このシリーズが人間として一番大切な人との繋がりや絆の話なのだと理解できた巻でした。
それまでは色々な偏見が横行していて、自分も気付かずにそう思いながら読んでいましたが、
主人公以外の視点で書かれたこの巻で、皆が相手を思い動いていることに好感を抱きました。
自分自身が楽しめなかった青春を謳歌している主人公たちをこれからも応援したいと思える一冊でした。
人それぞれ色々な捉え方がある作品だとは思いますが、他人の意見に耳を傾ける前に、
まっさらな気持ちで読んでみるのもいいのではないでしょうか。。。
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マリア様がみてる 25 大きな扉 小さな鍵 (コバルト文庫) 文庫 – 2006/10/3
バレンタインを間近に控えて瞳子は…!?
生徒会役員選挙が終わったリリアン女学園。瞳子が立候補した理由を、祐巳と乃梨子は考えていた。一方、スキーから帰ってきた柏木は、祥子と話をする。柏木は、祐巳と祥子のことを気にしていたが…。
生徒会役員選挙が終わったリリアン女学園。瞳子が立候補した理由を、祐巳と乃梨子は考えていた。一方、スキーから帰ってきた柏木は、祥子と話をする。柏木は、祐巳と祥子のことを気にしていたが…。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2006/10/3
- ISBN-104086008238
- ISBN-13978-4086008235
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2006/10/3)
- 発売日 : 2006/10/3
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 208ページ
- ISBN-10 : 4086008238
- ISBN-13 : 978-4086008235
- Amazon 売れ筋ランキング: - 559,755位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1965年6月2日、東京生まれ。『夢の宮 竜のみた夢』で1993年上期コバルト・ノベル大賞、コバルト読者大賞受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『お釈迦様もみてる S-キンシップ』(ISBN-10:4086014513)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年10月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
瞳子騒動に決着はつかないものの。
長編小説だからこそできる登場人物の心の成長、その変化がやっぱりおもしろいです。
今回は瞳子視点で語られる場面があり、そこが一番の見所と感じました。
長編小説だからこそできる登場人物の心の成長、その変化がやっぱりおもしろいです。
今回は瞳子視点で語られる場面があり、そこが一番の見所と感じました。
2012年12月19日に日本でレビュー済み
生徒会選挙後〜バレンタインイベントの準備期間のお話。
秋ごろに行われた「茶話会」からもやもやとしていましたが、
生徒会選挙のあたりから瞳子は学校で孤立状態になってしまいます。
はっきり言いますが、この巻の瞳子は自分勝手です。
クリスマスの家出騒動から何かと気にかけてくれた優に反発し、
祐巳の姉妹への誘いを自分に対する同情だと決めつけ、彼女を激しく拒絶する。
そして「自分の秘密を祐巳に話したのだろう」と誤解し、祥子に疑いをかける。
こんなに周りに自分のことを気にしてくれる人がいるにも関わらず、瞳子はそれらを
拒絶し、どんどん孤独になっていきます。
「演技が上手なんでしょ?変に関わってほしくないのなら、今までみたいに
演じてかわしてみせてよ」と言いたくなります。
でも瞳子にはそんな余裕も気力もなくなっていきます。
けれど、これが仮面も演技も脱ぎ捨てた等身大の瞳子なのだと思います。
何かに憑かれたように周囲を拒絶し、激しい後悔に駆られる瞳子。
もう後戻りできない。誰かにそばにいてほしい。でも「誰か」って誰?
そして、そこにやってきたのは、この春リリアンで出会った乃梨子でした…。
この巻では春から何かと関わってきた瞳子と乃梨子の立ち位置が真逆になっているのが
ポイントです。
「可愛らしく世話焼きだった瞳子」と「クールで少し近寄りにくい乃梨子」だったのが
「周囲から孤立する瞳子」と「生徒会で慌ただしく活動する乃梨子」になっています。
そんな2人がこれからどうなっていくのか、見ものです。
慌てず騒がず、どっしりと構えている祐巳も素敵です。
秋ごろに行われた「茶話会」からもやもやとしていましたが、
生徒会選挙のあたりから瞳子は学校で孤立状態になってしまいます。
はっきり言いますが、この巻の瞳子は自分勝手です。
クリスマスの家出騒動から何かと気にかけてくれた優に反発し、
祐巳の姉妹への誘いを自分に対する同情だと決めつけ、彼女を激しく拒絶する。
そして「自分の秘密を祐巳に話したのだろう」と誤解し、祥子に疑いをかける。
こんなに周りに自分のことを気にしてくれる人がいるにも関わらず、瞳子はそれらを
拒絶し、どんどん孤独になっていきます。
「演技が上手なんでしょ?変に関わってほしくないのなら、今までみたいに
演じてかわしてみせてよ」と言いたくなります。
でも瞳子にはそんな余裕も気力もなくなっていきます。
けれど、これが仮面も演技も脱ぎ捨てた等身大の瞳子なのだと思います。
何かに憑かれたように周囲を拒絶し、激しい後悔に駆られる瞳子。
もう後戻りできない。誰かにそばにいてほしい。でも「誰か」って誰?
そして、そこにやってきたのは、この春リリアンで出会った乃梨子でした…。
この巻では春から何かと関わってきた瞳子と乃梨子の立ち位置が真逆になっているのが
ポイントです。
「可愛らしく世話焼きだった瞳子」と「クールで少し近寄りにくい乃梨子」だったのが
「周囲から孤立する瞳子」と「生徒会で慌ただしく活動する乃梨子」になっています。
そんな2人がこれからどうなっていくのか、見ものです。
慌てず騒がず、どっしりと構えている祐巳も素敵です。
2010年9月25日に日本でレビュー済み
第27巻・「大きな扉 小さな鍵」。
物語が大きく動く、重要な巻。そして個人的に大好きな巻のひとつです。
遠ざかったままの祐巳と瞳子の関係に、ようやく進展があります。役員選挙以来、何か吹っきれたように冷静になった祐巳。仮面を脱ぎ捨ててどんどん感情的になっていく、瞳子ちゃんとの対比が見事に表現されています。
この巻のポイントは、一冊の中に初めて、祐巳視点での話がひとつも入っていないということ。
その代わりに、後半部分は全て瞳子視点での話になっています。
祐巳との久しぶりの会話の中で、激怒する瞳子。何がそんなに気に障ったのか、そしてこれまで隠してきた様々な秘密の根幹が、ここでようやく明かされます。
ラストのシーンは必読。自ら周囲との絆を断ち切ろうとしておきながら、寂しさに震える瞳子。でもそこに、友の温かい手が差し伸べられます。
思わず目頭が熱くなります……。
祐巳、乃梨子、柏木さんに祥子さま……誰も瞳子を見捨てていないというのも、注目ですね。
人と人との絆の深さを感じさせる、素晴らしい巻。
友の希望の手に一筋の光明を見出した瞳子ちゃん、今後の躍動に期待できます。
物語が大きく動く、重要な巻。そして個人的に大好きな巻のひとつです。
遠ざかったままの祐巳と瞳子の関係に、ようやく進展があります。役員選挙以来、何か吹っきれたように冷静になった祐巳。仮面を脱ぎ捨ててどんどん感情的になっていく、瞳子ちゃんとの対比が見事に表現されています。
この巻のポイントは、一冊の中に初めて、祐巳視点での話がひとつも入っていないということ。
その代わりに、後半部分は全て瞳子視点での話になっています。
祐巳との久しぶりの会話の中で、激怒する瞳子。何がそんなに気に障ったのか、そしてこれまで隠してきた様々な秘密の根幹が、ここでようやく明かされます。
ラストのシーンは必読。自ら周囲との絆を断ち切ろうとしておきながら、寂しさに震える瞳子。でもそこに、友の温かい手が差し伸べられます。
思わず目頭が熱くなります……。
祐巳、乃梨子、柏木さんに祥子さま……誰も瞳子を見捨てていないというのも、注目ですね。
人と人との絆の深さを感じさせる、素晴らしい巻。
友の希望の手に一筋の光明を見出した瞳子ちゃん、今後の躍動に期待できます。
2012年6月17日に日本でレビュー済み
今回は乃梨子視点の「キーホルダー」と瞳子視点の「ハートの鍵穴」の二編が収録されています。
別個の話ではなく、前回からの続きになっているので安心してください。
今までは祐巳を第三者の視点から見ると、そそっかしく目を離せないような印象が大きかったのですが、
余裕があり、先輩って感じがしてとっても格好良いです。
瞳子の秘密の一端も明らかになったりでやっと大きな動きを見せてくれました。
次の巻に期待が膨らみます。
別個の話ではなく、前回からの続きになっているので安心してください。
今までは祐巳を第三者の視点から見ると、そそっかしく目を離せないような印象が大きかったのですが、
余裕があり、先輩って感じがしてとっても格好良いです。
瞳子の秘密の一端も明らかになったりでやっと大きな動きを見せてくれました。
次の巻に期待が膨らみます。
2006年10月6日に日本でレビュー済み
今回も瞳子問題決着せず。
バレンタインデートもなし。
今回は瞳子が主役のようでないような。
見所は「私の妹になりなさい」と瞳子を救いたい
薔薇関係者以外の上級生の存在のこと
その時、瞳子は・・・?
騎士(ナイト)優の葛藤と苦しみ
太陽祐巳から北風祐巳への変身(笑)
白薔薇姉妹のどっか〜ん的な思い込み
でもって爆発的な展開
後はあとがきでの「中毒」の危険への警鐘かな?
バレンタインデートもなし。
今回は瞳子が主役のようでないような。
見所は「私の妹になりなさい」と瞳子を救いたい
薔薇関係者以外の上級生の存在のこと
その時、瞳子は・・・?
騎士(ナイト)優の葛藤と苦しみ
太陽祐巳から北風祐巳への変身(笑)
白薔薇姉妹のどっか〜ん的な思い込み
でもって爆発的な展開
後はあとがきでの「中毒」の危険への警鐘かな?
2012年11月27日に日本でレビュー済み
現段階(2012年11月)のマリみて刊行分では、この作品がベスト。「いばらの森」も秀逸だけど、こちらはさらに…。ラストの"おまじない"のくだりは、涙なしに読めない。これを読んだ後、親友に久しぶりに連絡したくなりました。
2006年10月3日に日本でレビュー済み
あらすじを述べるならば、
生徒会選挙直後からバレンタイン準備期間迄の話。
クリスマス事件後日談、というか、瞳子の家出の原因や、スール拒絶、優の行動の謎が結構明らかになります。
祐巳の腹が決まった。それがその周りの者達の目線、心情から語られます。(乃梨子、祥子、由乃、瞳子視線)
他人の視線からだと、祐巳が今回揺るぎない感じがあって良かった。快感でした。
個人的には、こんな風に誤解が人を傷つけあう話が好きです。しかし瞳子の罵り言葉はもっと激しいものでも良かった。その方が誤解が解けたときの瞳子の衝撃がより強く共感できたかも。
去年のバレンタイン騒ぎの話がかなり好きな私としては、今回の話はより堪能できました。
瞳子の心をもっと読みたい方は必読。
生徒会選挙直後からバレンタイン準備期間迄の話。
クリスマス事件後日談、というか、瞳子の家出の原因や、スール拒絶、優の行動の謎が結構明らかになります。
祐巳の腹が決まった。それがその周りの者達の目線、心情から語られます。(乃梨子、祥子、由乃、瞳子視線)
他人の視線からだと、祐巳が今回揺るぎない感じがあって良かった。快感でした。
個人的には、こんな風に誤解が人を傷つけあう話が好きです。しかし瞳子の罵り言葉はもっと激しいものでも良かった。その方が誤解が解けたときの瞳子の衝撃がより強く共感できたかも。
去年のバレンタイン騒ぎの話がかなり好きな私としては、今回の話はより堪能できました。
瞳子の心をもっと読みたい方は必読。