子どもの頃にテンポイントを見て、その美しい姿から馬そのものを好きになりました。
テンポイントのことだけでなく、テンポイントの周りにいる方々の想いにも触れています。特に、テンポイントと山田厩務員の絆を感じる場面や、又、骨折後から亡くなる場面が丁寧に書かれており、涙無くは読めませんでした。
育てるにも、怪我の治療にも、結果はどうあれ、その場その場で出来ることを考え、何事も懸命にやっていた感も受けました。
それらが現在の競走馬の育て方、レースの仕方にも活かされているのがわかりました。この本でそういった角度からも、テンポイントの生きた証を感じられてよかったと思います。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
流星の貴公子 テンポイントの生涯 (集英社新書) 新書 – 2005/5/17
平岡 泰博
(著)
開高健ノンフィクション賞受賞第1作!
悲劇の名馬テンポイント。宿命のライバル・トウショウボーイに勝利した第22回有馬記念は、日本競馬史上最高の名勝負と言われる。その数奇な血筋、死闘、最後の瞬間までを丹念な取材に基づき描く。
悲劇の名馬テンポイント。宿命のライバル・トウショウボーイに勝利した第22回有馬記念は、日本競馬史上最高の名勝負と言われる。その数奇な血筋、死闘、最後の瞬間までを丹念な取材に基づき描く。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2005/5/17
- ISBN-104087202933
- ISBN-13978-4087202939
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2005/5/17)
- 発売日 : 2005/5/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 240ページ
- ISBN-10 : 4087202933
- ISBN-13 : 978-4087202939
- Amazon 売れ筋ランキング: - 517,070位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 477位競馬 (本)
- - 1,017位集英社新書
- - 21,288位スポーツ・アウトドア (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年5月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
亡き父親が愛した競走馬の話。悲しい話ですが、凄い良い話です。テンポイント、とても可愛い写真も載ってます。この本は大切に保管します。
2017年5月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分が競馬に興味を持ち始めたのは、タマモクロス、オグリキャップ世代の時だった、その頃、テンポイントというアイドルホースがいた事は、知っていた。自分と同じ競馬好きの親父が肺がんで、死ぬ前に、病室で競馬中継を一緒に観ていた時のこと、"そういうたら、お前が小学校3、4年生の時ぐらいやったか、阪神競馬場へ、テンポイント観に連れて行ったなぁ"と言っていた。はっきり言って自分は、その記憶が、微塵も残っていなかった。多分、昭和50年阪神3歳ステークスの事だと思う。
ある日、梅田の場外馬券売り場の売店で、あるオッズカードが目に止まった。昭和53年の日経新春杯レース前の雪が舞い散るパドックで、山田厩務員に、手綱を引かれて歩くテンポイントの姿を写したカードである、こんなに綺麗な馬だったのかと思い居ても立っても居られず、馬券の購入資金を削って、そのカードを買っていた。そのカードに写し出されている、テンポイントは、その後起こる出来事が無かった様に、山田厩務員に嬉しそうにじゃれているような姿だった。
暫くそのカードは、使う気にはなれず、大事に保管していたが、引っ越しする際に、無くしてしまった。
親父が生きていればプレゼントして、大切に保管していてくれていただろうと思って後悔した事など、この作品を読んでいて、その頃の事が思い出された。
リアルタイムでこの馬の走っていた頃の記憶は無くっているが、病に伏せている親父と、その頃の自分を再び結び付かせてくれた、この作品に感謝する。
ある日、梅田の場外馬券売り場の売店で、あるオッズカードが目に止まった。昭和53年の日経新春杯レース前の雪が舞い散るパドックで、山田厩務員に、手綱を引かれて歩くテンポイントの姿を写したカードである、こんなに綺麗な馬だったのかと思い居ても立っても居られず、馬券の購入資金を削って、そのカードを買っていた。そのカードに写し出されている、テンポイントは、その後起こる出来事が無かった様に、山田厩務員に嬉しそうにじゃれているような姿だった。
暫くそのカードは、使う気にはなれず、大事に保管していたが、引っ越しする際に、無くしてしまった。
親父が生きていればプレゼントして、大切に保管していてくれていただろうと思って後悔した事など、この作品を読んでいて、その頃の事が思い出された。
リアルタイムでこの馬の走っていた頃の記憶は無くっているが、病に伏せている親父と、その頃の自分を再び結び付かせてくれた、この作品に感謝する。
2017年3月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分は23年前に驚きももの木20世紀でテンポイント号の特集が放送されていました。その時自分は小学生5年生でありました。なまらインパクトがあったのを覚えていました。その時録画したビデオは処分してしまいました。今思うと後悔しています。動画で見ていますけどやっぱり本を購入したほうが良いと思います。
2009年7月17日に日本でレビュー済み
ヒーローに祭り上げられ、大衆に翻弄された馬の悲劇。
66.5kgもの斤量で冬場のレースに出されて、普通なら即安楽死の開放骨折をする。
しかし無責任なファンの安楽死処分に対する激しい抗議により、
名馬は必要以上の苦しみを強いられた後、やっとその生涯を閉じる。
明らかにその場で安楽死させた方が馬にとって楽なはずなのに無理やり生き延びさせられ、
それを「最後まで頑張った」的な美談に仕立て上げる人間のエゴに泣けた。
テンポイントにとっては苦しいだけだったろう。馬の気持ちなんてわかんないけど。
競馬って罪深い娯楽ですよね。大好きだけど。
66.5kgもの斤量で冬場のレースに出されて、普通なら即安楽死の開放骨折をする。
しかし無責任なファンの安楽死処分に対する激しい抗議により、
名馬は必要以上の苦しみを強いられた後、やっとその生涯を閉じる。
明らかにその場で安楽死させた方が馬にとって楽なはずなのに無理やり生き延びさせられ、
それを「最後まで頑張った」的な美談に仕立て上げる人間のエゴに泣けた。
テンポイントにとっては苦しいだけだったろう。馬の気持ちなんてわかんないけど。
競馬って罪深い娯楽ですよね。大好きだけど。
2005年9月1日に日本でレビュー済み
1977年の年度代表馬であり、翌年の日経新春杯ではかなく散った名馬・テンポイントの生涯をオーナーの高田久成氏、厩務員の山田幸守氏、騎手の鹿戸明氏、生産者の吉田牧場…といった、テンポイントに纏わる人々のインタビューを交えて綴った書。
「亡霊の一族」と言われた血統から始まって、トウショウボーイとのライバル物語、海外への夢を目前としての故障とその後の闘病生活の末の死…とドラマチックな生涯であり、これまでにも何度もこの馬の物語はさまざまな媒体で描かれており、「またかよ」と感情がなかったわけではない。が、それでも読んで見れば、やはり胸打たれてしまうのは、何故だろう。
競馬をしていれば、目の前で競走馬が故障して散っていく…なんて光景は日常茶飯事なんだけど、それぞれの馬に関係者がいて、その関係者にとっては「唯一の馬」なんだなぁ…という風にしみじみと思った。
未だオールドファンを中心にして、この馬の人気は根強いものがあるわけだけど、書籍で読んだだけで惹かれてしまうのだから、実際に見ていた者にとって忘れられない馬となるのは当然だと思う。
「亡霊の一族」と言われた血統から始まって、トウショウボーイとのライバル物語、海外への夢を目前としての故障とその後の闘病生活の末の死…とドラマチックな生涯であり、これまでにも何度もこの馬の物語はさまざまな媒体で描かれており、「またかよ」と感情がなかったわけではない。が、それでも読んで見れば、やはり胸打たれてしまうのは、何故だろう。
競馬をしていれば、目の前で競走馬が故障して散っていく…なんて光景は日常茶飯事なんだけど、それぞれの馬に関係者がいて、その関係者にとっては「唯一の馬」なんだなぁ…という風にしみじみと思った。
未だオールドファンを中心にして、この馬の人気は根強いものがあるわけだけど、書籍で読んだだけで惹かれてしまうのだから、実際に見ていた者にとって忘れられない馬となるのは当然だと思う。
2005年6月7日に日本でレビュー済み
競馬の事は詳しくありませんが、この本を読んで競走馬のせつない生涯に胸を打ちました。レースのシーンでは手に汗にぎるレースをみているかのようなドキドキ感を味わうことができます。テンポイントの最後のレースで肉を突き破る骨折の場面にきた時は「うそでしょ?」と、呆然としてしまいました。現実にあったものとおもえないドラマに衝撃を受け、涙が止まりませんでした。テンポイントという繊細で賢い美しい馬がこの世に生まれたことは奇跡的だったのではないでしょうか。そしてその馬を取り巻く人間との関係にも考えさせられた作品でした。