『なんて素敵にジャパネスク』(氷室冴子著、集英社・コバルト文庫)は、一言で言うと、平安朝の貴族の姫君のラヴ・コメディです。
「あたし、大納言 藤原忠宗女(むすめ)、(16歳の)麗質玉のごとき瑠璃姫は、ついふた月前まで独身主義者で、世間の常識にのっとって結婚を勧めるとうさまと、毎日のように喧嘩していたものである。幼いころ、平安の都から離れた吉野という所で、家族とも離れて育ったあたしは、そこで吉野君(よしののきみ)という初恋の人と会い、嬉し楽しの幼年時代を送った。吉野君は
すぐ死んじゃったけど、あのころの思い出があんまり美しいので、初恋の思い出に殉じて、生涯結婚はせず、清く正しく生きようと、けなげに決心していたのだ。だけど、紫式部という根暗のオバサンが書いた『源氏物語』という小説が、いまだに都じゅうのロングセラーになってるような現代の貴族社会では、独身主義なんて異端なのよね。あたしはとうさまの陰謀にはめられ、権少将という殿方と無理矢理結婚させられそうになった。そこを救ってくれたのが、衛門佐高彰だったのである」。
ワクワクしながら、このシリーズを楽しむのが本道だろうが、『源氏物語』や『枕草子』はちょっと取っ付きにくいという人は、本書でウォーミング・アップをするのも一法かもしれませんね。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
なんて素敵にジャパネスク ―新装版― なんて素敵にジャパネスク シリーズ(1) (なんて素敵にジャパネスク シリーズ) (コバルト文庫) 文庫 – 1999/4/1
やんごとなくもパワフルな瑠璃姫は、恋し恥ずかし16歳。父の大納言から連日、“結婚"をせきたてられているのが悩みの種…時は平安、京の都でくりひろげられる超過激、活劇ラブ・コメディ!
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日1999/4/1
- ISBN-104086145685
- ISBN-13978-4086145688
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 集英社 (1999/4/1)
- 発売日 : 1999/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 304ページ
- ISBN-10 : 4086145685
- ISBN-13 : 978-4086145688
- Amazon 売れ筋ランキング: - 969,333位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1957年、北海道生まれ。藤女子大学国文学科卒業。大学3年の夏に『さようならアルルカン』で青春小説新人賞に佳作入選。2008年逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『21世紀版 少年少女古典文学館 3 落窪物語』(ISBN-10:4062827530)が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年9月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
20年くらい前に一度読んで、あまりに面白くて友人にも勧めて彼女愛読してくれた本です。
いつかまた読みたいと思って、ようやく叶いました。
久しぶりに読んでも、テンポ良く進むお話に引き込まれてしまいました。
いつかまた読みたいと思って、ようやく叶いました。
久しぶりに読んでも、テンポ良く進むお話に引き込まれてしまいました。
2019年5月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は母が中学生の頃に読んでたそうです。私は現在中学生で母に勧められて読みましたが、本当に、昔のラブコメなのか!?と思ってしまうほど面白かったです!
私はいろんなラノベを読んでいるけど、最近のだとたまーにおもしろくないのがあるんですよね…だけど、これはそういう作品いや、今のラノベを超せるほどの良作だと思います!
私は、歴史の中でも、平安が好きで、特にその時代のお姫様や女房達の暮らしぶりが好きなのですが、本作はそれがすごくかかれており、よかったです!
また、登場人物も個性豊かで、瑠璃姫の破天荒な性格は当時の姫君なの!?と疑ってしまうくらいの破天荒さが良かったです!それに吉野君という人を思う一途な所も好きです!
他にも、キャリアマンで有能だけど瑠璃姫のことになると嫉妬しちゃうくらい瑠璃姫が大好きな高彬、大好きな友人や姉も恋が絡むと犠牲にしちゃう弟融、クールで素敵だけど、実は子供っぽい鷹夫こと東宮、鷹夫を溺愛してる美人女性藤宮など素敵なキャラが一杯です!
本作は高彬と瑠璃姫どうなっちゃうの!?という終わりで次回も見たいなと思います!とても面白かったです!
私はいろんなラノベを読んでいるけど、最近のだとたまーにおもしろくないのがあるんですよね…だけど、これはそういう作品いや、今のラノベを超せるほどの良作だと思います!
私は、歴史の中でも、平安が好きで、特にその時代のお姫様や女房達の暮らしぶりが好きなのですが、本作はそれがすごくかかれており、よかったです!
また、登場人物も個性豊かで、瑠璃姫の破天荒な性格は当時の姫君なの!?と疑ってしまうくらいの破天荒さが良かったです!それに吉野君という人を思う一途な所も好きです!
他にも、キャリアマンで有能だけど瑠璃姫のことになると嫉妬しちゃうくらい瑠璃姫が大好きな高彬、大好きな友人や姉も恋が絡むと犠牲にしちゃう弟融、クールで素敵だけど、実は子供っぽい鷹夫こと東宮、鷹夫を溺愛してる美人女性藤宮など素敵なキャラが一杯です!
本作は高彬と瑠璃姫どうなっちゃうの!?という終わりで次回も見たいなと思います!とても面白かったです!
2018年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中学生の頃にかぶりついて読んでいたジャパネスクも、時の流れと共に記憶がだいぶ朧げになってしまいました。なので、この復刻版と同時発売のトリビュート集を読む前にもう一度読み直そうと思って購入。
私の勝手な思い込みで総集編だとばかり思っていたのですが、そのまんま1冊目の『なんて素敵にジャパネスク』でした。あとがきは1999年新装版時に掲載されたものが入ってます。11/1に『なんて素敵にジャパネスク2』が発売されますが、集英社のホームページを見る限り〝2〟で終わりで全10巻は発売されなさそうです。どうせなら全部出して欲しいし、『クララ白書』も『シンデレラ迷宮』も『なぎさボーイ』も…ジャパネスク以外も皆出して欲しかったです。欲を言えば昔のコバルトの装丁で裏表紙のブルーの真ん中にホワイトの馬に乗った女性のマーク付きが良かったです。背表紙にもマーク付きで。
四半世紀ぶり(もっとかも…)に読んで見ると、朧げな記憶の中よりも遙かに、瑠璃姫はパワフルで心の温かい女性でした。舞台が平安時代の所為か今読んでも違和感ないし、大人になってから読んでも面白いです!!
それと、『ジャパネスク・リスペクト』『なんて素敵にジャパネスク』『なんて素敵にジャパネスク2』の3冊の中で、どれか2冊の帯に付いてる応募券を送ると応募者全員・小冊子プレゼントがあります。ホームページにも内容・ページ数等は載ってませんでした。何が届くか解らないけどもちろん応募してみます。
私の勝手な思い込みで総集編だとばかり思っていたのですが、そのまんま1冊目の『なんて素敵にジャパネスク』でした。あとがきは1999年新装版時に掲載されたものが入ってます。11/1に『なんて素敵にジャパネスク2』が発売されますが、集英社のホームページを見る限り〝2〟で終わりで全10巻は発売されなさそうです。どうせなら全部出して欲しいし、『クララ白書』も『シンデレラ迷宮』も『なぎさボーイ』も…ジャパネスク以外も皆出して欲しかったです。欲を言えば昔のコバルトの装丁で裏表紙のブルーの真ん中にホワイトの馬に乗った女性のマーク付きが良かったです。背表紙にもマーク付きで。
四半世紀ぶり(もっとかも…)に読んで見ると、朧げな記憶の中よりも遙かに、瑠璃姫はパワフルで心の温かい女性でした。舞台が平安時代の所為か今読んでも違和感ないし、大人になってから読んでも面白いです!!
それと、『ジャパネスク・リスペクト』『なんて素敵にジャパネスク』『なんて素敵にジャパネスク2』の3冊の中で、どれか2冊の帯に付いてる応募券を送ると応募者全員・小冊子プレゼントがあります。ホームページにも内容・ページ数等は載ってませんでした。何が届くか解らないけどもちろん応募してみます。
2020年6月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔読んだことがあったのを思い出し、探していましたら復刻版であると知り即買いました。懐かしくとても面白かったです。
2017年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中学生の頃に読んだ本。娘が小学校3年生になったのでもう一度購入してみました。読み直してもやっぱり面白い。最近、本屋さんにコバルト文庫が少なくなったのと、氷室先生の作品が見当たらないのが残念です。
2012年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
おもしろいです。
前から平安物を読んでみたいと思っていたけれど、どうしてもとっつきにくい印象でした。
主人公の瑠璃姫は平安時代の貴族の姫のようなオホホ・・・と笑ってる姫ではなくて、現代の女の子以上に破天荒。いろんな事件に巻き込まれていきます。
今も昔も魅力的な子ってこんな子な気がします。登場人物に愛着ができていいですね。
タイムスリップした気分。久々のヒットかも。
氷室さんの作品は「海がきこえる」で読みましたが、これもとても面白かったので、もっと氷室さんの作品を読んでみたくなりました。
前から平安物を読んでみたいと思っていたけれど、どうしてもとっつきにくい印象でした。
主人公の瑠璃姫は平安時代の貴族の姫のようなオホホ・・・と笑ってる姫ではなくて、現代の女の子以上に破天荒。いろんな事件に巻き込まれていきます。
今も昔も魅力的な子ってこんな子な気がします。登場人物に愛着ができていいですね。
タイムスリップした気分。久々のヒットかも。
氷室さんの作品は「海がきこえる」で読みましたが、これもとても面白かったので、もっと氷室さんの作品を読んでみたくなりました。
2015年6月14日に日本でレビュー済み
故氷室冴子さんの代表作としてタイトルは聞いていましたが読んだのは初めてです。本来は中高生くらいの女の子向けに書かれた少女小説なのでしょうが私のような40代後半のオッサンが読んでも楽しめます。「恋する女たち」で氷室さんの作品に触れ面白かったので本書も読んでみようと思いました。買って読んでみて面白くなかったら損なので図書館で借りて読もうかと思ったのですが図書館が遠方にあり本を借りに行く時と返しに行く時の往復の交通費を考えると文庫本くらい買った方が得だと思い買いましたが買って正解でした。面白い。ラブコメだと思って読み始めましたが3話目あたりから、ただの恋愛ものではないと感じました。帝の子息である東宮が帝が崩御した後、次期帝になることが不満で東宮をなきものにし東宮の幼い弟を次期帝に据えようと企む一派があり天下を揺るがす陰謀渦巻くサスペンスのような話になってきます。高彬と初夜の契りを結ぼうとすると邪魔がはいったりして結べないというパターンですが2巻目以降も楽しみに読みたいと思います。