「星ひとつ」の人が多いんだなぁ。
これがこの頃の世論か。
どうしてみんなが憲法を変えたがるのか?
博識の兄に聞いてみた。
「それは、戦闘しているときに敵前逃亡を処罰する法律(軍法)が無いからだよ」
あぁそうか。日本は「職業選択の自由」だもんなぁ。
「僕ぅ、法事があるので明日の突撃は休ませてもらいます。」
「私ぃ、やっぱ兵隊は向いてないと思うんだよねぇ。」
そりゃ、調子が悪いよなぁ。
一水会の鈴木邦男が言ってたよ。
「アメリカに押し付けられた憲法をヤメにして、アメリカの言いなりになって戦争するの?」
言いえて妙。確かにおかしいよね。
1937年。ナチスの無差別夜間爆撃で2000人が殺された怒りを、ピカソは「ゲルニカ」に込めた。
そしてわずか8年後に広島と長崎で何人の無辜の命が失われたのか。
「やられたから、やりかえす」なんて言っている場合じゃない。
どこかで止めないとアンタもアンタのコドモも殺される。
そのタイミングで「奇跡的に生まれた」のが日本国憲法。
太田光の言う「憲法九条を世界遺産に」はいいアイデアだと思うよ。
「憲法九条にノーベル平和賞を」って動きもあるらしいね。
出版から8年がたった。日本は東日本大震災も経験した。
このタイミングでもう一度二人に「日本国憲法」について語ってもらいたいよ。
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憲法九条を世界遺産に (集英社新書) 新書 – 2006/8/12
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いかに遺すか、[九条]奇蹟の輝き
実に、日本国憲法とは、一瞬の奇蹟であった。それは無邪気なまでに理想社会の具現を目指したアメリカ人と、敗戦からようやく立ち上がり二度と戦争を起こすまいと固く決意した日本人との、奇蹟の合作というべきものだったのだ。しかし今、日本国憲法、特に九条は次第にその輝きを奪われつつあるように見える。この奇蹟をいかにして遺すべきか、いかにして次世代に伝えていくべきか。お笑い芸人の意地にかけて、芸の中でそれを表現しようとする太田と、その方法論を歴史から引き出そうとする中沢の、稀に見る熱い対論。宮沢賢治を手がかりに交わされた二人の議論の行き着く先は……。
[著者情報]
太田 光 (おおた ひかり)
一九六五年埼玉県生まれ。日本大学芸術学部中退。八八年、大学同級生の田中裕二とお笑いコンビ「爆笑問題」結成。二〇〇六年、芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
中沢新一(なかざわ しんいち)
一九五〇年山梨県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。多摩美術大学芸術人類学研究所所長・教授。著書に『チベットのモーツァルト』『アースダイバー』『緑の資本論』ほか多数。小林秀雄賞など受賞多数。
実に、日本国憲法とは、一瞬の奇蹟であった。それは無邪気なまでに理想社会の具現を目指したアメリカ人と、敗戦からようやく立ち上がり二度と戦争を起こすまいと固く決意した日本人との、奇蹟の合作というべきものだったのだ。しかし今、日本国憲法、特に九条は次第にその輝きを奪われつつあるように見える。この奇蹟をいかにして遺すべきか、いかにして次世代に伝えていくべきか。お笑い芸人の意地にかけて、芸の中でそれを表現しようとする太田と、その方法論を歴史から引き出そうとする中沢の、稀に見る熱い対論。宮沢賢治を手がかりに交わされた二人の議論の行き着く先は……。
[著者情報]
太田 光 (おおた ひかり)
一九六五年埼玉県生まれ。日本大学芸術学部中退。八八年、大学同級生の田中裕二とお笑いコンビ「爆笑問題」結成。二〇〇六年、芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
中沢新一(なかざわ しんいち)
一九五〇年山梨県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。多摩美術大学芸術人類学研究所所長・教授。著書に『チベットのモーツァルト』『アースダイバー』『緑の資本論』ほか多数。小林秀雄賞など受賞多数。
- ISBN-104087203530
- ISBN-13978-4087203530
- 出版社集英社
- 発売日2006/8/12
- 言語日本語
- 本の長さ176ページ
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2006/8/12)
- 発売日 : 2006/8/12
- 言語 : 日本語
- 新書 : 176ページ
- ISBN-10 : 4087203530
- ISBN-13 : 978-4087203530
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著者について
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1950年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、多摩美術大学芸術人類学研究所所長。思想家。著書に『チベットのモーツァルト』(サ ントリー学芸賞)、『森のバロック』(読売文学賞)、『哲学の東北』(斎藤緑雨賞)、『フィロソフィア・ヤポニカ』(伊藤整文学賞)など多数ある(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『カイエ・ソバージュ』(ISBN-10:4062159104)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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2014年6月17日に日本でレビュー済み
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2024年3月27日に日本でレビュー済み
「太田さんは世の中を難しく考えすぎて言葉で説明しようとしすぎてる」という評価の低いレビューがあるが、言葉を諦めたらそこから戦争が始まるんじゃないのか?人間は言葉を諦めたらいけないし思考停止したらそこで終わりなんだよ。
2007年9月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦前の日本社会を理解しなおす必要性があると導入しておきながら、それについての深い考察がなかったのが残念。「世界遺産」という言葉は太田光の視点からの言葉なので、あくまでも九条を世界遺産登録しましょうという単純な内容ではないことは、記しておきたい。
中沢という人の存在感が薄い本。対談なのに、太田の独談のようである。
中沢という人の存在感が薄い本。対談なのに、太田の独談のようである。
2017年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
憲法について書かれている本の中では読みやすい方だと思うので、頭に入ってきやすい。太田光がしゃべっていることを読む、だから入ってきやすいのかもしれません。自分の意見も持ちやすい。
2019年8月17日に日本でレビュー済み
*今の日本人に侵略戦争する奴はいない
侵略する話より侵略された時どうする
*家族が殺されたら相手を殺す.国と個人は別だと言う (太田)=では素手で殺す?
武器=防衛戦力が必要だろ。しかし9条の戦力保持せずと戦争放棄との矛盾が残るのでは? 太田の矛盾とはこれ?個人の
*また戦争に国と個人の区別など出来るのか。個人の戦いとは何だ⁉️
*護憲は覚悟が必要だと=それは死を想定。護憲派はそんな現実から逃避し未だに覚悟は無いのか?
*かなりの犠牲を受け入れても価値(9条.平和憲法)は守ると言う (中沢)
では中沢氏は死んでも9条は守ると
*個人的に犠牲が伴うが、その覚悟と矛盾に結論が出てないように思える。
死んでも守る憲法に何の価値が有る⁉️
生きてく為のルール作りが憲法だぞ‼️
護憲派にとって憲法と言うより宗教に近いのでは⁉️
侵略する話より侵略された時どうする
*家族が殺されたら相手を殺す.国と個人は別だと言う (太田)=では素手で殺す?
武器=防衛戦力が必要だろ。しかし9条の戦力保持せずと戦争放棄との矛盾が残るのでは? 太田の矛盾とはこれ?個人の
*また戦争に国と個人の区別など出来るのか。個人の戦いとは何だ⁉️
*護憲は覚悟が必要だと=それは死を想定。護憲派はそんな現実から逃避し未だに覚悟は無いのか?
*かなりの犠牲を受け入れても価値(9条.平和憲法)は守ると言う (中沢)
では中沢氏は死んでも9条は守ると
*個人的に犠牲が伴うが、その覚悟と矛盾に結論が出てないように思える。
死んでも守る憲法に何の価値が有る⁉️
生きてく為のルール作りが憲法だぞ‼️
護憲派にとって憲法と言うより宗教に近いのでは⁉️
2008年11月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書で現憲法が日米の合作であったと当然のように語られている点に強い違和感を覚えた。敗戦時、天皇の存在だけは死守したかった日本にとって、GHQから与えられた憲法草案を拒否する権利が実質的になかったことは常識ではないのだろうか。独立国として自前の憲法を持つのは当然であって、敗戦憲法を今まで放置してきたこと自体が異常である。しかし世の論調が改憲=9条破棄と決めつけられているのには合点がいかない。改憲は必要だと思うが(少なくともあの悪文を美しい日本語に正すためだけにでも)、9条を筆頭にその内容をどうするかは、個別に議論されるべきものではないか? 私自身は日本が交戦権を有した場合、安保との関係においてアメリカの独善的戦争に参戦せざるを得なくなる可能性を無視できないため、9条の精神は残したままでの改憲が望ましいと考えている。
2007年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
テーマがテーマなだけに、重くタブーとされているギリギリのところまで
どうしても斬り込んでいかなくてはならないような危うさを抱えた本でした。
テレビでお笑い芸人としてやっている太田光としては、
発言や思想の端々にいろいろ配慮しなくてはならないような問題もあると察しますが、
いつもどおりの真摯な態度で堂々と考えを述べているところはさすが。
対談の2人はこれまでにも顔を合わせてお互いに語り合ってきたテーマ、ということで、
本人たちの間では既に了解済みだったり、過去に既に話題に出ていたらしく説明が省かれているなと感じた部分が少々あって、
そのために2人の話題についていきそびれそうな感覚を2度ほど感じました。
そこの点で星4つかな。
憲法9条をお寺や修道院になぞらえていたところはなるほどなあと共感できました。
現実の世界、社会の中では両立していけないきれいな理想。
両立できないなら無意味とする向きもあるかもしれないが、
心の拠り所として残すことに意味がある存在。
それが9条だし、お寺や修道院、であると。
世界遺産は「どうやってこんなものを・・・」と、驚き感心する一方で、
少なからずあきれるような気持ちを抱かせるものが指定されているような・・・。
超人的な仕事の結果だったり、神がかり的な自然現象の賜物、など。
純粋ですごすぎて思わずくすっと笑ってしまうような存在。
・・・そう考えていくと、日本国憲法、特に9条もそうなのかもしれないな。
前文もなかなかですけどね。
なるほどこの本のタイトルは絶妙ですね、やっぱり。
どうしても斬り込んでいかなくてはならないような危うさを抱えた本でした。
テレビでお笑い芸人としてやっている太田光としては、
発言や思想の端々にいろいろ配慮しなくてはならないような問題もあると察しますが、
いつもどおりの真摯な態度で堂々と考えを述べているところはさすが。
対談の2人はこれまでにも顔を合わせてお互いに語り合ってきたテーマ、ということで、
本人たちの間では既に了解済みだったり、過去に既に話題に出ていたらしく説明が省かれているなと感じた部分が少々あって、
そのために2人の話題についていきそびれそうな感覚を2度ほど感じました。
そこの点で星4つかな。
憲法9条をお寺や修道院になぞらえていたところはなるほどなあと共感できました。
現実の世界、社会の中では両立していけないきれいな理想。
両立できないなら無意味とする向きもあるかもしれないが、
心の拠り所として残すことに意味がある存在。
それが9条だし、お寺や修道院、であると。
世界遺産は「どうやってこんなものを・・・」と、驚き感心する一方で、
少なからずあきれるような気持ちを抱かせるものが指定されているような・・・。
超人的な仕事の結果だったり、神がかり的な自然現象の賜物、など。
純粋ですごすぎて思わずくすっと笑ってしまうような存在。
・・・そう考えていくと、日本国憲法、特に9条もそうなのかもしれないな。
前文もなかなかですけどね。
なるほどこの本のタイトルは絶妙ですね、やっぱり。
2007年5月19日に日本でレビュー済み
この男の言葉に惹かれてしまうのは何故だろう
同じ思いも異論でさえも
この男の言葉に
自らの僅少な語彙力も目覚めさせられるのは
太田光には他人の心の底にある大切なものを引き出す力がある
常に自分が好きなものを疑うべきとする
研ぎ澄まされた感覚
膨大な知識も
自分の言葉に変えられなければ意味もない
傍から見れば実にリスキーな行為で
聞き分けの良い”大人たち”から見れば
実に子供っぽい無邪気さで
それを支えているもの
ぶれない強い信念と
決して現状に満足しない貪欲さ
感じたことを口にする底知れぬ勇気
しなくてもいいことをする勇気
大人たちが手放した
純粋さ
かつては抱いていたはずの
”自分”というもの
芸人として感動を与えられる表現ができていないから
若者たちが自らの命を絶っていく
そのために自らの感受性を高めて行くのだ
と言い放つ
太田光は、みっともないほどにかっこいい
見事な政治と芸術の合体であったナチの教訓から学んだ欧州は徹底的にそれらを分離させたが
日本国憲法は政治と芸術的な思考の結合を選んだ
安吾は言った
特攻隊員は闇屋となれ、戦争未亡人は恋を
生きよ、堕ちよ
オイハギさえもなく、
皆がただただ絶え忍んだかつての美しい国
安吾が惚れ惚れと見つめていた
嘘のような理想郷
虚しい美しさ
憲法九条はたった一つ日本に残された
夢であり
理想であり
拠り所である
かつての異常な美しい国を作り出したこの国の民に
この上なく崇高な美しい理想を守り抜くことは不可能なのか
徹底的に相手を否定することは容易い
相手を許す笑いが必要だ
多分、何かを守るために攻撃することより
銃口を向けられても夢を手放さないことの方が
ずっと難しい
同じ思いも異論でさえも
この男の言葉に
自らの僅少な語彙力も目覚めさせられるのは
太田光には他人の心の底にある大切なものを引き出す力がある
常に自分が好きなものを疑うべきとする
研ぎ澄まされた感覚
膨大な知識も
自分の言葉に変えられなければ意味もない
傍から見れば実にリスキーな行為で
聞き分けの良い”大人たち”から見れば
実に子供っぽい無邪気さで
それを支えているもの
ぶれない強い信念と
決して現状に満足しない貪欲さ
感じたことを口にする底知れぬ勇気
しなくてもいいことをする勇気
大人たちが手放した
純粋さ
かつては抱いていたはずの
”自分”というもの
芸人として感動を与えられる表現ができていないから
若者たちが自らの命を絶っていく
そのために自らの感受性を高めて行くのだ
と言い放つ
太田光は、みっともないほどにかっこいい
見事な政治と芸術の合体であったナチの教訓から学んだ欧州は徹底的にそれらを分離させたが
日本国憲法は政治と芸術的な思考の結合を選んだ
安吾は言った
特攻隊員は闇屋となれ、戦争未亡人は恋を
生きよ、堕ちよ
オイハギさえもなく、
皆がただただ絶え忍んだかつての美しい国
安吾が惚れ惚れと見つめていた
嘘のような理想郷
虚しい美しさ
憲法九条はたった一つ日本に残された
夢であり
理想であり
拠り所である
かつての異常な美しい国を作り出したこの国の民に
この上なく崇高な美しい理想を守り抜くことは不可能なのか
徹底的に相手を否定することは容易い
相手を許す笑いが必要だ
多分、何かを守るために攻撃することより
銃口を向けられても夢を手放さないことの方が
ずっと難しい