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未来国家ブータン (集英社文庫) 文庫 – 2016/6/23
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- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2016/6/23
- 寸法10.7 x 1.4 x 15.3 cm
- ISBN-104087454541
- ISBN-13978-4087454543
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著者について

1966年、東京都八王子市生まれ。ノンフィクション作家。
早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。
「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットー。アジア、アフリカなどの辺境地をテーマとしたノンフィクションや旅行記のほか、東京を舞台にしたエッセイや小説も多数発表している。
1992-93年にはタイ国立チェンマイ大学日本語科で、2008-09年には上智大学外国語学部で、それぞれ講師を務める。
主な著書に『アヘン王国潜入記』『巨流アマゾンを遡れ』『ミャンマーの柳生一族』『異国トーキョー漂流記』『アジア新聞屋台村』『腰痛探検家』(以上、集英社文庫)、『西南シルクロードは密林に消える』『怪獣記』(講談社文庫)、『イスラム飲酒紀行』(扶桑社)、『未来国家ブータン』(集英社)など。
『ワセダ三畳青春記』(集英社文庫)で第一回酒飲み書店員大賞を受賞。
『謎の独立国家ソマリランド』(本の雑誌社)で第35回講談社ノンフィクション賞を受賞。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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スータンを称賛することに異を唱えるわけではないが、厳しい山坂を徒歩や馬で奥地の村まで行く交通は、ちょっと絶えがたいと思いますが。
自分は楽しく読めました。
著者は中盤まで「幸福度No1というけども実はね…」という感じで、斜に構えてアラをさがしていただけに、
最終的にブータンの選んだ道に心打たれている様子にもリアリティがあります。(結論ありきではない)
またこの旅は著者本人の興味・考え方への影響も大きかったようで、その後のソマリア行きなどにつながっていくような「ブータンは転機になった」旨を本作の終盤(文庫あとがきだったかも?)で書いています。
家族の構成員が一時散り散りになるのだが、血縁でもない家が残りの構成員の例えば子供とかを預かるのだ。夫婦でいなくなる時もある。どれ位の期間かも未知数。数日かも、数ヶ月かも。そしてその関係はあちこちに存在するという。日本なら奈良にもいて、福岡にも、秋田にも自分の「プツォプ」がいるという訳です。そしてその「プツォプ」は幾らでも増えるという。各地に。勿論、私が引き受ける側にもなる。
実はインドシナのある国でも私は同じ生活様式を見たし実際に一緒に暮らしました。子供が二人、ある日突然増えます。男が1人突然増えます。母ちゃんがいなくなります。ティーンの妙齢なお嬢さんが加わります。そして2ヶ月くらいいたりで、また突然いなくなります。日本でも子育てでブルーになったり嫁姑関係で鬱になったりしますよ。映画に夫婦で行くことさえ出来なかったり。仕事も失くなったりする。どの国でも窮屈な場面は多い。
それをアジアでは家族関係の枠を飛び越して普通にやっているのです。知恵だと思う。学校は?勤めは?社会の形もあるでしょう。しかし本来の人間の左右し易い精神安定を優先するなら、私たちも「プツォプ」を持っていても良いのだと切に感じます。親と話が合わないことも多い。行った先の「プツォプ」ではわだかまりもなくみんなの食事の支度もそんな不満だらけの子供もこしらえるのです。「ご飯できたよー」と、12歳くらいの子でも。私も外国人なのにそんな中に混じってそんな言葉で朝を迎えたり。そんな習慣があるからこその迎えられ方でした。
グローバルな時代という。ならば各地の良いと思える知恵を自分に取り入れてこそのグローバルのポジティブなやり方ではないでしょうか。読むで終わらない事で本書は我々に見事なライフも提供すると思う。ベスト書籍ではないかと思うのはそんな処です。
そして…、P.286のブータンについての考察は、全ての高野作品の中で一番に読むべき箇所に思えます。圧巻の説明です。我々は外国を見て我が振りを見直す事が出来る。その為に外国の「振り」を見て、読んでいるとも言えます。このページの文章がそのど真ん中だと思います。他の他国の書物はもう要らないのじゃないかというレベルだと私は思います。「どんな風に生きればいいの」みたいな事や歌ばかりに囲まれ囚われている日本の文化テーマを破壊してくれそうで、このページの箇所の様な頭が日本に広がればいいと切に思います。
これは、私が読んだ高野氏の2冊目ですが、とにかく面白くて、笑いながら、かなり早く読んでしまいました。高野氏の本の中でもおすすめの一冊だと思います。
相変わらず、高野さんの珍道中が冴えています。
著者は「あとがき」で、本書を境に著者の関心が、未確認不思議動物から「そのような動物がいるとまことしやかに語られるような土地や、そこに暮らす民族(p.308)」に移ったと記す。実際、本書も読み進めるに従って、雪男の叙述は減り、辺境の人びとの暮らしや習俗、伝説に関する叙述が増える。
民俗学や民族学の本も好きなので、本書も面白く読んだ。
それから、「世界一幸福な国」ブータンに関わって、「毒人間」=被差別民(p.110など)の存在と、中国とインドに挟まれているというブータンの地政学上の厳しさ(p.190)に関する記述が興味深かった。