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幻夜 (集英社文庫) 文庫 – 2007/3/20

4.1 5つ星のうち4.1 462個の評価

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購入オプションとあわせ買い

おまえは俺を殺した。俺の魂を殺した――
1995年、阪神淡路大震災。その混乱のまっただ中で、衝動的に殺人を犯してしまった男。それを目撃していた女。二人は手を組み、東京に出ていく。女は、野心を実現するためには手段を選ばない。男は、女を深く愛するがゆえに、彼女の指示のまま、悪事に手を染めていく。やがて成功を極めた女の、思いもかけない真の姿が浮かびあがってくる。彼女はいったい何者なのか――謎が謎を呼び、伏線に伏線が絡む。驚愕のラストシーンまで一気呵成の読みごたえ。ミステリーの醍醐味にあふれた傑作大長編。あの名作『白夜行』の興奮がよみがえるミリオンセラー。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2007/3/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/3/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 792ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087461343
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087461343
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 462個の評価

著者について

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東野 圭吾
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1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。エンジニアとして勤務しながら、85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 使命と魂のリミット (ISBN-13: 978-4043718078 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
462グローバルレーティング

この商品をレビュー

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白夜行の裏側を垣間見れる!
3 星
白夜行の裏側を垣間見れる!
続編ではないでしょう。白夜行をまず先に見ましょう。白夜行の続きのようには見えるし、実際に作者も続編の位置づけという言い回しはしている。しかし、続編ではないだろう。それは読んでいれば予想できると思う。白夜行の雪穂のその後(続編)の様な設定で描いた別の物語であると言える。なので、キャラクターの設定としては白夜行の雪穂で、性格的なものとかは完全に雪穂と一緒であるし、繋がりに見えるような点もいくつか散らばっているが、あくまでも、「続きの様な設定で作った別の作品」であると思う。であるならば、今回の作品の意図は何か、何のために「続きの様な設定で作った」のかと言うと、白夜行の裏のやり取りを「見せる」為だと思う。白夜行では、主人公の二人の心情は決して描写されなかったし、二人がどうやって会っていたか、どうやって愛を交わしていたか、普段どうゆう言葉づかいでどうやってやって会話をしていたのか等は、全く描かれていなかった。しかし、幻夜では、美冬と雅也がいかに会い、美冬が普段はどういった口調で喋るのかというのを「盗み見る」事ができるわけだ。つまり、美冬の姿を通して、雪穂の人間らしい部分を垣間見れる。白夜行では絶対に描かれなかった、雪穂の普段の姿が見れるのだ。別の作品だが、性格や設定は一緒のため、白夜行の裏側を再現している作品とも言える。ただ、この幻夜でも、雪穂の普段の様子は見れるものの、相変わらず雪穂の心理描写は一切出てこなかった。本当は何を考えているのかが一切分からない点は一貫している。雅也の心理描写は出てくるが、それは雅也と白夜行の主人公との性格の違いを表現しているし、雪穂からの愛され具合も違う、白夜行では主人公二人は愛によって繋がっていた。が、幻夜では、主人公の二人は愛によっては繋がっていない。そのため、雅也の心理描写は載せられている。つまり、白夜行の主人公の男の普段の様子は結局垣間見れない事にはなる。つまり整理すると、▪️普段の様子白夜行男×女×幻夜男○女○▪️心理描写白夜行男×女×幻夜男○女×評価としては、設定が同じのため、白夜行を読んでいるので、飽きてきて白夜行ほどは面白くないというのが本音だ。
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年2月26日に日本でレビュー済み
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この分厚い?本を無料で届けてくれて助かります。すぐに届けてくれて有難うございます。
2023年8月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作品「幻夜」はネタバレにならないように紹介することが難しいのですが、おそらく他にも書いている方がいるように、この作品は小説「白夜行」を読んだ後で、予備知識はあまり仕入れないで読むのが良いのかもしれません。
ただしドラマ版の白夜行は、唐沢雪穂のキャラがプロデューサーの「雪穂をモンスターにしたくない」という意図によってキャラ変しているので、幻夜とはつながりにくいと思います。
以下ネタバレがあります。

この作品の主人公のひとり新海美冬として生きている女性(以下“美冬”と記載)が白夜行の雪穂と同一人物であるかどうかは別にして、この作品を読み始めてすぐに“美冬”が雪穂とうり二つのキャラクターを持つ悪女だと感じました。
一方でもう一人の主人公の水原雅也は白夜行の桐原亮司に比べると、亮司ほどスレてないというか、そこまでワルになりきれない男だと感じました。

白夜行では雪穂や亮司の心情や、雪穂と亮司が二人で会っている様子を基本的にまったく描かないので、そのあたりは読者が想像で補うしかなかったのに対して、幻夜では“美冬”はともかく雅也の細かい心情や、“美冬”が雅也を操縦して自分のために利用する様子が事細かく描写されます。

この辺りは白夜行でよくわからなかった点、たとえば亮司がなぜ雪穂にあんなに従順に従うのかとか、亮司が女性とSEXする際に決して精液を出さないことなど、疑問だったことの謎がなんとなく解けました。

一方で幻夜では“美冬”の悪女ぶりがこれでもかと細かく描写されるので、正直読んでいてウンザリして嫌な気分にもなりました。

この作品では“美冬”が描かれるような人格になった背景、少女時代・学生時代の様子などが一切描かれないのですが、私は最後にはそういったことが描かれると思って読んだので、意外に感じるとともに、内容的に記述が不十分なのではと感じました。

解説で書かれているようにこの作品は「白夜行」の第2部なのかもしれませんが、少なくとも作品中ではそのことを匂わせる記述はあってもはっきりとは書いてはいないと思います。
まさか解説も含めて作品が完成するというわけでもないでしょうし、また幻夜だけを単独で読む読者だっているはずです。

白夜行では雪穂は確か、小6で母親に金で売られて、複数の大人の男の性的な相手をさせられていたと記憶しますが、そういった背景が描かれたからこそかろうじて、大人になった雪穂の悪女ぶりにも最小限の共感あるいは理解が生まれたと思うのです。

対して幻夜では“美冬”が雅也と出会う以前の様子が一切描かれないので、このままでは“美冬”はそれこそただのモンスターになってしまい、シンパシーを感じることは困難でした。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年4月8日に日本でレビュー済み
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白夜行を読んだ後、幻夜も読んだ。
魔性の女を中心に様々な事件が発生、伏線が多すぎるくらいに落とされ、それを映画のようなラストスパートの中で一気に回収――。すごい、すごいです。
白夜行と同様に、美冬と雅也の心情に関する直接的なコトバは書かれないが、行動の記述によって、2人の心情が変化していくのが見どころ。

本書は白夜行の2部的な作品である。ラストはイイ意味でスッキリしなかった!
3部で続きを読みたい。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
白夜行を先に読まないと、コレだけ読むと
只々恐ろしい女性の話になるかな
2020年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み応えあるP数ですがとても面白かったです。
また、お願いします
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年4月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても感動しました。(ネタバレありなので、読んでない方は注意)

他の方は、読後感は悪いとか、
ラストがいまいちと
書かれてる方が多いようですが
私はラストは素晴らしいと思います。

今から「白夜行」を読んでみるので、
そのつながりからの話は今はわかりません。

私は既婚、30代、女性、子一人です。

でも、もっと綺麗になりたい変身願望はいつでもあります。
変わり続けたいとも思います。
もちろんいい方向に。

だから「目的」とか言われても
「ただ変わり続けたいから」としか言えない。

あなたは誰なんだ、と聞かれても
私は私、としか言えない。きっと美冬もそうだと
思います。

乱暴な言い方をすれば、
男性は地位とか、安定とか(?)
そういう固定観念に縛られすぎるのでは?

ラストで、雅也と加藤が
死んだのを、美冬はみて、
「弱いやつらだ。死んでしまった。」
と笑ったのでしょう。

そしてこうも思ったのだと思います。

「また、誰も私を殺してくれなかった。」
ラストで、幻のような夜だ、
なんてつぶやくところが、とても美しい。

私を裏切らないでね、というのは
最後はあなたが、私を殺してね、という意味だったのに。
あなたは先に楽になってしまったのね。

いろいろと余韻を残す作品で
また読み返すたび、違う印象をもつのかもしれません。

☆4にしたのは、
ガリレオの方が、やっぱり楽しく読めるから、かな?
あと、やっぱり未成年には
「幻夜」はあまり読んでほしくないから、かな。
人間不信になりそうですよね。性描写もなまなましいし。
そういう意味で☆4です。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年1月4日に日本でレビュー済み
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 あえて参考にならないレビューを書く。SM愛好家的には、本作は見事なFEMDOM(女性優位)SMの表現だと思う。
 序盤から細かく書き込まれているが、ヒロインのスペックの高さは尋常でなく、この女性のためなら死ねる、と男に思い込ませるのに十分だ。パートナー男性に体は許しても射精は厳禁するのも素晴らしい女王様表現。そして何と言っても2人の男を自爆に葬ったラストが文句なし。私はそうでもないが、M男気質の男性なら撃沈間違いなしと思った。
「白夜行」よりヒロインに焦点が当たっており、破壊力は上。読み手を選ぶ傑作だ。
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
白夜行の女性のその後と思えばまあ面白いけど、結局だとしても、一番感動するドラマは亮二と雪穂の2人の愛ということになり、この本の雅也と美冬には感動がない。
白夜行続編(阪神大震災で、亮二亡き後の雪穂は)っていうかんじで、短い短編で終わらせたらよかったのに、だらだら、長いわ。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート