第3巻はシリーズ屈指の人気キャラ、白薔薇様の佐藤聖にスポットが当たる過去編。
このシリーズの中で「確実に同性愛者」と言えるのは聖だけのはず。
しかし、過去の恋は悲恋に終わり、想い人は聖の目の前から去ってしまう。
この去ってしまう「本来なら聖の妹になっていた少女」の後釜をどうするのか?で周囲はやきもきしたのだろう。
希望者はいくらでもいても、肝心の聖にその気が無かった。
私は志摩子が先に誘われた祥子と姉妹関係を結んでいたら、聖の妹は「祐巳」になった未来があったと思う。紅と白は入れ替わりの可能性もある組み合わせだった。
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マリア様がみてる 3 いばらの森 (コバルト文庫) 文庫 – 1999/4/27
リリアン女学園を舞台にしたと思われる、ちょっと過激な少女小説が出版された。さまざまな憶測から、白薔薇さま(ロサ・ギガンティア)が作者なのでは…という噂が広まるが、その真相は…!?
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日1999/4/27
- ISBN-10408614591X
- ISBN-13978-4086145916
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (1999/4/27)
- 発売日 : 1999/4/27
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 288ページ
- ISBN-10 : 408614591X
- ISBN-13 : 978-4086145916
- Amazon 売れ筋ランキング: - 540,924位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1965年6月2日、東京生まれ。『夢の宮 竜のみた夢』で1993年上期コバルト・ノベル大賞、コバルト読者大賞受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『お釈迦様もみてる S-キンシップ』(ISBN-10:4086014513)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年12月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私はアニメから「マリみて」に入ったが、個人的に、アニメで一番面白かった
と感じたのがこの巻に関する回であった。元々、ロサ・ギガンティアの奔放に
見えて、その実、周りが良く見えているというキャラクターがツボだったのだ
が、その回を観てからは、さらに夢中になったと記憶している。なので、原作
である本巻には、結構な期待を寄せていた。
「いばらの森」と「白き花びら」の2本立てでしたね。前者は、時間軸的に前作、
前前作の続きの話で、後者はロサ・ギガンティアこと佐藤聖の過去のお話(ま
だアン・ブートゥンの時の話)。分量的には、2対1くらいの割合で、「いばら
の森」の方が多かった。アニメではロサ・ギガンティアの過去話、つまり、「
白き花びら」の方が厚く描かれていたように記憶しているので、この点はちょ
っと意外で、かつ、残念であった。こちらが厚くかつ精緻に描かれているもの
と期待しての購入だったので。まあただ、内容の方はアニメ同様面白かった。
まず、ギャップが面白いですね、今の彼女と過去の彼女との。外面的にはほと
んど真逆ともとれるくらい変化しているわけで。ただ、どちらの彼女も魅力的
なんですよね。そして、その変化の原因となった悲しい出来事が今作中で描か
れているわけだが、実は彼女自身は何も変わっていないんじゃないかなと思う。
何ていうんでしょうね、成長した、周りの温かさを知った、視野が広がったと
いうことは間違いないのだが、彼女の本質的な部分はまだ純粋なままなんじゃ
ないかな。私はそう解釈しましたね。どこまでも正直でのめり込みやすいのが
彼女なんじゃないかな。
周りのサポートが描かれているのもなんかいいなって思った。アニメでも描か
れていたと記憶しているが、流石に小説の方が丁寧にかつ詳細に書き出されて
いる。今回で言えば、メインは聖の姉であるロサ・ギガンティアとロサ・キネ
ンシス・アン・ブートゥンであった蓉子ですね。この2人は明らかに聖の心の拠
り所となり、彼女の支えとなった。また、3年生になりロサ・ギガンティアとな
った聖の考え方や行動に影響を与えたということが、文面から読み取れた。こ
の3人の関係を眺めているのも面白かった。
大分期待していたので分量的にちょっと物足りなかったが、十分満足できた。
アニメを観て『いばらの森』が気に入ったという方は、この巻だけ買うのもあ
りでしょう。十分元は取れると保証しますよ。まあ、この巻を読んだら他の巻
も欲しくなるでしょうけど。
と感じたのがこの巻に関する回であった。元々、ロサ・ギガンティアの奔放に
見えて、その実、周りが良く見えているというキャラクターがツボだったのだ
が、その回を観てからは、さらに夢中になったと記憶している。なので、原作
である本巻には、結構な期待を寄せていた。
「いばらの森」と「白き花びら」の2本立てでしたね。前者は、時間軸的に前作、
前前作の続きの話で、後者はロサ・ギガンティアこと佐藤聖の過去のお話(ま
だアン・ブートゥンの時の話)。分量的には、2対1くらいの割合で、「いばら
の森」の方が多かった。アニメではロサ・ギガンティアの過去話、つまり、「
白き花びら」の方が厚く描かれていたように記憶しているので、この点はちょ
っと意外で、かつ、残念であった。こちらが厚くかつ精緻に描かれているもの
と期待しての購入だったので。まあただ、内容の方はアニメ同様面白かった。
まず、ギャップが面白いですね、今の彼女と過去の彼女との。外面的にはほと
んど真逆ともとれるくらい変化しているわけで。ただ、どちらの彼女も魅力的
なんですよね。そして、その変化の原因となった悲しい出来事が今作中で描か
れているわけだが、実は彼女自身は何も変わっていないんじゃないかなと思う。
何ていうんでしょうね、成長した、周りの温かさを知った、視野が広がったと
いうことは間違いないのだが、彼女の本質的な部分はまだ純粋なままなんじゃ
ないかな。私はそう解釈しましたね。どこまでも正直でのめり込みやすいのが
彼女なんじゃないかな。
周りのサポートが描かれているのもなんかいいなって思った。アニメでも描か
れていたと記憶しているが、流石に小説の方が丁寧にかつ詳細に書き出されて
いる。今回で言えば、メインは聖の姉であるロサ・ギガンティアとロサ・キネ
ンシス・アン・ブートゥンであった蓉子ですね。この2人は明らかに聖の心の拠
り所となり、彼女の支えとなった。また、3年生になりロサ・ギガンティアとな
った聖の考え方や行動に影響を与えたということが、文面から読み取れた。こ
の3人の関係を眺めているのも面白かった。
大分期待していたので分量的にちょっと物足りなかったが、十分満足できた。
アニメを観て『いばらの森』が気に入ったという方は、この巻だけ買うのもあ
りでしょう。十分元は取れると保証しますよ。まあ、この巻を読んだら他の巻
も欲しくなるでしょうけど。
2011年11月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高評価の理由を知りたくて購入
少女小説は読み慣れないので何度も挫折しそうになりました
視点になる少女があまりに普通なので(そこがいいんでしょうけど)
ファンの方々の「行間を読む力」の方がよっぽど凄いというのが初めの印象
文体が素直でスーッと物語が自然にカラダに入ってくる所に瞠目
小説として優れた表現に感じたものはないものの(失礼)
何気に素直な感性を引っ張りだす底力のある文章だと感じました
ケータイ小説に通じる部分があるような
飾らない文章を呼び水にして
人の心の倉庫からいろんな甘酸っぱい思い出を呼び覚ます
それが少女小説の一番の強みなのかなと思った次第です
敬意を払って星は5です
少女小説は読み慣れないので何度も挫折しそうになりました
視点になる少女があまりに普通なので(そこがいいんでしょうけど)
ファンの方々の「行間を読む力」の方がよっぽど凄いというのが初めの印象
文体が素直でスーッと物語が自然にカラダに入ってくる所に瞠目
小説として優れた表現に感じたものはないものの(失礼)
何気に素直な感性を引っ張りだす底力のある文章だと感じました
ケータイ小説に通じる部分があるような
飾らない文章を呼び水にして
人の心の倉庫からいろんな甘酸っぱい思い出を呼び覚ます
それが少女小説の一番の強みなのかなと思った次第です
敬意を払って星は5です
2002年9月10日に日本でレビュー済み
巷で人気の白薔薇様。確かにお茶目で素敵だけど、何でみんなそんなに好きなんだろー…って思ってましたが、この「いばらの森」を読んで納得。あんな過去を背負いながら(しかもそんなに昔の話じゃないのに…)あかるく楽しく優しく振る舞える白薔薇様!私もファンになりました~!
でも欲をいえば、祥子さまと祐巳ちゃんで、もうちょっと明るいラブラブなシーンも欲しかったかも…。
とにかく切なくて素敵なお話でした!絶対お勧めです!!
でも欲をいえば、祥子さまと祐巳ちゃんで、もうちょっと明るいラブラブなシーンも欲しかったかも…。
とにかく切なくて素敵なお話でした!絶対お勧めです!!
2014年2月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
きれいな状態で、満足です。また、機会がありましたら、購入したいと思います。
2020年4月8日に日本でレビュー済み
シリーズのなかで一番好きなお話。聖様の過去と現在が描かれ、未来にちゃんと繋がります。アニメも作画がキレイで素敵でしたが、せっかくなら原作も読んでもらいたい。『美しい』という言葉が似合う、そんな作品です。
2010年8月24日に日本でレビュー済み
第3巻・「いばらの森」。
白薔薇さま・佐藤聖に焦点を当てた巻。その割には、妹であるところの志摩子さんはほとんど話に関わらないのが謎ではありますが、それも二人の絆が確かなものであるからこそ。
聖と志摩子の関係が語られるのはまた後のお楽しみ。
タブーとなっていた白薔薇さまの過去。その彼女を巡るある噂……それを解明するべく奔走する祐巳と由乃。
前巻でやっと病気を克服できた由乃ですが、この巻でその本性が明かされ、物凄い行動力を発揮してぐいぐい読者を引っ張っていきます。
しかし、この巻の読み所はやはり後半の「白き花びら」。封印されていた聖の過去が、本人視点で赤裸々に語られます。
初めての恋情。胸を引き裂かれるほどの痛み。百合なんて言葉では表せない、男女の境を越えた凄烈な愛情。
そして哀しみと痛みを優しく包み込む、最良の友と、お姉さまの存在……。
この話ばかりは、長い「マリみて」シリーズの中でもひときわ印象に残ること間違いなし。必読です。
この巻を読んだ後だと、白薔薇さまに対する認識が一変するでしょう。人は、傷ついた分だけ他人に優しくできる。その通りですね。
白薔薇さま・佐藤聖に焦点を当てた巻。その割には、妹であるところの志摩子さんはほとんど話に関わらないのが謎ではありますが、それも二人の絆が確かなものであるからこそ。
聖と志摩子の関係が語られるのはまた後のお楽しみ。
タブーとなっていた白薔薇さまの過去。その彼女を巡るある噂……それを解明するべく奔走する祐巳と由乃。
前巻でやっと病気を克服できた由乃ですが、この巻でその本性が明かされ、物凄い行動力を発揮してぐいぐい読者を引っ張っていきます。
しかし、この巻の読み所はやはり後半の「白き花びら」。封印されていた聖の過去が、本人視点で赤裸々に語られます。
初めての恋情。胸を引き裂かれるほどの痛み。百合なんて言葉では表せない、男女の境を越えた凄烈な愛情。
そして哀しみと痛みを優しく包み込む、最良の友と、お姉さまの存在……。
この話ばかりは、長い「マリみて」シリーズの中でもひときわ印象に残ること間違いなし。必読です。
この巻を読んだ後だと、白薔薇さまに対する認識が一変するでしょう。人は、傷ついた分だけ他人に優しくできる。その通りですね。
2012年6月5日に日本でレビュー済み
「いばらの森」に関しては微妙だった。
端的に言うと祐巳と由乃が野次馬して(動機はどうであれ)っていう話です。
真実が分かる過程もあまり面白いわけではなかったし、いつのまにか聖が脇役になっちゃったし、
落ちもなんか感慨深いなーっていう感じで中途半端な気がしました。
ですが、「白き花びら」と併せて読むとその限りではありません。
聖の一年前の話になっていて、山百合会メンバーの新しい様々な一面を見ることができて楽しかったし、
なにより切なすぎて涙腺崩壊しかけた。 胸がキュンキュンすること間違いなし。
端的に言うと祐巳と由乃が野次馬して(動機はどうであれ)っていう話です。
真実が分かる過程もあまり面白いわけではなかったし、いつのまにか聖が脇役になっちゃったし、
落ちもなんか感慨深いなーっていう感じで中途半端な気がしました。
ですが、「白き花びら」と併せて読むとその限りではありません。
聖の一年前の話になっていて、山百合会メンバーの新しい様々な一面を見ることができて楽しかったし、
なにより切なすぎて涙腺崩壊しかけた。 胸がキュンキュンすること間違いなし。