今回はそれぞれの姉妹の苦悩が描かれた三篇が収録されています。
個人的には「黄薔薇注意報」が好きなのですが、表題作の「レイニーブルー」には
このシリーズでトップを争うほど惹きつけられました。
「黄薔薇注意報」では令が由乃の剣道部入部を反対する本当の理由とか、思い悩みすれ違う2人を
そっと見守っていたくなるような気持ちになり、ちょっと微笑ましい読後感で良かった。
ただ、そのあとに読んだ「レイニーブルー」には心が抉られた。
祐巳の悲鳴がこれでもか、というほど伝わってきて胸が痛い。
まだ、祥子の真意が明らかになっていないので、なんとも言えませんが早く続きが読みたくて仕方ない。
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マリア様がみてる 10 レイニーブルー (コバルト文庫) 文庫 – 2002/3/29
新入生の乃梨子に特別な親しみを抱く白薔薇・志摩子だったが、ロザリオの授受には踏み切れずにいた。やがて乃梨子が薔薇の館に呼ばれるが、紅薔薇の祥子と口論に!? 超お嬢様たちの学園コメディ!
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2002/3/29
- ISBN-104086000784
- ISBN-13978-4086000789
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2002/3/29)
- 発売日 : 2002/3/29
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 224ページ
- ISBN-10 : 4086000784
- ISBN-13 : 978-4086000789
- Amazon 売れ筋ランキング: - 627,145位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1965年6月2日、東京生まれ。『夢の宮 竜のみた夢』で1993年上期コバルト・ノベル大賞、コバルト読者大賞受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『お釈迦様もみてる S-キンシップ』(ISBN-10:4086014513)が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年2月17日に日本でレビュー済み
はい、あいかわらずオイラの読む順番はバ
ラバラでーす
実は、この巻は前後編の前編です~
けど、いきなり後編から読んじゃいました
~ (バカすね)
それでも、これ十分読んでいて辛かったす
けどね~
あ、これを読むときは、後編の 「パラソ
ルをさして」 をお手元に準備してから読
みましょう~
精神的にそのほうがお勧めれふ
今回のお話は~
あの日
あの時
同時進行で
みんなにもいろいろなことが起きてい
た・・ってお話しです~
ロサ・ギガンティアである志摩子さんは、
及梨子たんをスールにすることを考えはじ
めますし~
令さまはよしのたんの小さな?我侭にまた
振り回されます~ (黄薔薇革命の再来か
~?)
そして
ゆみたんすよ、可哀想なのは一番!この本
で
大好きなさちこさまが~
浮気しているかも~
そうお相手は~
さちこさまの親戚でもある一年生~
縦ロール・瞳子たんかも~
いままで読んだ巻の中で、一番辛い巻でし
たね~これは
けど
雨のあとには青空も広がります
それを信じて読んでほしいっすね~
ぢゃ。
ラバラでーす
実は、この巻は前後編の前編です~
けど、いきなり後編から読んじゃいました
~ (バカすね)
それでも、これ十分読んでいて辛かったす
けどね~
あ、これを読むときは、後編の 「パラソ
ルをさして」 をお手元に準備してから読
みましょう~
精神的にそのほうがお勧めれふ
今回のお話は~
あの日
あの時
同時進行で
みんなにもいろいろなことが起きてい
た・・ってお話しです~
ロサ・ギガンティアである志摩子さんは、
及梨子たんをスールにすることを考えはじ
めますし~
令さまはよしのたんの小さな?我侭にまた
振り回されます~ (黄薔薇革命の再来か
~?)
そして
ゆみたんすよ、可哀想なのは一番!この本
で
大好きなさちこさまが~
浮気しているかも~
そうお相手は~
さちこさまの親戚でもある一年生~
縦ロール・瞳子たんかも~
いままで読んだ巻の中で、一番辛い巻でし
たね~これは
けど
雨のあとには青空も広がります
それを信じて読んでほしいっすね~
ぢゃ。
2010年8月31日に日本でレビュー済み
第10巻・「レイニーブルー」。
季節は初夏、梅雨の時期。レイニーブルーの表題通り、志摩子・由乃・祐巳の三人娘が、それぞれの大切な人のことで思い悩みます。
この巻は「マリみて」史上もっとも、憂鬱な展開が続く巻。華やかな話の多かった作品だけに、この重々しい展開にはちょっとびっくり。ここで読むのをやめたという、にわかファンも多かったほど。
でも人生には、辛い時や苦しい時が必ずあるものです。壁にぶつかって、想いをぶつけあって、そうやって人と人との関係は成長していくものなのですよね。そういうことを表現したかった巻なのだと、私は解釈しています。
前巻のあの事件以来、微妙な関係となっていた志摩子と乃梨子ちゃんとの、ロザリオの授受を描いた「ロザリオの滴」。この話以降、二人の間には確かな絆が築かれます。何気に重要なエピソードなので、こっちを表題にすればよかったのに、とかなり思います。
問題なのはやはり紅薔薇姉妹。あれほど快晴だった二人の間に、瞳子ちゃんという暗雲が湧いて出たことで、確かなはずだった関係も一転雨模様。しかもこの巻では解決せず、次巻に持ち越しというのだから読者がもやもやするのも当然。
次巻「パラソルをさして」を連読することを強くお勧めします……。
季節は初夏、梅雨の時期。レイニーブルーの表題通り、志摩子・由乃・祐巳の三人娘が、それぞれの大切な人のことで思い悩みます。
この巻は「マリみて」史上もっとも、憂鬱な展開が続く巻。華やかな話の多かった作品だけに、この重々しい展開にはちょっとびっくり。ここで読むのをやめたという、にわかファンも多かったほど。
でも人生には、辛い時や苦しい時が必ずあるものです。壁にぶつかって、想いをぶつけあって、そうやって人と人との関係は成長していくものなのですよね。そういうことを表現したかった巻なのだと、私は解釈しています。
前巻のあの事件以来、微妙な関係となっていた志摩子と乃梨子ちゃんとの、ロザリオの授受を描いた「ロザリオの滴」。この話以降、二人の間には確かな絆が築かれます。何気に重要なエピソードなので、こっちを表題にすればよかったのに、とかなり思います。
問題なのはやはり紅薔薇姉妹。あれほど快晴だった二人の間に、瞳子ちゃんという暗雲が湧いて出たことで、確かなはずだった関係も一転雨模様。しかもこの巻では解決せず、次巻に持ち越しというのだから読者がもやもやするのも当然。
次巻「パラソルをさして」を連読することを強くお勧めします……。
2006年4月19日に日本でレビュー済み
●「レイニー止め」現象の正体
表題作「レイニーブルー」が非常に憂鬱な展開である、という事前情報を得ていたので、解決編である 『パラソルをさして』 から先に読んでしまったのだが、実際にこちらに立ち戻って読んでみると、事前に予想していたほどの暗い話ではなかった。この時期にファンになった人たちがさかんに「レイニー止め」などと騒いでいたのは単に、本作がシリーズ史上初めて、暗い展開を1冊の中で解決させなかった、ただそれだけの話ではないだろうか。
●キモは「ロザリオの滴」
さて、表題作ばかりが注目されがちなこの1冊であるが、実はキモは冒頭の「ロザリオの滴」にある。ストーリーラインだけを追っていけばなんということのない同作ではあるが、実は作者は、本作を今の形にまとめるために、多大な苦労をしてきたのである。
周知のように、前作 『チェリーブロッサム』 所収の「銀杏の中の桜」が、マリみての原点である。そこで志摩子はいったん、乃梨子にロザリオを渡さないという判断をしている。誠実な志摩子は、それを撤回するのか、しないのか? ロザリオを渡したとして、それは乃梨子にとってどういう意味を持つのか? 志摩子と乃梨子が山百合会を離れて二人だけの世界に閉じこもってしまう危険性はないのか? 志摩子は中等部入学からの「失われた4年間」をどうやって取り戻すのか? ――これらの問題について、可能性を1つに絞るために、1年目シリーズ( 初巻『マリア様がみてる』 から 『いとしき歳月・後編』 までの8冊)が作られてきたといっても過言ではない。
●でも、ストーリーは一本道
ただ、ストーリーは割と一本道だ。おいしいところを先につまみ食いしたいという人は、続巻 『真夏の一ページ』『涼風さつさつ』『特別でないただの一日』 あたりに先に手を出してもいいのではないだろうか。
表題作「レイニーブルー」が非常に憂鬱な展開である、という事前情報を得ていたので、解決編である 『パラソルをさして』 から先に読んでしまったのだが、実際にこちらに立ち戻って読んでみると、事前に予想していたほどの暗い話ではなかった。この時期にファンになった人たちがさかんに「レイニー止め」などと騒いでいたのは単に、本作がシリーズ史上初めて、暗い展開を1冊の中で解決させなかった、ただそれだけの話ではないだろうか。
●キモは「ロザリオの滴」
さて、表題作ばかりが注目されがちなこの1冊であるが、実はキモは冒頭の「ロザリオの滴」にある。ストーリーラインだけを追っていけばなんということのない同作ではあるが、実は作者は、本作を今の形にまとめるために、多大な苦労をしてきたのである。
周知のように、前作 『チェリーブロッサム』 所収の「銀杏の中の桜」が、マリみての原点である。そこで志摩子はいったん、乃梨子にロザリオを渡さないという判断をしている。誠実な志摩子は、それを撤回するのか、しないのか? ロザリオを渡したとして、それは乃梨子にとってどういう意味を持つのか? 志摩子と乃梨子が山百合会を離れて二人だけの世界に閉じこもってしまう危険性はないのか? 志摩子は中等部入学からの「失われた4年間」をどうやって取り戻すのか? ――これらの問題について、可能性を1つに絞るために、1年目シリーズ( 初巻『マリア様がみてる』 から 『いとしき歳月・後編』 までの8冊)が作られてきたといっても過言ではない。
●でも、ストーリーは一本道
ただ、ストーリーは割と一本道だ。おいしいところを先につまみ食いしたいという人は、続巻 『真夏の一ページ』『涼風さつさつ』『特別でないただの一日』 あたりに先に手を出してもいいのではないだろうか。
2004年6月5日に日本でレビュー済み
~この巻は梅雨の時期のお話です。
白紅黄の各姉妹のスレ違いと仲直りを描いたものですが、紅薔薇姉妹だけは最後が非常に暗い終わり方で「パラソルをさして」に続いています。
なので、「レイニーブルー」を読んだ後は即「パラソルをさして」に突入することをお勧めいたします。
中には「レイニー止め」を敢行する方もいるようですが、自分には無理でした。
~~
正直なところ、この巻は結構へこみます。ですが、このお話なしには、この後の紅薔薇姉妹の関係は語れないと思います。
この巻、『マリみて』を読んでいく上で必読度はかなり高いと思います。お勧めです。~
白紅黄の各姉妹のスレ違いと仲直りを描いたものですが、紅薔薇姉妹だけは最後が非常に暗い終わり方で「パラソルをさして」に続いています。
なので、「レイニーブルー」を読んだ後は即「パラソルをさして」に突入することをお勧めいたします。
中には「レイニー止め」を敢行する方もいるようですが、自分には無理でした。
~~
正直なところ、この巻は結構へこみます。ですが、このお話なしには、この後の紅薔薇姉妹の関係は語れないと思います。
この巻、『マリみて』を読んでいく上で必読度はかなり高いと思います。お勧めです。~