この本は、日本という社会のどこがおかしいのかを的確に指摘している。またそれと同時に、地球規模で進行している市場原理化にも疑問を提示し、同時に民主主義という政治体制の欺瞞にも光を照らす。
しかし、だからといって市場原理主義は間違っていて、民主主義も間違っている、というようなお話がここで論じられているわけではない。
お金は適度にもっているに越したことは無い。テクノロジーも進歩しないほうが良い、ということは有り得ない。民主主義も現時点で考えられうる最良の政治システムで、それは疑いようが無い。
ただ、今のままではたぶん多くの人が不幸になるような社会になってしまう可能性が高いので、国家という枠組みを超えて私たちは新しい統治体制や経済システムを考えなければいけない。そのための思考の枠組みを考えるためのヒントを与えてくれているのが本書である。
¥770¥770 税込
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乱世を生きる ―市場原理は嘘かもしれない (集英社新書) 新書 – 2005/11/17
橋本 治
(著)
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「勝ち組・負け組」という二分法はなぜ生まれたか?『上司は思いつきでものを言う』につづく快刀乱麻のビジネス書!
従うべき理論がなくなって、どう生きて行けば分からなくなった日本人は、「勝ったか、負けたか」の結果で判断するしかなくなった─本書は、こんな腑に落ちる話から始まります。そして、「生きることが幸福でありたいという感情。これこそが経済という人間行為の本質ではなかろうか」と、一筋の光明に向かって、力強く語り始めます。乱世の時代に対する、橋本治からの「解」がぎっしり詰まってます。
[著者情報]
橋本 治(はしもと おさむ)
一九四八年、東京生まれ。作家。東京大学文学部国文科卒。七七年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作受賞。以後、小説、評論、戯曲、古典現代語訳、エッセイ、芝居の演出等で幅広い創作活動を続ける。主な著作に『上司は思いつきでものを言う』『「わからない」という方法』『双調 平家物語』等。『宗教なんかこわくない!』で第九回新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で第一回小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で第十八回柴田錬三郎賞を受賞している。
従うべき理論がなくなって、どう生きて行けば分からなくなった日本人は、「勝ったか、負けたか」の結果で判断するしかなくなった─本書は、こんな腑に落ちる話から始まります。そして、「生きることが幸福でありたいという感情。これこそが経済という人間行為の本質ではなかろうか」と、一筋の光明に向かって、力強く語り始めます。乱世の時代に対する、橋本治からの「解」がぎっしり詰まってます。
[著者情報]
橋本 治(はしもと おさむ)
一九四八年、東京生まれ。作家。東京大学文学部国文科卒。七七年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作受賞。以後、小説、評論、戯曲、古典現代語訳、エッセイ、芝居の演出等で幅広い創作活動を続ける。主な著作に『上司は思いつきでものを言う』『「わからない」という方法』『双調 平家物語』等。『宗教なんかこわくない!』で第九回新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で第一回小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で第十八回柴田錬三郎賞を受賞している。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2005/11/17
- ISBN-104087203182
- ISBN-13978-4087203189
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2005/11/17)
- 発売日 : 2005/11/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 240ページ
- ISBN-10 : 4087203182
- ISBN-13 : 978-4087203189
- Amazon 売れ筋ランキング: - 754,227位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,353位集英社新書
- - 5,930位社会一般関連書籍
- - 70,898位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1948年東京生まれ。東京大学在学中に駒場祭のポスターで話題を集めるが、イラストレーターから小説家に転身。小説・評論・戯曲・古典の現代語訳・エッ セイ・芝居の演出など、ジャンルにとらわれず精力的に活動。『双調平家物語』で第62回毎日出版文化賞を受けるなど受賞歴多数。小林秀雄賞選考委員(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 桃尻娘 (ISBN-13: 978-4591117552 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2012年12月14日に日本でレビュー済み
脱帽!鮮やか過ぎる分析!そして愛。
「韓国の龍」兄のレビューがすべてです!
これが7年前ですぜ、参りました。
「巡礼」に落涙したのはその4年後だったのか!
友よ!頑張ろうな。
「韓国の龍」兄のレビューがすべてです!
これが7年前ですぜ、参りました。
「巡礼」に落涙したのはその4年後だったのか!
友よ!頑張ろうな。
2024年5月10日に日本でレビュー済み
★3/累計2108冊目/2024年63冊目/5月5冊目/『乱世を生きる ―市場原理は嘘かもしれない』(集英社新書/集英社)/橋本 治/P.240/2005年/700円+税 #読書 #読書2024 #読了 #読了2024
久々にほぼ何も得ない本を読んでしまった。当初は「勝ち組・負け組」がテーマかと思っていた。しかし、本人も「テーマがはっきりしない」と述べるように、本当にテーマも結論もない。言わば雑記のようなものだった。過去に私が読んだ橋本治の2、3冊の本の感想を見返したが「何を言いたいのか分からない」と同じようなことを書いていた。著者が何が言いたいのか分からない文章は、読者にとって苦痛だ。なお、約230ページを2週間ほどで書き上げる(しかもPCを使わず)のはすごいと思いました。現場からは以上です。
久々にほぼ何も得ない本を読んでしまった。当初は「勝ち組・負け組」がテーマかと思っていた。しかし、本人も「テーマがはっきりしない」と述べるように、本当にテーマも結論もない。言わば雑記のようなものだった。過去に私が読んだ橋本治の2、3冊の本の感想を見返したが「何を言いたいのか分からない」と同じようなことを書いていた。著者が何が言いたいのか分からない文章は、読者にとって苦痛だ。なお、約230ページを2週間ほどで書き上げる(しかもPCを使わず)のはすごいと思いました。現場からは以上です。
2006年1月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
経済とは「利潤を得る」と言う意味だけではなく、「人間のあり方」「幸福」
のことも指すのであり、「その人にとって生き良いライフスタイルを構築し、
その上で他人と付き合うこと」も、また経済の意味するところである。
オー・ヘンリーの「賢者の贈り物」なども、立派な経済活動である。
金を稼ぐことしか頭にないのでは、いつまでたっても「勝ち組・負け組み」と言う二分法にしか考えが向かない。
日本は経済戦争に勝って、金と社会資本を物にした。
これからの「成熟社会」を幸せに生きて行くためには、それぞれの人間が自らの幸福を
しっかりと見据えて、行動していかなければならない。
橋本治の言うことは少しも変わっていない。
「勝ち組・負け組み」などと言う基準が大手を振って、跳梁跋扈しているのは
その意味で、それぞれの責任でもあるのだ。
のことも指すのであり、「その人にとって生き良いライフスタイルを構築し、
その上で他人と付き合うこと」も、また経済の意味するところである。
オー・ヘンリーの「賢者の贈り物」なども、立派な経済活動である。
金を稼ぐことしか頭にないのでは、いつまでたっても「勝ち組・負け組み」と言う二分法にしか考えが向かない。
日本は経済戦争に勝って、金と社会資本を物にした。
これからの「成熟社会」を幸せに生きて行くためには、それぞれの人間が自らの幸福を
しっかりと見据えて、行動していかなければならない。
橋本治の言うことは少しも変わっていない。
「勝ち組・負け組み」などと言う基準が大手を振って、跳梁跋扈しているのは
その意味で、それぞれの責任でもあるのだ。
2006年7月6日に日本でレビュー済み
「人はなぜ美しいがわかるか」が著者初の哲学書なら、「上司は思いつきでものを言う」は初のビジネス書、そしてこの本は初の経済書。三部作のこれが締めくくりだと著者は言う。
帯にある言葉。「経済とは『勝ち負け』ではない。『幸せでありたい』と思う人間の普通の感情であるはずだ!」・・・この言葉を読んだだけでこの本の真価が分かる。
やっぱり橋本治は人間の中の人間だ。変わり者であり、必ずしも勝ち組ではなく、というか「勝ち負け」の領域外を生き続けた人だからこれだけ現代を俯瞰できるのだろう。
最後の部分、思わず泣けてしまった。中年のおやぢへの賛歌。
P.236「『オヤジ達は、すべての責任を独りで背負って来て、その大変さを口にすることもしなかった』と。それは、オヤジ以外の女や若者やその他が、『経済』に平気で参加してしまう今になっても、です。だから、たとえ経済が歪んでしまったとしても、そのすべてをオヤジ達に任せっ放しにして来た人間なんかに(※韓国の龍注:女や若者やその他)、『オヤジの責任』は責められないだろうということです。それを言うのが『人間の論理』だと思うので、私はそのように言うのです。」
なんというおやぢ賛歌。普通作家というものは凡俗の世界とは離れて高踏的にものを言うものだが、橋本治さん、凡俗のおやぢに限りない共感と愛を注ぎ込んでくれている。でもきっと本人は、それを「やさしい」とか「真人間だ」とか言われると否定するんだろうな。そんな橋本さんが好きです。
帯にある言葉。「経済とは『勝ち負け』ではない。『幸せでありたい』と思う人間の普通の感情であるはずだ!」・・・この言葉を読んだだけでこの本の真価が分かる。
やっぱり橋本治は人間の中の人間だ。変わり者であり、必ずしも勝ち組ではなく、というか「勝ち負け」の領域外を生き続けた人だからこれだけ現代を俯瞰できるのだろう。
最後の部分、思わず泣けてしまった。中年のおやぢへの賛歌。
P.236「『オヤジ達は、すべての責任を独りで背負って来て、その大変さを口にすることもしなかった』と。それは、オヤジ以外の女や若者やその他が、『経済』に平気で参加してしまう今になっても、です。だから、たとえ経済が歪んでしまったとしても、そのすべてをオヤジ達に任せっ放しにして来た人間なんかに(※韓国の龍注:女や若者やその他)、『オヤジの責任』は責められないだろうということです。それを言うのが『人間の論理』だと思うので、私はそのように言うのです。」
なんというおやぢ賛歌。普通作家というものは凡俗の世界とは離れて高踏的にものを言うものだが、橋本治さん、凡俗のおやぢに限りない共感と愛を注ぎ込んでくれている。でもきっと本人は、それを「やさしい」とか「真人間だ」とか言われると否定するんだろうな。そんな橋本さんが好きです。
2012年11月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
助かりました!とても勉強になりました。これからも愛読いたします。
2006年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
書名から、市場原理を批判する本だと思って読んだが、まったく違った。
ひとくちで言えば、この本はエッセイである。
筆者は、本を書くにあたりとくに調べ物はせず、蓄積した所感を述べている。よって、現状を科学的に分析した本ではない。
現代に生きる人は、勝ち組・負け組という二分法のはびこる中にいる。
それがおかしいと思いながら、どうやって生きていったらよいかわからない。
そう思っている人なら共感して読めるだろう。
私にはこの本は読みにくい。
平易な言葉遣いなのになぜスムーズに読めないのだ。
それは比喩が多いからだった。
筆者も簡潔に説明できないモヤモヤがあるのだろう。
それでも、作家ならではの感性で、これはと思う表現があったのは収穫だった。
ひとくちで言えば、この本はエッセイである。
筆者は、本を書くにあたりとくに調べ物はせず、蓄積した所感を述べている。よって、現状を科学的に分析した本ではない。
現代に生きる人は、勝ち組・負け組という二分法のはびこる中にいる。
それがおかしいと思いながら、どうやって生きていったらよいかわからない。
そう思っている人なら共感して読めるだろう。
私にはこの本は読みにくい。
平易な言葉遣いなのになぜスムーズに読めないのだ。
それは比喩が多いからだった。
筆者も簡潔に説明できないモヤモヤがあるのだろう。
それでも、作家ならではの感性で、これはと思う表現があったのは収穫だった。
2005年12月17日に日本でレビュー済み
『「わからない」という方法』『上司は思いつきでものを言う』に続く三冊目の集英社新書で、三部作の完結編にあたるが、著者は自分でも「なんの三部作」なのかよくわからないと「はじめに」で述べています。
あいかわらず、理屈っぽいので最初はちょっと読むのがしんどかったのですが、中盤ぐらいからだんだんわかってきました。
著者が言いたいのは「経済発展至上主義は間違ってるよ。経済って現在の多くの投資家、企業家、政治家の考えてるようなものではないよ。どうしたらみんなが幸福になれるかみんなで考えようね」ということだと私は思いました。
私はもうかなり前から漠然と、「なんで毎年経済は成長しないといけないのだろうか」という疑問をもち続けてきて、言語学者 鈴木孝夫氏の「人にはどれだけのものが必要か」という本に共感したりしてきました。
本書を読んで、自分の直感は間違っていなかったと、ちょっと自信を持ちました。
あいかわらず、理屈っぽいので最初はちょっと読むのがしんどかったのですが、中盤ぐらいからだんだんわかってきました。
著者が言いたいのは「経済発展至上主義は間違ってるよ。経済って現在の多くの投資家、企業家、政治家の考えてるようなものではないよ。どうしたらみんなが幸福になれるかみんなで考えようね」ということだと私は思いました。
私はもうかなり前から漠然と、「なんで毎年経済は成長しないといけないのだろうか」という疑問をもち続けてきて、言語学者 鈴木孝夫氏の「人にはどれだけのものが必要か」という本に共感したりしてきました。
本書を読んで、自分の直感は間違っていなかったと、ちょっと自信を持ちました。