自分にはこの仕事しかないって天職を決めて、そのために必死になることくらい楽しいことはないんだ。でね、これだって決めたら最後までやる。それが男としての最低のルールなの。前に野坂昭如が言ってたよ。「俺はできないことでも引き受けるが、最後につじつまを合わせる。それが人間だろ」この言葉気にいってんだよ。「やります」といった以上は、どんなことでもつじつまを合わせてやり抜くしかないんだってね。漫画家なんて、仕事自体がつじつま合わせの連続だからね。否応なく次々に締め切りがやってくるだろ。それをどうやってつじつまを合わせつつ間に合わせるかが才能であり、ちゃんとできるのがプロなの。言い訳する暇があったら、どうしたらつじつまが合うかもう一度じっくり考えてみろって言いたい。人生はつじつま合わせ!
きみがもし、俺がトキワ荘で得たような仲間たちを自分も持ちたいと思ったなら、まずはっきり人生の目標を決めることだ。「日本一の大ドロボーになりたい」でもなんでもいい。本気で目標にして生きれば、同じように大ドロボーを目指す奴が自然に集まってくる!
この2人を見て、つくづく感じたよ。どんなことも本気で15年も取り組みさえすれば、必ずそれなりの結果が出てくることを。努力した人間を世の中は裏切らない!
ただバカっつたって、ほんとのバカじゃダメなんだからな。知性とパイオニア精神にあふれた馬鹿になんなきゃいけないの。立派な馬鹿になるのは大変なのだ。
バカっていうのは、自分が裸になることなんだよ。世の中のいろんな常識を無視して、純粋な自分だけのものの見方や生き方を押し通すことなんだよ。だから、バカだからこそ語れる真実っていっぱいあるんだ。学校の成績が悪かったっていうのは、それだけ頭にごちゃごちゃと余計な知識が入ってないってことだろ。ちっとも恥ずかしくない。かえっていいくらいだよ。バカを直す必要はない。どうせならりこうを直した方がいい。
やめな!たぶん、失敗する。うまくいく奴って、みんな勢いがあるの。「よしやろう!」って決めたときには、もう始まっちゃってるくらいの。「どうしましょ」って俺に相談するくらいじゃ先は見えてるよ。
何でも世の中を正面から見ててもだめ。斜めから見たり、下から見たり、そのものをひっくり返してみたり、いろんな見方ができるのがセンスでさ。いくら手帳やノートのいろいろ書いたって、センスがなきゃどうにもなんない。知識を増やしてる暇があったら、先ずそのセンスを磨きな。
俺、60年生きてわかったの。人生なるようにしかならない。だから好きなことやり続けるしかない。そう、これでいいのだ。
芸術ってのは、そんなに堅苦しいものでもないんじゃないの。自分の感性で美しいと感じたものを表現するんだよ。周りの目なんて気にするのよしなよ。自分の芸術を決めるのは自分だけなんだから。
よーしこれでいいのだ!!
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人生これでいいのだ!! (集英社文庫) 文庫 – 1999/2/19
赤塚 不二夫
(著)
読んだ人は、救われる!金や恋、人生など読者から寄せられた難問、奇問、珍問に、天才漫画家がズバッと回答。誰もが納得のおもしろ人生相談。泉谷しげる、立花隆、北方謙三らとの楽しい対談も収録。
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日1999/2/19
- ISBN-104087470210
- ISBN-13978-4087470215
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (1999/2/19)
- 発売日 : 1999/2/19
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 272ページ
- ISBN-10 : 4087470210
- ISBN-13 : 978-4087470215
- Amazon 売れ筋ランキング: - 258,468位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,098位集英社文庫
- - 8,109位エッセー・随筆 (本)
- - 9,003位人生論・教訓
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2011年5月28日に日本でレビュー済み
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2015年7月26日に日本でレビュー済み
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大変おもしろい内容であった。大変おもしろい内容です。現在愛読本として書庫に入れております。
2015年1月14日に日本でレビュー済み
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赤塚不二夫は、やはり並の人間ではない。発想は非凡だし行動はメチャクチャ。憎めない人だね。なんとか見習いたい。
2013年9月17日に日本でレビュー済み
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通勤時の電車で読んでます。本能のままなのでしょうか、ただただ我慢しないだけなのでしょうか、いずれにせよ生き抜くってたいへん!!
2013年10月26日に日本でレビュー済み
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目から鱗ではないけど、こんな考え方もあるのかなと思える本でした。
2008年7月26日に日本でレビュー済み
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この本は1995年に出版された『赤塚不二夫の「これでいいのだ!!」人生相談』を基に一部改訂・加筆されたものである。著者が「週間プレイボーイ」で人生相談のページを担当したときの記事をベースにして立川談志、泉谷しげる、由利徹、立花隆、北方謙三らとの対談を中にはさんで載せている。
巻頭の立川談志との対談は絶妙だが、圧巻はやはり最後の前夫人と現夫人の対談だろう(写真付き)。女性特有の鋭さで著者の本質が語られる。アル中ではあるがまだ著者の元気な頃の作品で、人生相談では著者自身のエピソードや物の見方が語られているのでファンには貴重。
巻頭の立川談志との対談は絶妙だが、圧巻はやはり最後の前夫人と現夫人の対談だろう(写真付き)。女性特有の鋭さで著者の本質が語られる。アル中ではあるがまだ著者の元気な頃の作品で、人生相談では著者自身のエピソードや物の見方が語られているのでファンには貴重。
2017年7月29日に日本でレビュー済み
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本書は、全部で八章あって、それぞれに人生相談コーナーが設けられている。相談の数は、合計74件。キマジメな人、清純な人が読んだりしたら、ちょっとどうかな?と思えるような回答もあるけど、おおかたは、けっこうマジメで、筋のとおった内容なのだ。
ところどころに、対談コーナー(写真入り)があり、そのお相手は、立川談志と、泉谷しげる、由利徹、立花隆、北方謙三という、超個性的な面々。
ラストのお楽しみは「前夫人登茂子&現夫人真知子」の人生対談、・・・という構成になっている。「前夫人にとって、現夫人は夫を奪った仇(カタキ)のはずなのに、どうして会話が成り立つの?」という、もっともな疑問というか、勝手な想像をするような方々は、読んでみれば、すぐにおわかりいただけることでしょう。
各章のタイトルが知りたいって?
第一章 命より酒が大事なのだ!
第二章 男は死ぬまでキ○タマなのだ!
第三章 ホントの友達もウソの友達も友達なのだ!
第四章 生まれた時からバカなのだ!
第五章 世の中けっこうマヌケなのだ!
第六章 マンガのために生きるのだ!
第七章 映画がおしえてくれたのだ!
第八章 人生にオチはいらないのだ!
※「まえ描き」と「あと描き」は、バカボンのパパが主人公のマンガである。
ちょっと見た目には、スケベでメチャクチャなオジサンみたいな言動なのだが、それだけではないのだ!
赤塚さんが発する言葉の奥のほうには、終戦直後にソ連軍が進攻してきた満州から命からがら、引き揚げてきた体験、爆撃でみんな破壊されてしまった故国の焼野原を見た体験をバネにして、漫画家稼業を天職として努力を続けてきた、骨太の人間像がみえてくるのだ。
なかでも、立花隆さんとの対談では、立花さんのマジメさに反応したシリアスな受け応えが、バカボンのパパこと赤塚不二夫の、実はマジメな素顔をチラッと見せてくれていて、印象深い。
2008年に亡くなられてから10年近くもたっているけれど、映画『トキワ荘の青春』や種々の関連本をみても、なかなか魅力的なエピソードが多い赤塚不二夫さんの人生と作品については、まだまだ知らないことがたくさんある。
子ども時代の雑誌でみたニャロメたちと再会したいなぁ、とつくづく思う、今日この頃。
●『人生これでいいのだ!』という書名のとおり、読者ひとりひとりの人生を、おおらかに受け容れ、激励するメッセージがてんこ盛りの一冊なのだ!
ところどころに、対談コーナー(写真入り)があり、そのお相手は、立川談志と、泉谷しげる、由利徹、立花隆、北方謙三という、超個性的な面々。
ラストのお楽しみは「前夫人登茂子&現夫人真知子」の人生対談、・・・という構成になっている。「前夫人にとって、現夫人は夫を奪った仇(カタキ)のはずなのに、どうして会話が成り立つの?」という、もっともな疑問というか、勝手な想像をするような方々は、読んでみれば、すぐにおわかりいただけることでしょう。
各章のタイトルが知りたいって?
第一章 命より酒が大事なのだ!
第二章 男は死ぬまでキ○タマなのだ!
第三章 ホントの友達もウソの友達も友達なのだ!
第四章 生まれた時からバカなのだ!
第五章 世の中けっこうマヌケなのだ!
第六章 マンガのために生きるのだ!
第七章 映画がおしえてくれたのだ!
第八章 人生にオチはいらないのだ!
※「まえ描き」と「あと描き」は、バカボンのパパが主人公のマンガである。
ちょっと見た目には、スケベでメチャクチャなオジサンみたいな言動なのだが、それだけではないのだ!
赤塚さんが発する言葉の奥のほうには、終戦直後にソ連軍が進攻してきた満州から命からがら、引き揚げてきた体験、爆撃でみんな破壊されてしまった故国の焼野原を見た体験をバネにして、漫画家稼業を天職として努力を続けてきた、骨太の人間像がみえてくるのだ。
なかでも、立花隆さんとの対談では、立花さんのマジメさに反応したシリアスな受け応えが、バカボンのパパこと赤塚不二夫の、実はマジメな素顔をチラッと見せてくれていて、印象深い。
2008年に亡くなられてから10年近くもたっているけれど、映画『トキワ荘の青春』や種々の関連本をみても、なかなか魅力的なエピソードが多い赤塚不二夫さんの人生と作品については、まだまだ知らないことがたくさんある。
子ども時代の雑誌でみたニャロメたちと再会したいなぁ、とつくづく思う、今日この頃。
●『人生これでいいのだ!』という書名のとおり、読者ひとりひとりの人生を、おおらかに受け容れ、激励するメッセージがてんこ盛りの一冊なのだ!