最終章など『暇と退屈の倫理学』にも関連する内容で、著者が推奨する
ドーダ理論はスピンオフして書籍も幾つかあり驚きました。
エマニュエル・トッドの引用が多数ありアトム化した個人主義に移行して
いるが直系家族型の島国が基本とのことであります。
貪欲し過ぎるのも駄目で節制や禁欲するのもデフレ的になるようで
バランスが大切であることを痛感させられました。

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進みながら強くなる ――欲望道徳論 (集英社新書) 新書 – 2015/4/17
鹿島 茂
(著)
欲望と道徳は両立する!
「人生の得」を最大化するための考え方!
いつか教養を身につけたい。事業に成功したい。そう願っていても、「準備ができてから」と、万事を先延ばしにしていると人生はすぐに終りが来てしまう。では、どうしたらいいのか?
学問でもビジネスでも、パフォーマンスを上げるために完全な準備が整うのを待つのではなく、むしろ未経験の分野への挑戦は見切り発車で始めるからこそ力がつくのだ、と著者は説く。自己利益と自己愛を冷静に見つめ、欲望から道徳を創るための「進みながら強くなる」方法を公開。
[著者情報]
鹿島 茂(かしま しげる)
一九四九年生まれ。明治大学国際日本学部教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。専門は一九世紀フランス文学、社会。著書『馬車が買いたい!』(白水社)でサントリー学芸賞、『子供より古書が大事と思いたい』(青土社)で講談社エッセイ賞、『職業別パリ風俗』(白水社)で、読売文学賞を受賞。他著書多数。
「人生の得」を最大化するための考え方!
いつか教養を身につけたい。事業に成功したい。そう願っていても、「準備ができてから」と、万事を先延ばしにしていると人生はすぐに終りが来てしまう。では、どうしたらいいのか?
学問でもビジネスでも、パフォーマンスを上げるために完全な準備が整うのを待つのではなく、むしろ未経験の分野への挑戦は見切り発車で始めるからこそ力がつくのだ、と著者は説く。自己利益と自己愛を冷静に見つめ、欲望から道徳を創るための「進みながら強くなる」方法を公開。
[著者情報]
鹿島 茂(かしま しげる)
一九四九年生まれ。明治大学国際日本学部教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。専門は一九世紀フランス文学、社会。著書『馬車が買いたい!』(白水社)でサントリー学芸賞、『子供より古書が大事と思いたい』(青土社)で講談社エッセイ賞、『職業別パリ風俗』(白水社)で、読売文学賞を受賞。他著書多数。
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2015/4/17
- ISBN-104087207811
- ISBN-13978-4087207811
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2015/4/17)
- 発売日 : 2015/4/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 192ページ
- ISBN-10 : 4087207811
- ISBN-13 : 978-4087207811
- Amazon 売れ筋ランキング: - 439,711位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 867位集英社新書
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トップレビュー
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2019年4月7日に日本でレビュー済み
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特に最終章がよかった。人の行動原理は自尊心や省エネ欲求だと。元々、オスはメスが楽したいために創造された。労働のインセンティブや褒美として、セックスが与えられると。これは現在も変わらないな。
そのスキームが転用されたのが、資本家と労働者の関係性。それが現在では機械化やAI化に向かっているが、いつまで経っても面倒なことは残るし、楽をしようとする行動原理は永遠に変わらない。
一方で、楽すぎて何もすることがない状態は辛い。真に人間が求めているのは自己の幸福であり、興奮する人生なのだ。倦怠故に、パスカル的に、仕事や芸術で気晴らしをすることになる。そして人生はあっという間に過ぎていく。
では何をすべきか。真理を追究せよ、というのが結論。うーん、分からん。ま、ここから先は、自分で考えろと。
そのスキームが転用されたのが、資本家と労働者の関係性。それが現在では機械化やAI化に向かっているが、いつまで経っても面倒なことは残るし、楽をしようとする行動原理は永遠に変わらない。
一方で、楽すぎて何もすることがない状態は辛い。真に人間が求めているのは自己の幸福であり、興奮する人生なのだ。倦怠故に、パスカル的に、仕事や芸術で気晴らしをすることになる。そして人生はあっという間に過ぎていく。
では何をすべきか。真理を追究せよ、というのが結論。うーん、分からん。ま、ここから先は、自分で考えろと。
2015年8月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは論と言うより、応援歌ですね。
準備万端整えてスタート、なんてあり得ないんだよ。
仕事も人生も、見切り発車なんだよ。
見るまえに跳べ、とか。
鹿島茂、うまい。
準備万端整えてスタート、なんてあり得ないんだよ。
仕事も人生も、見切り発車なんだよ。
見るまえに跳べ、とか。
鹿島茂、うまい。
2019年12月16日に日本でレビュー済み
著者の鹿島氏は、専門のフランス文学にとどまらず、歴史、哲学、人物論、性まで、幅広い分野で著書を出している。どうしてそんなに守備範囲が広いんだ?と疑問に思っていたが、その謎がこの本で解けた。
その秘訣は、専門外からの注文を受けた時に、いきなり断らずに、展開あるいは拡大するチャンスととらえて、自分の専門技術の応用を図ることにあるようだ。
つまり、来た仕事は自分の専門分野を増やす機会と考えて、喜んで取り組むことだ。
この態度があるかないかで、数年後の自分の姿が大きく変わるだろう、という、本代の何倍も価値のある教訓を得られた。
その秘訣は、専門外からの注文を受けた時に、いきなり断らずに、展開あるいは拡大するチャンスととらえて、自分の専門技術の応用を図ることにあるようだ。
つまり、来た仕事は自分の専門分野を増やす機会と考えて、喜んで取り組むことだ。
この態度があるかないかで、数年後の自分の姿が大きく変わるだろう、という、本代の何倍も価値のある教訓を得られた。
2021年2月8日に日本でレビュー済み
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準備してから実行すると寿命の方にお迎えが来てしまいます。時間を無駄なく使うにはやりながら考えれて手直ししていけば良いじゃん!というお話です。どんな分野でも未経験、見切り発車で始めてしまいましょう、と鹿島先生は言います。
大学教授が言うから目新しいけど、これは堀江さんとか前田さんあたりが10年前から動画で公表しています。とうとう上級、既得権益側まで言い出したので、こういった考え方は当たり前になったのでしょう
大学教授が言うから目新しいけど、これは堀江さんとか前田さんあたりが10年前から動画で公表しています。とうとう上級、既得権益側まで言い出したので、こういった考え方は当たり前になったのでしょう
2016年11月2日に日本でレビュー済み
本のタイトルからして、どうせ「走りながら考えろ」式の行動様式論だろ?と思っていたら大間違い。確かに最初の2割ほどは、ハイハイ、それがどーしたの?だったのですが、日本の道徳観を語り始める3章以降、目が離せなくなり、のめり込みました。
「西洋式の核家族」「日本式の直系家族」、という家族形態の歴史的背景から、子どもの教育的観点の和洋差異をあぶり出し、西洋の「権威主義vs日本の「非権威主義」という構図を提示します。そして、これからの「日本に必要な道徳観」を推論、最後に「幸福のカギの原理」を提言します。道徳的視点で、安倍政権を批判しているのも興味深く読みました。
著者の主張が正しいかどうかは、読者にお任せです。まさに著者が本書のなかで主張するとおり、デカルトの方法的懐疑論により批判的なツッコミを入れながら読むといいかと思います。全部で190頁。エッセイとしてもサラッと読めますし、知的刺激で視野を広げるにも良書ではないでしょうか。
「西洋式の核家族」「日本式の直系家族」、という家族形態の歴史的背景から、子どもの教育的観点の和洋差異をあぶり出し、西洋の「権威主義vs日本の「非権威主義」という構図を提示します。そして、これからの「日本に必要な道徳観」を推論、最後に「幸福のカギの原理」を提言します。道徳的視点で、安倍政権を批判しているのも興味深く読みました。
著者の主張が正しいかどうかは、読者にお任せです。まさに著者が本書のなかで主張するとおり、デカルトの方法的懐疑論により批判的なツッコミを入れながら読むといいかと思います。全部で190頁。エッセイとしてもサラッと読めますし、知的刺激で視野を広げるにも良書ではないでしょうか。
2015年4月30日に日本でレビュー済み
「あれ、また鹿島センセが変な本を書いている。また古書でも買いすぎたので費用捻出かな?」などと思いながら購入。発行日は、4/22日だ。出たばっかり。そんな小難しい理論を振り回しているわけではないのに、結構、深い考察まで行きつくのはいつもの通り。フランス文学がその触媒になるのなら、フランス文学も奥が深い。パスカルやらデカルトも登場。またエマニュエル・ドットも出てくる。
詳しくは読んでもらうとして、「陽ドーダ」と「陰ドーダ」だとか面白いね・・。快刀乱麻でたとえば以下の分析がある。ナルほど、ナルほど・・・・。
*「安倍政権は、次に道徳教育復活を目指すようですが・・つまり・・社会の道徳律を小さい頃から叩き込んでおけば、自然とこれに従うようになるという「調教」の思想にほかなりません。・・直系家族が崩壊して、親の先験的権威というものが失われてしまっている現状をまったく認識していない乱暴な議論で・・・その効果はほとんどゼロだと思われます。」(p,124)
*「幼児虐待とは直系家族から擬似的核家族への移行によって、権威主義的であることを禁じられた親が権威を見せつけようとして暴力に訴えたものと解釈することができます。」(p117)ま、「暴力」で弱いものいじめすることでしか権威を示せない親も哀れなものだが・・。
「バーゲンセールから得られる教訓」も面白い。ホントに欲しいものには「早めに」、「正貨」を払う事。いい男、いい女もいつまでも市場に残ってない。早めに、「若さ」を武器に、正貨を払ってゲットしたもの勝ち!!これも真理だな・・。
詳しくは読んでもらうとして、「陽ドーダ」と「陰ドーダ」だとか面白いね・・。快刀乱麻でたとえば以下の分析がある。ナルほど、ナルほど・・・・。
*「安倍政権は、次に道徳教育復活を目指すようですが・・つまり・・社会の道徳律を小さい頃から叩き込んでおけば、自然とこれに従うようになるという「調教」の思想にほかなりません。・・直系家族が崩壊して、親の先験的権威というものが失われてしまっている現状をまったく認識していない乱暴な議論で・・・その効果はほとんどゼロだと思われます。」(p,124)
*「幼児虐待とは直系家族から擬似的核家族への移行によって、権威主義的であることを禁じられた親が権威を見せつけようとして暴力に訴えたものと解釈することができます。」(p117)ま、「暴力」で弱いものいじめすることでしか権威を示せない親も哀れなものだが・・。
「バーゲンセールから得られる教訓」も面白い。ホントに欲しいものには「早めに」、「正貨」を払う事。いい男、いい女もいつまでも市場に残ってない。早めに、「若さ」を武器に、正貨を払ってゲットしたもの勝ち!!これも真理だな・・。