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ミャンマーの柳生一族 (集英社文庫) 文庫 – 2006/3/17
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先輩・船戸与一と取材旅行に出かけたミャンマー。しかし軍事政権はこの二人の行動を疑い、江戸幕府のために暗躍した柳生一族にも似た軍情報部を同行させる。これは現代の話か!?と笑い炸裂の珍道中。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2006/3/17
- ISBN-104087460231
- ISBN-13978-4087460230
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2006/3/17)
- 発売日 : 2006/3/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 240ページ
- ISBN-10 : 4087460231
- ISBN-13 : 978-4087460230
- Amazon 売れ筋ランキング: - 187,041位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,526位集英社文庫
- - 1,872位紀行文・旅行記
- - 2,671位海外旅行ガイド (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1966年、東京都八王子市生まれ。ノンフィクション作家。
早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。
「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットー。アジア、アフリカなどの辺境地をテーマとしたノンフィクションや旅行記のほか、東京を舞台にしたエッセイや小説も多数発表している。
1992-93年にはタイ国立チェンマイ大学日本語科で、2008-09年には上智大学外国語学部で、それぞれ講師を務める。
主な著書に『アヘン王国潜入記』『巨流アマゾンを遡れ』『ミャンマーの柳生一族』『異国トーキョー漂流記』『アジア新聞屋台村』『腰痛探検家』(以上、集英社文庫)、『西南シルクロードは密林に消える』『怪獣記』(講談社文庫)、『イスラム飲酒紀行』(扶桑社)、『未来国家ブータン』(集英社)など。
『ワセダ三畳青春記』(集英社文庫)で第一回酒飲み書店員大賞を受賞。
『謎の独立国家ソマリランド』(本の雑誌社)で第35回講談社ノンフィクション賞を受賞。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
加えて、大好きな船戸与一氏の人となりや取材風景が非常に興味深く読めた。
今日のクーデターに際し、改めてミャンマーを理解するに必読の書かと。。。
元々は「ビルマ・アヘン王国潜入記」のタイトルだったらしいが、いわゆるアヘン(植物のケシの実の抽出物、モルヒネの原料でその誘導体が凶悪なヘロイン)生産の拠点・ゴールデントライアングルのうち最大規模であるミャンマー山岳地帯の、それまた中心的な位置のワ州に滞在し、行ってから決めたとある村の集落で農民に交じって種まきから雑草取り、収穫までやってみた・・・その間マラリアになったり、あるいは倦怠感を伴う謎の奇病にかかっている。そして、その奇病に対し、本来の文明史に残る使い方である「医薬としてのアヘン」を使い回復するも・・・「うっかりと」中毒状態となってしまい、その抜け出しにアルコールが欠かせなくなった・・・と後の一冊で面白おかしく述べられておる(→「イスラム飲酒機構」おっと誤字だ機構はやばい紀行だ)
(その抜け出しにアルコールはイエメンの覚醒性のある葉「カート」のくだりでもありますね)
ミャンマーという国はややこしく、最大派閥のビルマ族の中央政府はニュースで知る通り民主派と軍政派が戦っている。そして100以上の少数民族があり、その中で大きな民族はワ州やシャン州、あるいは中国の歴史上の落人(!)からなる少数民族の州があり、それぞれ軍隊まで持つという。ここに、中央と地方の関係性、独立の機運、民主と共産、そして大国中国とインドのはざま、華僑や中国マフィアといった複雑な様子が入る。
(このあたりは高野さんで学んだ)
さて、本書について。
高野氏はかれこれ10冊くらい・・・ムベンベからインドにワセダにソマリにワに南米にイスラム教国にシルクロード末端に東京の外国人にと興味の赴くままいろいろ読んできたのだが
(うわ、相当読んでるぞ!というか、なんだか見覚えのあるレビュワーさんが多いな!!)
本書は、ぶっちゃけどうでもよかった。
ミャンマーの民族にとても興味があるが、柳生一族だなんてどうでもいい。
何より、表紙がどうしようもなくダサい。
なのだが、アマゾンにやられた。
いらないのに、1年も、2年も、「あなたのおすすめ」のトップに出続ける。
このダサい表紙が、ずーっと出続ける。
ほんとに、こればっかりが出てくる。
ああ、わかったよ。買えばいいんだろ、買えば。
あーもー
ちょうど、JICAの資料を漁っていて「ミャンマーのサトウキビ畑」が気になっていたところだった。
つまり潰したケシ畑はどうなったのか。ただ農民を離散させたのではなく公社を作りサトウキビ畑に変えた、そして供給過多で価格が大幅下落し困窮していると。
麻薬はミャンマーで減った一方、米軍占領後のアフガニスタンで激増したというのも気になる。
ロヒンギャ問題だって、そもそも少数民族だらけ、その迫害もあるといえど、その様子が異質に見えるのも気になる。
本書は2006年発刊と古いが、どこか足しになるのではなかろうか。
はいはい、わかりましたよ。
買って読みますよ。
さて本書。まず、「あの」船戸さんとの旅である。
(といいつつ、実は船戸さんは読んだことがなかったごめんなさい早稲田探検部の後輩・角幡さんとの対談本あたりでご尊名を眺めていた冒険小説の大家)
そしてなんと、ビルマ軍側の「体制側」から覗いた一冊である。
なのに、まったくもう。スー・チー女史どう思う?など平然と聞くし、役人だろうが中枢に近い人物だろうがゲリラだろうとお構いなし。安定の高野ワールドでもって、面白おかしく、そして優れた人物描写とともに旅は進む。
そもそも、読み物として面白いのだ。
一気読みで読了してしまった。
正直、旅や人物のルポもうれしいのだが、国家をもうちょっと言及してほしかったところだがだが・・・
(サトウキビ畑の答えは出なかった。ワへの思いは書かれているが、この回はセキュリティ上、そうはいかなかった様子)
***
ちなみに、高野さんを通じて読むミャンマーについて私は徳川幕府ではなく室町末期みたいだなと感じていた。
そもそも中央(足利一族)が強くない「ゆるい」中央政府と地方政府(有力豪族)の関係性、
足利一族をビルマ族に、荘園由来の自治と軍をもつ有力豪族をそれぞれ少数民族に置き換えることができる。
江戸時代における伊達や加賀、薩摩より、群雄割拠の幕開けのほうがピンとくるが。
中央がもめ出し、真っ二つにわかれ(東軍・西軍)内乱がウン十年続いた(応仁の乱)。
東軍西軍を軍政派/民主派 or 親中/反中と置き換え・・・と。
***
さて、ここで一つ大きな問題がある。
アイハブ ア ビッグプロブレムである。
グーグル翻訳によると、ミャンマー語で
「ンガー! ピャプロブレム! ナール キー シッタール!!」だそうである
(基礎がわからず発音は適当)
私のアマゾンさんの「あなたにお勧め」で、1年も2年もずーーっとトップに出続けているのがもうひとつある。
「世にも奇妙なマラソン大会」
いやいやさすがに勘弁してくれーこれもちょっと古いぞと思うのだが、
ああーーーあーぁー
・・・買っちまった(笑)
訪れた日本人が ビルマにメロメロになってしまうこと
ミャンマー(ビルマ)は、昔の日本にもっとも似ているといわる
謙譲の美徳、おだやかで自己主張が下手で控えめでマジメ
一方、正反対に強権政治を押し進める鎖国政策の軍事政権
しかし同じ鎖国の北朝鮮とは全く違う国だと、行けばわかる
歴史でも切り口の解釈を変えてみたらいっぺんに理解できたということがある
どうにも一致しなかったこの2つのイメージが
”鎖国中の江戸幕府”という切り口でピタリと心に収まった”!
穏やかな町人の街の隅に、罪人のさらし首を並べとくような江戸幕府
欧米人が江戸の町人を、「質素な暮らしの中で、不思議な笑みと穏やかさを浮かべて暮らす幸福そうな人」
と表したところがある。ビルマの人から伝わる穏やかさってそういうことなのか
発展中の国は数年たって行くと、人も街も変化が急激なんだが、ビルマも開放政策で変わり中
鎖国政策も解かれ、急激に変化しているが寂しさも感じる。
変わってしまったヤンゴンより、まだ素朴さが残る地方へ。
昭和を知る日本人ならビルマの人々に、言葉にできない何かの懐かしさと愛着の情を感じるでしょう
この気持ちは日本人として江戸時代を受け継いでいる感覚なのちかもしれない
なんかこう、肩の力が抜けた、それでいてかなりシビアな分析をしている。
おかげで何となくミャンマーのことがわかる様な気がしました!
漫画読むより楽で楽しかったなぁ・・・・
ミャンマーの状況を、江戸時代初期の日本にたとえるなど著者の比喩が巧みである。もっともこの比喩で逆に「なんじゃらほい」となる読者もいるだろうから諸刃の剣かもしれない。
惜しむらくは、今回の旅では著者の自主性・自発性が弱い。そもそもが船戸の誘いありきだし、常にガイド=監視が付いているからしかたがないのだが。
「ローマの休日」風、武田鉄矢主演「ヨーロッパ特急」なんて知らなかった。DVDで観てみたいもんだ。
これほど面白おかしく、楽しいノンフィクションを初めて読みました。
著者は、こうしたエンタテインメント性に富んだノンフィクションを「エンタメ・ノンフ」と称しているそうです。
そもそも題名に「柳生一族」が使われていることからして、ユニーク。
これは、2004年当時の軍事政権下のミャンマーの政治状況を表現するのに、「軍事政権=江戸幕府」とし、旅行の際に、監視役として著者と船戸与一にぴったりとつきまとってきた軍情報部のミャンマー人たちを、徳川家の隠密になぞらえて、「柳生一族」と称しているためです。
つまり軍事政権下のミャンマーを、江戸時代のような武家社会に喩えているわけで──このような奇抜な発想を一見すると、バカバカしい旅行記のように思えてしまいます。
しかし、そのようなことは全くなく、時折、吹き出しそうになる場面を盛り込みながらも、ミャンマーの国政や国民性について、丹念に書き込まれ、一種の「ミャンマー入門」のような書物になっています。
そもそも日本人は、アウン・サン・スーチーを話題にしたニュースでしか、ミャンマーのことを知らないという方が多いのではないでしょうか。
一体彼女が、政治的にどんな位置づけなのか、ミャンマーという国がどんな道を歩んできたのか、私もほとんど知りませんでした。
ミャンマーと言えば、2015年11月に、アウン・サン・スーチー率いる国民民主連盟が総選挙で圧勝し、民政の定着へ向けて大きく進み始めたことが報じられたばかりです。
本書を読めば、この流れの萌芽が、2004年当時の国民の間に生じていたことが読み取れます。
そんな意味で、私にとっては大変勉強になる一冊でした。
なお、繰り返しになりますが、文体そのものはエンタテインメント的ですので、楽しみながら読めることは請け合います。
それでいて、ミャンマーの国情も理解できるという一石二鳥の優れモノとして、大いにオススメします。
「武田鉄矢が柳生一族に勝利」
これに尽きる。
武田鉄矢は欧州白人に対抗するアジア希望の星なのだ。
冗談(でもないが)はこれくらいにして、ちょっと興味深い点が。
元ネタの映画はどんなタイトルなんでしょうか。