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聖なる幻獣 <ヴィジュアル版> (集英社新書) 新書 – 2009/12/16

4.1 5つ星のうち4.1 5個の評価

戦慄!と畏敬!
神々や仏の「聖性」を高める獣たち。
メドゥーサ、キマイラ、キールティムカ、海獣マカラ、竜、一角獣、スフィンクス、ガルダ鳥、グリフィン等々、人間は、自然界に存在しないさまざま奇妙な動物たちーー幻獣を考え出してきました。
それらはヨーロッパ、アジアにとどまらず、あらゆる地域の神話に登場し、現実の動物にも負けないほどのリアリティーを持っています。そして、その異様なもろもろのイメージには共通した要素があり、ある種の「聖性」を有し、人々に戦慄と畏敬の念を覚えさせます。
本書は、この聖なる獣たちが人間文化の中にどのような棲家を見つけ、いかなる働きをしてきたのかを見ようとするものです。聖獣たちの姿を集大成、紹介する初の試みといえます。

[著者情報]
立川 武蔵(たちかわ むさし)
一九四二年、名古屋生まれ。国立民族学博物館名誉教授、愛知学院大学教授。名古屋大学大学院博士課程中退、ハーバード大学大学院にて博士号取得。専門は仏教学、インド学。著書に『ヒンドゥー教巡礼』(集英社新書)、『ブッディスト・セオロジーI?V』(講談社選書メチエ)、『はじめてのインド哲学』(講談社現代新書)、『空の思想史ーー原始仏教から日本近代へ』(講談社学術文庫)、訳書にエリアーデ『ヨーガ』(せりか書房)など多数。

大村 次郷(おおむら つぐさと)
一九四一年、旧満州、新京(現・長春)生まれ。写真家。多摩芸術学園写真科、青山学院大学卒業。写真家・濱谷浩に師事。オリエント、インド亜大陸、中国を中心にフォト・ルポルタージュを続ける。著書に『遺跡が語るアジア』(中公新書)、共著に『アジアをゆく』全7巻(集英社)、『ヒンドゥーの聖地』(山川出版社)、『インド・カレー紀行』(岩波ジュニア新書)など多数。
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商品の説明

著者について

立川 武蔵(たちかわ むさし)


一九四二年、名古屋生まれ。国立民族学博物館名誉教授、愛知学院大学教授。名古屋大学大学院博士課程中退、ハーバード大学大学院にて博士号取得。専門は仏教学、インド学。著書に『ヒンドゥー教巡礼』(集英社新書)、『ブッディスト・セオロジーI~V』(講談社選書メチエ)、『はじめてのインド哲学』(講談社現代新書)、『空の思想史――原始仏教から日本近代へ』(講談社学術文庫)、訳書にエリアーデ『ヨーガ』(せりか書房)など多数。



大村 次郷(おおむら つぐさと)


一九四一年、旧満州、新京(現・長春)生まれ。写真家。多摩芸術学園写真科、青山学院大学卒業。写真家・濱谷浩に師事。オリエント、インド亜大陸、中国を中心にフォト・ルポルタージュを続ける。著書に『遺跡が語るアジア』(中公新書)、共著に『アジアをゆく』全7巻(集英社)、『ヒンドゥーの聖地』(山川出版社)、『インド・カレー紀行』(岩波ジュニア新書)など多数。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2009/12/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/12/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 224ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087205215
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087205213
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 5個の評価

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立川 武蔵
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上位レビュー、対象国: 日本

2017年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本の神さまは、ひかえめなタイプがおおくて、めったに姿をみせることはありません。とても大切なものだから、わたしたちにはみえない、奥ふかくにかくれていらっしゃいます。
いっぽうで、神さまの姿をはっきりとみせることで、いかに偉大でおそろしい存在なのかをあらわす、という文化もあります。
ここには、そのような、こわくて、つよくて、だからこそ自分たちをまもることができる、たくさんの神さまの姿が写真入りで紹介されています。意外と、神さまどうしは、友達だったり、知り合いだったりして、やっぱり写真があると、楽しさ倍増です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年12月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は主にユーラシアと北アフリカを中心とする世界中の幻獣などの起源と変遷を纏めたものである。共著者に写真家もいるので写真も綺麗だ。
人類は実際の動物の他に様々な幻獣や怪獣を想像し、宗教的に利用してきた。本書で扱う主な幻獣は、キールティムカ、マカラ、グリフィンや龍、ガルダなどの人面鳥、ペガサスなどの有翼獣、一角獣、麒麟、フェニックスなどどある。さらに現実の生き物であるライオンやヘビも取り上げらている。またキールティムカとマカラの置かれる空間であるトーラナとネパールでいわれている柱ないし拝殿の修飾物も取り上げらている。
取材も日本から東南アジア、インド亜大陸を経てヨーロッパまで世界各国で行われている。
 これらの起源の多くは人類文明発祥の地であるメソポタミアで、その影響を受けた古代エジプト、ギリシャ、ペルシャ、インドの要素も加わり、東は日本、西は西ヨーロッパまで及ぶ。日本ではペルシャやインド要素が、ヨーロッパではギリシャ要素がより強くあらわれているのがわかる。
そして地域によって幻獣の扱いが若干異なる婆がある。例えば、グリフィンは中国では龍として聖獣の中の王であるが、ヨーロッパではドラゴンとして英雄に退治される余り良くないイメージなど。長い旅をしていくうちにローカルな文化へ適応したと言うことである。
 日本では、キールティムカは鬼瓦としてマカラは鯱鉾としてインドで生まれた状態とは別の発展を遂げる。また中国文化の影響を受け龍や麒麟も導入されているが中国ほどありふれてはいない。一方、ライオンの置物は日本では狛犬として沖縄県ではシーサーとしてありふれたものとなる。ただしライオンのいない日本ではライオンとは似つかないものに変容している。インドや西アジア、北アフリカやヨーロッパではライオンの分布域なので写実的である。
 さらに本書では神社建築で重要な標識である鳥居はインド起源のトーラナであると断定され、私は最初はそんな馬鹿なと思った。私は日本のオリジナルと信じ込んでいた。しかし、本書では様々な変遷過程を経て形状が変容したことが示され納得。もっとも日本では縄文以来の聖なる柱との混淆がおこったであろうと私は推測している。トーラナは仏教建築と共に日本に入ってきて、仏教建築では拝殿の前に組み込まれたが、神社建築では本来のトーラナのように建築物とは離された位置に回帰した。これが日本独自の文化をとの融合で、仏教と神道の精神性の違いであろう。神道ではより古い形式を尊重したと言うことか?沖縄とアイヌでは在来宗教では神道の影響が認められるが、仏教は定着せず、建築物も造営しなかった。そして本来的にはこれらの地域には鳥居がないということと関係しているのかもしれない。一方、狛犬は最近では仏教からは排除され神道で残っていることは興味深い。なお、狛犬は二対でいることが普通で、一方には角がある場合があるが、これはもともと一角獣の変型である。それは内裏に名残がのこされており一角獣の置物が天皇の座所を守っている。
 さて、日本の有識文様のほとんどはメソポタミア起源でペルシャや中国文化を経て導入されたもの。しかし国風化するにつれ幻獣を文様に取り入れた例は極めて少なくなっている。植物が圧倒的に多く、動物としては鳥が一般的で四足獣や幻獣は排除されている。麒麟や龍などのごく一部に残っているにすぎない。ところが立体の修飾物である鬼瓦や鯱鉾、狛犬、神社仏閣の装飾物には龍や麒麟、獏や象(マカラの変形ともいわれる)が豊富に残っている。つまり体に身につけることのある有識文様からは幻獣は排除されたが、体から離れたものには残っている、ということである。この現象が何故、日本本土で起こったかが疑問である。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年11月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先ず、この本について言っておきたいのはカラー写真や図版が豊富であるという事。
この種の本で、その点は大きな魅力であり、意外とそういう本が少ないと思うので。

筆者はインド宗教学を長年研究されてきた立川武蔵氏ですが、これは氏の本の中で最も遊び心のある本だと思います。
古来、人々が想像してきた空想上の生き物を幻獣(聖獣)と定義し、ユーラシア各地の沢山の幻獣を網羅した上での解説は豪華の一言に尽きます。一つ例を挙げると、キールティムカと言う頭だけの幻獣は、よく仏教の「曼荼羅」の上部等に描かれ、インド的な物として知られていますが、筆者はこれをギリシャ神話の「メデューサ」と関連があるのではと推察しています。

また、これら幻獣が日本との関連で語られていくのも面白いです。有名な「道成寺物語」は、インドのシヴァ・リンガに蛇が巻きついている彫刻のイメージと重なるのだそうです。また、カンボジアのアンコール遺跡に残された数々の幻獣には、インドだけでなく西アジア由来の物も多数含まれており、当時のカンボジアがこれらの地域と海上交易で深い繋がりがあった事を示唆しています。

後、これは個人的にとても興味をそそられた部分ですが、幻獣は神々や仏の脇に置かれる事で、神の聖性を高めているのだそうです。聖なる神と魔的な幻獣を組み合わせる事で、神の持つ聖的な部分だけでなく、非日常的な畏怖の部分をも表わすというのは、実に奥が深い哲学的な話だと思います。

そういった幻獣達が地域や時代によって、容姿や呼び名を変化させていくのも面白いです。ともすれば、難解に成りそうな話を柔らかい文章で紹介してくれているのもありがたいです。また、文庫本サイズなので手軽に読めました。 
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年1月4日に日本でレビュー済み
 著者は仏教学・インド学の専門家。
 本書は、豊富なカラー写真を使いつつ、「幻獣」の歴史や東西伝播について論じたもの。
 取り上げられている幻獣は、キールムティカ、マカラ、ガルダ、キンナラ、一角獣、メデューサなど。ちょっと馴染みのないものもあるかも知れないが、キールムティカとはインドなどで見られる顔だけの幻獣である。装飾としてしばしば彫られるのだが、その起源と意味をたどり、メデューサなどと結びつけていく展開は面白いの一言に尽きる。マカラはキールマティカとともに描かれることの多い海の怪物であるが、「水」のイメージを体現しつつアジア各地で変容していき、日本の金比羅にもつながっていく。
 取り上げられている幻獣の姿そのものが面白く、なかおつ文化的にアジア全域、さらには西洋世界をも視野に入れて放してくれるのが魅力的。
 素敵な幻獣である。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年6月17日に日本でレビュー済み
インドや東南アジアを旅しているとよく見かける、一見不気味な獣たちの像。
知らない人には十把ひとからげに見えるこういった像ですが、もちろん、それぞれに由緒があり、それがそこにある意味があるわけです。

そんな、馴染み深いようなそうでもないような「幻獣」について、豊富な写真とともに説いていくのが本書です。
登場するのは「キールティムカ」「マカラ」といった聞きなれない(でも実は、意外と見たことがある)ものから、竜や一角獣といったわりとメジャーなところまで、いろいろ。
舞台はいちおう世界各地ですが、インドが過半数といった感じです。

「シャチホコって古代インドの幻獣「マカラ」だったのか!」
「日本の鳥居ってインドに起源があるんだ」(これは諸説あるらしいですが)
と、思わぬ発見があって面白かったりもします。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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