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ゆらゆら橋から (集英社文庫) 文庫 – 2008/1/18

3.4 5つ星のうち3.4 5個の評価

『コンビニ・ララバイ』の著者が描く、恋の連作短編集
先生を好きになった小五の健司。しかし先生は深い悲しみを抱えていて――。中学、高校、大学、結婚、リストラ。節目ごとの恋愛を描いた、胸にじんとくる連作短編集。(解説/藤田香織)
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2008/1/18)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/1/18
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 424ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087462552
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087462555
  • カスタマーレビュー:
    3.4 5つ星のうち3.4 5個の評価

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池永 陽
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上位レビュー、対象国: 日本

2005年1月18日に日本でレビュー済み
真面目で、普通の男性である主人公の一生を
小学校の先生への初恋に始まる、
彼の経験した恋物語で追う
連作短編集です。
一章一章で、主人公が
その年代に合った生き方、喋り方、考え方をしているのに、
キャラがぶれない作者の筆の力はさすがだと思います。
表題にある“ゆらゆら橋”が
モチーフとして生きていて、
最後のエピソードは主人公の生きてきた一生を
彼と一緒に思い起こしてじんわりします。
忘れきれない大きな恋愛体験の思い出に、
縛られる心情は切なく、共感できます。
姫野カオルコさんのツ・イ・ラ・クの様な激しさはないので、
読む上での刺激はあまり与えてくれませんが、
普通の人の、私の、一生って、恋って、
こんなものではないかなと
しみじみ思える作品です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年5月7日に日本でレビュー済み
幼い頃はただのあこがれだったかもしれない。中学生、高校生、大学生、そして社会人。成長するたびに女性との恋も変わっていく。健司の心の揺らぎが読み手にも伝わってくる。だが、健司の行動や考えに共感できるところは少なかった。むしろ嫌悪感さえ感じたところがあった。それは女性としての立場で読んでいるからなのだろうか?作者の言わんとしていることもよく理解できなかったし、読後感もあまりよくなかった。
2005年3月17日に日本でレビュー済み
佐竹健司という平凡な男性の人生。
その中でも特に“恋愛”の場面だけを描く連作長編。
保健の先生への淡い初恋から、恋人の死、結婚、不倫・・・など
小学生から中年になるまでの健司を描きます。
特別な取り柄もなく平凡な男にも、人生の中で何度かは恋愛の経験はあるものです。
もちろん健司だって例外ではありません。
彼の場合、新しい恋をしても、どうしても過去の“忘れられない恋”を
引きずっていうようなところが見受けられます。
それが中学生のときに結核で亡くなった加代子のことです。
「恋人の死」という激しい経験は、健司の中で美しく尊い記憶となり、
潜在的に健司のすべての恋愛に影響を及ぼしてきます。
しかし「死」という壮絶な経験ではないにせよ、誰にでも“忘れられない恋”というものはあるのではないでしょうか?
その思い出を胸に生きているようなところがありませんか?
この作品は誰もが持つその“たった一つの思い出”のかけがえのなさを
感じさせてくれました。
そんな恋がたった一度でもできたこと・・・
その幸せに気づいていますか?
そう問いかけてくれる本でした。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年2月17日に日本でレビュー済み
 8章からなる物語。連作短篇集ともとれるし、主人公は1人の男なので長編とみても違和感はないでしょう。
 主人公・健司の恋あるいは女性をめぐる物語です。
 小学5年生から中年を迎えるころまでの、その時々の恋が語られていくのですが、後半大人になってからのそれは、健司の成長のなさに読むのが苦痛でした。
 子供、学生のころの恋を語る前半は、女性への憧れであれ、恋にとまどう心情であれ、青年(少年)のひたむきさ、不器用さが、いい意味でいきていると思うのですが、後半は、いつまでたっても女性に対する思いこみが先走って、どうして目の前にいる生身の1人の女を、ありのままに見ようとしないのかなあ……?と、悲しくなりました。健司はすぐ、大事な秘密事も誰かに打ち明けてしまうし。
 池永さんの作品、好きだったのにな。『コンビニ・ララバイ』、『アンクルトムズ・ケビンの幽霊』あたりまでは、まだよかった。女性の描き方が、どうも安易に流れすぎています。会話もなんだか昔の小説を読んでいるみたいだしね。
 2章、3章にあたる「林檎色の血」、「錆び付いた自転車」は個人的には、青春の心の不安定さや躍動感が味わえて好きでした。
 ゆらゆら橋を渡ってきた女が、閉塞的な生活に辟易して、またゆらゆら橋を渡って外の世界に戻っていく。それが主人公の健司の恋の遍歴とも重ね合わされたタイトルであり、誰にもある恋心の揺れであるというのは、解るのだけれど、残念ながら今一歩、迫力に欠け、どーんと胸に打ち寄せる圧倒的なものはありませんでした。
 女って、こんなんじゃないよ。そして、きっと男もこんなものじゃないと思うのです。 しみじみした味わいは、もっとリアルで身を切るような切実さ、琴線を鳴りやまなくさせるくらいの共感からこそ、出でてほしいと願っていますよ、池永さん。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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