青蓮寺は卑劣な手を使いますね。このエピソードも腹が立つ。まるで、ジャイアントのチョ・ピリョンではありませんか。豹子頭は独竜岡のケリがつく前日に謎の戦場離脱。単騎で東京開封府(とうけいかいほうふ)の近郊に向かう。その悲壮な目的は？
事情を密かに知った犬猿の仲の男とその軍、オルガナイザー、獄中三友達の一人も豹子頭に知られないように援護の旅に。また、豹子頭は目的地を特定しようと駆け回る途中、偶然にもへたくそな旗をかかげた自称梁山泊の二人組に出会います。これぞ、急先鋒と小温侯でした。とくに急先鋒とは、その後密接に協力しあう運命にあります。
さて、さすがの豹子頭も生きて帰れるのか？
実はその裏で多くの好漢が動く。獄中三友達のうちのもう一人も、プロフェショナルな神技をみせる。このへんで、また涙がポロリ。口だけの綺麗事など言いませんが、みんな必死なのです。
いっぽう、独竜岡制圧の後に建造した流花寨（りゅうかさい）にも、官軍の攻撃が。流花寨は首都である東京開封府を攻めるための戦略拠点。宋の中枢を突かれては一大事とばかり、橋頭堡をめぐっての戦闘。これが今後どう展開するのか。
さて、楊令ははじめて梁山泊水塞を訪れます。そこで、なつかしい人に。じっと見つめ合う二人。これも伏線ですね。
なお、ブンちゃん（聞煥章）は原典では、もともと出世を願わず平穏な生活をモットーにした私塾の先生でしたが、北方版では性欲が異常に強い。ブンちゃんやリフのこういう描写は飛ばし読みすることにしています。
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