大槻義彦さんが、自身の半生を振り返り、また世の中のインチキ科学に断固として抗議をした本。
学校の先生が読むべき本だと思う。
前半は、自身の半生。父親の死に際しての「虫の知らせ」や、火の玉をつくる実験について書かれている。私としては、このあたりがもっとも面白かった。かならずしも子どもの頃は「迷信」を信じていなかったわけでもないことが正直に告白されており、しかし、そこから科学へと目覚めていった過程が大切なのだろう。
後半は占星術、血液型性格判断、テレビのエセ科学番組批判。
エセ科学の危険性を指摘し、学校教育のなかで訂正し、真実を教えていく必要が訴えられている。まったくそのとおりであり、小学校〜大学の先生に広く読んでほしい一冊だ。
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大槻教授の最終抗議 (集英社新書 467B) 新書 – 2008/11/14
大槻 義彦
(著)
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科学者は「虫の知らせ」だって理性で解明する。まして前世、現世、来世をや!
大槻教授にも、科学と非科学との間で苦悶した時期があった。
それは「火の玉」との遭遇であり、父の死と「虫の知らせ」などであった。そうしたものを解明することが科学である。こうした
信念の半生が、初めて語られる。理性で思考することで、自分の「解」を出すことの大切さを説く。物理学者・大槻教授の、いまだに怪しいスピリチャリズムが跋扈する日本への最終抗議である。
[著者情報]
大槻 義彦(おおつき よしひこ)
一九三六年、宮城県生まれ。六一年、東京大学大学院数物系研究科修了。東京大学助手、講師などを経て、七三年より早稲田大学理工学部教授。のち、同大学名誉教授。科学雑誌「パリティ」編集長。主な著書に『「神秘と超能力」の嘘』(講談社)、『大槻博士のふしぎ・おもしろ科学』(三笠書房)、『大学院のすすめ』(東洋経済新報社)、『子供は理系にせよ!』(NHK出版)など。
大槻教授にも、科学と非科学との間で苦悶した時期があった。
それは「火の玉」との遭遇であり、父の死と「虫の知らせ」などであった。そうしたものを解明することが科学である。こうした
信念の半生が、初めて語られる。理性で思考することで、自分の「解」を出すことの大切さを説く。物理学者・大槻教授の、いまだに怪しいスピリチャリズムが跋扈する日本への最終抗議である。
[著者情報]
大槻 義彦(おおつき よしひこ)
一九三六年、宮城県生まれ。六一年、東京大学大学院数物系研究科修了。東京大学助手、講師などを経て、七三年より早稲田大学理工学部教授。のち、同大学名誉教授。科学雑誌「パリティ」編集長。主な著書に『「神秘と超能力」の嘘』(講談社)、『大槻博士のふしぎ・おもしろ科学』(三笠書房)、『大学院のすすめ』(東洋経済新報社)、『子供は理系にせよ!』(NHK出版)など。
- 本の長さ160ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2008/11/14
- ISBN-104087204677
- ISBN-13978-4087204674
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商品の説明
著者について
大槻 義彦(おおつき よしひこ)
一九三六年、宮城県生まれ。六一年、東京大学大学院数物系研究科修了。東京大学助手、講師などを経て、七三年より早稲田大学理工学部教授。のち、同大学名誉教授。科学雑誌「パリティ」編集長。主な著書に『「神秘と超能力」の嘘』(講談社)、『大槻博士のふしぎ・おもしろ科学』(三笠書房)、『大学院のすすめ』(東洋経済新報社)、『子供は理系にせよ!』(NHK出版)など。
一九三六年、宮城県生まれ。六一年、東京大学大学院数物系研究科修了。東京大学助手、講師などを経て、七三年より早稲田大学理工学部教授。のち、同大学名誉教授。科学雑誌「パリティ」編集長。主な著書に『「神秘と超能力」の嘘』(講談社)、『大槻博士のふしぎ・おもしろ科学』(三笠書房)、『大学院のすすめ』(東洋経済新報社)、『子供は理系にせよ!』(NHK出版)など。
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2008/11/14)
- 発売日 : 2008/11/14
- 言語 : 日本語
- 新書 : 160ページ
- ISBN-10 : 4087204677
- ISBN-13 : 978-4087204674
- Amazon 売れ筋ランキング: - 109,128位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2009年1月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大槻教授がオカルト批判の土俵から降りてしまったら誰が後を継ぐのか?
氏にはこの世にはびこるオカルトを批判し始めたこととオピニオンリーダーとしての責任がある。
本書はその経緯などを綴っているのだが、それらが表題とのギャップとなりあまりに物足りない内容とおもえてしまうのだろう。だがそれらは氏の科学にたいする真摯な姿勢に他ならない。
たぶん本当に最終の抗議ではないだろうが、これからも世にはびこる「ウソ」を我々凡人にかわって暴いてもらいたい。
氏にはこの世にはびこるオカルトを批判し始めたこととオピニオンリーダーとしての責任がある。
本書はその経緯などを綴っているのだが、それらが表題とのギャップとなりあまりに物足りない内容とおもえてしまうのだろう。だがそれらは氏の科学にたいする真摯な姿勢に他ならない。
たぶん本当に最終の抗議ではないだろうが、これからも世にはびこる「ウソ」を我々凡人にかわって暴いてもらいたい。
2008年11月24日に日本でレビュー済み
オカルト・バスターとして有名な大槻教授の本。
内容は教授の少年時代の普通に不思議現象を信じていた時代から、信じなくなった過程の話と、いまだに根強い血液型性格判断に対する抗議etc.で、まあアンチ・オカルト人種の我々には当然のことばかりなのでさておく。
ただ、後書きに「科学者としてオカルトを放置してはならない」と実感したオウム事件のこと。
その時、教授の早稲田大学のおとなりの研究室に犯人が居て、事情聴取を受けて思ったこと。
その後、学内で「科学的なものの考え方」そのものに関する講座を開いて啓蒙に勤めたこと。
そして、同様な運動の呼びかけを行ってきたのだが、「東大」「京大」といった最高学府からは無視されてきたことなどが書かれてあったことは興味深かった。
正直なところ、オウムの学歴が非常に高く、理系の最高峰の大学で学んでいたにもかかわらずオカルトにのめり込んでテロ活動に手を染めていたことは、教授の言うとおり、学校の勉強が「公式を詰め込むこと」に偏って科学的な思考を育ててこなかった責任はあると思う。
一方で「心の時代」などといって、目に見えないことを信じる態度、心のままに生きる態度を、教師が率先して無批判に助長してきたこともあるのではないだろうか。
「心の教育が大切だ→心は目に見えない→目に見えないことが大切だ」
という、三段論法の飛躍が存在する。
「科学で証明できることしか信じないなんて心が貧しい」なんて論法もある。
そこには「科学者は科学は万能であると思い上がっている悪者だ」というイメージの普及がある。
「化学物質はすべて悪で、天然自然のものが正義だ」という態度とも共通している。
そういう風潮を改めるための努力を科学者はするべきだと思う。
国立大学の教授は、それも仕事だと思う。
内容は教授の少年時代の普通に不思議現象を信じていた時代から、信じなくなった過程の話と、いまだに根強い血液型性格判断に対する抗議etc.で、まあアンチ・オカルト人種の我々には当然のことばかりなのでさておく。
ただ、後書きに「科学者としてオカルトを放置してはならない」と実感したオウム事件のこと。
その時、教授の早稲田大学のおとなりの研究室に犯人が居て、事情聴取を受けて思ったこと。
その後、学内で「科学的なものの考え方」そのものに関する講座を開いて啓蒙に勤めたこと。
そして、同様な運動の呼びかけを行ってきたのだが、「東大」「京大」といった最高学府からは無視されてきたことなどが書かれてあったことは興味深かった。
正直なところ、オウムの学歴が非常に高く、理系の最高峰の大学で学んでいたにもかかわらずオカルトにのめり込んでテロ活動に手を染めていたことは、教授の言うとおり、学校の勉強が「公式を詰め込むこと」に偏って科学的な思考を育ててこなかった責任はあると思う。
一方で「心の時代」などといって、目に見えないことを信じる態度、心のままに生きる態度を、教師が率先して無批判に助長してきたこともあるのではないだろうか。
「心の教育が大切だ→心は目に見えない→目に見えないことが大切だ」
という、三段論法の飛躍が存在する。
「科学で証明できることしか信じないなんて心が貧しい」なんて論法もある。
そこには「科学者は科学は万能であると思い上がっている悪者だ」というイメージの普及がある。
「化学物質はすべて悪で、天然自然のものが正義だ」という態度とも共通している。
そういう風潮を改めるための努力を科学者はするべきだと思う。
国立大学の教授は、それも仕事だと思う。
2008年11月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こういう本は現代に必要だと思う。そもそもオカルトな物が存在すること自体、生命に対する侮辱だ。○○したら、救われる。いくらかお金を積んでお祓いしたら救われるなど、そんなことをしなければ人は救われないのか?自分の人生くらい自分で磨くべきだと思う。そんな今の混沌社会に必須のバイブル。
2011年1月17日に日本でレビュー済み
エセ科学や宗教家が「科学」を標榜する事には怒りを覚えるが、専門外の事物にまで踏み込んで断言する大槻教授の態度にも同様の怒りを覚える。
本の内容とは異なるが、最近では「細胞に匂いはない」と断言したとか。
大槻教授の言う「細胞」がどの程度の範囲を言うか知らないが、ハッキリ言えば越権も甚だしい。物理屋がなぜ医学・生化学の分野で断言するのか? ガン細胞と正常細胞は、分泌物質の組成からして事なっている。当然、無臭の物質ばかりではないし、分泌物そのものが無臭であっても、それら物質の関与によって分解または生成される物質に「匂い」を感じられる場合もあるだろう。つまり正常細胞とガンで匂いが異なってもなんら「オカシナ」事ではない。
第一、ガンとひと括りで言っているが、どれだけの「種類」があるのか分かっているのだろうか?
この本のなかの断言口調は、学者の態度としてどうなのか、非常に疑問だ。
科学は「なぜ? どうして? 知りたい!」から始まる。何の実証も検証もなく「常識」を振りかざして断言するとは――、最低の学者だ。
大槻教授の姿勢は、なんでもかんでも思い込むエセ科学屋の姿勢となんら変わらない。
本の内容とは異なるが、最近では「細胞に匂いはない」と断言したとか。
大槻教授の言う「細胞」がどの程度の範囲を言うか知らないが、ハッキリ言えば越権も甚だしい。物理屋がなぜ医学・生化学の分野で断言するのか? ガン細胞と正常細胞は、分泌物質の組成からして事なっている。当然、無臭の物質ばかりではないし、分泌物そのものが無臭であっても、それら物質の関与によって分解または生成される物質に「匂い」を感じられる場合もあるだろう。つまり正常細胞とガンで匂いが異なってもなんら「オカシナ」事ではない。
第一、ガンとひと括りで言っているが、どれだけの「種類」があるのか分かっているのだろうか?
この本のなかの断言口調は、学者の態度としてどうなのか、非常に疑問だ。
科学は「なぜ? どうして? 知りたい!」から始まる。何の実証も検証もなく「常識」を振りかざして断言するとは――、最低の学者だ。
大槻教授の姿勢は、なんでもかんでも思い込むエセ科学屋の姿勢となんら変わらない。
2008年11月22日に日本でレビュー済み
テレビで超能力等を批判される教授の口調がそのまま再現されている本です。マスコミが超能力やオカルトなどを取り上げるせいで、これらを批判的に見る目が失われている。科学者は、教授のように積極的に批判すべきであり、そうしなければ信じてしまう人がどんどん増えていくという危機感が伝わってきます。
でもマスコミでの教授の扱い方は科学万能主義者として、当て馬のように利用されているようにも思います。民放はもちろん、NHKのニュースですらワイドショー化されている時代に、教授の発言で危機感を回避することは不可能でしょう。
なお、本書の前半の火の玉の研究は面白く読めました。
でもマスコミでの教授の扱い方は科学万能主義者として、当て馬のように利用されているようにも思います。民放はもちろん、NHKのニュースですらワイドショー化されている時代に、教授の発言で危機感を回避することは不可能でしょう。
なお、本書の前半の火の玉の研究は面白く読めました。
2008年12月23日に日本でレビュー済み
新ネタは血液型性格診断を擁護する竹内久美子批判が読み応えある。
自叙伝の要素もあるのがちょっと無駄。
理工系の学生でも幽霊を信じているという
現状報告は背筋が寒くなる…。
科学者の卵でも科学的思考が出来ない奴がゴロゴロしているそうな。
東大、京大、慶応、早稲田の理工系の学生が、
オウム真理教の信徒になって、
科学知識で大衆を虐殺したのは、
彼らは受験テクニックに秀でていただけで、
科学的思考が出来なかったからである。
科学は宗教を否定するもの。
宗教に騙されないように、
大衆は科学的思考を身に着けなければならない。
マスゴミを利用してオカルト批判してるつもりの大槻教授だが、
マスゴミに逆利用されているよな。
オカルトバスターとしての芸人扱いされていて、
大槻教授の努力は空回りしてる気もするが、
オカルトを簡単に信じる者は、
ファシズムにも簡単に洗脳されるだろうという
大槻教授の持論はもっともだと思う。
血液型性格診断が定着してしまった愚かな日本はもうダメポ。
受験テクニックのみを教える日本の教育体制が駄目なのだ。
大槻教授は早稲田で「科学とは何か?」
という講義をやって科学的思考を培おうとしているが、
18歳までオカルト環境に洗脳された者の目を覚ますのは難しいよね。
私は日本はもう駄目だと諦めてますが、
諦めてない人にはこの本はエールになるかな?
自叙伝の要素もあるのがちょっと無駄。
理工系の学生でも幽霊を信じているという
現状報告は背筋が寒くなる…。
科学者の卵でも科学的思考が出来ない奴がゴロゴロしているそうな。
東大、京大、慶応、早稲田の理工系の学生が、
オウム真理教の信徒になって、
科学知識で大衆を虐殺したのは、
彼らは受験テクニックに秀でていただけで、
科学的思考が出来なかったからである。
科学は宗教を否定するもの。
宗教に騙されないように、
大衆は科学的思考を身に着けなければならない。
マスゴミを利用してオカルト批判してるつもりの大槻教授だが、
マスゴミに逆利用されているよな。
オカルトバスターとしての芸人扱いされていて、
大槻教授の努力は空回りしてる気もするが、
オカルトを簡単に信じる者は、
ファシズムにも簡単に洗脳されるだろうという
大槻教授の持論はもっともだと思う。
血液型性格診断が定着してしまった愚かな日本はもうダメポ。
受験テクニックのみを教える日本の教育体制が駄目なのだ。
大槻教授は早稲田で「科学とは何か?」
という講義をやって科学的思考を培おうとしているが、
18歳までオカルト環境に洗脳された者の目を覚ますのは難しいよね。
私は日本はもう駄目だと諦めてますが、
諦めてない人にはこの本はエールになるかな?
2009年1月9日に日本でレビュー済み
どうも「最終」と銘打つにしては内容が薄すぎるのではないか。火の玉研究の話としても、オカルト批判としても、いろいろと中途半端な点が目立つ。
血液型性格判断や占星術に対する最初にして最後の批判ということだが、なぜ最後なのかという理由がよくわからない。科学者としてオカルトを批判する社会的責任に目覚めたようなことが書いてあったのに、それとは矛盾する態度のように感じられる。それに批判の中身自体が、他のオカルト批判者から批判されるような残念な内容を含んでいる。他にも、学生の科学的態度の欠如を嘆いてみせてはいるが、科学的な態度とはいったい何かという問題に関しても、科学者としての明確な考えがあるようには感じられなかった。
しかし自らの生い立ちを語る部分は面白かった。
火の玉研究の話も、粗筋としては面白い。ただし、メシ食ったら元気が出てもう一回実験したら成功した、ではただの根性話である。研究にそういう面があることは否定しないが、研究者としての洞察や思索の記述がもっとあってもよかったのではないか。さらにいえば、それに託して科学的思考とは何かを読者に例示するという方法も可能だったような気もする。
血液型性格判断や占星術に対する最初にして最後の批判ということだが、なぜ最後なのかという理由がよくわからない。科学者としてオカルトを批判する社会的責任に目覚めたようなことが書いてあったのに、それとは矛盾する態度のように感じられる。それに批判の中身自体が、他のオカルト批判者から批判されるような残念な内容を含んでいる。他にも、学生の科学的態度の欠如を嘆いてみせてはいるが、科学的な態度とはいったい何かという問題に関しても、科学者としての明確な考えがあるようには感じられなかった。
しかし自らの生い立ちを語る部分は面白かった。
火の玉研究の話も、粗筋としては面白い。ただし、メシ食ったら元気が出てもう一回実験したら成功した、ではただの根性話である。研究にそういう面があることは否定しないが、研究者としての洞察や思索の記述がもっとあってもよかったのではないか。さらにいえば、それに託して科学的思考とは何かを読者に例示するという方法も可能だったような気もする。