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国体論 菊と星条旗 (集英社新書) 新書 – 2018/4/17
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誰も書かなかった日本の深層!
明治維新から現在に至るまで、日本社会の基軸となってきたものは「国体」である--。
象徴天皇制の現代社会で「国体」? それは死語ではないのか? 否、「国体」は戦後もこの国を強く規定している。一九四五年八月、大日本帝国は「国体護持」を唯一の条件として敗戦を受け容れた。ただし、その内実は激変した。「戦後の国体」とは、天皇制というピラミッドの頂点に、アメリカを鎮座させたものなのだ。
なぜ、かくも奇妙な「国体」が生まれたのか。「戦後の国体」は、われわれをどこに導くのか。『永続敗戦論』の白井聡による、衝撃作!
[著者情報]
白井 聡(しらい さとし)
一九七七年、東京都生まれ。政治学者。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位修得退学。博士(社会学)。専攻は政治学・社会思想。京都精華大学人文学部専任講師。『永続敗戦論?戦後日本の核心』(太田出版)で、石橋湛山賞、角川財団学芸賞、いける本大賞を受賞。
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2018/4/17
- ISBN-104087210286
- ISBN-13978-4087210286
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
アメリカが「天皇」になり替わってしまった今の日本
「国体」などという、死語同然になっていた言葉をタイトルに冠した新書が今、大きな注目を浴びている。政治学者・白井聡さんの新刊『国体論―菊と星条旗』だ。「国体」といえば、万世一系の皇統。しかし、敗戦を契機に日本の「国体」の中にアメリカが滑り込み、今やアメリカが「天皇」になり替わってしまっている。そんな衝撃的な仮説を、明治以降150年の歴史を検証しながら、『国体論』はじっくり展開していく。
「アメリカが『天皇』になった帰結だけを手短に示せば、安倍首相がトランプ大統領に懸命に媚びを売る一方で、天皇の退位の意向を蔑ろにする。あるいは右翼が、街頭デモで日の丸とともに星条旗を振り回す。ある種の人々にとっての精神的な権威が、“菊"ではなく“星条旗"となっていることが、誰の目にもとまるようになってきました」
前著『永続敗戦論』では、日本の「自発的」な対米従属を俎上に載せ、従属がもたらす社会の腐食作用を暴き出した。
「アメリカにNOを言えない国家は数多あるけれど、日本の従属ぶりは異常です。“思いやり予算"“トモダチ作戦"などの情緒的な用語に象徴されるような“日本を愛してくれるアメリカ"という幻想に溺れたまま、支配されていることを否認する。この“支配の否認"という日本独特の歪みが、どこから来ているかを考えたのが『国体論』です。結果、戦前の“国体"が日本人にもたらした心理構造にいきつきました。天皇と臣民の関係を親密な“家族"にたとえ、“家族の中に支配はない"とばかりに、支配の事実を否認させたのが戦前の“国体"。しかし、支配を否認している限り、人々は自由への希求を持ち得ず、知恵を働かすことができません。“国体"は、人々を愚鈍にするシステムなのです」
平成時代以降の日本の衰退は、こうした「国体」の欠陥に起因するという。『国体論』では、明治維新以降、「国体」について考え抜き闘ってきた人々の思想と行動が、通史として描かれているが、本書の冒頭と最後に登場するのが今上天皇だ。
「あの“お言葉"は、我々にこの国の在り方を真剣に考えてほしいという呼びかけだと、私は受け止めました。“失われた30年"によって国民の統合は壊され、いまや国家の統治も破綻しています。“国体"の欠陥を考え、知恵を取り戻すことが、長いトンネルを抜け出すために、必要なのです」
評者:「週刊文春」編集部
(週刊文春 2018年05月17日号掲載)対米従属の精神構造
4月の日米首脳会談から帰った安倍首相は、表情がさえなかった。モリカケ&セクハラ問題もあるが、会談でなにひとつ成果がなかったからだろう。鉄鋼・アルミ製品の輸入制限は適用除外にならず、北朝鮮問題でも蚊帳の外。「ネクタイの柄をそろえ、いっしょにゴルフまでしたのに。こんなにアメリカ様のことを想っているのだから、悪いようにはされないだろうと信じていたのに……」という心の声が聞こえてくるよう。
白井聡の『国体論 菊と星条旗』は、この安倍首相のような対米従属的精神構造がいかにして形成されたのかを解き明かす本である。
国体。もちろん国民体育大会のことではない。国家体制、あるいは、天皇を頂点とした国家という理念である。そんなものは敗戦とともに消滅したのでは?なんて思ったら大間違い。いまもしっかり生きていて、日本人を縛っているのだと白井はいう。
かつて頂点にいたのは天皇だったが、戦後はそのポジションにアメリカが就いた、と白井はいう。明治維新から敗戦までの天皇と国民の関係。敗戦から現在までのアメリカと日本の関係。両者がそっくりであることを、歴史を追って論証していく過程がスリリングだ。
安保条約や地位協定などは政治的かつ戦略的に選択されたというよりも、国体というフィクションを維持するためにある。戦前の天皇と同じように、「慈悲深く保護してくださるアメリカ様」というイメージが日本人の心に染みついているのだ。誰かに庇護されなければ不安でたまらない。対米従属とは奴隷根性の別名である。
評者:永江朗
(週刊朝日 掲載)登録情報
- 出版社 : 集英社 (2018/4/17)
- 発売日 : 2018/4/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 352ページ
- ISBN-10 : 4087210286
- ISBN-13 : 978-4087210286
- Amazon 売れ筋ランキング: - 182,837位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について

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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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20世紀は資本主義の時代であり、資本主義とどう戦うかという時代であった。
日本の「昭和維新」もまた、資本主義とどう戦うかという課題に答えようとする運動であった。それは上からの「天皇制」を逆手に取った、「軍」による天皇制社会主義ともいうべきものであった。
ところがこの書はその部分を
「この体制は、「国体」への反対者・批判者を根こそぎに打ち倒しつつ破滅的戦争へと踏み出し、軍事的に敗北が確定してもそれを止めることが誰にもできず、内外に膨大な犠牲者を出した挙句に崩壊した。」
としか描いていない。
これでは「あの戦争」の意味がまったく捉えられていない。ただ無謀な戦争に流されていっただけの巨大な「無意味」であり、そんな無意味に突き進んだ日本人はただ愚かなバカであった、ということになる。なぜ日本人は巨大な戦争に突き進んだのか、という問かけさえない。
天皇制について、「右」からの発言に共感したことがなかった。あれ…、と思ったのは「左翼」とされる人からのものであった。ひとつは大江健三郎の「自ら我涙をぬぐい給う日」であり、そして吉本隆明の
「天皇はごく初期の短い期間を除いて権力も力も持たなかった。彼が持っていたのは農耕の祭祀、儀礼だけだった。
――私は国民のしあわせを願っている。たとえ国民自身が、おれたちは天皇など知らない、ということがあったとしても、それでも私は国民のしあわせをねがうことをやめない、として国民のために祈ることを千年以上にわたって続けてきた、それが天皇制の凄味なのだ」という意味のことをいっている。著者は吉本に触れているけれど、この部分は読まなかったのだろうか。
天皇が国民の安寧と幸せを祈ることは戦後民主主義ではない。それは天皇が千数百年にわたって続けてきたことだ。
天皇制社会主義は「迷妄」ではない。ひとつの民族が全力で資本主義をどうするか、という問いに答えようとしたものだ。
全ページ頷きながら読了。
長期自民党腐敗政権に国を委ね続ける事を良しとしない考えの国民は必読書です。
【お願い】
私は専門家ではないので拉致被害問題でのゲーム理論上の数式(利得)計算はできません。どなたか計算していただけないでしょうか。結果が私の考えと異なっていたとしても参考になりますので。
だから、戦前のあの狂気をよく聞かされる。
父など、現状に何の疑いも持たず、国のために命を捧げるのがかっこいいと
信じて疑わなかったという。
「周りがみんなそうだから、オレもやらないと……」
と思ったそうである。
本書は、天皇を崇拝し命を捧げることを「よし」とした戦前と、
戦後の国体を比較する。
そして、この対米従属が、天皇への従属に酷似していると言う。
天皇制がアメリカになっているのだ。
いまの安倍政権は、とくにそれが強い。
単純に考えて、オバマのときも安部は「仲良く」ふるまった。
その真逆の政権のトランプになっても、意見に従う。
どう考えてもこれはおかしいと思う。
これからの日本の将来を考える意味でも貴重な一冊。
でも、どうなんだろう。なんか、記号化されているな「国体」が。
戦前でも戦後でも、そして今も「国体護持」したいのは、誰なのかという分析がちょっと曖昧で、なんかモヤモヤしたものを残してしまうだ。
他のレビューは超絶賛してるし、本屋でも平積みで売ってるけど。そんなにすごいのかよくわからない。
そもそも、個人、国民ファーストの憲法を持ったのだからアメリカファーストの国体はあってはならない。そこら辺の指摘も舌鋒鋭く言ってもらいたかったな。
しかも、文章が硬すぎて読みにくいし。新書なんだから、「国体」について考えが及ばない人も読んでもらえる工夫がほしいな。
言ってることは正論だと思うが、いろいろ、注文をつけたくなった。
登場です。
その内容は、これまで著者が探究して来た戦後日本の対米従
属構造を、更に一歩進めてあからさまにしてみせます。
本書は、今上天皇の退位に関する「お言葉」の読み解きに始
まり、その「お言葉」に呼応する著者の想いで閉じられます。
「動き、祈ること」によって初めて「国民統合の象徴」たり
うるという、「動的象徴論」が見事です。
そこから話は、戦後日本の対米従属構造を「安保国体」と呼
び、その歴史的な流れを「戦前の国体」と類比して行きます。
日本人の願望から征夷大将軍マッカーサーを見出し、三島由
紀夫の決起を語り、東アジア武装戦線による連続企業爆破事
件を解説し、北一輝の思想を詳細に分析し、ジョヴァンニ・
アリギの日米経済関係の分析を紹介し、「対米従属の逆説的
昴進」に警鐘を鳴らします。
終盤には、現状の政治状況に対する辛辣な論評が炸裂してい
ます。
著者の言う「戦後の国体」においては天皇=米国となったと
いう飛躍に関しては、下名には今一つ理解し難い処がありま
した。
「戦後の国体」が、征夷大将軍=米国による支配構造と、そ
の受益者による阿りであり、それが「戦前の国体」と同様に
天皇を蔑ろにするものとなっているという解釈の方が自然な
気がしました。
何にせよ、近年目立って来た対米従属批判本の中でも、深化
した思索に目を見張らせる、最重要の一冊であることは間違
えありません。