著者は環境社会学・民俗学の研究者。
本書の前半では吉野山の宗教的・政治的な位置づけの再検討が行われている。いつ、なぜ桜の山になったのかを、文学作品などから読み解こうと試みている。しかし、強引というか牽強付会というか、憶測が過ぎるというか、あまり信頼できる論ではないように感じた。
後半は桜を守ってきた人々について。明治〜現代にかけて、地元のNPO的な人々が手入れをし、苗を植え、整備してきたことが示されている。しかし、宗教と観光のあいだの揺れを指摘するあたりはおもしろいが、どうにも焦点がハッキリしない。環境と人間の関係について、新しい視座を構築しようとしているようなのだが……。よくわからなかった。
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花をたずねて吉野山 ―その歴史とエコロジー (集英社新書) 新書 – 2003/2/14
鳥越 皓之
(著)
桜の名所として有名な吉野山だが、なぜ山一面桜なのか? という素朴な疑問から始まり、お花見はいつ頃始まったかなど、歴史学、民俗学、日本文学などさまざまな視点から探求した、桜の文化史。
- 本の長さ212ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2003/2/14
- ISBN-104087201821
- ISBN-13978-4087201826
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2003/2/14)
- 発売日 : 2003/2/14
- 言語 : 日本語
- 新書 : 212ページ
- ISBN-10 : 4087201821
- ISBN-13 : 978-4087201826
- Amazon 売れ筋ランキング: - 923,010位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,527位集英社新書
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