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死刑執行人サンソン ―国王ルイ十六世の首を刎ねた男 (集英社新書) 新書 – 2003/12/17

4.5 5つ星のうち4.5 458個の評価
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フランス革命もう一人の主役!!小説を超えた驚きの連続!
敬虔なカトリック教徒であり、国王を崇敬し、王妃を敬愛していたシャルル─アンリ・サンソン。彼は、代々にわたってパリの死刑執行人を務めたサンソン家四代目の当主であった。そして、サンソンが歴史に名を残すことになったのは、他ならぬその国王と王妃を処刑したことによってだった。 本書は、差別と闘いながらも、処刑において人道的配慮を心がけ、死刑の是非を自問しつつ、フランス革命という世界史的激動の時代を生きた男の数奇な生涯を描くものであり、当時の処刑の実際からギロチンの発明まで、驚くべきエピソードの連続は、まさにフランス革命の裏面史といえる。

[著者情報]
安達 正勝 (あだち まさかつ)
一九四四年岩手県盛岡市生まれ。フランス文学者。東京大学文学部仏文科卒業、同大学院修士課程修了。フランス政府給費留学生として渡仏、パリ大学等に遊学する。著書に『ナポレオンを創った女たち』(集英社新書)、『フランス革命と四人の女』(新潮社)、『ジョゼフィーヌ』『二十世紀を変えた女たち』(以上白水社)、翻訳に『理想の図書館』(共訳、パピルス)など。
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  1. 本の長さ
    256ページ
  2. 言語
    日本語
  3. 出版社
    集英社
  4. 発売日
    2003/12/17
  5. ISBN-10
    4087202216
  6. ISBN-13
    978-4087202212
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2003/12/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/12/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 256ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087202216
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087202212
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 458個の評価

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上位レビュー、対象国： 日本

みるく
5つ星のうち5.0 面白かった。
2023年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
その時代の死刑執行人の
思いや悲しさだったり虚しさが知れました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
名無し
5つ星のうち5.0 司馬遼太郎レベルの出来　著者の人生の集大成的作品
2024年5月13日に日本でレビュー済み
図解フランス革命等、フランス関係の本を多数出した仏文学者の著者が６０歳位の時に書いた本
フランス語で関連する原著を多数読みこんでいるので非常に中身が濃い
ジョジョ読者以外にもおすすめの素晴らしい本
２００ページちょっととあまり量がないように思えるが中身が濃いので読むのに時間がかかる
役に立った
 レポート
おやじねこ
5つ星のうち4.0 死刑廃止論の後ろ暗さを反面教師として明らかにしている
2018年3月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こうしたさほど有名でない人物の評伝は筆者の思い入れで出来不出来に大きな差が出る。その意味で本作は傑作と言って差し支えない。時代背景、人物の背景、社会の背景などが立体的に矛盾なく配置されている。そこにシャルル・アンリ・サンソンという偉丈夫がすっくと立ち、作者が生き生きと筆写している。過剰な修飾は無く等身大のサンソンの姿が立ち現れる。帯に描かれたその姿もさもありなん。しかしギロチンの発明に始まる死刑の簡便化はルイ16世の処刑で法的歯止めを失い革命の名のもとに二千数百名が命を失った。かつては剣技の冴えあっての断首は誰にでもできるものでもなければ熟練の死刑執行人たるサンソンですら相応の準備と覚悟が必要だった。それが技術は必要とはいえ自然落下する思い刃が首をへし切るようになっては死の量産についていくことがやっととなる。
さて、本書はサンソンとその一族の名誉を紹介するものとしては手軽で中庸を得ている。ただし、死刑廃止の根拠や先駆者の例としてあげるには適していない。サンソンは死刑制度の廃止を望んでいた。それは自分の仕事の対する差別とそれで苦しむ家族を慮ってのことだった。同時にそれを言い出せないのは時代背景もさることながら、何よりもそれは先祖を否定することだったからだ。
結局は死刑は廃止されるが、それはサンソンの時代からはるか後代のこと。それにサンソンの死刑への不満は司法の不備と国政の混乱そして隠れた重大な欠陥としてキリスト教の持つ価値観にあった。サンソン自身は高等法院の属僚として王政を内心で支持し敬虔なキリスト教徒であった。死刑廃止はその背後にある自分自身の全てを否定しかねないものだったが、そのことには触れていない。結局、サンソンの思いは死刑廃止には結びつくものではない。
欧米人には死刑は残虐という認識があるが、それはフランス革命期の大量殺戮への悔悛がある。その他の国も大なり小なり革命期に政敵のみならずどさくさまぎれに多くの人命を法的手続きに擬態して殺戮したという後ろ暗さがある。結果、被害者の苦しみという視点を欠いた議論をしがちになるようになった。本書はそのことを反面教師として教えてくれる。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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セルジオ・メンデルスゾーン
5つ星のうち5.0 力作である。
2023年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者安達正勝さんの研究歴が良く反映された力作である。
法と良心との間に挟まれた18世紀末の信仰心厚い、処刑人の葛藤を描いている。主人公のエピソードも織り込まれ小説風にも見えるが、脚色のないノンフィクションである。死刑廃止論にも大いに関わる。フランス革命の混乱にも鋭く触れる。久しぶりに新書でありながら、深く読ませる玉著に巡り合えた。安達さんありがとう。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
siratamaチャップ
5つ星のうち5.0 面白い
2023年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
TVで取り上げていて興味を持ったことと著者の方のお話しの仕方に好印象をもったので買いました。面白い！
役に立った
 レポート
嫦娥
5つ星のうち3.0 歴史ってこっち学ぶべきかもな
2023年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
絵画ジン横丁じゃないけれど、ほんとにガックリきます。

フランス革命
を
ベルばら
で知った世代としては、現実はどんなものなのか、知るべきでしょうが、
身分制度、偏見、男女差別、拷問、公開処刑、
人権だの民衆のためだの、お題目も裸足で逃げ出す、人道的断頭台ギロチンの発明。

本書を読むと、何故ルイ16世が殺されねばならなかったのか、マジわからなくなります。

フランス革命ってなんだったんだろう。
受験勉強では見えて来ない醜さを直視してはじめて歴史を学ぶ意味があるのではないか。

そう考えると、サムソンの自伝は虚飾も脚色もあるだろうが、副教材としてあっても良いのでは、とおもう。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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K
5つ星のうち5.0 執行人のことなど思いもしなかったので読んでよかった
2023年5月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても面白い。これからも何度も読み返す本になると思う。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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Amazon カスタマー
5つ星のうち5.0 フランス革命を再認識できる
2023年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
舞台サンソン観劇のための勉強です。
有名なフランス革命、あたらこちらで聞きかじって理解できてるとまで言えなかったけど、とてもスムーズに頭に入ってきて史実の整理ができた気がします。見る角度で解説で違うものなんですね
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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