「連続狙撃殺人犯の女子高生二人の逃避行と愛の物語」、なのですが、
ふたりの愛情の描写にはとても光る部分があり、個人的にはとても気にいった
作品です。
たしかに、色々と他のレビューでも指摘されているように、話のまとまり方に
未熟な部分もあると思いますが、この作品で最も大事な部分である、
二人の愛の結びつきについては、いい加減なものではなくしっかりと描かれており、
また二人の若さ、青さゆえのパワーが物語にも疾走感を与えていて、最後まで
読ませるだけの力がある作品だと思います。
なによりも、ラストが良かった・・・!
安易な救済を与えるでもなく、安易な悲劇にするわけでもなく、
大切なものを得るために現実に踏みとどまる選択をすることで
二人の先にかすかな未来が開ける展開は、旧来の百合・同性愛作品にはない
希望を見せてくれた気がします。
個人的には、本作と「幽霊列車とこんぺい糖」の2作品は、2007年の
ラノベ百合小説の2大傑作だと思っています。
それにしても、ケイちゃん、素敵だなあ。
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バニラ A sweet partner (スーパーダッシュ文庫) 文庫 – 2007/4/25
少女2人vs警察3000人。
銃の所持が合法化された近未来。連続ライフル狙撃事件の捜査線上に現れたのは、2人の女子高生海棠ケイと梔ナオ。3000人の警察に追われ学校に立てこもった2人は…!? SD新人賞大賞受賞第1作!!
銃の所持が合法化された近未来。連続ライフル狙撃事件の捜査線上に現れたのは、2人の女子高生海棠ケイと梔ナオ。3000人の警察に追われ学校に立てこもった2人は…!? SD新人賞大賞受賞第1作!!
- 本の長さ356ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2007/4/25
- ISBN-10408630354X
- ISBN-13978-4086303545
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2007/4/25)
- 発売日 : 2007/4/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 356ページ
- ISBN-10 : 408630354X
- ISBN-13 : 978-4086303545
- Amazon 売れ筋ランキング: - 976,551位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 233位スーパーダッシュ文庫
- - 197,147位文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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北海道出身のモノカキ。好きなものは犬、銃、百合作品、サバゲなど。ゲームはセガ派。最近釣りも始めた。
TVアニメ『リコリス・リコイル』原案。また主な著書に『ベン・トー』(スーパーダッシュ文庫)、『デスニードラウンド』『生ポアニキ』(オーバーラップ文庫)、『英雄都市のバカども』(富士見ファンタジア文庫)、『サバゲにGO!』(ストレートエッジ)、『シドニアの騎士 きっとありふれた恋』(講談社)などがある。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2007年12月24日に日本でレビュー済み
ケイとナオの百合描写と、銃描写は☆5つあげてもいいと思いますが、それ以外がおざなりすぎるというか、二人があの結末に至るために全てが存在するような感じ。
緻密なプロットや、警察と犯人の知恵比べ的な物語を期待している方には向きません。
緻密なプロットや、警察と犯人の知恵比べ的な物語を期待している方には向きません。
2010年12月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分は凄く好きです!!!!!
ただ―ベタだけど、最後は死んで永遠に一緒…
みたいな展開ならよかったかな。
ただ―ベタだけど、最後は死んで永遠に一緒…
みたいな展開ならよかったかな。
2013年5月5日に日本でレビュー済み
某スレで百合物件ということで購入しました。
このお話のテーマに子供と大人の対比があると思います。
主人公達はたびたび他に方法は無かったのか、と問いかけられます。
登場する刑事や読者からすれば、彼女達が取った行動は他にも選択肢があるように思えるからです。
また、一連の逃避行にしても読者視点だと、真剣に逃げる気があるのか?自分ならこうする、と言いたくなります。
ですが、このようなことを考えている時点で、作者の意図に嵌っているのだと思います。
作中のインタビューのなかで彼女たちは同様のことを話していますが、これこそ作者が言いたかったではないでしょうか。
彼女達の選択肢は間違ったものかも知れませんが、それでも17歳の少女が選べた最良のものなのです。
ところで、この作品を薦められた際には、ハッピーエンドという話でした。
ただ、読み終わってハッピーエンドかどうかは意見が分かれると思います。
次に会えるのは10年近く先ということでバッドエンドと言う人もいるかも知れません。
私はそうは思いません。
お互いがお互いの幸福を祈り、そのためにはお互いがそばにいなければいけない、と誓う二人ならばきっと10年などものともせずに再会できると信じています。
最後になりましたが、百合的にも文句なしの作品でした。
多少ネタバレレビューでしたが、興味を持った方には是非二人の衆人下でのいちゃいちゃを読んでもらいたいです。
このお話のテーマに子供と大人の対比があると思います。
主人公達はたびたび他に方法は無かったのか、と問いかけられます。
登場する刑事や読者からすれば、彼女達が取った行動は他にも選択肢があるように思えるからです。
また、一連の逃避行にしても読者視点だと、真剣に逃げる気があるのか?自分ならこうする、と言いたくなります。
ですが、このようなことを考えている時点で、作者の意図に嵌っているのだと思います。
作中のインタビューのなかで彼女たちは同様のことを話していますが、これこそ作者が言いたかったではないでしょうか。
彼女達の選択肢は間違ったものかも知れませんが、それでも17歳の少女が選べた最良のものなのです。
ところで、この作品を薦められた際には、ハッピーエンドという話でした。
ただ、読み終わってハッピーエンドかどうかは意見が分かれると思います。
次に会えるのは10年近く先ということでバッドエンドと言う人もいるかも知れません。
私はそうは思いません。
お互いがお互いの幸福を祈り、そのためにはお互いがそばにいなければいけない、と誓う二人ならばきっと10年などものともせずに再会できると信じています。
最後になりましたが、百合的にも文句なしの作品でした。
多少ネタバレレビューでしたが、興味を持った方には是非二人の衆人下でのいちゃいちゃを読んでもらいたいです。
2007年6月9日に日本でレビュー済み
この本はアサウラさんの第2作目、内容はなかなか面白くいい感じ。
ジャンル的には girl×(tabaco+gun+α) といった感じ。
人によって好みが分かれる。が、完全に理解しないと語れない深さあり。
銃方面は予備知識が必要。
作者の方には申し訳ないが少し敷居の高い作品である。
結論として、ラノベの好きな人は読むべき作品。
読めば分かるが、アフターストーリーに期待。
ジャンル的には girl×(tabaco+gun+α) といった感じ。
人によって好みが分かれる。が、完全に理解しないと語れない深さあり。
銃方面は予備知識が必要。
作者の方には申し訳ないが少し敷居の高い作品である。
結論として、ラノベの好きな人は読むべき作品。
読めば分かるが、アフターストーリーに期待。
2012年4月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他の方も書いていますが、展開にはやや無理があります。
銃をたまたま手に入れた過程も、
今まで殺人を犯していても特定されなかったのが不思議な位にあっけなく下手こく二人。
これを「お約束」と取るか「納得がいかない」と取るかで評価はわかれるでしょうね。
説明文が多いのもマイナスです。
特に銃の説明が長々としている割に分かりづらいのは困った物です。
でも文章がうまいと感じるのは確かです。
無力だからこそ、彼女らの行動は狭く考え方も稚拙でしかない。
彼女らは最後まで足掻き続けました。
もっと上手く出来るはずなのに出来ない幼さ。
考えが浅く、後を考えずに行動してしまう浅はかさ。
憤りすら感じる程の切なさがありました。
読む価値はあると思います。
銃をたまたま手に入れた過程も、
今まで殺人を犯していても特定されなかったのが不思議な位にあっけなく下手こく二人。
これを「お約束」と取るか「納得がいかない」と取るかで評価はわかれるでしょうね。
説明文が多いのもマイナスです。
特に銃の説明が長々としている割に分かりづらいのは困った物です。
でも文章がうまいと感じるのは確かです。
無力だからこそ、彼女らの行動は狭く考え方も稚拙でしかない。
彼女らは最後まで足掻き続けました。
もっと上手く出来るはずなのに出来ない幼さ。
考えが浅く、後を考えずに行動してしまう浅はかさ。
憤りすら感じる程の切なさがありました。
読む価値はあると思います。
2011年7月13日に日本でレビュー済み
この小説をお薦め致します。正直、下手な恋愛小説より完成度高いです。凄いです。この小説を初めて読んだ時に途中で中断させて飯食ってる時、続きが気になって食欲が失せるくらいでした。なんか文章下手ですいません。兎に角、この小説読んでください。「恋愛ってこんななんだ」って絶対思う筈です。頼みます。分かって下さい。レビューと致します。
2018年9月19日に日本でレビュー済み
百合が好きなのとベントー1巻がよかったので(2巻以降未読)アマゾンで購入。
心理描写が甘すぎます。
かたぎの人間のベントーのおしろいさんとしらうめさんならまだ最小限の描写でさえ納得できる、
互いを愛おしむ気持ちや、
時に苛烈な行動にでてしまう原因たるバックボーン、
それがバニラの主人公二人にはよわすぎる。
ケフカやニニギ程の真剣さも、
真人坊ちゃんやランス王程の動機と行動の両立性の説得力もなく、
それでも最後まで不器用な弱さ貫くなら多少の矛盾もむしろ長所だが、
妙に器用な所で変に潔すぎたり、差別主義者(それもよりによって異質な相手ならいざ知らず、
彼女らと本質的に同類の人々に対して)に等しい理由で、
簡単に殺人できる二人には、
カオス(ダーク)ヒーローとしての最小限の矜恃さえうすく、
その点が結果として二人が仲良くなる過程の説得力にさえ、
懐疑を抱かせてしまってます。
あとほんの少しでいいから、
彼女らは彼女らが殺した連中とまさに同類だから殺したのだと、
彼女ら自身が気付く描写が欲しかった。
そこを起点にすれば、
彼女らの未来にさえ希望が少なからずあったとしても、
そこに高い説得力を感じられました。
心理描写が甘すぎます。
かたぎの人間のベントーのおしろいさんとしらうめさんならまだ最小限の描写でさえ納得できる、
互いを愛おしむ気持ちや、
時に苛烈な行動にでてしまう原因たるバックボーン、
それがバニラの主人公二人にはよわすぎる。
ケフカやニニギ程の真剣さも、
真人坊ちゃんやランス王程の動機と行動の両立性の説得力もなく、
それでも最後まで不器用な弱さ貫くなら多少の矛盾もむしろ長所だが、
妙に器用な所で変に潔すぎたり、差別主義者(それもよりによって異質な相手ならいざ知らず、
彼女らと本質的に同類の人々に対して)に等しい理由で、
簡単に殺人できる二人には、
カオス(ダーク)ヒーローとしての最小限の矜恃さえうすく、
その点が結果として二人が仲良くなる過程の説得力にさえ、
懐疑を抱かせてしまってます。
あとほんの少しでいいから、
彼女らは彼女らが殺した連中とまさに同類だから殺したのだと、
彼女ら自身が気付く描写が欲しかった。
そこを起点にすれば、
彼女らの未来にさえ希望が少なからずあったとしても、
そこに高い説得力を感じられました。