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クアトロ・ラガッツィ 下 天正少年使節と世界帝国 (集英社文庫) 文庫 – 2008/3/19

4.4 5つ星のうち4.4 85個の評価


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世界史的視野から日本の歴史を問い直す。
ローマへ到着し、その凛々しさで多くの人々に感銘を与えた少年たち。だが彼らを祖国で待っていたのは、禁教の弾圧と虐殺だった。ローマ、ヴァチカン、ゴア、マカオに取材した大仏次郎賞受賞作。(解説/樺山紘一)
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2008/3/19)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/3/19
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 504ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087462757
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087462753
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 85個の評価

著者について

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若桑 みどり
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上位レビュー、対象国: 日本

2013年9月2日に日本でレビュー済み
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最初の単行本は2003年10月に刊行、文庫本は2008年3月に刊行されている。著者は2007年に72歳で没しているので「晩年の大作」と言えよう。大佛次郎賞受賞作。

何でも60歳の時に「日本と西洋を結びつけるような研究をしたい。」と思い立ち、バチカンで一次資料を探し求めて、この本を書く構想を練ったらしい。

そういうわけで、畢生の大作であり、文庫本で上下2冊。注釈もたっぷり入って900ページ程度ある。読んで、参ったのは、四人の「天正少年使節」がなかなか旅立たないこと。実は全部で8章あるが、少年使節の旅は、第4章、第5章が中心で、それ以外は、当時の日本の状況が詳細に説明されている。

「詳しくは読んでください!!」というしかないが、信長、秀吉、それを取り囲む諸勢力、仏教の僧侶、宣教師たち(イエズス会、フランチェスコ会)の確執などなかなか面白い。信長は新奇なものが好きだったり、仏教徒の反乱に手を焼いていたので、キリスト教には特に拒否反応は示さなかったとか、秀吉はフランチェスコ会の宣教師がスペインの兵力をちらつかせるやり方に反発したとか(沢山の論文をかみ砕いて紹介しているが・・)具体的事例が沢山揚げてある。

巡察師ヴァリニャーノ(イエズス会。イタリア出身。使節を思いつき実行に移した張本人。)については著者は思い入れがあるようだな・・と感じた。(パドヴァ大学出のインテリで、日本への布教も、日本の状況・文化に合わせた柔軟なものだった。)

日本の権力者たちにもヴァリニャーノは高く評価されてようだ。ほかに、人間性を愛されたオルガンティーノ(イタリア出身)も居た。日本側で海外貿易で一儲けしようという魂胆もあり、宣教師たちについても最初は「まったくダメと」いう「完全拒否反応」という訳ではなかったようだ。

使節団は、スペイン、ローマでも大歓迎で、ローマでは新教皇の宣誓式にたちあったりしたらしい。ヴァチカンに縁の深いイタリア各都市を巡回したりで、1582年2月に日本を出て、帰国は1590年。帰国後、キリシタンへの幕府の方針が大変更となり、この少年使節たちの運命も暗転する・・。

そのあとの、「穴吊り」とか「蓑踊り」とか目を覆うような、日本で発明された「処刑方法」についての記述もあるけど、このあたりは遠藤周作さんの作品にとりあげられてますね・・。

若桑さんは、「フェミニズム」の闘士でもあったようで、「女性の学者の方が男性の学者より感性がいい」とかの記述もあった。以下の記述も(下巻P217)あり、ぎょっとした・・。「・・・親や家門を守るために秀吉の肉欲の犠牲に供せられた数百の娘たちの無念と悲惨はもっと歴史の上で語られなくてはならない。「英雄色を好む」などといった俗っぽいことばで、秀吉の行為を見逃すことは自分自身が男根中心主義(フェロセンチュラリズム)である男性の歴史家のやることである。」・・・。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年2月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
膨大な資料に裏打ちされた丁寧な記録物語。長い少年たちの旅を追体験しているよう。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
上巻の終わりからいよいよ遣欧使節が旅立つが、下巻の始め部分でもう帰国する。したがって、遣欧使節のヨーロッパにおける歓待ぶりや活躍の描写を期待するとそれは大いなる期待外れに終わる。むしろ、主題はスペイン、ポルトガルの衰退とオランダイギリスの台頭という大きな流れによって近世化していく世界の中にあって、その動きに日本の権力者(大友宗麟などキリシタン大名、信長、秀吉、家康)がどう対応していったかをカトリック布教史を切り口に描くものである。私たちが普段接する機会の少ない布教者側(スペイン、ポルトガル、イタリア人たち)の資料が大量に引用されており視点の異なる日本史として大変参考になる。権力者の政策により大量の殉教者が生ずるが、殉教者は単に宗教的確信によるのではなく、現世の生活苦よりも来世のほうがまだましだとする俗的な気持ちも強かったのではないかと推測する。そうでなければ現在多発する自爆テロ同様私には理解できない。
美学が専門の著者がこれだけの大著をものにしたことについて、世の中には計り知れないほど才能のある人はいるものだと俗っぽい感動をも味合わせてくれる久々の名著である。
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年4月1日に日本でレビュー済み
外国人と日本人、またキリスト信者と仏教信者、どちらの側に寄ることもなく、史実を忠実に教えてくれる。戦国時代の日本が庶民目線で現実味を増して来る。壮大なスケールだ。
書籍後半のキリスト教迫害の歴史はナチズムの全体主義を髣髴とさせる。全体主義は近代共産圏の問題だけではなく、わが国においてもこんなに暗い歴史があったのかと驚愕する。
解説では、著者がこの作品を執筆後数年で亡くなったことを知った。著者の人生とは、我々にこれらの歴史を伝えることが宿命だったのかと思ってしまう。

以下特に気になったことの箇条書き(文庫)
上巻:
167:ヴァリニャーノ日本人観。短所「好色」「裏切り」「虚言」「残酷」「泥酔」。長所、日本語が繊細で深淵であり、高度な文明と教養が備わっている。
260:神道の根底にある汎神論に対して、キリスト教「唯一の神」で差別化。
268:仏教女性蔑視の教えがあり、精神病の扱いを受けた女性を入信させ、回復した。
・秀吉がバレテン追放したのは、キリスト信者の女性が誘いを拒否したのがきっかけ。
・当時、子供は長男以外は将来の希望が無かった。
・ヴァリニャーノは日本人の優秀さから、教育をすべきと私財を投入。
1万2千クルドサスの倍増予算で、学校を建設した。
1614年キリスト禁令が出たときは、借金が2万-4万クルドサスと破綻していた。
402:ヴァリニャーノが連れていた黒人へ信長が上半身を脱がせ、何度も洗ったが更に黒さを増すようだった。
長男の信只が譲り受けた。最終的にどうなったかは不明。

下巻:
ローマ教皇が急遽亡くなってコンクラーベで意外な人物が選出された。存在意義を出すため、少年使節を3人にし東からの使者として扱った。ヨーロッパ中が注目することなり、旅程は長くなった。
新教皇は結果としてローマ各地にオベリスクを建てるなど、現在のローマを形作った。
インドに戻りヴァリニャーノと再開したときは、ラガッツィ(少年)ではなく、青年になっていた。
108:
信長が謀反に会ったのは理由があった。自分を生きたまま神として崇拝するように総見寺を作った。その記録は日本側には無い。フロイスの記録が唯一だが、信憑性はありそうだ。
123:
神を信仰する習慣は昔からあった。仏教を導入したのは8世紀頃に聖武天皇が東大寺を建て、国分寺を全国に設置し広めた。豪族が勢力を振るいだし、政情不安になったのがきっかけ。
神の国日本が何故仏教を素直に受け入れることが出来たか。あらゆるものに霊が宿ると、漠然と信じていたからではないか。
明智光秀の謀反は朝廷のバックがあった。謀反後光秀が劣勢になると、手のひらを返したように朝廷は秀吉に近づき織田勢の追求をかわそうとした。
140:
秀吉の伴天連追放令は、力のある勢力を見方に付けるか敵に廻すかを見極める心理ではないかと著者は語る。黒田官兵衛も小西行長も力を持ちすぎて追放した。千利休はキリシタンかどうか記録は定かではないが、その可能性がある。利休と秀長も、同じ理由で追放された、と。
人たらしと言われた秀吉だが、器は小さかったのかもしれない。
216:
秀吉の女漁りは拒めば家督を潰されるもので、女好きだけでは済まされない。
226:
ポルトガル人による奴隷が問題になったが、その歴史は古い。倭寇の時代に日本が奴隷を連れてきた。求めに応じ、それを返還した歴史もある。

家康の時代になると、バテレン追放は激しさを増す。その首に賞金が掛けられ、しかも跳ね上がっていく。追求は拷問は徹底していたが、キリストの教えは自殺を許していなかった。従って信者の最期は壮絶なものとなった。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大変良い本でした。本というより資料集という内容であったと思う程で、もう少し若いうちに読んでおけば授業展開がより良いものになったのではないかと思いました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年5月29日に日本でレビュー済み
上巻でめげてしまったのですが、たまたま丸一日自由な時間がとれたので再挑戦しました。 驚嘆すべきは、第五章のローマでの歓迎ぶりの描写。まるで絵物語も見るようにビジュアルな表現で堪能しました。 それ以外のセクションは、使節が日本を離れてからの本能寺の変から秀吉政権を経て徳川政権への移行、とくキリスト教政策の変遷にあてられます。私は、クアトロラガッツイー天正少年使節と世界帝国ーという表題から、マルコポーロの旅行記のようなものを期待して上下巻を購入しましたが、エンターテイメントを求めるのは無理のようです。日本キリスト教布教史といった方面に関心のある方なら興味を持ってお読みいただけるのではないかと思います。 
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
残念なのは、ローマ以降のイタリアでの彼らの様子が省かれていること。
美術史家であって歴史家ではない 若桑先生なら、この辺をもっと詳しくまた美術作品について(バチカンのフレスコなど)ももう少し触れたり、多少の図像があると良かったと思う。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 著者はエピローグで、少年使節の悲劇が日本人の悲劇でもあると説明している。「イエズス会のザビエルが鹿児島に上陸した1549年(天文18年)から、江戸幕府が第一次鎖国令を出す1633年(嘉永10年)までの80年間、日本はまさに「キリスト教の世紀」を迎えていたのである。そのときほど日本が世界的であったことは明治以前にはなかった。そのシンボルとして少年使節があったのである。(中略)しかし、少年たちが日本に帰ってきたときに、時代は戦国時代から統一的な国家権力のもとに集中され、他の文明や宗教を排除する鎖国体制に向かっていた。そのために彼らの運命はこの大きな時代の流れのなかで悲劇的なものになった。ある人びとは彼らの事業は無益だったという。しかし、四人の悲劇はすなわち日本人の悲劇であった。日本は世界に背を向けて国を閉鎖し、個人の尊厳と思想の自由、そして信条の自由を戦いとった西欧近代世界に致命的な遅れをとったからである。ジュリアンを閉じ込めた死の穴は、信条の自由の棺であった。」これは、何という鋭い歴史への洞察であろうか。

 私はまた、著者がエピローグの結びで述べたことに、少年使節を越えて人に対して示された敬意に満ちたこの結びの温かい言葉に、思わず感極まり涙した。それは、次のとおりである。「しかし、(書評者注:この本で)書いたのは権力やその興亡の歴史ではない。私が書いたのは歴史を動かしてゆく巨大な力と、これに巻き込まれたり、これと戦ったりした個人である。このなかには信長も、秀吉も、フェリペ二世もトスカーナ大公も、グレゴリオ十三世もシスト五世も登場するが、みな四人の少年と同じ人間として登場する。彼らが人間としてすがたを見せてくるまで執拗に記録を読んだのである。時代の流れを握った者だけが歴史を作るのではない。権力を握った者だけが偉大なのではない。ここには権力にさからい、これと戦った無名の人びとがおおぜい出てくる。これらの少年たちは、みずから強い意志をもって人生をまっとうした。したがって彼らはその人生においてヒーローだ。そしてもし無名の無数の人びとがヒーローでなかったら、歴史をたどることになんの意味があるだろうか。なぜならわたしたちの多くはその無名のひとりなのだから。」(2003年9月13日、筆者)

 少年使節四人は出発以来8年と5ケ月と一日を経て、1590年7月21日(天正18年6月20日)に帰国した。最後に、帰国後その少年たちが辿った末路を、簡潔に記しておこう。

原マルチィーノ:司祭、国外追放、(没年)1629年、(没地)マカオ、(理由)病死
中浦ジュリアン:司祭、     (没年)1633年、(没地)長崎、 (理由)処刑・穴吊り
伊東マンショ :司祭、     (没年)1612年、(没地)長崎、 (理由)病死、42又は43歳
千々石ミゲル :棄教、その他不明
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