前半は米国におけるイラク戦争の報道をとりあげ「公平中立な報道とは、事実とは何か」について分析しているが、記事には必ず社としてあるいは記者の視点が入っている以上そもそも絶対的な公平中立というものがあり得るのだろうか。
後半では日本のマスコミは戦前のプロパガンダ放送の反省に立脚し「報道」を行ってきたとし現在は再び『戦前報道のような「様相」を呈してきているのではないか』としているが、戦後放送免許制度・記者クラブ制度にどっぷりとつかってきたマスコミの状況で果たして戦前のプロパガンダ放送とどこが違うのかと問いたい。
関係者が書いているという点は評価できるが、ならばこそなぜマスコミの体質が改善されていないのかと言いたくなる
タイトル「テレビニュースは終わらない」とは、「テレビニュースは終わって欲しくない・・・」という希望的タイトルに改めるべきだろう
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テレビニュースは終わらない (集英社新書) 新書 – 2007/7/22
金平 茂紀
(著)
メディア不信を超えるために。キー局報道局長による緊急提言!
テレビ報道をとりまく環境は、大きく変化しつつある。マスメディアに対する人々の意識も変わってきている。メディア不信なども叫ばれるなかで、テレビ報道はどうあるべきか。「筑紫哲也NEWS23」デスクを務め、9・11直後にワシントン支局長に着任するなど、常にテレビ報道の第一線で活動してきた著者が、イラク戦争報道、海外メディアの現状など、さまざまな事例をもとに考察していく。三〇年来、テレビ報道に携わってきた著者が、自らの経験をふまえて語る、現場からの論考。米原万里さんとの対談も収録
[著者情報]
金平 茂紀(かねひら しげのり)
1953年北海道生まれ。1977年TBS入社。報道局社会部記者等を経て、91?94年、モスクワ支局長。94?2002年、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク。02?05年、ワシントン支局長。05年より報道局長。2004年度「ボーン・上田記念国際記者賞」受賞。著書に『世紀末モスクワを行く』『電視的』『二十三時的』『ホワイトハウスから徒歩5分』他。
テレビ報道をとりまく環境は、大きく変化しつつある。マスメディアに対する人々の意識も変わってきている。メディア不信なども叫ばれるなかで、テレビ報道はどうあるべきか。「筑紫哲也NEWS23」デスクを務め、9・11直後にワシントン支局長に着任するなど、常にテレビ報道の第一線で活動してきた著者が、イラク戦争報道、海外メディアの現状など、さまざまな事例をもとに考察していく。三〇年来、テレビ報道に携わってきた著者が、自らの経験をふまえて語る、現場からの論考。米原万里さんとの対談も収録
[著者情報]
金平 茂紀(かねひら しげのり)
1953年北海道生まれ。1977年TBS入社。報道局社会部記者等を経て、91?94年、モスクワ支局長。94?2002年、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク。02?05年、ワシントン支局長。05年より報道局長。2004年度「ボーン・上田記念国際記者賞」受賞。著書に『世紀末モスクワを行く』『電視的』『二十三時的』『ホワイトハウスから徒歩5分』他。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2007/7/22
- ISBN-104087204006
- ISBN-13978-4087204001
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2007/7/22)
- 発売日 : 2007/7/22
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4087204006
- ISBN-13 : 978-4087204001
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,130,887位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 488位メディアと社会
- - 1,370位ジャーナリズム (本)
- - 1,682位集英社新書
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年6月16日に日本でレビュー済み
タイトルやコピーからは、
「テレビニュースの裏側を描いた本」
に思えますが、実際にはイラク戦争報道を題材とした、米国ジャーナリズム論となっています(日本のことにも触れてはいますが)。
イラク戦争においては、アメリカのジャーナリズムはある意味政府の手先のような存在として、戦争を推進する役目を果たすことになった。
著者はそうした状況を批判的に眺めつつ、あるべきジャーナリズムのあり方を真摯に追っていきます。
「ニュース」というものを題材にしている以上、今読むと古さが否めませんが、著者の問題提起はいまだ有効。
今でも、読んでみる価値はあると思います。
もっとも、「イラク戦争報道」が中心テーマなのに、それがタイトルにもコピーにもまったく謳われていないのは、ちょっと不親切かな・・・。
「テレビニュースの裏側を描いた本」
に思えますが、実際にはイラク戦争報道を題材とした、米国ジャーナリズム論となっています(日本のことにも触れてはいますが)。
イラク戦争においては、アメリカのジャーナリズムはある意味政府の手先のような存在として、戦争を推進する役目を果たすことになった。
著者はそうした状況を批判的に眺めつつ、あるべきジャーナリズムのあり方を真摯に追っていきます。
「ニュース」というものを題材にしている以上、今読むと古さが否めませんが、著者の問題提起はいまだ有効。
今でも、読んでみる価値はあると思います。
もっとも、「イラク戦争報道」が中心テーマなのに、それがタイトルにもコピーにもまったく謳われていないのは、ちょっと不親切かな・・・。
2007年11月7日に日本でレビュー済み
とうとう図書レビューまでが「2ちゃんねる」化してしまったのですね。本書『テレビニュースは終わらない』のようなかなりマトモなテレビ報道論までも悪しざまに罵倒するクズのごとき文章が、レビュー欄に載ること自体に悲しみを感じてしまいます。私自身は現在のテレビ報道に大いに不満をもっている者ですが、この本を読んで、むしろ勇気づけられました。まだテレビ報道の現場に、ここまで考えている人が踏みとどまっていることに対してです。特に、日本のジャーナリズムの現場が抱えている問題について、原理的な考察を行っている点に感動さえ覚えました。この人はテレビ局にとどまっていられるのかな、と。もうさして若くはない私のような人間には、まだテレビを見限るつもりはありません。
2007年11月5日に日本でレビュー済み
2007/11/18に書いたレビューにけちつけられたので書き直す。
著者は東大卒でTBSに入社し、モスクワ支局長、ニュース23のプロデューサー、ワシントン支局長、本書が出版された2007年現在、報道局長の立場にいる。テレビ報道の現場責任者ということだ。
著者は、昨今のテレビメディアへの信頼度の低下に、ひどく危機感をつのらせている。
本書は、テレビニュースはまだまだやれることがたくさんあり、これからもニュースは続いていくのだ、ということを、日米欧の戦争報道を題材にとって(戦争報道の取り組み方の違い)、自説を展開していく。
が。
やたらと難しい単語をつかい、やたらと難しい言い回しを使い、聞いたこともない外来語を用い、他著の引用や、ワシントン支局長時代にアメリカで見たテレビニュースの内容の引用や、あらゆることが支離滅裂。自説らしき自説も展開されず、読むのが苦痛だった。5ページ読んだら眠くなる。
一言で感想を言うと「難しい言葉を使って読者を煙に巻きたいだけ」
例を出す
・組織の自己防衛本能と無謬性神話の「結合」(P97)
・言語空間の均質化(P99)
・…イラク戦争は… ユニラテラル(単独行動主義的)に行われた。(P132)
・ブッシュ大統領自身がなかばレームダック化している(P136)
・選挙運動のタームは元もとアナクロニスティックになる傾向がある(P140)
例を挙げるときりがない。この本を読んでいて「???」と思いマーカーで印をつけた箇所は70カ所くらいある。
東大卒の著者から見ると、ほとんど全ての視聴者は一般大衆でしかも愚衆なのだろう。従ってこの本を読む読者も愚者と思っているのだろう。そういう特権意識が読む端々から感じられ、しかも論旨があるようで全くないただの駄文である。読まされた方はたまったもんじゃない。
著者はテレビニュースにはまだ未来がある、というようなこと言いたいのだろうが、テレビニュースをニュースショーに変えて(ニュース23とニュースステーション)堕落させてしまったお前に、偉そうなことを言う資格はない。
著者は東大卒でTBSに入社し、モスクワ支局長、ニュース23のプロデューサー、ワシントン支局長、本書が出版された2007年現在、報道局長の立場にいる。テレビ報道の現場責任者ということだ。
著者は、昨今のテレビメディアへの信頼度の低下に、ひどく危機感をつのらせている。
本書は、テレビニュースはまだまだやれることがたくさんあり、これからもニュースは続いていくのだ、ということを、日米欧の戦争報道を題材にとって(戦争報道の取り組み方の違い)、自説を展開していく。
が。
やたらと難しい単語をつかい、やたらと難しい言い回しを使い、聞いたこともない外来語を用い、他著の引用や、ワシントン支局長時代にアメリカで見たテレビニュースの内容の引用や、あらゆることが支離滅裂。自説らしき自説も展開されず、読むのが苦痛だった。5ページ読んだら眠くなる。
一言で感想を言うと「難しい言葉を使って読者を煙に巻きたいだけ」
例を出す
・組織の自己防衛本能と無謬性神話の「結合」(P97)
・言語空間の均質化(P99)
・…イラク戦争は… ユニラテラル(単独行動主義的)に行われた。(P132)
・ブッシュ大統領自身がなかばレームダック化している(P136)
・選挙運動のタームは元もとアナクロニスティックになる傾向がある(P140)
例を挙げるときりがない。この本を読んでいて「???」と思いマーカーで印をつけた箇所は70カ所くらいある。
東大卒の著者から見ると、ほとんど全ての視聴者は一般大衆でしかも愚衆なのだろう。従ってこの本を読む読者も愚者と思っているのだろう。そういう特権意識が読む端々から感じられ、しかも論旨があるようで全くないただの駄文である。読まされた方はたまったもんじゃない。
著者はテレビニュースにはまだ未来がある、というようなこと言いたいのだろうが、テレビニュースをニュースショーに変えて(ニュース23とニュースステーション)堕落させてしまったお前に、偉そうなことを言う資格はない。
2007年7月21日に日本でレビュー済み
9.11から今年は6年、あの年に亡くなったひとたちは 7回忌という年。 あれ以降に激しく世界が変わり、それについて の文章を書くことが 遅れてしまって 大事な 登場人物の一人がこの本を見ることなくなくなってしまったことを惜しんでいる。それに惹かれてその対談から読んだ。 昨年なくなった米原さんとの対談。 アメリカ嫌いの傾向が強い米原さんが アメリカに現に身をおいている著書と日本人のイラク人質事件のことを語り合う。 日本の常識がいかに世界の非常識か 浮き彫りになっているし、 9.11以降「テロとの戦い」「国の安全」ということが 魔法の力をもってしまったプロセスをわかりやすく整理していて、選挙を前にした今読むのに絶好の書。報道に絶望 しきらない 希望を捨てまいという熱い決意に励まされる。
2008年7月24日に日本でレビュー済み
著者はTBSの記者。イラク戦争のアメリカ側の報道、邦人人質事件などの報道
の検証。この本に書いてある検証がTVでされないのは何故なのだろう。
の検証。この本に書いてある検証がTVでされないのは何故なのだろう。