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パレオマニア 大英博物館からの13の旅 (集英社文庫) 文庫 – 2008/8/21

4.2 5つ星のうち4.2 16個の評価

大英博物館収蔵品から古代へ。知的興奮の旅
古代妄想狂を自称する男が大英博物館で気に入った収蔵品を選び、それが作られた土地を訪ねる。ギリシアの神殿へ、エジプトの遺跡へ、インドの仏塔彫刻の街へ。知的興奮と豊かな感動の旅。(解説/鶴見俊輔)

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2008/8/21)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/8/21
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 536ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087463451
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087463453
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 16個の評価

著者について

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池澤 夏樹
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1945年、北海道生れ。埼玉大学理工学部中退。

二十代から世界各地を旅し、ギリシャ、沖縄、フランスで暮らす。現在は、札幌在住。公式サイトは[cafe impala]

http://www.impala.jp

1988年「スティル・ライフ」で芥川賞を受賞。詩、小説、随筆、翻訳(英・ギリシャ語)、書評と執筆は多岐にわたる。広く深い文学的教養と理系的知識を土台に、自然と人間の関わりについての示唆に富んだ作品を多く著している。

ワープロ原稿で芥川賞を受賞した初めて作家でもあり、9.11をきっかけに毎日メールマガジンを通じて意見を表明する(『新世紀へようこそ』に収録)など、早くからデジタル・メディアの活用に関心を持つ。2014年からは株式会社ボイジャーと共同で自身の著作の電子アーカイブ化にも取り組んでいる。

主な著書に『母なる自然のおっぱい』(読売文学賞)『マシアス・ギリの失脚』(谷崎潤一郎賞)『ハワイイ紀行』(JTB出版文化賞)『花を運ぶ妹』(毎日出版文化賞)『すばらしい新世界』(芸術選奨文部科学大臣賞)『イラクの小さな橋を渡って』『憲法なんて知らないよ』『言葉の流星群』(宮沢賢治賞)『静かな大地』(親鸞賞)『パレオマニア』等。2003年、著作活動全般について司馬遼太郎賞、「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」の編纂で朝日賞を受賞。

東日本大震災の後は被災地に通い、『春を恨んだりはしない』『双頭の船』『アトミック・ボックス』を執筆。震災をきっかけに日本と日本人について思索したいとの思いから、「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」に取り組み、2014年末から刊行開始。

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googleマップを併用して楽しむ
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大英博物館に通い、気に入った展示物に触発され、それを創りだした国を旅する。ぜいたくな旅である。私は「明るい旅情」や「パレオマニア」で氏の足跡をたどっている。多角的な観察眼と思索に彩られ興味は尽きない。氏が「パレオマニア」を執筆した頃のネット世界ではgoogleマップは普及していなかったと思う。私が読みはじめたのは数年前からだ。文庫本を広げパソコンを使う。居ながらにしてgoogleマップで大英博物館をそぞろ歩くことができる。ギリシャ篇【その1】話のはじまりとギリシャの乙女博物館の片隅で憂い表情で立つカリアティドに出会える。そしてギリシャに飛び、アクロポリスのエレクティオン女人像を遠望できる。なるほど、こうした場所で何千年も過ごしてきた乙女なのか。カナダ篇【その1】サンダーバードに導かれて文庫本165頁に出てくる「濃い緑色のブロンズの彫刻で、、、」は私の想像力では理解できなかったが「ヴァンクーヴァー空港」で検索すると多くの写真が見つかった。旅行記は、今後もこのように読みたいと思うが、パレオマニアのような凝った内容の著作は少ないので、どうなりますか。
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上位レビュー、対象国: 日本

2019年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大英博物館に通い、気に入った展示物に触発され、それを創りだし
た国を旅する。ぜいたくな旅である。
私は「明るい旅情」や「パレオマニア」で氏の足跡をたどっている。
多角的な観察眼と思索に彩られ興味は尽きない。

氏が「パレオマニア」を執筆した頃のネット世界ではgoogleマップ
は普及していなかったと思う。私が読みはじめたのは数年前からだ。
文庫本を広げパソコンを使う。居ながらにしてgoogleマップで大英
博物館をそぞろ歩くことができる。

ギリシャ篇【その1】話のはじまりとギリシャの乙女
博物館の片隅で憂い表情で立つカリアティドに出会える。そしてギ
リシャに飛び、アクロポリスのエレクティオン女人像を遠望できる。
なるほど、こうした場所で何千年も過ごしてきた乙女なのか。

カナダ篇【その1】サンダーバードに導かれて
文庫本165頁に出てくる「濃い緑色のブロンズの彫刻で、、、」は
私の想像力では理解できなかったが「ヴァンクーヴァー空港」で検
索すると多くの写真が見つかった。

旅行記は、今後もこのように読みたいと思うが、パレオマニアのよ
うな凝った内容の著作は少ないので、どうなりますか。
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5つ星のうち5.0 googleマップを併用して楽しむ
2019年6月30日に日本でレビュー済み
大英博物館に通い、気に入った展示物に触発され、それを創りだし
た国を旅する。ぜいたくな旅である。
私は「明るい旅情」や「パレオマニア」で氏の足跡をたどっている。
多角的な観察眼と思索に彩られ興味は尽きない。

氏が「パレオマニア」を執筆した頃のネット世界ではgoogleマップ
は普及していなかったと思う。私が読みはじめたのは数年前からだ。
文庫本を広げパソコンを使う。居ながらにしてgoogleマップで大英
博物館をそぞろ歩くことができる。

ギリシャ篇【その1】話のはじまりとギリシャの乙女
博物館の片隅で憂い表情で立つカリアティドに出会える。そしてギ
リシャに飛び、アクロポリスのエレクティオン女人像を遠望できる。
なるほど、こうした場所で何千年も過ごしてきた乙女なのか。

カナダ篇【その1】サンダーバードに導かれて
文庫本165頁に出てくる「濃い緑色のブロンズの彫刻で、、、」は
私の想像力では理解できなかったが「ヴァンクーヴァー空港」で検
索すると多くの写真が見つかった。

旅行記は、今後もこのように読みたいと思うが、パレオマニアのよ
うな凝った内容の著作は少ないので、どうなりますか。
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2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
単行本を途中まで読んだが、文庫本の方が持ち歩きしやすいし、スッキリしている。解説も充実しているのが文庫本が好きな理由である。かねてより文庫が出ることを期待していた。中古品でも、この程度のものが手に入るのもうれしい。
2011年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大英博物館の展示物を見てそれが発見された場所を訪ねるという企画は面白いのだが、勿体ぶった文章が鼻について2割ほど読んで放置したままになっている。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年4月19日に日本でレビュー済み
ウーン、すばらしい。

800円で世界旅行ができる。

大英博物館で惹かれた文物を確認するためにイラクやメキシコなど世界各地を旅し、

その地の人たちと交わり

歴史を学びながら

冶金や文字の起源に想いを馳せる。

フィールドワークと想像力を駆使している。

おそらく、主人公と同じ取材をしたとしても

ここまで見事に資料にわけいることはできないであろう。

ま、池澤さんは、日本の良心みたいなもんやな。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
よかったです
2009年1月3日に日本でレビュー済み
 大英博物館の展示品の中から好きなものを選び、何百年、何千年前にその品が作られた土地を訪れる紀行文集。著者の分身であるひとりの「男」が、大英博物館を基点に世界のあちこちに出かけ、収蔵品の生まれ故郷に赴いて、古代文明の姿や都市の在りようを見つめ、思索するという体裁になっています。

 時と場所を超えて、知的好奇心の世界へといざなってくれる一冊ですね。本文庫に没頭していたここ二、三日間、古代から現代にわたって、世界の様々な場所へと、無形の存在となって精神の旅、思索の旅をした、そんな心持ちになりました。第一級のスリリングな興奮を味わうことができて、わくわくしました。

 「男」が訪れた国は、全部で十三。ギリシャ、エジプト、インド、イラン、カナダ、イギリス、カンボディア、ヴェトナム、イラク、トルコ、韓国、メキシコ、オーストラリア。
 とりわけ、次の四つの旅が印象に残ります。

◆アンコール・ワットの遺跡への旅が、人間の意志と自然との戦いをめぐる思索へと広がる『カンボディア篇』。 ◆隣の韓国と日本で共通する点、違っている点の指摘が興味深かった『韓国篇』。 ◆メソアメリカ文明の終末観の異形、その世界観の異様さに魅惑された『メキシコ篇』。 ◆物質から解放され、自由な精神性を獲得したアボリジニの文化、芸術に心惹かれた『オーストラリア篇』。

 手元に置いて見てみたいなあと最も強く感じた展示品は、今から四千年以上前の紀元前2350年頃、トルコ(当時は、アナトリア)の遺跡から出土した牡牛の像。大英博物館の第53室に展示されている逸品。銀の鋳物(いもの)で出来ているのですが、牛というより、馬に角が生えたようなエレガントな立ち姿の像。格別、後ろに反り返った二本の角の曲線が素敵だなあと。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年9月6日に日本でレビュー済み
大英博物館の収蔵品に触発されて、それが発見された場所へ出かける。
なんてうらやましい企画でしょう。
そうして完成されたこの本は、優れた紀行文であり、また優れた文明論でもあります。
発掘品を大英博物館に集めることは確かに収奪と呼ばれる行為かもしれない。
しかし、その時大英博物館に収められず、ブラックマーケットへ流出した遺物や、
保管管理の行き届かない地元の小さな博物館に収められてその国の内戦で略奪された例だってある。
それならば、政情の安定した国の、多くの専門家が修復・保管に携わり、世界中の人々に紹介されうる博物館に収められた品々は幸運であったとは言えないだろうか。
だが、そうした理屈は結局は先進国のエゴなのか。
大英博物館に収蔵品のないアボリジニの国で悟るこの紀行は、多くのことを考えさせられる作品です。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年9月7日に日本でレビュー済み
大英博物館の展示品の中から気に入った品を選び、もともとその品物があった場所を訪れるというテーマの旅。
訪問国は、ギリシャ、エジプト、インド、イラン、カナダ、イギリス、カンボジア、ベトナム、イラク、トルコ、韓国、メキシコ、オーストラリアの13カ国。
具体的な旅の時期は不明だが、作者後書きの日付が2004年4月1日となっているので、全てそれ以前の旅の記録ということになろう。現在は、その執筆当時と比べて、諸々の状況が様変わりしたであろう国も見る受けられる。
後書きを加えず521ページの長編だが、意外にすらすらと読むことが出来た。
ただ、ある程度、歴史とその土地に関する知識を有している方でなければ読みにくい部分もあろうかとは思う。
意外に興味を惹かれたのは、最後近くの大英博物館のおこりについて、執筆された章である。こんな事に今まで興味を持ったことがなかったので、この事に関する知識もなく、恥ずかしながら勉強させていただいた。