第8巻・「いとしき歳月(後編)」。
ついに来てしまった卒業式。表紙はもちろん、巣立たれる三年生の薔薇さま方です。
かなり最高のエピソードが目白押しのこの巻、長い「マリみて」シリーズの中でも、タイトルを見ただけでいまだに内容が思い出せる、思い出深い一冊です。
薔薇さま方の卒業を前に、寂しさを募らせる一、二年生たち。どこの学校でもよくある光景ですが、姉妹制度のあるこのリリアン女学園では、それもひとしおでしょう。
遺言めいた言動を後輩に残し、寂しさに追い打ちをかける薔薇さま方。祐巳が白薔薇さまに振り回される微笑ましいシーンも、これで見納め。ただ、聖さまは今後も時折出番があったりしますが……。
卒業式では、三年生がそれぞれの過去を振り返る場面があり、感慨深いです。祥子さまが送辞で泣き出す貴重な場面も、また素晴らしい。
そして最後、マリア様の見守る別れ道で、清々しく別れていく薔薇さま方。さよならは言わず、ただ「みんな幸せに」と願って。彼女たちの生き様がとても気持ちいいですね。
巻末には、聖と志摩子の出会いから姉妹の契りまでを描いた「片手だけつないで」も収録。孤高に生きてきた聖さまが、なぜ志摩子を妹にしたのかが明かされます。 これもまた文句なしの出来。
第1部・完という印象ですが、次巻からは新学期。目まぐるしく変わっていくリリアンの日常を、堪能させてもらいます。
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マリア様がみてる 8 いとしき歳月(後編) (コバルト文庫) 文庫 – 2001/4/3
私立リリアン女学園のバラ様たちに、卒業の時が来た。法学部へ進む人、画家を目指す人…。それぞれの人生があるのだが、学園はそのことで大騒動。女子高が舞台のストーリー、クライマックスへ!!
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2001/4/3
- ISBN-104086148412
- ISBN-13978-4086148412
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2001/4/3)
- 発売日 : 2001/4/3
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 224ページ
- ISBN-10 : 4086148412
- ISBN-13 : 978-4086148412
- Amazon 売れ筋ランキング: - 528,558位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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1965年6月2日、東京生まれ。『夢の宮 竜のみた夢』で1993年上期コバルト・ノベル大賞、コバルト読者大賞受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『お釈迦様もみてる S-キンシップ』(ISBN-10:4086014513)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年6月6日に日本でレビュー済み
卒業式前日を送る側の祐巳の視点で描かれた「will」、卒業式当日、卒業生三人が過去を思い返す「いつしか年も」、
聖と志摩子の出会いから、姉妹になるまでのお話である「片手だけつないで」の三篇が収録されています。
ノスタルジックな雰囲気全開で、自分の卒業式、大好きな先輩の卒業を祝ったことなどを思いだして、
もう一度卒業式を体験したみたいに切なくなりました。
個人的には祐巳と聖のコンビがなんだかんだいって大好きだったので見納めになると思うとやっぱり哀しい。
それにしても、ここまで祐巳の存在が聖に影響を与えていたとは思いもしませんでした。
聖と志摩子の姉妹の馴れ初めも、他とは違った特殊な姉妹関係だけに気になっていたので嬉しかった。
聖と志摩子の出会いから、姉妹になるまでのお話である「片手だけつないで」の三篇が収録されています。
ノスタルジックな雰囲気全開で、自分の卒業式、大好きな先輩の卒業を祝ったことなどを思いだして、
もう一度卒業式を体験したみたいに切なくなりました。
個人的には祐巳と聖のコンビがなんだかんだいって大好きだったので見納めになると思うとやっぱり哀しい。
それにしても、ここまで祐巳の存在が聖に影響を与えていたとは思いもしませんでした。
聖と志摩子の姉妹の馴れ初めも、他とは違った特殊な姉妹関係だけに気になっていたので嬉しかった。
2003年2月28日に日本でレビュー済み
薔薇さま達との「お別れ会」も無事(?)終了し、
卒業式まであと少し。
生徒達はそれぞれ自分たちなりの形で別れのけじめをつけていく。
そんな卒業間際の薔薇さまたちと祐巳のやりとりを描いた『will』
いざ卒業式本番、卒業する薔薇様達の胸に去来するそれぞれの出会い。
蓉子さま、聖さま、江利子さま、三人がいつ、どんな形で出会い
そしてその友情が今どんな形なのかが分かる『いつしか年も』
今まで謎だった聖さまと志摩子の出会いを描いた『片手だけつないで』
祐巳と祥子さまが出会う前のお話ですので、
祐巳がいない山百合会の雰囲気が新鮮です。
そんな三作品を収めた「いとしき歳月(後編)」
お奨めです。
卒業式まであと少し。
生徒達はそれぞれ自分たちなりの形で別れのけじめをつけていく。
そんな卒業間際の薔薇さまたちと祐巳のやりとりを描いた『will』
いざ卒業式本番、卒業する薔薇様達の胸に去来するそれぞれの出会い。
蓉子さま、聖さま、江利子さま、三人がいつ、どんな形で出会い
そしてその友情が今どんな形なのかが分かる『いつしか年も』
今まで謎だった聖さまと志摩子の出会いを描いた『片手だけつないで』
祐巳と祥子さまが出会う前のお話ですので、
祐巳がいない山百合会の雰囲気が新鮮です。
そんな三作品を収めた「いとしき歳月(後編)」
お奨めです。