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水銀虫 (集英社文庫) 文庫 – 2009/8/20

4.1 5つ星のうち4.1 22個の評価

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18/11/10放送、フジテレビ系土曜プレミアム『世にも奇妙な物語 ’18秋の特別編』(後9:00~11:10)で
収録短編『薄氷の日』が「クリスマスの怪物」というタイトルで映像化決定! 主演:川栄李奈



道を外れた人々の、罪深く残酷な物語
自殺した姉を取り巻く悪意。事故死した孫への愛執が引き起こすおぞましい事件。暴力への衝動に突如襲われる子供たち。
罪を犯した人々の、悪夢のような一日を描いた短編集。(解説/篠田節子)
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2009/8/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/8/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 304ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087464652
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087464658
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 22個の評価

著者について

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朱川 湊人
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1963年大阪府生まれ。2002年に「フクロウ男」で、オール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。03年「白い部屋で月の歌を」で日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。05年には『花まんま』で直木賞を受賞する(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 銀河に口笛 (ISBN-13: 978-4022506993)』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
22グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2017年11月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
家族殺人、近親相姦、自殺、イジメ、人肉食、ドラッグ、などをモチーフにした作品で、ある意味、赤々煉恋の路線でしょうか。ノスタルジックファンタジー作品の印象が強い朱川さんですから、これらの作品に辛辣なレビューをするファンがいても理解は出来ます。ただ、私は朱川ワールドの奥深さ、味わい深さが感じられ、大変楽しめました。一般受けはしないのでしょうが、このシリーズの発展も期待しています。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年9月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今までの作風とは、一線をかくす作品

好き嫌いがあるので、評価は難しいですが

朱川ワールド作品って感じは、正直しないです。。。
2018年5月22日に日本でレビュー済み
 ホラーというよりは、気持ち悪い短編小説の集まり。一番趣味が悪いのは、子供が人肉ハンバーグ食う奴。

 まさかなー、そんなわけないよなー、と思いながら読んだら・・・やっぱり。おまけに、最後はどうしてそうなるかな。後味悪すぎ。でも大好き、朱川湊人。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年10月26日に日本でレビュー済み
 花まんま、かたみ歌、わくらば、と短編の名手。昭和の香り。
そんな枕詞の朱川作品。
 濃厚なホラーもまた一つの持ち味ですが。

 期待して、期待して、ページを繰るのですが、なかなかその
期待にこたえてくれる作品、巡り合いませんでした。

 個人的な好みというのもありますから、これについては
全てが全ての人にどうかとは思います。
 文章も達者、流れも良好、水準以上の作品ばかりなのですが、
その全てが55-60点かなあ。
 朱川さん独特のひねり、結末、匂い、オーラというものが
滲み出る、そんな作品が少ない、というよりも私には全く
ない短編集に見えました。
 全部が全部水のように流れて行ってしまって、残ったものが
なかったですね。

 50点。
 朱川さんとは言え、こんな作品もあるんだとちょっと安心。
気に入る方も結構いらっしゃるかと思います。そこらへん、
難しい一冊です。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年8月20日に日本でレビュー済み
都市伝説セピアのアイスマンやフクロウ男が好きな方(異常者の思考、理解できない気持ち悪いものに嫌悪をあまり感じない人)にはゾクゾクする内容。だから私は好き。朱川湊人さんは文章力もあるし、個人的にはオススメ。
逆に、心をじんわりさせる話(昨日公園とか)が好きな人は読むのをやめたほうがいい。
私としては、朱川湊人の真骨頂は、背筋を虫が這い回るような不気味さを内包しつつもどこか儚く優しい『水銀虫』のような作品にあると思う。
だが、『都市伝説セピア』との対比の為、星四つにしておく。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年8月29日に日本でレビュー済み
正直暗いです…

作者曰く“鬱小説”らしいですから(苦笑)

自殺…虐め…虐待…人肉食い…オカルト…

嫌な話ばかりなのに 何故かラストまで読んでしまう…

朱川ならではのファンタジックな味わいを期待する方は読まない方が…

どホラーですから…。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年11月7日に日本でレビュー済み
申し訳ないけですど、これ…ほんとに朱川湊人さんの作品?っていう感じです。

朱川さんの作品独特の、甘いような切ないような読後感がない…

ホラーとしての朱川さんらしいな、と思った作品は『しぐれの日』『微熱の日』ですかね。
なんだか『病猫の日』や『薄氷の日』は、え?朱川さん?かと思ってしまいました。

うーん、もう読まないなあ…
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年2月15日に日本でレビュー済み
「水銀虫」とは人の魂の中に入り込んで這いずりまわり、
やがて無数の穴をあけてしまう虫。

ある登場人物の空想から生まれたものなのか、
あるいはその人が本などから見つけた架空の虫なのかはわからないけれど
物語の象徴的な役割を担っています。
心が悪意で満たされた時に、
体を虫が這いずりまわっているようなイヤな感覚に襲われる・・・それが水銀虫。

誰もが無意識にも抱いてしまう「ちょっとした悪意」
それがやがて大きくなり、水銀虫の入り込むスキを与えてしまう。
虫が肌を歩きまわる感覚がゾクゾクするほど伝わって、
鳥肌が少しずつ立つような静かな恐怖がジワジワ襲ってきます。

すべてのお話に共通することですが、
どれも最後まで解決しないナゾが残り、後味の悪い読後感。
(このイヤ〜な感じも計算なんでしょうが・・・)

ハンバーグの話はトラウマになりそうです。
(実は2,3日前に食べたばかりなので余計に・・・)
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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