コミックス3巻のいばらの森のラストで、祥子様からプレゼントをもらい、何ももっていなかった祐巳から黒いリボンを
受け取ります。
それが、本巻のラストに見事につながっていきます。
マリみては百合もののように書かれていますが、友情を超えた信頼関係が運命的に描かれていて、それが感動を誘うのでしょうか。
ハローグッバイも名作でしたが、本巻のラストはすばらしかったです。
コバルト文庫、恐るべし。コミックスとあわせて読むと、キャラクターへの思い入れが膨らみます。
アニメも5期期待です。
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マリア様がみてる 32 卒業前小景 (コバルト文庫) 文庫 – 2008/10/1
近づいてきた、三年生の卒業。祥子や令、それに新聞部の三奈子もリリアンを卒業していってしまう。祐巳や由乃、真美、桂たち在校生は、それぞれ複雑な想いを抱えながら、卒業前の一日を過ごすが…。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2008/10/1
- ISBN-104086012146
- ISBN-13978-4086012140
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2008/10/1)
- 発売日 : 2008/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 208ページ
- ISBN-10 : 4086012146
- ISBN-13 : 978-4086012140
- Amazon 売れ筋ランキング: - 256,020位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1965年6月2日、東京生まれ。『夢の宮 竜のみた夢』で1993年上期コバルト・ノベル大賞、コバルト読者大賞受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『お釈迦様もみてる S-キンシップ』(ISBN-10:4086014513)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年8月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2008年10月1日に日本でレビュー済み
すっかり秋になったこのシーズンに読むには、少し早い
卒業式前日のエピソードですが、物寂しい今にピッタリ。
いよいよ、ついに祥子様・令様の「卒業」です。
間に「お釈迦様」が入った為か、かなり久し振りの間隔な気が。
とにかくこれ程長くずっと読み貯めてきた小説作品は、十代以来
無かったもので、既刊を本棚に眺めて、「ここまで来たか…」と
感慨深い気持ちでいっぱい。
いつもながら時間軸を絶妙に操りながら読者を引きずりこむ
文章力の卓越さには圧倒されます。
卒業する薔薇様、見送る蕾、その妹達…それぞれの色彩違う花を
最後までどう魅せてくれるか…楽しみでありながら、切ない。
そんな新刊です。
意外な組み合わせの薔薇達の会話や、相変わらず美味なところ独占の
先代白薔薇様の登場も本当に嬉しい。表紙の祐己が、とても大人びて見えます。
とにかく、マリみファンならば今更買うほか無いでしょう。
卒業式前日のエピソードですが、物寂しい今にピッタリ。
いよいよ、ついに祥子様・令様の「卒業」です。
間に「お釈迦様」が入った為か、かなり久し振りの間隔な気が。
とにかくこれ程長くずっと読み貯めてきた小説作品は、十代以来
無かったもので、既刊を本棚に眺めて、「ここまで来たか…」と
感慨深い気持ちでいっぱい。
いつもながら時間軸を絶妙に操りながら読者を引きずりこむ
文章力の卓越さには圧倒されます。
卒業する薔薇様、見送る蕾、その妹達…それぞれの色彩違う花を
最後までどう魅せてくれるか…楽しみでありながら、切ない。
そんな新刊です。
意外な組み合わせの薔薇達の会話や、相変わらず美味なところ独占の
先代白薔薇様の登場も本当に嬉しい。表紙の祐己が、とても大人びて見えます。
とにかく、マリみファンならば今更買うほか無いでしょう。
2008年10月8日に日本でレビュー済み
それはそれは、読んでいてとても気持ちのいいものなのです。
ですが、今度こそ卒業か!? と、焦らされて待っている身としては
「また時間稼ぎですか」的なちょっとガックリな部分も。
これだけ待たされたのだから、さぞ素晴らしい卒業物語のはず、いや、そうでなきゃ許さない!
という想いがどんどん積み重なって期待と不安が裏腹なのです。ヤキモキヤキモキ。
瞳子のが期待を裏切らない出来だったので大丈夫とは思いますけど。
-------------
個人的に考えちゃうこと・・・
すでにステージとして完成されていて、どんな物語でも書ける舞台と小道具が揃っています。
次代でも、これまでの過去の別視点でも、ずっと過去でも、山百合会以外でも、
どんなストーリーも書けるはず。リリアンとスールがあるかぎり。
だから、本編の方をさっさと完結してしまって、他のストーリーを2とか外伝やなにかとして
どんどん出して行く選択肢もあったはずーと思ったりもします。
それはそれは、作者と編集者にとって勇気のいることでしょうけども。
ですが、今度こそ卒業か!? と、焦らされて待っている身としては
「また時間稼ぎですか」的なちょっとガックリな部分も。
これだけ待たされたのだから、さぞ素晴らしい卒業物語のはず、いや、そうでなきゃ許さない!
という想いがどんどん積み重なって期待と不安が裏腹なのです。ヤキモキヤキモキ。
瞳子のが期待を裏切らない出来だったので大丈夫とは思いますけど。
-------------
個人的に考えちゃうこと・・・
すでにステージとして完成されていて、どんな物語でも書ける舞台と小道具が揃っています。
次代でも、これまでの過去の別視点でも、ずっと過去でも、山百合会以外でも、
どんなストーリーも書けるはず。リリアンとスールがあるかぎり。
だから、本編の方をさっさと完結してしまって、他のストーリーを2とか外伝やなにかとして
どんどん出して行く選択肢もあったはずーと思ったりもします。
それはそれは、作者と編集者にとって勇気のいることでしょうけども。
2012年6月23日に日本でレビュー済み
祥子たち三年生の卒業式前日のお話です。
新たなステージに旅立つ側、送る側、様々な人たちのそれぞれの卒業へむけての儀式が丁寧に描かれています。
祥子や祐巳は勿論のこと、それ以外のものも非常に切なく、一冊を通して高い完成度を保っているのではないでしょうか。
ここまで、読んだ方には自信を持っておすすめします。
新たなステージに旅立つ側、送る側、様々な人たちのそれぞれの卒業へむけての儀式が丁寧に描かれています。
祥子や祐巳は勿論のこと、それ以外のものも非常に切なく、一冊を通して高い完成度を保っているのではないでしょうか。
ここまで、読んだ方には自信を持っておすすめします。
2010年10月11日に日本でレビュー済み
第34巻・「卒業前小景」。
三年生の卒業はもう目の前。タイトル通り、卒業式前日の午後に繰り広げられた、それぞれの姉妹のエピソードを収録。
薔薇の館の“忘れ物捜索”で見つかった黒いリボン。そこにメッセージを感じ取った祐巳は、姿の見えない祥子さまを探します。
卒業前ということで、否応にも別れを惜しむ感情が高ぶる時。祥子さまへの想いを胸の内で爆発させつつも、以前ほど感情的にはならない所に祐巳の成長を感じさせます。……最後にはぼろ泣きでしたけど。
数々の別れを経験することで、人は成長するもの。願わくは祥子さまとの別れを乗り越えて、立派な紅薔薇さま(ロサ・キネンシス)となった後の、祐巳の物語を見てみたいものです。
三年生の卒業はもう目の前。タイトル通り、卒業式前日の午後に繰り広げられた、それぞれの姉妹のエピソードを収録。
薔薇の館の“忘れ物捜索”で見つかった黒いリボン。そこにメッセージを感じ取った祐巳は、姿の見えない祥子さまを探します。
卒業前ということで、否応にも別れを惜しむ感情が高ぶる時。祥子さまへの想いを胸の内で爆発させつつも、以前ほど感情的にはならない所に祐巳の成長を感じさせます。……最後にはぼろ泣きでしたけど。
数々の別れを経験することで、人は成長するもの。願わくは祥子さまとの別れを乗り越えて、立派な紅薔薇さま(ロサ・キネンシス)となった後の、祐巳の物語を見てみたいものです。
2008年10月15日に日本でレビュー済み
作者が現薔薇様の卒業を先に延ばしたい意図がみえみえです。
初期のあのスピード感のある話の展開に戻してもらいたいと
皆さんがおっしゃるのがわかるような気がします。
初期のあのスピード感のある話の展開に戻してもらいたいと
皆さんがおっしゃるのがわかるような気がします。
2008年10月1日に日本でレビュー済み
卒業式の前日、薔薇の館では恒例(?)の「薔薇様方の忘れモノ」探し。
そこで見つけたのは、大分前に片方だけなった祐巳の黒っぽいリボンだけ。
リボン込められたお姉さまからのメッセージに気付いた祐巳は、お姉さまを探しに薔薇の館を飛び出します。それを見送る瞳子もグッときましたが、祐巳と祥子様のラストが秀逸です。
リボンが片側になった1年前の経緯を知っている人も、知らない人も楽しめる内容でした。
「マリ見て」の「祐巳・祥子編」は次の巻で終了いたします。
そこで見つけたのは、大分前に片方だけなった祐巳の黒っぽいリボンだけ。
リボン込められたお姉さまからのメッセージに気付いた祐巳は、お姉さまを探しに薔薇の館を飛び出します。それを見送る瞳子もグッときましたが、祐巳と祥子様のラストが秀逸です。
リボンが片側になった1年前の経緯を知っている人も、知らない人も楽しめる内容でした。
「マリ見て」の「祐巳・祥子編」は次の巻で終了いたします。
2008年10月2日に日本でレビュー済み
いよいよ明日は卒業式。
準備に余念のない祐巳たち在校生に対して、卒業生は手持ち無沙汰な一日な
はずなのだが、いよいよ最後となると思い出やら未練やらやり残したこと、
やらねばならないことなどが一挙に押し寄せて、結局なんとなく気忙しい。
写真部の蔦子さん、新聞部の三奈子さん、美術部の美礼さんなどの
(蔦子さんは在校生だけど)、卒業前のささやかな儀式の点描。
それは、それぞれがこころを残さないため。
そして、クールなはずの祥子さまも祐巳との別れを前にして思わず激情が
ほとばしる。
春まだ早い陽だまりに、ぽつんと咲くタンポポのような掌編。
準備に余念のない祐巳たち在校生に対して、卒業生は手持ち無沙汰な一日な
はずなのだが、いよいよ最後となると思い出やら未練やらやり残したこと、
やらねばならないことなどが一挙に押し寄せて、結局なんとなく気忙しい。
写真部の蔦子さん、新聞部の三奈子さん、美術部の美礼さんなどの
(蔦子さんは在校生だけど)、卒業前のささやかな儀式の点描。
それは、それぞれがこころを残さないため。
そして、クールなはずの祥子さまも祐巳との別れを前にして思わず激情が
ほとばしる。
春まだ早い陽だまりに、ぽつんと咲くタンポポのような掌編。