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サンタクロースのせいにしよう (集英社文庫) 文庫 – 1999/11/19
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- 本の長さ248ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日1999/11/19
- ISBN-10408747125X
- ISBN-13978-4087471250
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (1999/11/19)
- 発売日 : 1999/11/19
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 248ページ
- ISBN-10 : 408747125X
- ISBN-13 : 978-4087471250
- Amazon 売れ筋ランキング: - 352,297位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
若竹 七海(わかたけ・ななみ)
1963年、東京生まれ。立教大学文学部卒。1991年、「ぼくのミステリな日常」で作家デビュー。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞“短編部門”を受賞。2015年、葉村晶シリーズ「さよならの手口」でミステリファンクラブ・SRの会による“SRアワード2015”国内部門を受賞、「このミステリーがすごい!」4位。2016年、同シリーズ「静かな炎天」が「このミステリーがすごい!」2位、“SRアワード2017”国内部門、ファルコン賞を受賞。2018年、同シリーズ「錆びた滑車」が「このミステリーがすごい!」3位。著書に「悪いうさぎ」(日本推理作家協会賞“長編及び連作短編集部門”候補)などがある
(本データは「不穏な眠り」が刊行された当時に掲載されていたものです。)「BOOK著者紹介情報」より
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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若竹七海さんの作品をはじめて読む方にもお薦めです。
内容は日常にある不思議…。
個性的な登場人物たちを
中心に繰り広げられるお話。
なんとなく温かい気持ちに
なれる気がします♪
私のお気に入りの一つです:)
この二人と共通の友人夏見さんを加えると「プラスマイナスゼロ」の女子高生トリオを彷彿。
ミステリーとしては大味だが、ホラー系のエピソードもあり。とはいえ全体的にあたたかい雰囲気で安心して読むことができた。若竹作品には珍しくちょっぴり恋愛要素もあり。
後に、女子高と結婚式場を舞台に過去と現在が交差する傑作「スクランブル」では柊子さんはチョイ役で、夏見さんは主要人物として登場。ちなみに夏見さんは若竹さんのデビュー作「ぼくのミステリな日常」で話の中で初登場している。
初めてこの方の本を読んだのだけれど、
程度の良い気持ち良いところに浸されました。
ほんの日常の、いつもの生活に、
ちょっとだけ、ミステリーのエッセンスを加えてみる。
自分の日常がちょっとだけ楽しくするための本かもしれません。
もしもいつもの○○がXXだったら。なんて。
考えてみると、普段の生活もちょっと楽しい。
柊子を取り巻く銀子さん、夏見、竜郎、ご近所の面々。み~~んなの”日常”から出る謎に、その都度誰かが探偵役をつとめ、解決へと導いていく。
世間知らずで、恐ろしく常識ずれした銀子さんに振り回されながらも、そんな日々に愛情を抱いていく柊子。幽霊に出くわしたり、会社を首になったりと散々な目に遭いながらも、弱い自分をなんとかしよう、この橋を渡って向こう岸へわたろうとする柊子にとても好感が持てま~~す。
人は誰もが強いわけではなく、たいていの人が自分自身にコンプレックスを持ちながら、それでもいろんなことに一生懸命になっている。それをユーモア交えた”毒気”をもって描き出す若竹さんの作品が大好きです。
日常の謎解きですからカテゴリーとしては”ミステリ”に分類されるんでしょうが、柊子の心の変化を描いた物語として読んでも面白~~いのではないかと思います。~
せっかく、オモシロキャラのお嬢様=銀子さんとのシェア生活という設定にしたのだから、もっとそちらにシフトした話があっても良かったのだが、残念ながら銀子さんは殆ど顔を見せない。見せるのは当然ながら語り手の同居人なのだが、どの作品もあまり面白くない。
率直に言うと「ああ、そうですか」で終わる話ばかり。
キャラクタで魅せるか、ストーリーで魅せるかといえば、この作者は完全に後者なのだが、どういうわけかどの話もまとめるのがメインで、説得力に欠ける。例えば、「何故原田さんちの庭のチューリップが、球根ごとごっそり無くなったか?」のナゾなどは、かなり苦しい。自分も一時持っていたくらいなので、どこでも売ってて簡単に入手できると思う。
また、「台湾行き飛行機内での奇妙な事件」なども、愛のためとはいえ、そんなプランを立てるんだろうか。
「だって、小説だもーん」と言われればそれまでだが、鮮やかに騙されましたねとは言えない。
この作者の作品は基本路線では好きな方だが、後半から結末がおざなりになる感じが強い。また例によって”It rains dog and cat”とか、「チューリップ相場」などのウンチクを登場人物が話すところなどは、分かる人には分かるでしょ的な同好の士などの雰囲気があり、少々鼻につく。
「バベル島」のような、途中から結末が分かっていながらも主人公の気持ちと同化できるような、質のいい作品を今後も希望。
ミステリとしては星4つだが、話が面白く、大好きなので5つの評価。
説明のつかない出来事や、説明しづらい感情。生きているとしばしば出会うもの。
いつもどおりのコミカルな進行で、時に苦く切ない日々。進んでいく日々。
何度でも読みたくなる物語です。