藤田嗣治は挿絵本、画文集など、本とのかかわりの深い画家である。
戦前、戦時中、戦後の多様な仕事を丁寧に解説し、
何度読んでも飽きない一冊にまとめあげた。
美しい挿絵も見ていて楽しく、優れたレビューとなっている。
「終局」末尾に著者が記した、
「本のしごとは絵画と手しごととならぶ、藤田という創作者の重要な構成要素でした。
画家を天命と信じた彼にとって、絵画が主旋律だったことは確かであれ、それを豊穣にしたのは本のしごとも含めた手しごとだった」は名言。
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<ヴィジュアル版> 藤田嗣治 本のしごと (集英社新書) 新書 – 2011/6/17
林 洋子
(著)
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パリ時代のオリジナル版画入り豪華本から、妻のために本の見返しに描いた肉筆画まで
フジタが愛した装本の世界
この本では、画家・藤田嗣治が八十年を超える生涯の中で、母国に本や第二の祖国となったフランスなどで関わった「本のしごと」ー書籍や雑誌を対象とした表紙絵や挿絵ーから約九十冊を、新たに公開された彼の旧蔵書を核として、国内の公共図書館、美術館や個人のコレクションを交えて紹介します。藤田にとって本のしごとは、著者、編集者、デザイナーらとの協働という点で、絵画制作とは一線を画すものですが、それゆえにかえってくつろいだ柔軟性といまなお新鮮な独創性を見せる作例が生まれたのでしょう。
パリ時代のオリジナル版画入り豪華本から、日本でのモダンな女性誌や戦時下の出版まで、そして愛妻のために見返しに少女像を描いた一冊など、貴重な図版を200点以上収録。画家が遺した美しい本の世界を巡ります。
[著者情報]
林 洋子(はやし ようこ)
一九六五年、京都生まれ。京都造形芸術大学准教授。東京大学文学部卒業、同大学院、パリ第一大学博士課程修了。東京都現代美術館学芸員を経て現職。博士(パリ第一大学)。専門は美術史、美術評論。著書に『藤田嗣治 手しごとの家』(集英社新書)、共著に『藤田嗣治の絵画技法に迫る:修復現場からの報告』(東京藝術大学出版会)などがある。『藤田嗣治 作品をひらくー旅・手仕事・日本』(名古屋大学出版会)で第三十回サントリー学芸賞、第二十六回渋沢・クローデル賞ルイ・ヴィトン ジャパン特別賞ほかを受賞。
フジタが愛した装本の世界
この本では、画家・藤田嗣治が八十年を超える生涯の中で、母国に本や第二の祖国となったフランスなどで関わった「本のしごと」ー書籍や雑誌を対象とした表紙絵や挿絵ーから約九十冊を、新たに公開された彼の旧蔵書を核として、国内の公共図書館、美術館や個人のコレクションを交えて紹介します。藤田にとって本のしごとは、著者、編集者、デザイナーらとの協働という点で、絵画制作とは一線を画すものですが、それゆえにかえってくつろいだ柔軟性といまなお新鮮な独創性を見せる作例が生まれたのでしょう。
パリ時代のオリジナル版画入り豪華本から、日本でのモダンな女性誌や戦時下の出版まで、そして愛妻のために見返しに少女像を描いた一冊など、貴重な図版を200点以上収録。画家が遺した美しい本の世界を巡ります。
[著者情報]
林 洋子(はやし ようこ)
一九六五年、京都生まれ。京都造形芸術大学准教授。東京大学文学部卒業、同大学院、パリ第一大学博士課程修了。東京都現代美術館学芸員を経て現職。博士(パリ第一大学)。専門は美術史、美術評論。著書に『藤田嗣治 手しごとの家』(集英社新書)、共著に『藤田嗣治の絵画技法に迫る:修復現場からの報告』(東京藝術大学出版会)などがある。『藤田嗣治 作品をひらくー旅・手仕事・日本』(名古屋大学出版会)で第三十回サントリー学芸賞、第二十六回渋沢・クローデル賞ルイ・ヴィトン ジャパン特別賞ほかを受賞。
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2011/6/17
- ISBN-104087205975
- ISBN-13978-4087205978
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2011/6/17)
- 発売日 : 2011/6/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 256ページ
- ISBN-10 : 4087205975
- ISBN-13 : 978-4087205978
- Amazon 売れ筋ランキング: - 162,670位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 316位集英社新書
- - 1,565位アート・建築・デザインの絵画 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2018年5月27日に日本でレビュー済み
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2018年10月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本の装丁など細かい仕事にも、こだわりを持つ所。エッチングや印刷そのものにも自分でやってみるなど、関わる姿勢に魅力を感じました。芸術面だけでなく、生活そのものにも丁寧に関わる所など魅力的です。
2014年6月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作品も多数掲載されていて藤田ファンにはうれしい一冊です。新書なのでバッグにも入れて持ち歩けるし。藤田の個人史もわかるし。時代背景などもわかり、勉強になります。
2011年9月4日に日本でレビュー済み
画家・藤田嗣治が本の挿絵や装丁、今で言うイラストの仕事に沢山関わっていた事例を豊富なカラー写真で提示していました。特徴のある線やモデルの捉え方などまさしく彼独特の個性が感じられる作品群でしょう。
フランスに帰って行った後の1959年頃に自分が関わった書籍を買い戻したようで、それら90点が奥さんの遺品の中に含まれていたから目にすることができるのです。
線描画や版画、色彩を施したものまで様々な挿絵が掲載してあり、200点ほど収めてもらうとそれだけで立派な「画集」となります。本文の詳しい説明を読んだ後、その作品群だけ通して眺めて見るとまた違った趣が伝わってきました。
52ページには当時の妻とみに宛てた手紙(1914年3月11日)が掲載してあり、彩色された図版入りの手紙は珍しく貴重でしょう。
日本の芸者や相撲の土俵入り、歌舞伎の隈どりなどを描いたものも収めてあります。日本へ帰ってからの挿絵や表紙は時代を反映した暗さと陰りが感じられました。
また有名人と一緒に撮った写真、林芙美子肖像、表紙見返しに描かれた女性像(220ページ)など、藤田好きには堪えられない編集企画だと高く評価します。
筆者の林洋子氏(京都造形芸術大学准教授)が、藤田嗣治で博士論文を書いた筆者の造詣の深さが感じられる書籍でした。
本書の内容です。
序曲―藤田の装幀観と、ある奇書
第1幕 美しい本―愛書都市パリ、挿絵本との出会い
第2幕 記憶のなかの日本―一九二〇年代パリの寵児
幕間 洋行のエクゾティスム―一九三〇年代初頭の中南米の記憶
第3幕 記憶のなかのフランス―一九三〇年代日本のニーズ
第4幕 洋行文士と藤田―戦時下の日本での協働、そして
終曲―本という小さな展示空間で
フランスに帰って行った後の1959年頃に自分が関わった書籍を買い戻したようで、それら90点が奥さんの遺品の中に含まれていたから目にすることができるのです。
線描画や版画、色彩を施したものまで様々な挿絵が掲載してあり、200点ほど収めてもらうとそれだけで立派な「画集」となります。本文の詳しい説明を読んだ後、その作品群だけ通して眺めて見るとまた違った趣が伝わってきました。
52ページには当時の妻とみに宛てた手紙(1914年3月11日)が掲載してあり、彩色された図版入りの手紙は珍しく貴重でしょう。
日本の芸者や相撲の土俵入り、歌舞伎の隈どりなどを描いたものも収めてあります。日本へ帰ってからの挿絵や表紙は時代を反映した暗さと陰りが感じられました。
また有名人と一緒に撮った写真、林芙美子肖像、表紙見返しに描かれた女性像(220ページ)など、藤田好きには堪えられない編集企画だと高く評価します。
筆者の林洋子氏(京都造形芸術大学准教授)が、藤田嗣治で博士論文を書いた筆者の造詣の深さが感じられる書籍でした。
本書の内容です。
序曲―藤田の装幀観と、ある奇書
第1幕 美しい本―愛書都市パリ、挿絵本との出会い
第2幕 記憶のなかの日本―一九二〇年代パリの寵児
幕間 洋行のエクゾティスム―一九三〇年代初頭の中南米の記憶
第3幕 記憶のなかのフランス―一九三〇年代日本のニーズ
第4幕 洋行文士と藤田―戦時下の日本での協働、そして
終曲―本という小さな展示空間で
2016年9月19日に日本でレビュー済み
本の装幀は、偉大なる芸術家によって、美術品として考案されなければならぬ(p21)。1937年の藤田の言葉である。
本書は、1913年よりパリで活動を始めた彼の一側面、国際性と独自性が、美術品としての本のしごとを通じて深く考察される。
図版多数。ヴィジュル面でも愉しめる一冊となっている。
・1920年という未曽有の国際交流の時代(p56)、藤田は「乳白色の下地」と線描が特徴の裸婦表現を確立し、同時期に木版、銅板による雑誌の挿絵、豪華本の装幀・挿絵を手掛ける。複数のフランス人作家のジャポニスム小説をはじめ、「日本昔噺」(p60 1923年)、「日本美術展覧会カタログ」(p58 1929年)など、モノクロ、カラーとも実に魅力的だ。
・アール・デコブームと相まって、テキストとイメージのレイアウトの実に美しいこと!(p80他)
・日本では平凡視される浮世絵や「ゲイシャの唄」も、フランスでは芸術に昇華されるんだな(p94)。
1931年の満州事変と1933年の国際連盟脱退は、ジャポニスムを憧れから脅威の代名詞へと変貌させる(p142)。私的な要因もあり、藤田もまた帰国せざるをえなかった(p142)。だが「本のしごと」の観点からは、婦人誌「婦人之友」、高級グラフ誌「スタイル」「ホーム・ライフ」、豪華本の装幀など、1930年代における東京における印刷メディアでの幅広い活動こそが、パリでの実績にリアリティを持たせ、戦争画の広範な人気の下地を準備することとなる(p229)。
日本とフランスの愛書文化に通じ、装幀を実践した稀有なる存在(p229)とは、正鵠を得ているな。
本書は、1913年よりパリで活動を始めた彼の一側面、国際性と独自性が、美術品としての本のしごとを通じて深く考察される。
図版多数。ヴィジュル面でも愉しめる一冊となっている。
・1920年という未曽有の国際交流の時代(p56)、藤田は「乳白色の下地」と線描が特徴の裸婦表現を確立し、同時期に木版、銅板による雑誌の挿絵、豪華本の装幀・挿絵を手掛ける。複数のフランス人作家のジャポニスム小説をはじめ、「日本昔噺」(p60 1923年)、「日本美術展覧会カタログ」(p58 1929年)など、モノクロ、カラーとも実に魅力的だ。
・アール・デコブームと相まって、テキストとイメージのレイアウトの実に美しいこと!(p80他)
・日本では平凡視される浮世絵や「ゲイシャの唄」も、フランスでは芸術に昇華されるんだな(p94)。
1931年の満州事変と1933年の国際連盟脱退は、ジャポニスムを憧れから脅威の代名詞へと変貌させる(p142)。私的な要因もあり、藤田もまた帰国せざるをえなかった(p142)。だが「本のしごと」の観点からは、婦人誌「婦人之友」、高級グラフ誌「スタイル」「ホーム・ライフ」、豪華本の装幀など、1930年代における東京における印刷メディアでの幅広い活動こそが、パリでの実績にリアリティを持たせ、戦争画の広範な人気の下地を準備することとなる(p229)。
日本とフランスの愛書文化に通じ、装幀を実践した稀有なる存在(p229)とは、正鵠を得ているな。
2012年10月11日に日本でレビュー済み
藤田嗣治はパリの画壇で認められて以降、多くの本の制作に携わっている。表紙絵を提供しただけの雑誌もあれば、紙の選定まで行った部数限定の豪華本もある。関与の程度は様々だがその数約90冊。個人蔵のものがかなりあるにもかかわらず、本書は約90冊のほとんどすべてにアクセスし、200点以上の図版を収録。多くの「本のしごと」は絵画制作だけでは語り尽くせない藤田の大きさを示していて壮観。
イメージとテキストが協働する媒体を手しごとでプロデゥースすることへの藤田の高い関心に照応するように、この本のつくり自体がいい仕事の産物。図版が美しいだけでなく、例えば各章の扉に藤田晩年の「小さな職人たち」シリーズを配する、目次の頁の下部に1925年刊の「東方所感」の影絵風のカットを並べる等、藤田の「本のしごと」を収めるにふさわしい器を形作っている。時を隔てた「本のしごと」が呼応して、頁をパラパラめくるだけで心地よいリズムが感じられる。美しい本を紹介する美しい本、見事です。
イメージとテキストが協働する媒体を手しごとでプロデゥースすることへの藤田の高い関心に照応するように、この本のつくり自体がいい仕事の産物。図版が美しいだけでなく、例えば各章の扉に藤田晩年の「小さな職人たち」シリーズを配する、目次の頁の下部に1925年刊の「東方所感」の影絵風のカットを並べる等、藤田の「本のしごと」を収めるにふさわしい器を形作っている。時を隔てた「本のしごと」が呼応して、頁をパラパラめくるだけで心地よいリズムが感じられる。美しい本を紹介する美しい本、見事です。