いずれもなにやら懐かしい昭和の匂いのする12の恐怖譚。
・「菊の香り」
二人称単数の短い現在形で進行していく。最後の一言に物語を覆う哀しみが凝縮される。
・「無邪気な女」
小柄で色白でいたいけでかわいいのに。心の中のかたい歪さを感じさせる女。
最後にニヤッと笑ってくれれば最高の恐怖だったに違いない。
・「夜のアスパラガス」
暗い夜の帷の中で、映子の夫が経営する薬局は細い廊下で食品工場に繋がり・・・。
そしてラスト、アスパラガスの缶詰を開けるとその中には・・・。
その他掲載順に、
「冷たい関係」、「ちらし鮨」、「真夜中の料理人」、「赤い音」、「屋上風景」、「心の旅路」、「妖虫」、「西瓜流し」、「恐怖の研究」。
最後に、『阿刀田高傑作短編集』のシリーズの中の他と同様に、著者による「自作解説」、角田光代による「鑑賞」が載せられている。
ちょっとしたはずみで、あなたにも起こりえるかもしれない恐怖の短編集です。
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黒い回廊 (集英社文庫―阿刀田高傑作短編集 あ13-9) 文庫 – 2008/1/18
阿刀田 高
(著)
短篇の妙手が放つ《恐怖》の劇場12編
妻の浮気相手を殺した中華の料理人。その罪の記憶が料理から蘇る「心の旅路」。レイプ犯を殺した少女が成長し、人妻になった時……「無邪気な女」。など、恐怖をテーマに厳選した傑作短編集。
妻の浮気相手を殺した中華の料理人。その罪の記憶が料理から蘇る「心の旅路」。レイプ犯を殺した少女が成長し、人妻になった時……「無邪気な女」。など、恐怖をテーマに厳選した傑作短編集。
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2008/1/18
- ISBN-104087462579
- ISBN-13978-4087462579
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2008/1/18)
- 発売日 : 2008/1/18
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 304ページ
- ISBN-10 : 4087462579
- ISBN-13 : 978-4087462579
- Amazon 売れ筋ランキング: - 503,441位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1935(昭和10)年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。
国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、1978年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。1979年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞、1995(平成7)年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞を受賞。
他に『花あらし』『シェイクスピアを楽しむために』『チェーホフを楽しむために』『佐保姫伝説』『プルタークの物語』など著書多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年9月7日に日本でレビュー済み
2020年2月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔読んだ再読のための購入ですが、殆ど忘れられていた内容でした。
新鮮さも斬新さも感じられません。
新鮮さも斬新さも感じられません。
2017年4月22日に日本でレビュー済み
彼の作品が大好きです。短編はあまり読まない方なのですがやはり阿刀田高は違いますね。星新一がお好きでしたらきっと気にいりますよ。
2009年3月17日に日本でレビュー済み
短篇なのに、どんどん引き込まれる。
落とし方のパターンは、
ほぼ決まっているのだけれど、
その「オチ」にむかって、
高まっていく緊張感がたまらない。
何十年ぶりかに著者の小説を読んだけれど、
ほんとに面白かった。
ちょっと懐かしい感じがした。
落とし方のパターンは、
ほぼ決まっているのだけれど、
その「オチ」にむかって、
高まっていく緊張感がたまらない。
何十年ぶりかに著者の小説を読んだけれど、
ほんとに面白かった。
ちょっと懐かしい感じがした。
2018年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
おそらく初・阿刀田作品です。
期待していたのですが、ホラーというより恋愛ものな気が…。
他の作品を存じませんので一概には言えませんが
軽い内容だったので二度と手を出さないと思います。
期待していたのですが、ホラーというより恋愛ものな気が…。
他の作品を存じませんので一概には言えませんが
軽い内容だったので二度と手を出さないと思います。