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花月夜綺譚 怪談集 (集英社文庫) 文庫 – 2007/9/20

4.1 5つ星のうち4.1 7個の評価

女性作家が幻想的に紡ぐ恐怖と悲劇の物語
忽然といなくなった従妹は異母妹だったらしい…、「溺死者の薔薇園」。星に殺された男を描く幻想奇譚、「一千一秒殺人事件」ほか。実力派の女流10人が競演した幻想怪談集。(解説/細谷正充)

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2007/9/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/9/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 296ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 408746217X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087462173
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 7個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2013年4月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
貴重な書籍です。書籍状態のコメントに偽りはありませんでした。
2021年7月5日に日本でレビュー済み
耽美幻想のクラシックなホラーが好きなのでとても好みの短編集でした。偶然か、現代ではない昔の時代を舞台にした作品ばかりが集まりました。
南北朝時代が1話、江戸時代が4話、明治時代が1話、戦前が1話、戦中が2話、戦後が1話です。どれもはんなりとした文章に不気味さと怖さがじわじわきます。特に気に入ったものは・・

岩井志麻子「溺死者の薔薇園」、妻と愛人、その子供たちの複雑な家庭。戦時中の暗い雰囲気の中で日常から逃げるように水薔園へピクニックに出かける彼らに起きたことは・・・。

恩田陸「一千一秒物語」江戸時代に広島の三次の武家屋敷で起きた怪異を描いた「稲生物の怪録」と同じような”家が鳴り、石が降る”化け物屋敷、興味を持った男子学生2人が1晩泊まってみようと乗り込みますが、実際にその通りのことが起きて・・ラストのオチがしゃれています。

花衣沙久羅「一節切」大きなお屋敷のお嬢さんに仕える女中の私はまだ幼いため住み込みで働いています。お嬢さんはたくさんの高価な人形を持っていましたが、私が一番魅かれたのはおゆきさんという名の花嫁人形でした・・きれいにまとまった人形怪談です。

藤木稟「水神」自然豊かな山村で、学校が夏休みに入り、昆虫採集、木登り、川で水泳と遊びまくる3少年。ある日、釣りに出かけた彼らは成果を求めて入ってはいけないと言われていた水神様の領域に踏み込んでしまいます。ものすごい数の魚が泳いでいる透き通った川の水底に見たものとは・・・どこかなつかしい少年の日々が感じられる良作です。

山崎洋子「長虫」まだ江戸の気配が残る開港当時の横浜で、銅御殿と呼ばれた豪商の屋敷。花好きのお妾さんのために旦那様が建てた美しいギヤマンの温室。けれど旦那様が急死した後、彼女は本妻さんによってその温室に閉じ込められてしまいます。そして温室に現れた大きなミミズのような長虫は・・・。かつて屋敷に女中奉公していた老女が語る話という設定は、どこか泉鏡花の「高野聖」にも似て、不気味だけれどなんともいえない風情があります。

女性的な繊細さと怖さに満ちた怪談集です。古典的ではんなりした作品が好きな方は気に入ると思います。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年8月17日に日本でレビュー済み
 現代女流10作家の各一作品を収めた怪談集で、作品はすべて書き下ろし。
 どの作品もプロットは面白いが今風の軽い語り口で、もう少し濃密な文章が読みたかった。期待していた女流ならではのどろどろした怖い作品はなかったが、面白かった順に紹介すると・・・

 霜島ケイ「婆沙羅」。
 南北朝末期を背景とした、お伽草紙や今昔物語集の趣がある怪異譚。主人公はひょうきんな少年を連れた漂泊の陰陽師。ぶっきらぼうで荒くれ法師のようなキャラクターがいい。
 二人は奥深い山中の村で村人が全員、生活途中のまま骸骨と化した怪異に出会う。しかも、村は結界を張られていて逃げ出すことができない。そこに盲目の老座頭や怪しい薬売りが現れて・・・ 妖怪や魑魅魍魎が跋扈する中世を上手く表現して飽きない筋立て。わき役のキャラづくりも上手い。

 山崎洋子「長虫」。
 横浜開港期に財を築いた豪商が死んで、本妻と妾の確執が露わになる。むごい仕打ちを受け姿を消した妾は血色の「長虫」となって仇の体内にとり憑く --- という怪異を、若いときにその屋敷に奉公した老女が一人称で語るのだが・・・ 二重底のオチが効果的で、どうということない怪異譚が最後にホラーに転じ、気色悪さは抜群。

 藤木 稟「水神」。
 太平洋戦争の影もほとんど差さない山村。大自然の中で思い切り楽しく過ごす昭和17年の夏休み、釣りに出掛けた三人の少年は川の深みでタブーに触れてしまう。輝く夏、しかし怖い夏。キング「スタンドバイミー」を思い出す流れの、怖さも十分にあるすっきりした恐怖譚。  

 岩井志麻子「溺死者の薔薇園」。
 華麗な薔薇園を舞台に起きた不可思議な事件。裏にあるのはブルジョア家庭の女たちの怨念。戦後間もない時代を背景に、ちょっとゴシックな雰囲気に仕上げ、ミステリ的なオチもそこそこ決まっている。さすがに巧くできているが、怪異現象を安易に多用したのが残念。

 恩田 陸「一千一秒殺人事件」。
 稲垣足穂とおぼしきT君と友人の二人組が、牛込の化け物屋敷を探検する。稲生物の怪録を下敷きにした足穂の傑作短篇「山ン本五郎左衛門只今退散仕る」的な展開で、化け物屋敷といっても幽霊ではなく、強烈な家鳴りとものの浮遊が起こる。話が短いので「退散仕る」の超絶的に面白い“妖怪オンステージ”的なシーンは少ないが、代わりにオチに仕掛けを施し、そつなくまとめている。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年9月18日に日本でレビュー済み
知っている作家も、知らない作家も入った短編集だが、まず、装丁の美しさに読む前から期待感が高まった。
アンソロジーの場合、いつもどの小説から読もうか迷うが、まずは最初の岩井志麻子さんから読み始めると、彼女の初期の作品を彷彿とさせる美と恐怖が入り混じったすごい作品だった。
つぎの恩田陸さんは稲垣足穂のオマージュのような作品で、いつもと一味違った魅力。そのほかのものも、読み応え十分の何度も読み返したくなる小説集だった。まずは一読をお勧めします。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年9月23日に日本でレビュー済み
 装丁がピカイチに良くできている、おしゃれで雰囲気を醸し出している。しかしながら、内容についてはかなり難しい。
 1つ目ではかなり期待したが、読み進むにつれ頁をめくる手が滞り始めた。10編あるが、数合わせ的なものも感じてしまった。
 
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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