に示された。それは完璧なヴァルールである。是非カラーと見比べて欲しい。一方、須田作品は例えばエゴン・シーレの堅い画面構成と卓抜なテクニックを髣髴とさせ、とにかくも恐ろしくテクニックのある画家である。そこには「画家か学者か」と揶揄された須田の意地をも感じる。また須田氏には思春期のような感受性の若さを感じる。41歳でデヴューの晩成画家には相反する要素が混在する。
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