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機関車トーマスと英国鉄道遺産 (集英社新書) 新書 – 2010/4/16
秋山 岳志
(著)
「トーマス」の世界がそこにある!
世界中の子供たち、いや、大人たちをも夢中にさせる、擬人化された機関車たちの物語「機関車トーマス」シリーズは、どのようにして生まれたのか? その背景には、英国各地に点在する「鉄道遺産」の存在があった。
原作者ウィルバート・オードリーは、現実のさまざまな鉄道から物語の想を得るとともに、それらを「鉄道遺産」として保存する運動に尽力した。物語の原型となった車両や路線は、いまでも健在なのである。英国文化の一典型である鉄道遺産を、ウィルバートの創作の軌跡に重ね合わせて探訪する。
[著者情報]
秋山 岳志(あきやま たけし)
一九六三年生まれ。旅行ライター。早稲田大学商学部卒業、英国ブラッドフォード大学大学院修了。留学時に出合った運河とナローボートに関する取材、執筆のほか、日本の河川や水路の調査・研究にも取り組む。著書に『英国運河の旅』(彩流社)、『イギリス式極楽水上生活』(光人社)、『イギリス 水辺の旅』『英国「乗物遺産」探訪』(千早書房)などがある。
世界中の子供たち、いや、大人たちをも夢中にさせる、擬人化された機関車たちの物語「機関車トーマス」シリーズは、どのようにして生まれたのか? その背景には、英国各地に点在する「鉄道遺産」の存在があった。
原作者ウィルバート・オードリーは、現実のさまざまな鉄道から物語の想を得るとともに、それらを「鉄道遺産」として保存する運動に尽力した。物語の原型となった車両や路線は、いまでも健在なのである。英国文化の一典型である鉄道遺産を、ウィルバートの創作の軌跡に重ね合わせて探訪する。
[著者情報]
秋山 岳志(あきやま たけし)
一九六三年生まれ。旅行ライター。早稲田大学商学部卒業、英国ブラッドフォード大学大学院修了。留学時に出合った運河とナローボートに関する取材、執筆のほか、日本の河川や水路の調査・研究にも取り組む。著書に『英国運河の旅』(彩流社)、『イギリス式極楽水上生活』(光人社)、『イギリス 水辺の旅』『英国「乗物遺産」探訪』(千早書房)などがある。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2010/4/16
- ISBN-10408720538X
- ISBN-13978-4087205381
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2010/4/16)
- 発売日 : 2010/4/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 408720538X
- ISBN-13 : 978-4087205381
- Amazon 売れ筋ランキング: - 738,842位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1963年生まれ。
早稲田大学商学部卒業。英国ブラッドフォード大学大学院修了。
航空関係の出版社、青年海外協力隊員(1991~93年 ラオス)などを経て、フリーランス・ジャーナリストに。
現在、個人事務所「オフィス南風」を主宰。
主な取材テーマはSlow Travel、ゆっくりした乗物。
【水路・河川】イギリスを中心に国内外の水路、舟運についての著作、雑誌への寄稿多数。
【鉄道遺産】イギリスの鉄道遺産、「機関車トーマス」およびその作家ウィルバート・オードリーの生涯。
【自転車】国内外でのサイクリング、および自転車をめぐる法整備、社会制度の研究など。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年4月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
子どもと鉄道への愛から生まれたトーマスシリーズの作者の伝記。トーマスに夢中になっているお子さんがいる親に是非読んで欲しい。
2013年7月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
●2歳の子供がトーマスに夢中なので、興味が出てきて読んでみた。きっと同じようにして本書を手にする親も多いだろう。トーマスが子供たちの心をつかみ続けるかぎり、日本に類書のないこの本はずっと生き残ってゆくにちがいない。
●本書を読んで、機関車トーマス・シリーズが誕生した経緯などが、おおむね分かった。また、英国の鉄道遺産というものについても全く知らなかったので勉強になった。トーマスへの理解が深まり、また英国文化についても知識を得ることができたので、ある程度の満足は得られた。
●しかし、私が一番知りたかったのは、「トーマスの舞台は、原作者の懐かしい懐古なのか、それとも原作者と同時代のようすが描かれているのか」という点であった。
●物語の登場人物たちの服装などからは過去の機関車全盛期(原作者の幼少期)が舞台だと考えられるが、ディーゼル(ディーゼル機関車)やハロルド(ヘリコプター)の活躍を見ると、トーマスの世界は現代(戦後)の鉄道遺産の中の様子(登場人物はコスプレ)ではないかとも思えてくる。ここが一番知りたかったのに、明確な答えは本書にはなかった。もっとも、トーマス・シリーズは、もともと原作者が子供に作ってあげたお話だったわけだから、そんな時代考証をすること自体がヤボなのかもしれないが。
●本書に対するもう一つの不満は、原作者ウィルバート・オードリーの肖像写真やトーマスたちのイラストレーション(特に原作当時のもの)を全く掲載していない点。おそらく出版社が写真の掲載承諾を面倒がったためだと思われるが、読者はトビーを知っていてもやっぱりトビーの絵を見ながらトビーの誕生物語を読みたいのである。その点への配慮がないのは残念だった。
●機関車トーマスについて書かれた大人向けの和書はこれが唯一なので、これを書いた著者に対する敬意の気持ちと、上に記したような不満が残った点を総合して、星4つとさせてもらった。
ちなみに、息子はもうひとつの鉄道アニメ「チャギントン」も大好きだが、あのリアリティーを無視したドタバタアニメには私は全く興味がわかない。
●本書を読んで、機関車トーマス・シリーズが誕生した経緯などが、おおむね分かった。また、英国の鉄道遺産というものについても全く知らなかったので勉強になった。トーマスへの理解が深まり、また英国文化についても知識を得ることができたので、ある程度の満足は得られた。
●しかし、私が一番知りたかったのは、「トーマスの舞台は、原作者の懐かしい懐古なのか、それとも原作者と同時代のようすが描かれているのか」という点であった。
●物語の登場人物たちの服装などからは過去の機関車全盛期(原作者の幼少期)が舞台だと考えられるが、ディーゼル(ディーゼル機関車)やハロルド(ヘリコプター)の活躍を見ると、トーマスの世界は現代(戦後)の鉄道遺産の中の様子(登場人物はコスプレ)ではないかとも思えてくる。ここが一番知りたかったのに、明確な答えは本書にはなかった。もっとも、トーマス・シリーズは、もともと原作者が子供に作ってあげたお話だったわけだから、そんな時代考証をすること自体がヤボなのかもしれないが。
●本書に対するもう一つの不満は、原作者ウィルバート・オードリーの肖像写真やトーマスたちのイラストレーション(特に原作当時のもの)を全く掲載していない点。おそらく出版社が写真の掲載承諾を面倒がったためだと思われるが、読者はトビーを知っていてもやっぱりトビーの絵を見ながらトビーの誕生物語を読みたいのである。その点への配慮がないのは残念だった。
●機関車トーマスについて書かれた大人向けの和書はこれが唯一なので、これを書いた著者に対する敬意の気持ちと、上に記したような不満が残った点を総合して、星4つとさせてもらった。
ちなみに、息子はもうひとつの鉄道アニメ「チャギントン」も大好きだが、あのリアリティーを無視したドタバタアニメには私は全く興味がわかない。
2014年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
機関車トーマス経由で、機関車に興味を持つようになった息子用に。
2010年4月18日に日本でレビュー済み
優れた児童文学を多く発しているイギリス、近年ではハリーポッターが人気ですが、もう少し幼い世代向けのイギリス発の人気絵本「汽車のえほん」シリーズ、いや「きかんしゃトーマス」の原作と言った方がわかり易いですね。その作者オードリー牧師について、本書は日本語で書かれた本として初めて詳細な評伝を公開しています。参考文献はブライアン・シブリー著:
The Thomas the Tank Engine Man: A Biography
がメインで多くの記事がここから採られています。著者は類本が皆無で内容を比較検討できなかったのを残念がっています、たしかに没後13年間イギリスでさえ一冊も伝記が書かれていないという事実は残念です。さて本書は単なるその伝記本の要約ではありません。著者自身が現地に出向いて詳細な取材を行い独自の視点から「きかんしゃトーマス」が生まれたイギリスの鉄道遺産を紹介し並行して牧師のゆかりの地を訪ねたリポートを合わせて魅力的に書かれています。私は鉄道遺産を運営する活動が未発達で一部のマニアの誤った行動で誤解されがちな日本の鉄道趣味の状況を思い出してしまい、読みながら考えさせられました。また日本で「きかんしゃトーマス」のテレビシリーズだけ観ていては知りえない(原作絵本には紹介文があります)実在の鉄道遺産との密接な関係を分析して紹介しているのも本書の大きな功績です。本書を読めば、他のイギリスの“保存鉄道”の紹介本が各鉄道遺産の表面的な紹介だけに終始していて、オードリー牧師と鉄道遺産との関係や鉄道遺産を運営する苦労に触れていない事で対象を十分には分析し紹介出来ていない事がよくわかります。さらに本書は簡単にイギリスの鉄道の知識をトーマスをもう少し深く楽しむのにちょうどいいくらいに紹介してくれています。路線の歴史や代表的な機関車など極触りの部分ですが入門編としてはちょうどいい内容でした。ぜひ本書を読んで「きかんしゃトーマス」やイギリスの鉄道遺産について興味を深めてもらいたいと思います。あえて少し苦言を呈しておくと「SL」という日本だけでしか使用していない符丁を蒸気機関車に対して使っていたりソドー島内の地名やキャラクター名が日本語版で公式に示されているものと異なる表記など些細な点ですがちょっと気になったので指摘しておきます。作品の背景を知り子どもとの語らいのネタに「きかんしゃトーマス」が好きなお子様を持つお父さん・お母さんには是非とも読んで欲しい本でした。
2010年6月3日に日本でレビュー済み
イギリスのSL保存鉄道は180ほどもあり、その中には、営業鉄道と変らないものもあるという。
その特徴はボランティアの集団であるということだ。
この中には がんばりやの機関車 (汽車のえほん 18) ステップニーの走るブルーベル鉄道、 4だいの小さな機関車 (汽車のえほん) のモデルのタリスリン鉄道、 山にのぼる機関車 (汽車のえほん 19) のモデルのスノードン登山鉄道、 小さな機関車たち (汽車のえほん 22) のモデルのレイベングラス&エクスディル鉄道などがある。
ウィルバート・オードリーが鉄道に目覚め、トーマス・シリーズの執筆を始めたのは、グレート・ウェスタン鉄道、サザン鉄道、ロンドン&ノースイースタン鉄道、ロンドン・ミッドランド&スコティッシュ鉄道の4大鉄道時代であった。
トーマスは、ウルバートが息子のクリストファーに作った木製のおもちゃを発展させて創作した「E2クラス」の機関車である。
ヘンリーの色や形がなぜ変わったかについても興味深く書かれている。
緑色の機関車ヘンリーは (1) 3だいの機関車 (汽車のえほん (1)) で、トンネルに閉じこめられてすすだらけになり、心機一転で青く塗り変えられる。ところが、 やっかいな機関車 (汽車のえほん (5)) で何の前触れもなく、緑に戻されてしまう。
実は、イラストレーター、レジナルド・ダルビーは鉄道にあまり知識がなく、機関車の形に辻褄の合わない所があった。
それで、ヘンリーを青くしたために、ゴードンと区別がつかなくなったためである。
そこで、ヘンリーに事故を起こさせて大改造させてしまったのが みどりの機関車ヘンリー (汽車のえほん (6)) である。
これで、ヘンリーは「5Mクラス(ブラックファイブ)」に生まれ変わったのである。
ところで、「トーマス」のアニメはブリット・オールクロフト以前にも1度作られたことがあったが、あまりにも出来ばえが酷かったという情報もこの本で知りました。
その特徴はボランティアの集団であるということだ。
この中には がんばりやの機関車 (汽車のえほん 18) ステップニーの走るブルーベル鉄道、 4だいの小さな機関車 (汽車のえほん) のモデルのタリスリン鉄道、 山にのぼる機関車 (汽車のえほん 19) のモデルのスノードン登山鉄道、 小さな機関車たち (汽車のえほん 22) のモデルのレイベングラス&エクスディル鉄道などがある。
ウィルバート・オードリーが鉄道に目覚め、トーマス・シリーズの執筆を始めたのは、グレート・ウェスタン鉄道、サザン鉄道、ロンドン&ノースイースタン鉄道、ロンドン・ミッドランド&スコティッシュ鉄道の4大鉄道時代であった。
トーマスは、ウルバートが息子のクリストファーに作った木製のおもちゃを発展させて創作した「E2クラス」の機関車である。
ヘンリーの色や形がなぜ変わったかについても興味深く書かれている。
緑色の機関車ヘンリーは (1) 3だいの機関車 (汽車のえほん (1)) で、トンネルに閉じこめられてすすだらけになり、心機一転で青く塗り変えられる。ところが、 やっかいな機関車 (汽車のえほん (5)) で何の前触れもなく、緑に戻されてしまう。
実は、イラストレーター、レジナルド・ダルビーは鉄道にあまり知識がなく、機関車の形に辻褄の合わない所があった。
それで、ヘンリーを青くしたために、ゴードンと区別がつかなくなったためである。
そこで、ヘンリーに事故を起こさせて大改造させてしまったのが みどりの機関車ヘンリー (汽車のえほん (6)) である。
これで、ヘンリーは「5Mクラス(ブラックファイブ)」に生まれ変わったのである。
ところで、「トーマス」のアニメはブリット・オールクロフト以前にも1度作られたことがあったが、あまりにも出来ばえが酷かったという情報もこの本で知りました。
2011年3月29日に日本でレビュー済み
子どもが小さい頃、アニメ「きかんしゃトーマスと仲間たち」(原題:Thomas the Tank Engine and Friends)をよく見た。富士急ハイランドにあるトーマスランドにも何回か足を運んだ。
その「トーマス」の原作者である、イギリスの牧師ウィルバート・オードリーの足跡を追ったのが本書である。
ウィルバートは、病弱な息子クリストファーが寝るベッドの傍らで機関車の創作物語を語って聞かせた。これがトーマスの原点である。
各々の機関車や客車に顔が付いているトーマスというとファンタジーなイメージがあるが、鉄道好きのウィルバートは、リアリティにこだわったという。
トーマスの物語には、やたら脱線や衝突が起こる。これらはすべて事実に基づいているという。ウィルバートはイギリス国内だけでなく、アメリカ、インドなど外国の鉄道の事故も題材にしていたという。
さらに、ウィルバートの「要求するリアリティにイラストレーターが応えられなかった」ために、26作中、5人ものイラストレータが交替したという。
ウィルバートが布教活動のためにマン島の教区は「ソドー&マン」と呼ばれていた。そこで彼は、機関車たちの楽園の島「ソドー島」を創作した。「島があるからには、鉄道だけでなく、歴史があり、暮らしている人がいるはずであると考え、島の歴史や、そこに暮らす人物の来歴まで創作してしまった」(121ページ)という。
こうしたリアルな裏付けがあるからこそ、トーマスは世界中の子どもから愛されているのだろう。
その「トーマス」の原作者である、イギリスの牧師ウィルバート・オードリーの足跡を追ったのが本書である。
ウィルバートは、病弱な息子クリストファーが寝るベッドの傍らで機関車の創作物語を語って聞かせた。これがトーマスの原点である。
各々の機関車や客車に顔が付いているトーマスというとファンタジーなイメージがあるが、鉄道好きのウィルバートは、リアリティにこだわったという。
トーマスの物語には、やたら脱線や衝突が起こる。これらはすべて事実に基づいているという。ウィルバートはイギリス国内だけでなく、アメリカ、インドなど外国の鉄道の事故も題材にしていたという。
さらに、ウィルバートの「要求するリアリティにイラストレーターが応えられなかった」ために、26作中、5人ものイラストレータが交替したという。
ウィルバートが布教活動のためにマン島の教区は「ソドー&マン」と呼ばれていた。そこで彼は、機関車たちの楽園の島「ソドー島」を創作した。「島があるからには、鉄道だけでなく、歴史があり、暮らしている人がいるはずであると考え、島の歴史や、そこに暮らす人物の来歴まで創作してしまった」(121ページ)という。
こうしたリアルな裏付けがあるからこそ、トーマスは世界中の子どもから愛されているのだろう。